更新日令和3(2021)年6月21日

ページID24376

ここから本文です。

第26回柏市下水道事業経営委員会会議録

1 開催日時

令和3年5月31日(月曜日)午後3時から5時

2 開催場所

柏市役所 本庁舎5階 第5・6委員会室

3 出席者

(委員)

落合委員、石井委員、板倉委員、北嶋委員、佐藤委員、斉藤委員、椎名委員、鈴木委員、髙橋委員、谷委員、富田谷委員、中屋委員、沼澤委員、吉澤委員

(事務局)

内田土木部理事、伊藤下水道経営課長、松崎下水道整備課長、片山下水道維持管理課長、浅野河川排水課長 他4名

(注意)委員氏名の記載は、順不同です。

4 議題

  1. 令和2年度の実施事業報告
  2. 令和3年度の予算、実施予定事業について

5 議事(要旨)

令和2年度の実施事業報告と令和3年度の予算、実施予定事業(資料1、参考資料)

事務局から令和2年度の実施事業報告と令和3年度の予算、実施予定事業について説明を行い、質疑応答を行った。質疑内容は以下のとおりである。

(板倉委員)P.3の大堀川右岸第7号―2雨水幹線工事が施工中とのことだが、令和2年度実績分の金額は出せるか。

(事務局)3月末時点の進捗状況は、事業費ベースで41.4%である。

 

(落合委員)それは計画通りに進んでいるのか。

(事務局)一部でシールド機の沈み込みなどがあり遅れていたが、4月13日から再度掘進を始めており、今のところ順調に進んでいる。

 

(鈴木委員)P.4の包括委託は、老朽化対策の一環として行っているという理解でよいか。また、P.2の表で、雨水・汚水・老朽化対策と分かれているが、少し分かりにくいので、汚水のうち老朽化対策がどれくらいか分かるような表を作ることは可能か。

(事務局)おっしゃる通り老朽化対策として行っている。汚水だけではなく、雨水の老朽化対策も行っているので、今後は雨水・汚水の内訳が分かるようにしていきたい。

 

(鈴木委員)雨水・汚水を明確に分けることが出来ないため、老朽化対策として載っているのか。

(事務局)清掃等の業務は明確に分けることが難しい。そのため老朽化対策というカテゴリーとしていた。

 

(吉澤委員)P.8の表では下水道事業費用と書かれているが、P.9では収益的収入・支出という違う言葉が使われていたり、P.10の資本的収入・支出という言葉も、専門家は分かるのかもしれないが、一般のかたには分かりづらい。また、まとめて1つのグラフになっているので、まず、収益的収入・支出、資本的収入・支出のグラフを分けて作り、そのあとに内訳などがあると一般のかたにも分かりやすくなると思う。あと、図面や写真が小さく、補足を入れないと分からないので、ページを2~3枚使うなどして見やすくしたほうがいい。

 

(斉藤委員)P.6について、〇〇ヘクタール整備しますと書かれても、それがどれくらいの距離なのか分かりづらい。また、P.7の汚水処理費用の令和3年度予定額について、少し多めに見て約60億円とのことだが、2月の答申にコストの削減や経費回収率100%を早期に目指すと書かれている。先ほど説明の中で、恐らく57億円くらいに収まるのではという話だったので、多めに見てしまうと経費回収率が落ちてしまうのではないか。

(事務局)今後、予算ベースで作るか、決算ベースで作るかについて、検討していきたい。P.6の表現については工夫する。

 

(富田谷委員)P.12のマンホールトイレについて、避難所に指定された小学校に整備となっているが、公園などにも設置してもらえたら大変助かるという思いがある。今後、マンホールトイレをどのように広げていく予定か。

(事務局)令和元年度から整備を始めたばかりで、まだ8校しかできていない。今のところは避難所に指定されている小学校に限定して整備を進める方針だが、これが終われば、中学校や近隣センターなど他の場所でも整備計画を立てていきたいと考えている。

 

(板倉委員)マンホールトイレについて、非常時に使うためには、平時の訓練が大事だと思うが、そのような計画があれば教えてほしい。

(事務局)整備は下水道で行うが、その後の運用は防災安全課となっている。防災安全課の職員へマニュアルを渡しており、また、使い方を実演で説明している。まだ決定している話ではないが、今後の防災訓練の中で、マンホールトイレの使用方法についても説明していきたいという話を防災安全課から聞いている。

 

(佐藤委員)決算と予算について説明があったが、支出は増え、予算は減り、経費回収率は落ちているという状況である。数年前にこの委員会で下水道使用料の値上げについて議論をしたときは、何とか値上げをしなくても大丈夫という結論になったが、現在の状況を踏まえ、今一度値上げについて議論する必要があると考えているのか、あと数年は様子を見ると考えているのか。

(事務局)P.7の経費回収率について、令和3年度で92.8%ということで大きく落ち込んでいる。予算ベースのため、収入は少なめに、支出は多めに、手堅く見ているため、もう少し経費回収率が上向きになることを期待している。使用料の見直しについては、コロナウイルスの感染が落ち着いてくることにより、大口の水の使用が増え、使用料収入で賄えるのではないかというところと、組織統合に向け、経費の持ち方について上水と下水で協議していき、昨年度の答申を踏まえ、経費回収率100%を目指したい。時期が来たら、具体的な話を委員会でもしたいと考えているので、次回以降ご説明させていただき、ご意見を伺いたい。

