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更新日令和3(2021)年2月26日
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柏市新中央図書館整備立地検討会第2回会議録
1 開催日時
平成19年6月5日(火曜日) 午前10時~11時30分
2 開催場所
柏市役所第2庁舎3階 302会議室
3 出席者
(委員)
浅羽副市長、石黒企画部長、吉井財政部長、川上生涯学習部長、吉田人事課長、草野企画調整課長、石塚財政課長、猿渡教育総務課長、成島図書館長
(事務局:教育総務課)
坂巻副参事、小舘専門監、橋本主査、松永主任
4 議題
立地の選定について
5 配布資料
新中央図書館整備立地検討会(第2回)会議資料(PDF:198KB)
6 会議概要
浅羽:ただいまより、第2回柏市新中央図書館整備立地検討会を開催する。本日の資料について、事務局より説明をお願いしたい。
猿渡:前回の議論に基づき、指摘のあった点を中心に修正し、精度を高めてきた。しかし、まだ、不十分な点もあると思われるので、忌憚のない意見を頂戴したい。それでは、修正した箇所を中心に資料の説明をさせていただく。
松永:まず1ページの基本構想の概要について説明する。「市民をつなぐ」をコンセプトとしたのは、今まで図書館を利用することがなかった人にも集まっていただきたいという思いからであり、そこに柏市の「資源をつなぐ」ことで、市民の様々な活動のきっかけを作る。そして、活動の場としては、分館が重要になってくると思われる。
以下の資料は、これらのコンセプトに基づいて作成されている。なお、2ページの候補地に関する記述は、前回からの変更点はない。
続いて、3ページの方針に関しては、前回のご指摘に基づき、「市民の視点」と「行政の視点」に分けて考えることとした。市民の視点としては利便性、行政の視点では財政負担が主な指標となる。それらを前回同様、絶対的基準と相対的基準によって評価する。具体的な評価指標は、基本構想の8つの視点と関連付けて作成している。
4ページから具体的な評価に入るが、まず、「市民の視点」の絶対的基準であるトラベルコストについては、移動に要する交通費及び時間をお金に換算し、その金額の合計値が最も少ない候補地が最も利便性の優れた場所であると判断した。
続いて、5ページの「行政の視点」の絶対的基準については、財政負担を基に評価している。また、前回ご指摘いただいた維持管理コストを新たに追加させていただいた。
なお、維持管理コストには、人件費等も含まれている。
また、前回の検討会におけるご指摘に基づき、整備費用の算出に当たっては、直営の場合にかかる費用とするとともに、市の所有地に関しては費用に含めない形で、記載させていただいた。
次に、6ページの「市民の視点」の相対的基準については、前回の議論に基づき、周辺地域及びアプローチに係る評価について修正させていただいた。なお、数値に関しては、前回の資料から変更していない。
最後に、7ページの「行政の視点」の相対的基準についての変更点として、1点目は、事業の着手時期を評価に取り入れた点である。事業スケジュールに関しては、それぞれの候補地について、最も早いケースを想定した上で作成しているため、資料の期間以上にスケジュールが長引く可能性はある。2つ目の変更点としては、「上位計画との整合性」に、各候補地に建設した場合の図書館像を記載させていただいた。
浅羽:前回の議論に基づいて資料が適切に修正されており、わかりやすくなったと思う。質問等があれば、ご発言願いたい。なお、7ページの「上位計画との整合性」に関して、Bの位置付けは記載がないが、何かしらあると思うので、追記していただきたい。
吉井:5ページの「図書館の運営・維持にかかる年間ランニングコストについて」に記載されている岡崎市の図書館は、図書館単体の施設なのか。
松永:複合施設であるが、図書館部分と他の施設とは区別し、図書館部分についてのみ費用積算している。
吉井:再開発事業に含まれる施設の場合には、提示された面積に共有部分は含まれているか。
松永:共有部分は、面積には含まれていないが、費用には含まれている。
