更新日令和7(2025)年1月29日

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1 開催日時

令和6年12月26日(木曜日)午前10時から正午まで

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階 第4委員会室
(柏市柏五丁目10番1号)

3 出席者

(委員)11名
内藤委員、藤原委員、山田委員、近野委員、川城委員、吉川委員、
松葉委員、福原委員、杉田委員、中島委員、吉田委員

(柏市)7名
指導課:宮本副参事、小林副主幹、相澤副主幹
スポーツ課:川口課長、関本副参事、三野主任、寺田主事

4 次第

  1. 開会
  2. 議事
    「第2期柏市スポーツ推進計画」の進捗状況と今後の課題について
    ア 部活動の地域移行のあゆみについて
    イ 「第2期柏市スポーツ推進計画」の全体の進捗状況や課題等について
  3. その他
  4. 閉会

5 議事

ア 部活動の地域移行のあゆみについて

 第2期柏市スポーツ推進計画の延長版策定にあたっては、時点修正として、スポーツ分野における新たな動きも取り入れていくことが重要であり、その中での大きなものとして、教育委員会が主体となって進めている「部活動の地域移行」における今後のスポーツ部門との連携の必要性等について審議していただくため、教育委員会指導課から資料に基づき部活動の地域移行の現状や課題、今後の展望について説明を行った。
 その際に出た主な意見は次のとおり。

議長(内藤委員)
 ただいまの説明について、ご質問やご意見があればお願いしたい。

福原委員
 2~3年後の加入率について目標はあるのか。

指導課
 現在、部活動に入っている子どもたちの6~7割がクラブに入っているため、概ね目標どおりとなっている。人数でいうと約4、000人くらいとなる。

議長(内藤委員)
 柏市は、部活動の加入率は低いのか?

指導課
 視察に来る自治体と比べても大体同じくらいであり、特段柏市が低いわけではないと考えている。

議長(内藤委員)
 土日のみならず平日について、柏市はどのように考えているのか。

指導課
 国からは平日もというような話が出ており、ゆくゆくは着手すべきではあるが、課題も多く慎重に進めたいと考えている。
 指導者の中には教員以外の方や一般の方もおり、仕事もしている中で平日夜間に指導者が集まるのかという課題もある。指導者への謝金のあり方も検討が必要となってくる。
 先行自治体を調査しながら慎重に進めていきたいと考えている。

議長(内藤委員)
 先日、地域移行に関する国の中間案が出て、「移行」から「展開」に変えていくとのことで、何か困ったことや課題はあるか。

指導課
 柏市でも「移行」という意味では、子どもたちの活動の受け皿は十分に確保できたものと感じており、今後の「展開」という意味では、地域にただ移行しただけではなく、クラブでの活動が地域の町おこしや多世代間の交流など、子どもたちが色々な運動や文化に親しむ活動の機会を得られるような場になってくれればと思う。
 課題としては、現在、子どもたち15人に対して指導員が1人の配置となっているが、複数の目で見てほしいというご意見をいただくことがある。
 月会費2、000円の中で2人の指導員を配置することは難しい現状もあり、エリアマネージャーを設けて緊急対応をしていただいている。

福原委員
 土日の活動では、ある意味受け皿となっていると思うが、競技志向が強い子どもたちはたくさんいる。そういう子どもたちのニーズは自分で見つけてやってくださいという形にならざるを得ないのか。

指導課
 ガイドラインの中で土日に部活動は行わないこととしているので、その代わりが「柏スポーツ文化推進協会」(以下、「KSCA」)の活動になる。KSCAは一つの選択肢であり、もっとやりたい、もっと強くなりたいという子は、そこからもっと外に出ていき活動を選ぶことになると思う。

議長(内藤委員)
 指導者の育成について、子どものスポーツを教えるところだけ育成をしているのか。この人たちが柏市全体のスポーツ振興に役立てられるよう、他に高齢者や一般の人々など「子どもから大人までスポーツを指導できる」みたいな研修・仕組みがあってもよいのではないか。この指導員研修はどういったものなのか伺いたい。

