更新日令和3(2021)年2月26日

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北ノ作1・2号墳

概要

  • 北ノ作1・2号墳の写真場所
    柏市片山1155-1ほか 案内図(外部サイトへリンク)
  • 指定種別
    千葉県指定文化財(史跡)
  • 概要
    北ノ作1・2号墳は小型の古墳ですが、その内容から千葉県内の代表的な前期古墳群の一つと言えます。
    この北ノ作1・2号墳の出現により、千葉県北西部地域でも古くから古墳文化が波及した地域の一つであることが判明しました。

北ノ作1・2号墳の概要

北ノ作1・2号墳全景北ノ作1号墳は、1959(昭和34)年に墳頂部が調査され、粘土・木炭を使用した埋葬施設が発見され、刀などの副葬品や土器群が出土しました。
次いで2号墳の墳頂部の調査が1960(昭和35)年に実施され、粘土を使用した2基の埋葬施設と管玉などの副葬品が発見されました。
さらに、1992(平成4年)には古墳の形を知る目的で、測量・確認調査が行われ、1・2号墳とも前方後方墳であることが明らかとなりました。

北の作1・2号墳測量図1号墳は、前方部が発達途上で方墳に近いタイプですが、2号墳は前方後方墳という名称にふさわしい形です。このような前方後方形の古墳は出現期古墳・前期古墳に多く、九州から東北まで広域に且つ拠点的に認められています。これら古墳の造られた年代は、根拠とされる事例の確実性が乏しいため、実年代を述べることが難しいのですが、あえて提示するならば土器や副葬品の編年などから1号墳が3世紀後葉から4世紀前葉、2号墳が4世紀前葉と想定されている。

(財団法人千葉県史料研究財団『千葉県の歴史』資料編 考古2<弥生・古墳時代>2003)

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