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更新日2021年2月26日
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板碑とは、もともと供養のために建てられた塔婆の一種です。板碑には、秩父産の緑泥片岩で造られた武蔵様式と、筑波山麓の黒雲母片岩で造られる常総様式があり、それぞれ武蔵板碑、下総板碑と呼ばれています。市域では、武蔵板碑が大半を占め下総板碑はわずかです。
阿弥陀様板碑は下総板碑に属し、地上の高さ125センチメートル、幅41センチメートル、厚さ8センチメートルです。板碑の頭部の山形は鋭く、二条の横線が刻まれています。塔身の中央上部には、天蓋があり、棒状の瓔珞が下がり、その下に梵字で「ア(阿弥陀如来)」「サ(観音菩薩)」「サク(勢至菩薩)」の三尊が、それぞれ蓮座の上に彫られています。
その他の刻文は無く、純粋な信仰の対象として造立されたと推測され、その造立年代は形状や彫刻の特徴などから、鎌倉時代末期頃とされています。
(沼南町史編さん委員会 『沼南風土記』 1981年、沼南町教育委員会 『沼南の歴史をあるく』 1990年)
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