木造阿弥陀如来坐像
概要
場所
柏市増尾4-14-1(萬福寺) 案内図(外部サイトへリンク)
- 指定種別
千葉県指定文化財(有形文化財)
- 概要
木造・一木割矧造 素地 彫目
- 法量
像高88.1センチメートル
(注意)通常は非公開です。
仏像の概要と像立年代
髪際高76.5センチメートル(像高88.1センチメートル)の坐像で、左肩を覆い右肩に浅くかかる大衣を着け、来迎印を結び、右脚を上にして結跏趺坐しています。
本体は、材種不明の針葉樹材を使用しており、頭・体幹部を通して一材で彫り出されています。仏像の表面は素地のままです。裳先を亡失しており、肉髻珠・左耳垂・鼻下面・後頭部などの小材などが後に補修されています。
像内の左脇辺の小補材には次の陰刻名があります。
「南相馬増尾万福寺住澄照/南無阿弥陀仏」
その作風から判断して、平安時代(12世紀)に制作されたとみられ、そのやや質実な作風やヒノキ以外の材を使用する用材からみて地方での制作になるものと言われています。
(柏市教育委員会 『柏の仏像』 ー柏市内仏像等調査報告書ー 1989年)