指導課
 採用に関してはKSCAが行っている。まずはスタートが中学生を教えるというところになるため、資格の有無は問わず「子どもたちへの指導経験があるか」を優先して採用していただいている。
 しかし、運営団体としても指導員の質の確保や質の向上の大切さは認識しているため、各種団体からいただく研修会などは、登録されている指導員に対して自主研修として是非参加してくださいというような案内をさせていただいている。

福原委員
 日本スポーツ協会の公認のアシスタントコーチングの養成講習会が毎年松戸と柏で開かれており、公認の資格が取れるため、こうした講習会を活用する方法もある。

藤原委員
 今回の会議の本題である「柏市スポーツ推進計画」との絡みを考えた時に、指導員はどう集めるか、あるいは学校部活動の支援ということを考えると、スポーツ推進計画にもどこかに位置づける必要があるものと考えている。
 例えば、スポーツ推進計画で言うと基本施策1「する」スポーツの充実の「総合型地域スポーツクラブの支援」の下あたりに、学校部活動というか「中学生のスポーツの支援」とか、そういう項目が入るかなと思うし、指導員の充実ということを考えると施策3「ささえる」スポーツの部分にかなり影響してくるものと思うので、今後指導員をどう集めるか、あるいはどう育成するかというようなこと、これは学校部活動ではなくて社会教育の分野に入ると思うが、その辺の位置づけみたいなものが必要になってくると考えている。
 また、地域移行したことによる新たな魅力の創造についても積極的に考えていく必要があると思っている。例えば、献立表のようなスポーツ栄養学などの情報を、加入している生徒あるいはその保護者に向けて発信するというようなことも一つの魅力になるのではないかと思うので、この辺りを積極的にご検討いただきたい。

松葉委員
 根性論とか今までの詰め込み型の教育で部活動をしていても、部活動だけで突き抜ける選手は日本では出にくいと思う。そこで何が必要かというと、指導員ではなくて、自主的にいろんなことに触れたいということが1番大事だと思うので、そういう意味では楽しみながら、きっちり3時間でなくても、1日中やってても私はいいと思う。この地域移行でせっかく楽しむ時間を作るのであれば、遊びの時間を是非ここで実現してあげたい。そう考えると、もっと「小学生」などに焦点を当てて、柏市はもっと低学年からやってますという取り組みにも発展してほしいし、遊びから色々なことを学ぶというのをこの地域移行によって次のフェーズに持っていってほしいと思う。

議長(内藤委員)
 指導課の皆様で全体のスポーツ推進という観点から、こういうものを位置付けてもらえると、この地域移行がもっと上手くいくというような要望等があれば、後ほど我々で議論したいと思う。

指導課
 一つは多世代交流の部分かなと思っている。従来の学校部活動だと中学生同士で市内の練習試合もしくは近隣や個々の練習試合というのが基本であったと思うが、先ほど話題に出た、小学生であったり上級生とのスポーツを通した交流っていうのは非常に魅力的な側面に今後なっていくのではないかと考えている。

中島委員
 部活動は教育の一環だと思っており、地域移行自体には賛成だが、普段の学校での様子などをしっかり共有していかないと、そこでまた問題が出てきてしまう。
 万が一そのクラブで何か問題があった時に、しっかりそれを学校が吸い上げられるような仕組みは必要かなと思った。

指導課
 もちろん、過度な運動をさせてはいけない子であったり、怪我をしやすい子であったりの情報は確実に共有されている。

議長(内藤委員)
 指導課の皆様、ありがとうございました。

イ 「第2期柏市スポーツ推進計画」の全体の進捗状況や課題等について

 事務局から資料に基づき、現行計画に位置付けた施策・事業の進捗状況や課題等について具体の説明を行った。その際に出た意見は次のとおり。

議長(内藤委員)
 ただいまの事業進捗や課題を踏まえ、今後もっと強化すべきことや修正すべき点があればご指摘いただきたい。
 本日の意見を踏まえ、今後事務局で素案を作成する形になるので、委員それぞれの立場からご意見をいただきたい。

