更新日令和8(2026)年2月3日

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令和7年度第3回柏市立図書館協議会会議録

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開催日時

令和7年12月26日(金曜日)

開催場所

ラコルタ柏(教育福祉会館)4階集会室1・2・3

出席者

委員

岩田委員、小川委員、勝川委員、髙田委員、髙橋委員、橋田委員、八山委員、笹尾委員、佐々木委員、本間委員

事務局

宮本生涯学習部長

田中生涯学習課長、村山中央公民館長、吉田文化課長

森川図書館長、芦澤統括リーダー、大野副主幹、中山主査、福馬主査、宮脇主査、三石主事、五十嵐主事

傍聴者

5名

次第

  1. 開会
  2. 部長挨拶
  3. 令和7年度中間事業報告
  4. 『図書館のあり方』の実現に向けた図書館再編構想の策定に向けて
  5. 閉会

質疑応答等の議事

令和7年度中間事業報告

髙田委員

〇「スペシャリスト育成制度」について

  • 図書館人材コースの設置が難しかったことを踏まえ、より広い枠組み(社会教育や生涯学習など)で図書館を捉え、制度を活用できないか。図書館の役割が拡大していく中で、そのような広い視野での人材育成が必要ではないか。
事務局

〇広い視野の必要性

  • 社会教育主事の知識や他分野の知見を組み合わせることは重要であり、市としても考えていく必要がある課題と認識している。

〇今後の対応

  • 図書館の役割がまちづくり等へ広がっていることを踏まえ、柏市の組織全体の中でどのように人材育成を進められるか、引き続き継続して検討していきたい。
勝川委員

〇採用方針について

  • 具体的な意欲やスキルを持つ人材を採用する方針はとれないか。

〇外部人材の活用について

  • 行政組織内の職員に限らず、業務委託などの形で外部の専属ポストを設置する方針は立てられないか。
事務局

〇現状と課題

  • 現在の人事制度だけでは多様な人材の確保が難しいことは認識している。

〇今後の検討

  • 先進事例の調査や「目指す図書館像」の確立と並行し、内部育成か外部活用かを含め、あらゆる可能性を検討していく。
橋田委員
  • 読書バリアフリー計画の策定に向けたヒアリングについて、具体的に「誰に」「どのようなこと」を聞く予定か。
  • 今後の図書館のあり方(施設整備等)に、バリアフリーの観点をどう関係付けていくのか。
事務局

〇ヒアリングの対象

  • 「視覚障害者協会」と日程調整中。さらに、ディスレクシアなどの学習障害を持つ方(手帳をお持ちでない方も含む)からも話を伺うことを検討している。

〇ヒアリングの内容

  • 当事者が普段どのように本を読んでいるか、図書館利用で何に困っているかなど、生の声をざっくばらんに聞き取り、柏市としての課題を見つけたい。

〇図書館整備との関係

  • 読書バリアフリー計画を市の中にしっかりと位置付け、その内容を新たな図書館整備などに生かしていくため、計画策定と図書館整備の検討を並行して進めていく。

『図書館のあり方』の実現に向けた図書館再編構想の策定に向けて

岩田委員

〇「人」の重要性について

  • これまでの議論は環境や資料が中心だったが、図書館を生き生きとさせるには「人」が重要である。
  • 学校現場の実体験として、司書(指導員)が配置されたことで図書館がオープンで充実した「学びの場」に変わったことから、専門性のある魅力的なスタッフがいることを計画にも盛り込んでほしい。

〇「静と動」の空間について

  • これまでの議論が反映されており賛成である。
  • 柏の葉にある蔦屋書店のように、シーンとしているだけでなく、適度なざわめきがある空間の方が集中できる場合もあるため、そうしたエリアがあることは非常によい。

〇「子ども司書」の意見反映について

  • 「子ども司書」として活動する小学生が毎年作成している「こんな図書館があったらいいな」というデザイン画などを活用してほしい。
  • 子どもたちのアイデアが反映されたエリアやコーナーを作り、「子ども司書の意見でできました」といった看板を設置するなど、子どもたちの励みになるような取り組みを実現してほしい。
小川委員

〇「人」の配置と連携の重要性

  • 全校への専門スタッフ配置により学校図書館の活用が進んだ実感がある。学校図書館でのレファレンス(調べ物相談)がきっかけで生徒が市立図書館を利用するようになるなど、学校から市立図書館への「バトンタッチ」が生涯学習につながるため、やはり「人」の役割は重要である。

〇分館の「居場所化」への期待(南部地区の視点)

  • 南部地区からは本館や拠点館(柏の葉・沼南)へのアクセスが不便なため、身近な分館がリニューアルされ、子どもたちの「居場所」となることに大きく期待している。
  • 資料数は限られても、レファレンス機能などを持つ魅力的な分館になってほしい。

〇多文化対応のサポートについて

  • 日本語を母語としない子どもが増加しているが、学校図書館の予算では対応する資料の確保が難しい。「やさしい日本語による案内」だけでなく、子どもたちに提供できる資料の充実についても、市立図書館と連携・協力していきたい。
勝川委員

