更新日令和6(2024)年7月23日

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令和6年度第1回柏市立図書館協議会会議録

1 開催日時

令和6年7月3日(水曜日)

2 開催場所

ラコルタ柏集会室2・3

3 出席者

委員

笹間委員、羽村委員、宮島委員、髙橋委員、髙田委員、八山委員、丹間委員(副会長)、佐々木委員(会長)、下吹越委員、津波委員

事務局

宮本生涯学習部長、坂口図書館長、図書館森川副参事、同千田副主幹、同芦澤副主幹、同大野主査、同祐川主任、同三石主事、牧野中央公民館長、吉田文化課長

傍聴者

1名

4 内容

(1)開会

(2)部長挨拶

(3)令和5年度事業報告

(4)令和6年度主要事業

(3)及び(4)について、資料に沿って事務局から説明。委員からの質問・意見は、以下のとおり。

【佐々木会長】地域情報コーナーの設置で地域住民との協働の可能性はあるか。

(事務局)増尾町会が行っている「増尾民話の里づくりプロジェクト」では、地元の民話の掘り起こしを行っており、地域の子供たちに郷土愛を醸成してもらうため、図書館の増尾分館でも民話を紹介している。また、高柳の地域団体による、風早南部地域を題材にしたかるた制作にも携わり、完成後はかるたの所蔵だけでなく、高柳分館の地域情報コーナーに「風早南部かるたコーナー」を設置している。今後も地域と連携し、本館・分館を通して大人だけでなく子供たちにも地元の情報を伝えていきたい。

(5)協議

柏市子ども・子育て支援複合施設TeToTe4階「こども図書スペース」について、事務局から進捗状況を説明。委員からの質問・意見は、以下のとおり。

【丹間副会長】全体としてくつろいで過ごすというコンセプトを感じた。土足で過ごすエリアと靴を脱ぐエリアはどのように分かれているか。また、荷物があるとゴロ寝エリアでリラックスしづらいが、ロッカーのようなものはあるか。

(事務局)未就学児エリアとゴロ寝エリアには緑の芝生調のタイルカーペットを敷く予定であり、靴を脱いでの利用となる。ゴロ寝エリアはリラックスしてほしい居場所と考えている。ロッカーについては現状は考えていないが、荷物についての対策を検討していく。

 

【下吹越委員】1.具体的な利用者を想定することが大事。例えば、未就学児エリアでは、ベビーカーをどこに置くか、おむつはどこで替えられるのか、授乳はどこでできるかなどの案内がスムーズになると安心して過ごせるのではないか。

2.土足と裸足が入り混ざった空間になるため、デザインシート等で子供たちに分かりやすい区別を働きかけることがポイントになる。よくある事例として、靴箱の設置や、足型マークなどのサインデザインの取入れの工夫も考えられる。

3.保護者がどこまでこの空間に関わることができるか。未就学児がいれば入れるのか。小学校低学年の子供がいても入れないのか。

(事務局)1.4階のベビーカー置き場については検討している場所がある。他のフロアにもベビーカー置き場はある。授乳室も1階にあるため、必要があれば案内を行う。

2.靴問題は、土足エリアと靴を脱ぐエリアに靴を脱いでもらえるようなサインデザインを取り入れることを検討している。

3.保護者の入場については、柏市子ども・子育て支援複合施設条例では、1階「遊びの広場」は0歳児から9歳児の保護者の同伴を可能としていることから、それに準拠する予定である。規則上は小学4年生からは一人での入館となるが、諸事情によって柔軟な対応を行いたい。

 

【宮島委員】1.本があるだけでは活動に結び付きづらいため、クラフトエリアは素晴らしい。はさみ、のり、粘土などを用意するようだが、道具と材料は別であるため、道具があっても材料がないと使えないことがある。例えばそこにどんな材料があるのか。子供たちが使える材料があって、子供が負担しない形で使えるのか。場所があるだけでは活動といえない。

2.子供が作ったものを展示できたりする場所があったらよいと思う。きれいに施設を使いたいという考えもあるが、子供の施設は汚れていてもよいと思う。子供たちが自分の場所だと理解するためには、クラフトエリアで作ったものや考えたことが残せるような場所があればよいのではないか。

(事務局)1.クラフトエリアは子供の安全性を配慮し、簡単な工作ができる場所にしたいと考えている。クラフトエリアのそばに関連図書を排架することで、本を見ながら折り紙を作成できたり、地元の折り紙作家を講師として招くことも検討している。折り紙だけでなく、粘土等の材料も用意し、子供が手ぶらで来館できて、安全に楽しめる場所を作りたい。

