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住宅用火災警報器の奏功事例
柏市消防局では、住宅用火災警報器の設置率向上に努めています。
柏市では、住宅用火災警報器の設置について、新築住宅では平成18年6月1日から、既存住宅では平成20年6月2日から設置が義務づけられています。
しかし、設置による効果が知られていないことが現状です。
奏功事例とは、住宅用火災警報器の設置により早期に火災を発見し被害が最小限に済んだ、もしくは早期に避難ができた等の「ついててよかった!」「音が鳴ったおかげですぐに気が付いた」という事例です。その中から身近な事例を紹介します。
柏市内の住宅用火災警報器の設置率は、現在約7割です。
下記の奏功事例から住宅用火災警報器の必要性を感じていただき、設置をしていない方はぜひ設置を。すでに設置をされている方は、定期的に住宅用火災警報器の点検をお願いいたします。
奏功事例
事例1
- 発生月:令和5年1月
- 時間:14時30分頃
- 場所:柏市あけぼの
- 概要:家人が、電気ストーブの電源を入れ、トイレに行ったところ、衣類と電気ストーブの距離が近く電気ストーブの輻射熱により衣類から出火し住宅用火災警報器が鳴動した。家人が、トイレ内で住宅用火災警報器の鳴動を聞き異変に気が付き初期消火を行ったもの
- 結果:早期に発見し、家人が初期消火を行ったことで建物への被害が拡大しなかった。
事例2
- 発生月:令和5年8月
- 時間:19時頃
- 場所:柏市大室
- 概要:家人が、居室でたばこを吸い灰皿の中で消したつもりで部屋を出たが、消火が不十分であったため、灰皿内のたばこから周囲の可燃物に着火し住宅用火災警報器が鳴動した。隣の部屋にいた家族が、臭いと住宅用火災警報器の鳴動により気が付き初期消火を行ったもの
- 結果:早期に発見し、家人が初期消火を行ったことで建物への被害が拡大しなかった。
事例3
- 発生月:令和4年9月
- 時間:8時頃
- 場所:柏市篠籠田
- 概要:アパートの1室にて、家人が外出前にたばこを吸い、消したつもりで外出をしたが、たばこの始末が不十分であったために、付近の可燃物に着火し住宅用火災警報器が鳴動した。家人は不在であったが、近隣の方が鳴動に気が付き付近を確認したところ、当部屋から煙が出ているのを発見し消防へ通報したもの
- 結果:早期に発見、通報したことにより、建物への被害が拡大しなかった。
事例4
- 発生月:令和4年11月
- 時間:10時頃
- 場所:柏市増尾
- 概要:鍋の空焚きにより、住宅用火災警報器が鳴動した。近隣住人が住宅用火災警報器の鳴動音と焦げ臭い臭いに気が付き鳴動している住宅を訪問するも不在であり消防へ通報したもの
- 結果:早期通報により、被害が出る前に鍋の空焚きを止めることができたため火災にならずに済んだ。
事例5
- 発生月:令和2年1月
- 時間:4時頃
- 場所:柏市あけぼの
- 概要:3階建てのアパートの1室にて火災が発生し、住宅用火災警報器が鳴動。就寝中であった別室の住人が鳴動音により気が付き、部屋を出て確認したところ、別の部屋が煙が出ていることを発見し通報したもの
- 結果:深夜の時間帯のため各部屋の住人が就寝中であったものの、鳴動により各部屋の住人が早期に異変に気が付き被害が拡大する前に避難できたため怪我人は発生しなかった。
おわりに
住宅用火災警報器の奏功事例から、次のようなことがわかります
- 住宅用火災警報器の奏功によって、火災による被害が軽減されています。
- 住宅用火災警報器は、火元の住人だけでなく、近隣の住民等に対しても、火災発生の認知を促すことができます。
これらの傾向は、全国においても毎年、共通して散見されています。今後、住宅用火災警報器の設置が更に促進されれば、より多くの奏功事例が見受けられるようになるとともに、火災による死傷者の軽減につながるものと考えられます。
上記の奏功事例から、住宅用火災警報器の必要性を感じていただき、設置をしていない方はぜひ設置を。すでに設置をされている方は、定期的に住宅用火災警報器の点検をお願いいたします。
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