〇方針案と「拠点館」について

  • 本館(調査機能・網羅性)と分館(地域密着)の役割分担は具体的で分かりやすいが、「拠点館」が入ることでその明確な区分がブレてしまわないか、中途半端な存在にならないか。

〇分館における「人」の役割

  • 分館は、かつてのかしわインフォメーションセンターのように、職員がコーディネーターとして機能し、利用者との会話や「マニアナイト」のようなイベントを通じてつながりが生まれる場所であってほしい。

〇「文化的活動」という表現について

  • 「文化的活動」という言葉は一部の関心層にしか響かない可能性がある。市民の普遍的なニーズは、勉強、就活、結婚、子育て、労働などの「ライフステージ」に伴う課題であり、これらは必ずしも「文化的」とは限らないため、より実生活に即した視点が必要ではないか。
事務局

〇「拠点館」の位置付けについて

  • 本館一箇所に機能や人が集中しすぎて利用しづらくなることを防ぐ。
  • また、本館で資料を網羅的に管理する一方、本館まで遠い地域(柏の葉や沼南など)では本が身近でなくなってしまうデメリットがある。そのため、既存の分館よりも一定量の蔵書やスペースを備えた「拠点館」を設置し、身近な場所でも本館に近いサービスを提供できるようにする。
髙田委員

〇全体的なビジョンと市民参加

  • 単なる建て替えではなく、「新しい柏モデル」や「新しい文化」を創るという気概を持ち、全体的に「ワクワクする」ような強いメッセージ性を持たせてほしい。
  • 行政が市民にサービスを「与える」構図ではなく、市民を巻き込んで「一緒に創る(共創)」姿勢を強調すべきである。

〇関連計画とデータの提示

  • 総合計画等だけでなく、生涯学習推進計画など他の関連計画も提示し、多角的に図書館を語るべき。
  • 議論の「種まき」として、建物の老朽化(ハード面)だけでなく、利用状況や蔵書数などのソフト面のデータや、現在のICT活用・バリアフリー状況(アクセス含む)のデータを提示してほしい。

〇本館・分館・図書館網のあり方

  • 本館は「文化的活動」にとどまらず、「まちづくり」や「生活」のプラットフォームといった視点や、企業・NPOとの共創の方向性を示すべき。
  • 分館は「本を読む場所」という記述だけでなく、地域コミュニティ形成の機能をもっと強調し、近隣センターとの「ソフト面の融合(市民団体との連携等)」にも言及すべき。
  • 構成については、「図書館網の再構築(ネットワーク)」を先に説明し、本館・拠点館・分館の役割分担と連携(ハブ&スポーク)を分かりやすく整理してはどうか。

〇市民との共有・意見聴取

  • 情報を徹底的にオープンにし、ワークショップも行政主導のイベントではなく「一緒にやる」スタンスで行うべき。
  • 市民が図書館について学ぶ「アドボカシー」の視点や、先進事例を学べるコーナーの設置も有効。
  • 意見が偏らないよう、教育委員会等と連携し、若者、子ども、特別支援が必要な子どもなどの「生の声」を聞く工夫をしてほしい。

事務局

〇市民への伝え方について

  • 図書館に関心がない層にも届くように、そのままの資料ではなく、ポイントを整理した概要版(『柏ストーリー』等)を作成するなど、わかりやすく工夫をして意見聴取を行いたい。

髙橋委員

〇「みんなの居場所」と空間のイメージ

  • 区切られた空間ではなく、時間や空間を共有することで、そこからつながりや活動が生まれるような場が望ましい。
  • 柏の葉の蔦屋書店のように、イベントの横で読書や学習が行われているような、一定の「ざわざわ感」がある中で多様な活動が共存する環境こそが、地域共生社会の拠点として重要である。

〇図書館像の転換と柔軟性

  • 既存の図書館像を変えるため、「図書館をつくる」というよりも、「ワクワクする場所に図書館をくっつける」という感覚で議論を進めるとよいのではないか。
  • 時代によってニーズが変わっていくことを想定し、ハード面(建物・設備)においても変更可能な自由度を持たせるべきである。

〇分館のあり方

  • 分館には「居場所」としての機能やコミュニティ形成の役割が求められる。そのためには、単なる管理だけでなく、よりコーディネーター的な役割を担える人材の配置が重要である。

橋田委員

〇人材育成の重要性について

  • 「みんなの居場所」をつくるには、建物(箱物)だけでなく「人」が重要である。
  • 従来の司書の専門性に加え、コーディネート力やファシリテート力を持つ人材を育成・配置する方針を明示すべき。

〇外部との連携・情報のハブ機能

  • 図書館を、外部のコミュニティや団体とつながる情報の拠点とすべき(例:まちづくりの本の近くにまちづくり関連団体の情報を置くなど)。
  • 施設入所中の高齢者など、来館が困難な人々に対するアウトリーチ(外部施設との連携)の視点も必要。

〇こども図書館・児童書の配置(集約と分散)