石黒:5ページの用地取得費において、Cの建設面積が2、300平方メートルとなっているが、これは既存の施設と同等の規模の2、300平方メートルしか建たないという意味か。
松永:Cの整備面積は、基本構想の際にワングリットを50平方メートルにして配置した結果、敷地形状の影響から、2、300平方メートルしか面積がとれなかった。
石黒:今の敷地には、2、300平方メートルの施設しか建設できないということでよろしいか。仮にそうであるとした場合、57万冊の蔵書は収蔵できるのか。
松永:収蔵は難しいと思われるが、仮にCに収蔵できないとしても、機能は必要であると思われるため、初期の購入費として57万冊で統一した。
石黒:他の公共施設を使って対応するという考えでよいか。
松永:分館を含めて、既存の施設や他の公共施設への分散配置として考えてほしい。
石黒:考え方は理解したが、場合によってはそちらの整備費も必要になると思われる。また、AとBの用地取得面積の根拠及び単価の算出方法についてお伺いしたい。
橋本:仮換地前の従前地に用地取得にかかる費用を掛け、その値に事務費を計上し、算出した。
石黒:この図書館を建てるのに必要な面積はどの程度か。
松永:2階建てを想定すると約7,000平方メートルであるが、必要な面積だけ取得することは難しいので、一体的に取得すると仮定した。
石黒:仮に全ての面積を取得したとしても、7,000平方メートル以上は図書館に使用しないのであれば、計算する際は用地取得面積を7,000平方メートルとしてもよいのではないか。意図的に取得費用を高額にしていると誤解される恐れもある。図書館建設に必要な面積で計算したほうがよいのではないか。
浅羽:2階建てなど、ある程度条件付けした上で、計算するとよいのではないか。なお、施設の内側も具体的に決まってないので、金額は概算数値で良いと思う。例えば、2億100万円なら約2億円でいいのではないか。
猿渡:例えば、候補地Aの場合に図書館の面積だけを切り売りする可能性はあるのか。
石黒:あると思われる。
石塚:財源の問題をクリアしないと図書館建設には到らないので、財政面の評価に関しては、しっかり分析していただきたい。図書館にかかる用地のみを取得できるかどうかは、次の段階として、図書館建設に必要な面積に基づいて算出しないと公平性に欠けると思われる。
浅羽:その他に意見があれば、ご発言願いたい。
吉田:本資料は、「行政の視点」と「市民の視点」から構成されているが、「市民の視点」といっても、行政が検討した内容であるため、厳密には市民の視点ではなく、行政の視点であると解釈される可能性がある。その点に関して、説明があればと思う。
浅羽:本資料に関しては、有識者懇談会にも示していくべきではないかと思う。図書館は利用者あっての施設なので、市民の声を聞くというのも有益かと思う。
猿渡:昨年の基本構想策定の中で、ワークショップや有識者懇談会を通じて、図書館の在り方について検討していただくとともに、アンケートやパブリックコメントを通して市民の意見を伺ってきた。市民の視点については、それらの結果を反映したものとなっている。そういう意味では、市民の視点が盛り込まれている。
浅羽:その点は理解したが、再度、精査した内容を有識者懇談会にて確認してもよいかと思う。
吉田:1ページで、評価項目と市民の視点が図で表されているが、確かに説得力はあるものの、この指標が実際の市民の意見と齟齬がないか確認する必要がある。
吉井:指標に関しては、市民アンケートで上位に挙がった意見を参考にしているのではないか。
猿渡:立地選定に関し、どういうプロセスを踏んで結論に到ったかという話は、有識者懇談会にお示しする方向で考える。評価方法について、ご意見をいただきたい。現状では◎、○、△で評価し、各評価結果を総合して最終的な結論を得ようと考えている。○×などではなく点数による評価であれば、総合的な差がつくため、説明しやすいと思われるがいかがか。
浅羽:それぞれの点数化は非常に難しい側面がある。
川上:大きな差がつかない場合は、点数的な部分を付け加えるという方法もある。
石塚:今回の協議結果で事業費の資料を整理すると、事業費そのものでは差がつかないため、どこで差をつけるかということになる。
