更新日令和3(2021)年3月18日

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平成30年度第3回都市景観デザイン委員会会議録

開催日時

平成30年12月26日(水曜日)午後3時30分~4時55分

開催場所

パレット柏ミーティングルームD

出席者

委員

  • 柏市都市景観デザイン委員
    池邊会長、染谷副会長、伊藤委員、大津委員、岡本委員、佐藤委員、篠崎委員、清水委員、二瓶委員、山口委員、湯原委員

事務局

  • 都市部
    南條部長、後藤次長
  • 都市計画課
    梅澤副参事、石名坂主幹、居原田副主幹、後藤副主幹

議題

  • 議案第1号 平成30年度柏市都市景観賞の選定について
  • 議案第2号 太陽光発電設備設置に関する景観誘導について

議事(要点)

議案第1号 平成30年度柏市都市景観賞の選定について

 第1回の柏市都市景観賞の決定から10年以上が経過し、その間に新しい建物等が増え、柏のまちなみにも変化が訪れています。そこで、第1回、第2回のテーマである「建築物」を再度募集することで、10年間の景観まちづくりの歩みを振り返り、良好な景観というものを市民に周知・啓発し、景観に対する意識の向上と醸成を図ります。8月1日から約2ヶ月間、市民からの募集を行い、16件を一次審査の対象としております。その後、11月5日に都市景観デザイン委員会で一次審査を行い、先程、現地審査をしていただいた6件を、本日の二次審査対象としております。

審査基準

  1. 周囲のまちなみ、地域性に配慮されている。
  2. 新たなまちなみ景観を創り出していると認められる。
  3. 植栽や外構(工作物)など、建築物以外の部分との調和が図られている。

景観賞二次審査対象

  • 医療法人社団清風会 平野医院(医療法人社団清風会「平野医院」)
  • 柏の葉かけだし横丁(柏の葉かけだし横丁)
  • K18 K-ICHIHACHI(K18 K=ICHIHACHI)
  • 柏の葉小学校・柏の葉中学校(かしわの未来につながる小中学校)
  • 新柏クリニック本館(患者を癒してくれる空間)
  • 柏の葉T-SITE(柏の葉T=SITE)

主な意見

【新柏クリニック本館】

  • 篠崎委員
    植栽がより映える建物、控え目で明暗を意識して造った看板サインなどが評価できると思います。
  • 山口委員
    かつては大学病院の寮があり、周囲が雑然としていたものの、クリニック竣工後は周辺の緑も多くなった他、どの方向から建物を見ても、裏側を感じさせない点が優れています。
  • 二瓶委員
    審査基準の「地域性に配慮」並びに「植栽等との調和」に照らし合わせると、新柏駅至近の病院ではあるが、通り道で植栽等を眺めることができる良好な空間であると思います。
  • 伊藤委員
    建築物としての美しさがあり、質も高く、植栽の採り入れ方も非常に良好です。その他、地域に対して潤いと安心感を与えています。地元の民間事業者により整備された好例です。
  • 大津委員
    緑の景観を創るという点は評価できるが、地域への開放という点で課題があると感じています。
  • 池邊会長
    建物軒裏に木材を使うなど、これからのモデルとなり得る建築物である点が評価できると思います。
  • 湯原委員
    周囲に対して異のものを建築しているのではなく、突出せずに周辺に馴染んだ建築物であると思います。
  • 岡本委員
    病院と道路を挟んだリハビリ施設と一体で良好な景観を創っている点が評価できると思います。
  • 清水委員
    地元の方が建築、植栽一体で良好な景観を創り出していると思います。
  • 佐藤委員
    新たなまちなみ景観を創り出しています。今は冬枯れだが、暖かい時期になると建物及び植栽が一体となった風景を想像しつつ、投票しました。

【柏の葉T-SITE】

  • 染谷副会長
    国道と調整池の間に良好な建築物が建築され、併せて、調整池もきちんと整備されていると思います。
  • 池邊会長
    外壁のアクセントである黄色、緑色が周辺の緑と上手く調和している他、建物内の雰囲気が外に醸し出されています。一般的に黄色は強調色として使われますが、それを景観の中に溶け込ませていると思います。

【平野医院】

  • 大津委員
    前面道路が狭いので敷地を一部セットバックしてバス停を整備している他、バス停のデザインについても木材を使いつつ、建物の正面及び駐輪場と連携を図っています。
  • 染谷副会長
    道路側は緑化とフェンス等で歩行空間を確保しつつ、建物裏側に駐車場を配置して欲しかったと思います。
  • 池邊会長
    道路である公共に対して貢献し、景観に配慮されていると思います。

【K-18】

  • 染谷副会長
    柏の葉とは異なる都市のリノベーションという点で評価できるデザインだと思います。
  • 池邊会長
    審査基準に合致し、建物の所有者である地元の方が自宅とクリニック全体の調和をもって、地域の景観価値の向上に貢献している点を踏まえ、新柏クリニック本館を今年度の都市景観賞とします。

議案第2号 太陽光発電設備設置に関する景観誘導について

 柏市では、手賀沼を次の世代につなげて行くべき大きな財産であると考え、景観計画において周辺を「水辺景観地域」と位置付けています。この度、手賀沼周辺の景観を保全するために、資材置場及び屋外広告物、太陽光発電設備に対して、良好な景観に向けた一定の誘導を図ることが必要と考えたところです。しかし、太陽光発電設備については、設置に対する助言・誘導を行う根拠が何処にも明記されていないことから、助言・誘導を行うことができるよう、景観計画の一部を改訂することにしました。 一つ目は、設置基準の明確化です。今後、柏市で太陽光発電施設を設置する場合、望ましい景観へ誘導するための方策として、