2.展示については、企画の一つとして展示用コーナーを設置したいと考えている。

 

【羽村委員】以前の議論で顔役になる大人の存在が必要という意見が出たが、このような場所は作ることも大変だが、維持していくことはそれ以上に大変になる。事務エリアにはどのような人が何人常駐するのか。

(事務局)事務エリアは常時2名体制で、子供の見守りが得意なシニアを予定しているが、ワークショップやイベント時などは、職員や外部講師の力を借りて運営を行う予定。

 

【丹間副会長】シニア以外に市民ボランティアなどを検討しているか。

(事務局)協力いただける市民ボランティア団体がいれば連携していきたい。

 

【丹間副会長】こども図書館のボランティアなど親身になってくれる方々との連携や、育成を含めた関わりがあるとよい。

 

【佐々木会長】見守りに何を求めるかは図書館側で設定しないと、管理が厳しくなり、取り締まり風になる

傾向がある。そこは色々な人が関われる可能性を広げておいて、連携できる姿勢を常に持ち、実験できる場

として活動を開いていくことを留意した方がよい。

 

 こども図書スペースの対象者(主に小学生、未就学児・中学生)の利用を促すために、今後の展開として、開設前後の効果的な「周知」、集客につながりそうな「仕掛けやイベント」(大きなもの・日常的なもの)、他部署・団体や地域などとの「連携」等、具体的なアイディアについて意見交換を行った。委員からの意見等は次のとおり。

 

ア  周知

  • 全小学生と保護者宛に、こども図書スペースがオープンしたという単なる学校通知ではなく、招待状を送付する。その招待状には「読みたい本、やってみたいこと」を記入して、こども図書スペースに持参してもらう。
  • 他の子育て施設や学校連絡アプリ、福祉施設・団体等を通して行う。
  • スクールメールは周知力があると思う。
  • 利用者だけでなく、実際に運営に関わる方、関わりそうな方、団体に対しても周知が必要。
  • こども図書スペースが出来上がるまでの過程(工事現場など)をSNS等で周知する。
  • 「どんな場所か」ではなく、「ここで何ができるか」を具体的に明示する。年間行事などが細かく書いてあると行きたくなるのではないか。
  • 立地が良いため来館者が多くなるのではないか。立地の優位性を活用する。
  • 混雑具合をWebでリアルタイムに更新していく。
  • この空間は、公共図書館、学校図書館、その他社会教育施設との入り口としての役割もある。
  • 図書館が携わる場所なので、このスペースの5、000冊だけでなく、図書館全体の蔵書とつなげて「知りたい」をサポートする。
  • 図書館がイニシアチブを取る一方で、子供が主体となることが重要。
  • 幼稚園や保育園に周知を行うことが大事だと思う。学校は連携しやすいが幼稚園、保育園は見逃されがちになってしまう。
  • 一人では来ることができない子供たちもいる。図書館側から働きかけなければならない子供たちが、こども図書スペースのターゲットにいるという認識が大事。

 