浅羽:現実問題として、5年以内に建設可能な候補地とそうでない場所もある。そういう観点からも市民ニーズへの対応という評価ができると思う。そういった意味では、7ページの候補地それぞれの事業の熟度は、意味のある評価であり、立地の選定に大きな影響を及ぼすと考えられる。
坂巻:市民が望んでいる図書館の完成時期というのは、市民のニーズに入ってくるという解釈でよいか。
浅羽:立地選定にあたって大きなファクターになると思われる。候補地の事業の熟度に関しては有識者懇談会でも説明したほうがよい。
猿渡:有識者懇談会でも竣工時期は話題に上がっていた。
吉井:補助金等に関しても候補地ごとで異なると思われるが、それは評価に含まれないのか。
石塚:Eに関しては、平成22年あるいは平成23年にまちづくり交付金の申請・交付となる可能性がある。それ以外の候補地に関しては、現実的に難しい。
浅羽:自主財源による負担額が異なるので、そういった点も評価の対象になると思う。実現性という観点を評価に加えていただきたい。
石塚:岡崎市と川口市に関しては、分館の状況はいかがか。分館の有無によって、本館が担うべき機能が変わると思われる。
浅羽:岡崎市及び川口市の分館数に関しても参考として示しておくと良いと思う。
草野:評価結果に関して、所々ハイフンが見られるが、記述すべき内容がないようであれば、「ない」と記述してよいと思う。
浅羽:本日の議論に基づき、資料を修正していただきたい。
石黒:4ページのトラベルコストという名前についてだが、利便性というイメージが伝わりにくいので、良い表現があれば、修正していただきたい。また、5ページの評価に関しては、根拠をつくったほうがよいと思う。また、評価する際は、市の一般財源負担がどの程度になるかも算出したほうがよいと思う。また、Cの事業費に関しては、機能を分館やその他施設へ分散すれば、それらの施設の整備費用がかかると考えられる。また、そもそも7,000平方メートルの敷地面積を取得できない時点で対象外と考えることもできる。以上の点については、再度検討していただきたい。また、7ページの「事業スケジュール」は、各担当関係部署に確認をとり、精度を高めていただきたい。立地選定にあたり、大きな影響を及ぼすのは、コストと実現性であると思う。そういう意味でも、スケジュールを精査し、現実的なものにして欲しい。「上位計画との整合性」は、図書館が入ることで地域としてどうなっていくかではなく、図書館がその地域の計画方針に馴染むかで評価するべきであると思う。
石塚:5ページの「総事業費の詳細内訳」だが、項目がほとんど共通しているので、一覧表にしたほうが分かりやすいと思う。また、3ページの「基本的な考え方」で財政面のメリットと書いている以上、補助金、交付金等に触れる必要があると思われる。
成島:話しは変わるが、仮に商業地域で図書館を整備する場合は、近隣の本屋がダメージを受けるのではないかと危惧していたが、各地の事例を見ると、かえって相乗効果が働いているようである。
浅羽:今後、地域の方々から、そういった話が出てくるかと思うが、様々なケースを想定し、説明できるデータも示して、説明する必要があると思われる。
川上:今回結論に到らないとは思うが、評価方法に関してはこの流れでよろしいか。
浅羽:本検討会の議論に基づき最適と思われる候補地を選定し、その結果を市長へ報告、その後、有識者懇談会から意見を求めるという流れになる。当初は6月に立地選定ということだったが、説明責任もあるので、慎重に議論したほうがよいと思う。
本日の議論を整理して、資料を修正していただきたいと思う。
猿渡:出来れば今月中に、修正資料お示ししたいと思う。6月26日に次回の検討会を行いたいと思うがいかがか。
浅羽:結構である。
猿渡:それでは、次回の検討会に向けて資料の準備を進めさせていただく。
石黒:立地選定はいつまでに決定する必要があるのか。
猿渡:予定では、今月中ということになっていたが、状況を考えると、多少時間がかかっても、きちっと説明できる形にしたいと思う。
川上:ただし、今年度の計画を考えると、それほど遅らせるわけにもいかない。
浅羽:当初予定よりも立地選定の結論が遅れることとなるが、それに伴い他の基本計画策定に係る業務が遅れるのはよろしくない。効率的な年度内の取り組みをお願いしたい。
以上
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