・反射光が集落に影響を及ぼすことがないよう配置する

・パネルは低反射性のものを使用する

など一定の配慮項目を示す予定で、対象エリアは柏市内全域となります。

 二つ目は、「手賀沼緑道からの良好な水辺空間と田園風景の維持向上を図る」ため、概ね緑道から見える範囲に一定規模以上の太陽光発電施設は設置しないようお願いする、いわゆる設置自粛区域を手賀沼周辺に設ける予定です。規模に関して、当初、メガソーラー(発電量1,000kwまたは敷地面積10,000平方メートル以上)クラスを想定していましたが、庁内の関係部局との調整において、手賀沼の豊かな自然環境を守るため、もう少し厳しい基準を示すべきとの意見を頂き、基準を500kwまたは5,000平方メートル以上とする予定です。このお願いは、景観計画の「水辺景観地域」、いわゆる県立印旛手賀自然公園区域内に対するものとします。

【景観計画に追加する事項(案)について】

  • 篠崎委員
    「反射光が」という表現について、何の反射光なのかをきちんと明記すべきです。また、パネルの色彩で「黒、濃紺で低明度、低彩度」と明記していますが、色名(黒、濃紺)の表記が限定的すぎです。さらに、附属設備も低彩度で統一と明記されていますが、水色などの明るいパステルカラーも低彩度色の範囲となります。その他、白色も自然景観の中で目立つ色です。
  • 染谷副会長
    パネル色彩について「黒、濃紺で低明度、低彩度」とした理由を教えて下さい。
  • 事務局
    市として、太陽光発電は進めていくべきものと考えており、最低限、目立たない色、周囲の緑と喧嘩しない色を想定しています。
  • 染谷副会長
    農村部では、高さのある鋼板塀で囲われた資材置場などが点在していますが、景観として美しくありません。強制できないことは承知していますが、手賀沼周辺で太陽光発電設備を設置する際は、垣根等で周囲を囲っていただけると有難いと思います。
  • 事務局
    基本は、設備の目隠しをお願いすることになります。その方法として、イラストにあるような植栽等で修景することになります。また、「付属設備は周辺と調和した色彩で低彩度に統一」という表現で一致させます。
  • 岡本委員
    景観法の届出の際、指導並びに助言し、横のイラストは推奨図という位置付けでしょうか。
  • 事務局
    景観法の届出対象としていませんが、資源エネルギー庁への設置手続きの過程で、大規模な太陽光発電設備の設置に関する情報を、行政が把握できるようになったことから、照会があった際に、イラスト等を示しながら助言をしてまいります。
  • 岡本委員
    色に関する文言をもう少し整理した方が良いと思います。色彩誘導における最上位概念は「周辺景観に影響がない」ことであり、具体的な色など詳細事項はその補足的な情報となります。

【設置の自粛区域について】

  • 山口委員
    現時点で、手賀沼自然公園区域内に一定規模を超えるような発電設備は存在していますか。
  • 事務局
    現時点では存在していません。ただし、認可取得済みの件数は10件を超えており、今後、水辺景観区域外で設置が見込まれます。
  • 池邊会長
    過去に、自粛区域として景観誘導を行ったことはありますか。
  • 事務局
    柏市で行った事例はありません。他市の事例となりますが、我孫子市が手賀沼周辺の一部を、太陽光発電設備設置の自粛区域に位置づけております。
  • 伊藤委員
    水辺景観地域内に設置する面積5,000平方メートル未満の太陽光発電設備については、資料記載の「景観計画に追加する事項(案)」も適用になるのか。適用されるのであれば、塀ではなく緑で目隠しをするといったお願いはできませんか。
  • 事務局
    国のガイドラインでは、安全上、フェンスで設備周囲を囲むこととされ、生垣のみは不可であったと記憶しています。フェンスで囲った上で植栽を行うまでが限界かと思われます。
  • 池邊会長
    一般的なグレー系のフェンスで周囲を囲むのであれば、内側の設備など見えにくくなるが、鋼板塀に近いフェンスだと資材置場に見えてしまう。国のガイドラインで「フェンス」と記載されているのであれば、鋼板塀ではなくフェンスで指導、助言することになるのではないかと思います。
  • 事務局
    ガイドラインを詳しく調べる必要がありますが、恐らく安全管理の点で「フェンス等」と記載されているのではないかと思われます。そうなるとフェンスの他に鋼板塀も含まれることになります。
  • 池邊会長
    水辺景観地域内に限っては鋼板塀は不可、といった誘導ができると良いかもしれません。それでは、太陽光発電設備設置にかかる景観誘導については、計画に追加する事項(案)並びに自粛区域内における景観誘導策を事務局にて再検討いただき、後日、出席委員宛にメール送付、ということとします。

閉会

  • 事務局
    先程、決定しました都市景観賞につきましては事務手続き終了後、2月中旬に表彰式を行う予定です。太陽光発電設備設置にかかる景観計画の改訂につきましては、皆様方からのご意見を踏まえ、文言等の修正を加え、ご報告させていただきます。その後、2月1日から改訂案の縦覧を行い、2月21日の都市計画審議会の審議を経て、来年4月1日施行を予定しています。

傍聴

1人

関連ファイル

資料1(議案第1号 平成30年度柏市都市景観賞候補一覧)(PDF:4,357KB)

資料2(議案第2号 太陽光発電設備設置に係る景観誘導)(PDF:334KB)

補足資料(議案第2号 柏市景観計画の一部改訂案)(PDF:684KB)

お問い合わせ先

所属課室:都市部都市計画課

柏市柏255番地-1(柏市役所分庁舎2-2階)

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