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阿弥陀様板碑

概略

阿弥陀様板碑の写真

  • 場所
    柏市大井2207-2 案内図(外部サイトへリンク)
  • 指定種別
    柏市指定文化財(有形文化財)
  • 概要
    福満寺の境外地東方の阿弥陀堂という小堂宇の中にある板碑と呼ばれる中世に代表される塔婆の一種です。

阿弥陀様板碑の概要

板碑とは、もともと供養のために建てられた塔婆の一種です。板碑には、秩父産の緑泥片岩で造られた武蔵様式と、筑波山麓の黒雲母片岩で造られる常総様式があり、それぞれ武蔵板碑、下総板碑と呼ばれています。市域では、武蔵板碑が大半を占め下総板碑はわずかです。
阿弥陀様板碑は下総板碑に属し、地上の高さ125センチメートル、幅41センチメートル、厚さ8センチメートルです。板碑の頭部の山形は鋭く、二条の横線が刻まれています。塔身の中央上部には、天蓋があり、棒状の瓔珞が下がり、その下に梵字で「ア(阿弥陀如来)」「サ(観音菩薩)」「サク(勢至菩薩)」の三尊が、それぞれ蓮座の上に彫られています。
その他の刻文は無く、純粋な信仰の対象として造立されたと推測され、その造立年代は形状や彫刻の特徴などから、鎌倉時代末期頃とされています。

(沼南町史編さん委員会 『沼南風土記』 1981年、沼南町教育委員会 『沼南の歴史をあるく』 1990年)

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