福原委員
 昨今の気候変動により、夏場はものすごい暑さとなっており、活動時間の短縮やこまめな休憩を取るなど指導者で工夫を行っている。例えばテニスコートであれば各コートの脇にパラソルで日陰をつくれば熱中症の緊急避難所にもなると思うが、暑さ対策については具体にどう考えているか。

事務局
 暑さ対策におけるハード面での充実というのは我々の方でも認識しており、まず進めているのは市民プールで、夏の時期には令和5年度で76、000人といった多くの方に利用いただいている。日除け場所が少ないことが課題となっており、まず市民プールの日除け場所を増やすという取り組みをこの2年間ぐらい進めている。そういった中で、運動場についても現在各施設のどこにいくつぐらい日除けがあるのかを調べているため、稼働率等も踏まえ、どこに優先して置くべきか、そういったところを今後検討して予算に反映させていければと考えている。

福原委員
 プールだと水があるため、暑ければそこに入ればいいが、逃げ場がない屋外のスポーツ施設では、やはり日除け場所を作っておくことが確実に必要だと思うので是非お願いしたい。また「体力年齢診断」は現在も実施しているのか。

事務局
 一時期実施していたが現在は実施していない。

福原委員
 シニアの人達が自分の体力がどれぐらいあるのかというのは必要だと思うのだが、やめられた理由とかはあるのか。

事務局
 一つのきっかけとしては、新型コロナウイルス感染症の拡大によって一旦色々な事業が止まってしまっていて、コロナの収束とともに徐々に再開し始めている状況である。

福原委員
 中央体育館の隣に保健センターがあり、そこでシニアの方たちは健康診断を受けるため、健康診断のタイミングに合わせて体力年齢診断に誘導するなどの取り組みはとても大切。シニアの人達が自分の体力がどれぐらいあるのかというのは必要だと思う。

事務局
 ありがとうございます。当課のみで実施すると参加者がそろわない部分もあるため、そういった福祉分野や健康づくり分野の庁内関係部署と連携しながら、今後検討したいと思う。

議長(内藤委員)
 スポーツ推進委員の課題は「支える」というところではあるが、全てに関わってくるところだと思うので、推進委員の待遇の問題も含め、やってみようかなと思える仕組みづくりは必要。
 さて、計画の中の「感染症の防止対策」については、新規に盛り込む必要はないと思うが、在宅でもできるスポーツの普及は大切なため、介護予防であるとかそのようなところも含めながら横の連携をしていくことが重要になると思う。
 また、情報の充実というのは数字で見てもなかなか分からないが、柏市のスポーツに関する情報を自分から取りに行かないと見えないという場合は、結局興味のある人だけになってしまうため、その辺りをどう工夫するかを情報の充実のところに少し入れ込まなければと感じている。

福原委員
 「広報かしわ」は新聞に関係なく全戸配布となり、各家庭には必ず届くようになったため、興味があって「広報かしわ」を見る人にとっては情報は増えていると思う。

松葉委員
 バスケットボールやサッカーなどのイベントは小学校や中学校には届くが、なかなか興味がない方をそこで引っ張っていくまでには至ってないと感じている。

藤原委員
 こうした学習情報の提供というのは社会教育の永遠のテーマ。例えば、柏レイソルやENEOSサンフラワーズなどの多くの人が注目するようなサイトとリンクするような感じで、目に触れる機会を増やすというのが一つの方法だとは思う。