  • 子どもは地域全体に存在するため、こども図書館へ本を集約するだけでなく、各分館へも分散させる方向性が望ましいのではないか。

事務局

〇児童書の配置方針について

  • 「集約か分散か」のどちらか一方ではないと考えている。本館や拠点館では、世の中に多様な本があることを知ってもらうため、一定量の蔵書を確保したい。分館は「図書館デビュー」の場として児童書を置くことも考えられる。

〇施設活用

  • 近隣センター等の空間活用について、庁内の他部署とも連携し、全世代が利用しやすい環境を検討していく。

八山委員

〇ソフト面(人材育成・運営)について

  • ハード面の記述は十分だが、実際に施設を管理・運営・企画する「人(ソフト面)」の記述が少ない。
  • 行政だけでなく、外部専門家や地域と連携してつくっていく姿勢を明記することで、よりよい議論ができるのではないか。

〇議論活性化のための具体例の提示

  • 方針に盛り込むのは難しい側面もあるが、例えば「静と動の空間」などについて、視察で得た知見などを交えた具体例を示すことで、市民の議論がより活発になると思われる。

〇幅広い層からの意見聴取と周知

  • 図書館に関心の薄い層からも意見が拾えるよう、アンケートやパブリックコメントだけでなく、幅広く声が拾える公共機関、公共的団体(学校、ふるさと協議会、町内会等)へ能動的に声をかけに行くことが重要である。
  • 計画段階から地域に積極的に情報共有、意見を聞くことで、古い図書館のイメージ(静かにしなければならない等)を払拭する機会になり、興味が薄かった層の関心を高めるのではないか。
  • 来年度に限らず、継続的に市民の声を拾っていく仕組みを盛り込んでほしい。

本間委員

〇人と人をつなぐ機能と人材育成

  • 「居場所」となるためには「人と人のつながり」が重要である。
  • 旧・かしわインフォメーションセンターのように、活動団体やワークショップの案内を行い、人をつなぐことができる機能や場所が必要であり、それを担う人材育成についても触れるべき。

〇「静と動」の空間づくり(ざわざわした図書館)

  • 会話ができたり、生活音(カフェの食器音やワークショップの声など)が聞こえたりする、適度にざわざわした空間の方が、かえって話しやすく過ごしやすい。
  • 空間を完全に区切らず、活動の様子が自然に感じられる環境が望ましい。

〇外国人住民の意見聴取への要望

  • 柏の葉エリアなどで、外国人住民の図書館への期待が高まっている。
  • 外国人住民は日本人コミュニティとのつながりを求めており、市のサービスへの改善要望も持っているため、意見交換の場に彼らの声を聞く機会(英語対応等も含め)を設けてほしい。

笹尾委員

〇再編の重要性とメリットの提示

  • 市民に共感してもらうため、再編が必要な理由として「財政面の課題」を追加すべき。
  • 利用減のデータだけでなく、再編によって利用が増加した他市の成功事例などを加え、再編のポジティブな意義を伝えやすくする工夫が必要。

〇「拠点館」に関するロジックの補強

  • 特定の2箇所(柏の葉・沼南など)を拠点館とする理由(本館からの距離やアクセス性など)をロジカルに説明すべき。
  • 拠点館を設置しても蔵書分散の課題は残るため、そこをICT活用や司書の工夫でカバーすることをしっかり伝える必要がある。

〇ICTとバリアフリーの書き方

  • ICTについて、バリアフリーのためだけでなく、図書館間の連携や本との偶然の出会いを増強する手段として活用することを強調し、項目を分けるべき。
  • バリアフリーについて、ハード整備の印象が強い言葉より、「インクルーシブ」や「ユニバーサルデザイン」といった広い概念を用い、当事者と一緒につくるプロセス(当事者デザイン)を盛り込むべき。

〇市民参加のプロセスと構成

  • 構成の整理について、「取り組み(講演会等)」「聴取・共創(ワークショップ等)」「発信(広報等)」のように項目を整理して並べ替えるべき。
  • ワークショップは単発のイベントではなく、継続的に検討に関わるチームやコミュニティを作るような、参加意欲をそそる書き方にすべき。
  • スケジュールについて、市民が参加しやすいよう、決定プロセスや今後の大まかなスケジュールを明示すべき。

佐々木委員

〇国の動向について

  • 文部科学省の図書館・学校図書館の運営に関する有識者会議による報告書案(「図書館が開く未来の学びと地域社会」)において、「読む×集う×学ぶ」ことによる新たな地域共創が掲げられており、柏市の方針は国の新しい方向性と合致している。
  • 国の方針でも、複合施設化によるシナジー効果や、人材の確保・育成・配置の重要性が言及されており、今後の駅前整備等の参考になる。

〇長期的な視点と「柏モデル」

  • 現在の図書館が建設から約50年経過していることを踏まえ、次の50年を見据えた議論が必要である。
  • 国が示す基準にとどまらず、その先を行く「柏モデル」を創る気概を持ち、時代の変化を考慮しながら想像力を広げて検討していきたい。

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部図書館

柏市柏5丁目8番12号

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