更新日令和3(2021)年3月19日

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令和2年度第4回柏市健康福祉審議会障害者健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

令和2年10月22日(木曜日)午後1時30分から午後3時

2 開催場所

柏地域医療連携センター1階 研修室

3 出席者

審議会委員

松浦俊弥会長、小柴明人副会長、秋元学委員、小松幸子委員、寺本妙子委員、細田智子委員、渡部利一委員(7名)

事務局

保健福祉部長(高橋裕之)

保健福祉部次長兼障害福祉課長(小川正洋)

福祉政策課長(橋本圭司)

高齢者支援課長(宮本さなえ)

地域包括支援課長(吉田みどり)

生活支援課長(矢部裕美子)

保健予防課専門監(川﨑仁江)

保健予防課副主幹(澤畑麻紀子)

地域保健課専門監(星裕子)

こども部長(髙木絹代)

子育て支援課長(恒岡真由美)

こども福祉課副参事(友野和江)

学童保育課長(直江将志)

保育運営課長(依田森一)

こども発達センター所長兼キッズルーム所長(渡辺清一)

児童生徒課副参事(福島教文)

柏市社会福祉協議会事務局長(山下嘉人)

その他関係職員

4 議題

次期ノーマライゼーションかしわプランについて(柱2、柱4)

障害福祉計画及び障害児福祉計画案について

5 資料

配布資料

次第(PDF:60KB)

委員名簿(PDF:81KB)

席次表(PDF:79KB)

資料1 柱2(PDF:1,184KB)

資料2 柱4(PDF:1,000KB)

資料3 障害者の一時保護事業について(PDF:459KB)

当日資料1 ノーマライゼーションかしわプラン体系図(PDF:174KB)

当日資料2 障害福祉計画及び障害児福祉計画案について(PDF:1,260KB)

6 会議録

議事1 次期ノーマライゼーションかしわプランについて(柱2、柱4)

事務局より、当日資料1に沿って、次期ノーマライゼーションかしわプランの体系図の変更点を、資料1に沿って、柱2の概要について案を説明した。 

(秋元委員)

緊急時の避難所について、コロナの関係でどう対応してよいか、なかなか難しい。もし、我々の施設で受け入れるとすれば、専従職員を一人付けて、他の部署には行かないといった対応をしないと難しいと考える。また、スペースの問題があり、ある程度の空間を保って避難者を受け入れるとすると、ある程度の人数制限というか、人数を予見し、仕切りも必要になってくると思うがどうお考えか。

(事務局)

災害として地震を想定すると、自宅や街中がどうなるか分からないので、まず学校や公園など身近な一時避難所に行き、状況を見て二次避難所や福祉避難所に行くことになるが、避難所の被害状況や時間帯など色々想定して対応することになる。

台風の場合は、予め進路等が予想できるので、職員が待機し、状況を見てまずは近隣センターなどに避難し、その後は車椅子の人など障害者の方本人や、受け入れ先施設の状況を見て対応していく。

感染症についても被害に遭った事業所の状況に応じて、例えばコロナの場合には、受け入れ先となる施設を利用してうまく対応していく。

あわせて応援体制を整え、法人内で調整して応援に行くなど、災害の状況や被害の状況に応じて臨機応変に対応していくことになる。いくつかの想定を持って、これまで学んできたことを活かしながら対応していきたいと考えている。

(寺本委員)

16ページの取組2「バリアフリー化等の推進」において、学校施設のバリアフリー整備について、現在の取組状況と、課題があれば教えていただきたい。

(事務局)

本日、学校施設課の出席がないため、事務局で確認済みの内容を報告する。学校施設のバリアフリー整備については、トイレの改修工事にあわせた洋式便器化、手洗い場のバリアフリー化を進めている。今後は防災・減災・国土強靭化のための3か年緊急対策終了後の国の補助金交付状況が見通せず、財源確保が課題である。令和元年度実績では、13校がバリアフリー化を行っているとのことである。