山田委員
 情報発信でいうと、学校では「sigfy(シグフィ)」という保護者に一斉に送信できるシステムも出てきている。基本的には親と子どもになるが、それでも何万人かになる。人気のスポーツであってもファンじゃなければそこのサイトには入らないと思うので、満遍なく伝えていくようなことを考えていくのが1番いいのかなと思う。
 そして、暑さ対策については、今後、学校の体育館にエアコンが全校に入るので、学校の体育館を使うようなスポーツではだいぶ暑さが緩和されていくと思うし、中央体育館や沼南体育館も空調設備が完備されている。屋外の暑さ対策は今後随時だとは思うが、施設面については市の計画に則ってやっていくしかないものと感じている。
 また、人の育成はやはり大事であって、魅力あるとか楽しいとか、それを通して何を教えたいかをおそらくスポーツ団体の方は1番考えていると思うので、学校の方も地域移行の中でそこを残していかないと、受益者負担をとってただ任せるだけでは教育的には今一つ良くないかなと思っており、これらのことを反映してもらえるとありがたく思う。

杉田委員
 女性スポーツ協会については、高齢化等もありインターネットを使えない方たちがほとんどのためホームページは見ない。広報かしわだけでなく、やはり町会を通じてとか回覧板形式など、そういう昔ながらの方法でないと高齢者には伝わらないと思う。
 また、女性スポーツ協会の団体が近隣センターの体育館を利用することがあるが、暑くて屋外スポーツと同じ状況でバドミントンなどをしている。スポーツ施設という面で、冷房の無い近隣センター体育館の熱中症対策についてもスポーツ課から働きかけてほしい。

議長(内藤委員)
 計画の5つの基本施策を達成するためには、関係部署あるいは関係団体との連携というのは強く打ち出しても良いと思っている。

事務局
 健康増進計画の保健衛生審議会でも「健康づくり」「運動」「スポーツ」というワードが出てくる。これからスポーツ推進計画を改定していく中で、そういった他部門計画との連携や、介護予防だったり運動だったりスポーツだったり「身体を動かしましょう」というゴールは同じため、福祉部門や子ども部門との連携も強めていかなければならないと感じている。

松葉委員
 「スポーツをする」前の段階で、興味を持って何か行動させることが参加率を上げるベースになるので、「する」スポーツの中に、そのスポーツに興味を持たせるという前段の「選択肢」というのをもう少し出してもいいのかなと思った。
 例えば、北海道の「エスコンフィールド」には野球に興味のない人も別の目的で多くの人が集まっている。 また、「する」スポーツの中に「手賀沼エコマラソン」があるが、競技というよりはジョギングの延長で自分の体を鍛えようっていう人が参加する。競技だけが目的じゃなく、そういうものも取り入れたらいいと思う。
 また、現行の計画は健常者だけの計画になっているように感じており、障がい者向けのもの、これは「場所」の提供というところにも影響すると思うが、障がい者が「する」スポーツというものも是非取り入れてほしい。
 最後に、プロ選手による発信は是非やるべきだと思っていて、柏市からホームタウンチームに対し、「毎年定期的に柏市に還元するように何かやってください」と義務付けたらいいと思っている。一流の選手が教えに行くのもいいと思うし、講演の機会でもいい。是非「各団体と提携する」とか、何かそのような形で計画に入れていただくとよいのではと思っている。

議長(内藤委員)
 本日出たご意見のほか、具体的なことを含めご意見があれば、適宜事務局に伝えていただき、次回の審議会にて事務局から素案を提示いただく形にしたいがよろしいか。

全委員
 一同了承

事務局
 第2期柏市スポーツ推進計画の延長版策定にあたり、本日いただいたご意見等を整理し、次回の審議会にて素案を提示していきたい。

6 傍聴

0人

7 配付資料

  1. 次第(PDF:43KB)
  2. 委員名簿(PDF:139KB)
  3. 資料1 部活動の地域移行のあゆみ(PDF:7,384KB)
  4. 資料2 第2期柏市スポーツ推進計画における5つの基本施策(施策体系図)(PDF:92KB)
  5. 資料3 第2期柏市スポーツ推進計画(中間見直し版)基本施策別事業進捗表(PDF:991KB)
  6. 資料4 スポーツ施設に係る基礎資料(PDF:510KB)
  7. 資料5 各基本施策における主な課題整理一覧(PDF:401KB)

お問い合わせ先

所属課室:市民生活部スポーツ課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎2階)

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