 

(富田谷委員)市民目線での意見になるが、この委員会の委員になってから検針票をよく見てみたところ、基本料金が高い。実家の隣が空き家なのだが、下水道の使用量が0立方メートルであっても、約1000円かかっていた。下水道の老朽化が進み大変な状況というのは分かるが、市民としては非常に高いなと思う。

 

(富田谷委員)老朽化対策について、下水道整備は全体的にどれくらい進んだのか。

(事務局)第1期の包括委託は来年9月までだが、事業費ベースの整備率は現在約40%である。今後、市内全体でこれから老朽化していくであろう管渠について、調査結果をもとに、老朽化の進みや傷み具合を整理しながら進めていく。

 

(落合委員)包括委託をした中での40%という解釈でよいか。

(事務局)おっしゃる通りである。

 

(斉藤委員)節水器具が増えているため、使用量が減り、それに伴い収入も減っていく。個人が増えても、それほど収入は上がらないと思うので、今後コロナが収束していった後、企業誘致を積極的に行わないと収入が増えないのでは。料金の値上げ以外にもこのような方法も検討してほしい。

(事務局)おっしゃる通りであるため、経済産業部と今のご意見を共有し、市として考えていきたい。

 

(鈴木委員)P.7について、使用料収入の変動に対し、汚水処理費用の変動が大きい。前回の委員会の下水熱からエネルギーを取るという話が興味深かったのだが、使用量が増えるほどエネルギーが生まれ、それが商業ベースに乗るのであれば、収益としてはリスクヘッジが可能になると思う。熱からどうエネルギーをとるのか、水力発電は出来ないのか、今後議論を深めていかないと、安易に値上げに繋がってしまうので、注意が必要である。

(事務局)環境対策も含め、発電等で使用料を賄うという実際の例もあるが、他市の話を聞くと難しい部分もありそうである。安易に使用料の値上げに繋がらないよう、市として今後研究を進めていく必要があると考えている。

 

(沼澤委員)今日の新聞に、下水の汚水からコロナの研究を企業が進めているという記事が掲載されていた。また、水の節約は、下水道の収入は減ってしまうが、自然を守るという観点では大事なことので、SDGsのことも考えながら予算を作ってほしい。あとは、汚水処理費用が少なく収まれば値上げへの影響も少なくなるので、少なく抑えることを目標としてほしい。私たち市民は、正しく理解し、協力したいと思っている。

(事務局)水の節約については、収入が減るだけではなく、支出もそれに合わせて減っていく。ご意見いただいた環境のための節約や、SDGsなど、色々な視点から予算を考えていきたいと思う。

 

(落合委員)処理量を減らすためには、不明水をいかに減らすかというのも影響してくるが、これについて吉澤委員からご意見いただけないか。

(吉澤委員)P.9で見ると、費用の102億円のうち、流域下水道維持管理負担金が33.7億円の予定となっている。柏市中長期経営計画第1期後期計画P.30にコラムがあるが、手賀沼終末処理場は約40年経っており、施設や管渠の老朽化が進んでいる。柏市含め7市から負担金をいただいていて、そのうち柏市は約60%を超えており、金額が増加傾向にある。また、令和2年度から立方メートル当たりの単価を64.1円に増額しており、令和2年から令和6年まで固定でこの金額となる。この単価に掛け合わせるのが、終末処理場への流量であるが、この中には不明水も含まれている。令和2年度だと、約26.5%の不明水が手賀沼流域に入ってきている。不明水が減れば、負担金も減らすことが出来るので、県では各市の管から県の管の接続部に流量計の設置を進めており、来年設置が終わる予定。各市からどれくらいの汚水が県に入ってきたのか、はっきりと分かるようになるので、それを踏まえて各市で不明水対策をしていただければ負担金を減らせる。県と市で協力し、負担金を減らしたいと思っているのでご協力をお願いいたしたい。

報告事項(資料2)

事務局から報告事項について説明を行い、質疑応答を行った。質疑内容は以下のとおりである。

(富田谷委員)PDCAサイクルについて、説明をお願いしたい。

(事務局)PLAN計画、DO実施する、CHECK点検・確認する、ACTION見直しのサイクルで、日ごろの業務を点検・見直ししながら改善していくというイメージである。この一連の流れをPDCAサイクルと呼んでいる。

 

(北嶋委員)検針徴収業務委託の集約とあるが、検針のスマートメーター化について議論されているか。

(事務局)先進的な自治体で取り入れを検討中と聞いているが、柏市では具体的な計画や予定は今のところない。効率化も期待出来ると思うので、そういった新たな手法についても今後研究していきたい。

 

(佐藤委員)水道部と一緒に新しい建物に引っ越すとのことだが、そこに下水道の何かを展示できるスペースがあれば、市民のかたとの交流になっていいのでは。せっかくこのような委員会があるので、展示方法などについても、委員の意見を聞いてみても良いと思う。

(事務局)新しい庁舎での広報活動について、次回の委員会などで委員の皆様からご意見いただければ有り難い。新庁舎の展示スペースについては、今後確認していきたい。

6 傍聴

傍聴 0人

7 次回開催日時(予定)

令和3年8月11日(水曜日)

関連ファイル

お問い合わせ先

所属課室:上下水道局総務課

柏市千代田1丁目2番32号(上下水道局庁舎3階)

電話番号:

お問い合わせフォーム