更新日令和3(2021)年2月26日

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東海寺本堂・楼門・鐘楼

概略

  • 東海寺全景場所
    柏市布施(東海寺) 案内図(外部サイトへリンク)
  • 指定種別
    千葉県指定文化財(建造物)
  • 概要
    浅草・江ノ島とともに、関東三弁天の一つと呼ばれる。布施弁天縁起によると、大同2年(807)7月7日の夜「紅龍が現れ島を築き」とある。現在の亀甲山が一夜にしてでき信仰の場となったとされ、弘仁14年(823)3月、嵯峨天皇の時に紅龍山東海寺として、伽藍を建立し、勅願書に指定されたといわれる。

紅龍山東海寺本堂

本堂本堂の構造は、総朱塗三方破風入母屋造りです。屋根は銅板葺きで正面に千鳥破風がつけてあります。向拝に唐破風を着け、4本の唐戸面取りの角柱をたて、水引紅梁を架け、中将の正面及び左右に獅子鼻が飾られています。正面5間、側面6間で、軒は二軒の繁垂木、床面は約1.49mの腰組をつけ、廻縁を四方に巡らし、和洋の高欄をつけています。棟札の銘記から、享保2年(1717)に建立されたと言われています。その雄大な木割、構成、優れた技法は、見るべきものが多く、江戸中期における下総地方の名建築とされています。

紅龍山東海寺楼門

楼門楼門の構造は、総欅入母屋造りで、屋根は桟瓦葺きです。三間山戸の山門で、軒は2軒の繁垂木、柱上は三手先です。上層の周囲には廻縁をつけ、高欄をめぐらしています。内部中央には粽つきの来迎柱を立て須弥壇をもうけ、釈迦如来をまつっています。天井は平棹縁天井です。建築には布施の藤十郎(大工棟梁)の他、2人の大工棟梁、2人の大工、2人の木挽きがあたったと言われており、文化7年(1810)に建立されました。

紅龍山東海寺鐘楼

鐘楼鐘楼の構造は、総欅入母屋造りで、屋根は銅板葺きです。基礎は、八角形の石組みで、入り口は北面しています。第2層は12本の円柱に囲まれた塔身があり、12本の円柱の上部には十二支の彫刻を配し、方位を示してあります。第3層の軒は、2軒の繁垂木、柱上は和洋の二手先斗で尾垂木をつけています。
この鐘楼は、「からくり伊賀」として名高い、今の茨城県谷田部町の名主・飯塚伊賀七(1762~1836)の設計といわれ、その設計図と設計仕様書がその下書きが今も飯塚家に残されています。文化15年(1818)に建立されました。

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