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更新日2021年2月26日
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仏教の宇宙観をあらわす空・風・火・水・地の五輪思想は古く中国から伝えられました。これを五輪塔という形で具体化したのが平安時代の日本で、鎌倉時代に完成したと言われています。
車ノ前五輪塔は、総高160センチメートルで、石質は筑波小田の白色花崗岩です。花輪にあたる笠石に欠損がありますが、県下有数の五輪塔です。
五輪塔には、梵字で四方に空・風・火・水・地をあらわすキャ・カ・ラ・バ・アが彫られていることから、当時この地域を治めた武人の墓として、室町時代初期に建てられたと考えられています。
伝承によれば、ここには将門の妾、車ノ前が遺児とともに隠れ棲み、将門の信仰していた妙見菩薩を祀るお堂を建てその菩提を弔ったという。
これが、現在の妙見堂跡といわれ、地元の人々は例年2月21日には将門の命日と称して妙見講を行っています。
(沼南町史編さん委員会 『沼南風土記』 1981年、沼南町教育委員会 『沼南の歴史をあるく』 1990年)
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