イ  仕掛け・イベント

  • 小規模でも継続的なイベントを打つ方がよい。多くの利用者が入れ替わることで話題を生み、口コミやメディアに特集されてさらに話題になっていく。大規模なイベントだと、ふらっと立ち寄った利用者に「使いたかったエリアが今日は自由に使えないから、もう行かない」と思われる恐れもある。
  • 小規模イベントをたくさん行い、「図書館とは違う、図書館では出来ない遊び」にフォーカスしてみてはどうか。
  • 毎週の恒例イベント(例;木曜日は読み聞かせ)を行うのはどうか。
  • 本に関連した「映画上映会」。最初は大変かもしれないが慣れれば比較的労力をかけずに行える。
  • 本で紹介されている工作や実験、料理をクラフトエリアで実践する体験会。
  • 理科支援員が指導要領の先を授業形式で実践する体験会。
  • eスポーツや漫画の描き方を教えてくれる教室があるとよい。
  • 縁日などで子供自身がお店をやると面白い。
  • 宿題コーナーを作る。
  • 本と関連付けたミニコンサートを行う。
  • 夏休みの自由研究のサポート。
  • 知的好奇心を育むことを目的にしたい。本を読むことはその一つであり、手段と目的が混在してはいけない。
  • 駅前から、TeToTeへの動線上を大事にした方がよい。例えば、駅前からTeToTeまでの道すがらにクイズラリーやスタンプラリー等で施設へ足を運んでもらう仕掛けはどうか。
  • オープニングセレモニーやオープニングイベントよりも、毎週のように定期的なイベントがあると、子供たちはあの週、あの日に行こうと思うのではないか。
  • マニア受けする展示もよいのではないか。マイノリティな需要もあるはず。
  • 持ち込み型企画の採用してはどうか。運営側で相談に乗り、企画する人物が必要不可欠。
  • 見学ツアーなどを設けて利用者が迷いなく使えるように提示できたらよい。
  • オープニングイベントを大々的に行う。その際に年齢などにとらわれずに見てもらえたらよい。
  • 年に1回文化祭を実施したり、月に1回交流会などのイベントを行う。フロア分けされているが、イベントはフロアに隔たりなくできればよい。
  • クラフトエリアを柏のワクワクさんのような人に見てもらうのがよい。
  • 階段を明るく楽しく登れるようにして、基本的に階段を使うように促す。
  • おそらくエレベーターは混み合い、使いたい人が使えないため階段の使用を促す仕掛けはよいと思う。
  • 年に1回大掃除を子供たちに行ってもらうことでオーナーシップを感じてもらう。
  • この施設の本は壊されると思うので、自分たちで本の修繕を行ったらよいのではないか。
  • 文化祭はぜひやりたい。子供たち自身がプロジェクトを持ち、そのプロジェクトを発表する場にしたい。
  • ワークショップをやるなら大型ディスプレイがあった方がよい。
  • ポイントカードがあっても楽しいかもしれない。たくさん来ると運営に関われる仕組みにする。

 

ウ  連携

  • 本を用いたプログラムを市民団体から募る。
  • 市民活動団体との連携により、クラフトエリアなどで「本の内容をリアルに体験する会」を実施。
  • 柏は活発な市民団体が多いので、それらの団体に声をかけてみる。また、TeToTe5階の中高生の居場所との連携が考えられる。
  • 団体が企画したものだと面白いものが展開できて、少ない運営体制でいろいろなことが可能かもしれない。
  • 子ども司書の活躍の場があまりないため、発信の場、活躍の場を与えてあげたい。
  • 各学校の学校図書委員の活用。
  • 子供実行委員会などの立ち上げ。学校からの情報発信というよりも、図書館側から近隣学校を巻き込む形で、小学生高学年から中学生に「空間を一緒に作っていく」役割を与える。主役の子供自身がよりこども図書スペースに興味を持つはず。
  • サポーター制度で連携を作る。新宿や檜原村にあるおもちゃ美術館のおもちゃ学芸員とボランティアの方が魅力的。アイデンティティーをもって一緒に遊び、そこから施設に対してもアイデンティティーを持ってもらえればよい。
  • 子供会との連携。子供会も居場所に近いのではないか。
  • 柏市子ども会育成連絡協議会でジュニアリーダーの育成も行っているため、声をかけてリーダー的な役割ができる子供たちを招いたらよいのではないか。
  • 高校の美術部との連携として「一週間で消されてしまう黒板アート」や「手賀沼のゴミを拾い集めてきてのクラフト会」の実施。
  • 現在図書館で行っている「マンデーライブラリーラボ」を図書館実施と異なる時期で行う。

 

エ  その他

  • 「こども図書スペース」の目的や何が出来る場所なのかを子供に伝えるために、副題やキャッチコピーなど、刺さるワードチョイスが必要と考える。
  • こども図書スペースは、「図書館だから」に捉われることなく、出来ること・出来そうなことなどのアクティビティの余白や可能性を持たせておく方がよい。
  • 可動書棚は、利用者自身が使いやすいように空間デザインしてほしい。そうすることで、利用者の居場所になっていけばよいのでは。
  • 事務エリアには、「施設の顔となる人物」が必要ではないか。
  • 見守りもどのような声掛けをするかが大事。声のかけ方一つでも子供は変わる。
  • 各家庭で余っているレゴブロックを寄付してもらいクラフトエリアに置きたい。
  • 小学生は自転車で来ることが考えられるため、建物の前に駐輪してしまうのではないか。近くの小学校で駐輪場を借りられないか。
  • ゴロ寝エリアは混雑した場合、時間で区切るのは難しいかもしれないが、ずっと同じ子供がいるのはよくないのではないか。
  • 未就学児と小学生は全然違うので気を使わなければならないが、厳しくしすぎるのもよくない。クラフトエリアと未就学児エリアが隣りだと怖いため、上手くやることが大切。

(6)閉会

5 その他

次回の協議会は、令和6年中開催の予定

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部図書館

柏市柏5丁目8番12号

電話番号:

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