(寺本委員)

それでは、今後は13校以外の残りの学校をバリアフリー化していくということでよいか。

(事務局)

学校施設課とは別の面での付け足しになるが、一口にバリアフリー化と言っても、待ったなしの障害のあるお子さんがいらっしゃる。例えば、車椅子で学校生活を送るにはエレベーター等が必要になるが、すべての学校にすぐに何千万円もかけて配置するわけにはいかないので、可能な範囲で施設改修を行ったり、階段昇降機を使って対応している。学校施設課から聞いているところでは、現在、長寿命化工事として、既存の校舎の骨組みを残しながら、バリアフリー化も含めた改修工事を行っている。長寿命化工事をしたすべての学校については、今後エレベーターを設置していくと伺っている。 

(渡部委員)

都市道路の整備について聞きたい。私自身、バスを使って移動しているが、道路面と歩道面が同じ高さの場合、境に2センチ角くらいの高さの縁石があり、通常はバス停付近の縁石は切れていて乗り降りがスムーズにできるのだが、私が利用する場所は縁石が切れておらず、視覚障害を持った方には非常に危険である。県の管轄だと思うが、市として分かれば教えていただきたい。

(事務局)

担当課ではないので詳しいことは分からないが、本計画には色々な課が関係しており、取組の中で「安心して通行できる道路・歩行空間の整備」があり、道路整備課が担当になっている。県との連絡調整や市民の要望への対応については、具体的なことを教えていただければ、担当課におつなぎする。 

(松浦会長)

5ページの「重度障害にも対応したグループホームなどへの支援」について、障害のある方が非常に多様化しているので、例えば外国の方などが言葉に不自由のないグループホームなど、バリエーションを多めに検討しておくとよいと思う。

重度障害には、強度行動障害の方もかなりいらっしゃるので、こうした方が柏地域の中でどう生きていくかも検討されてはどうか。グループホームは最近民間企業がかなり参入してきて、質の確保がなかなか難しいようだ。市として何らかチェックする取組があってよいと思う。

6ページの「自宅など居住環境の改善への支援」について、コロナの流行以前の昨年の会議で、デジタル化を進めた方がよいと発言した。今まさに国を挙げてデジタル化を推進しており、障害のある方の居住環境の改善に当たっても、ぜひデジタル化の視点を持った方がよいと思う。

またコロナ対策の視点も大事である。非接触型の居住環境、例えばタッチパネルを多くする、スイッチを触らずに電気がつくなど。

来年度から3年の計画なので、本年度の反省を踏まえて、新しい視点をぜひ取り入れていただきたいと要望する。

12ページについて、私は船橋市の北総育成園の件に主体的に関わらせていただいたが、船橋市の職員がだいぶサポートしていた。このような状況が起きた時に行政としてどう施設をサポートしていくかという視点から、危機管理マニュアルがないのであれば作成を検討していただきたい。

市内の障害者施設のBCP計画においては、関係者が支え合うという視点が必要で、行政が先導して、当事者団体や福祉施設が支え合うBCP計画を作ってはいかがか。

(細田委員)

5ページの取組2の「高齢障害者のニーズに対応した施設整備」で、北部地域の青和園の整備事業が大きな取組になると思うが、昨年、肢体不自由児者の団体から、北部地域では近くに通う施設がないという意見が出ていた。広い市内に色々な施設が点在しているが、市全体での偏りがあるのはいかがかと思う。地域ごとにあらゆる施設を整備するのは難しいと思うが、市全体で見てできるだけ広い範囲で施設を充実して、ネットワークが組めればよい。

それから、全体的に共生という言葉が出てくるが、高齢者施設との共生を考える時期に来ているので、障害のある方が高齢になってとても幸せに暮らしているという成功例をぜひ盛り込んでいただければと思う。 

(松浦会長)

他に意見がなければ、次に柱4について事務局より説明をお願いしたい。

事務局より、資料2に沿って、次期ノーマライゼーションかしわプランの柱4の概要を説明した。

(小松委員)

2ページの施策方針に、「引き続き母子への支援体制の充実を図ります」とあるが、特に障害のお子さんを持ったお母様方の負担は大きくて、父親の家事の手伝いがあるなど、共同参画を目指した取組が必要だと思う。

また、障害のあるお子さんの場合、児童虐待に発展しやすいケースがあると思うので、家族全体を見ていくという視点を取組に入れていただきたい。

(寺本委員)

8ページ以降のインクルーシブ教育システムについて教えていただきたいことが2点ある。

まず「連続性のある多様な学びの場の支援と交流及び共同学習の推進」について、現状の取組の中で、交流及び共同学習がどのくらい推進されているのか、また課題があれば教えてほしい。

次に9ページ「障害に配慮した教育環境の整備」の主な事業3つ目、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた環境と授業づくりについて、各学校でどのくらいの取組があり、どういった課題があるか教えてほしい。

(事務局)

1点目のご質問について、交流及び共同学習は現在すべての小中学校で実施されている。具体的には、特別支援学級に在籍しているが障害の程度に応じて、通常学級のお子さんと一緒に学んだ方が教育成果が上がることもたくさんあるので、お子さんの状況に応じて、交流しながら学習を進めている。また、居住地校交流として、特別支援学校に在籍しているお子さんについても、地域の学校に来ていただき定期的に交流している。こちらもかなり実施していて、学校では当たり前に行われている。

課題は、特別支援学級に在籍している児童生徒数が非常に増えているということである。柏市だけの問題ではなく、千葉県や日本全体の傾向として増えている。特別支援学校も同様である。当然、必要な支援を受けていることはまったく問題ないが、市では63校すべての小中学校に特別支援学級を設置したので、垣根が下がって入級しやすくなった。少人数で見てくれるならば特別支援学級の方がよいという親御さんが増えたり、安易な形で入ってしまい、その先の進路につながっていないことがある。連続性がある支援が一番大事で、支援が必要なくなったらいつでも通常学級に戻る。一方通行ではないということを伝えたい。特別支援学級が広く知れ渡ることで救われる子は増えてきたが、逆に安易に入ることによって、将来的な不安を抱えている子が増えているという課題がある。柏市教育委員会では重点的な問題として取り組み、各学校に本来の特別支援教育のあり方を伝えている状況である。

また、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた環境と授業づくりに関しては、まだまだ取組が不十分だと思うが、分かる授業づくりはどこの学校でも校内授業研究を通じて進めているので、結果的にはどの子にも分かる授業が、ユニバーサルデザインの視点につながるものと考える。ただ、環境面の整備については、児童生徒課としても、もう少し力を入れて各学校に周知していかなければならないと考えている。

(松浦会長)

ただいまの回答に少し付け加えると、2007年度に全国の特別支援学級が約6万学級だったのに対し、2019年度には10万学級を超えて、12年間で1.8倍になっており、これは全国的な傾向なので、ぜひ対応をお願いしたい。

(小柴副会長)

柏特別支援学校は、ただいまの説明にあった居住地校交流で大変お世話になっている。県立校は流山市と柏市に一つずつということで、自分が住んでいる近くの学校で交流できて非常に良い経験をさせていただいていると思っている。

子どもの療育、就学指導関係の充実については、今後さらに取り組まれていくということで、柏市は周辺地域と比べても、とても素晴らしい実践を行っていると実感している。ただ、児童数が非常に増えているので、サポート側のマンパワーの保障を気にしておく必要がある。現場側は結構大変だと思うので、現場の声を聞いてサポートしていただければと思う。

教職員の専門性の向上について、校内で研修されているとのことだが、特別支援学校においても、定年退職者の人数がとても多く、一気に職員の構成が若くなり、震える想いで運営している。専門性の向上について柏市とお互いに協力し合えるところがあれば、相談したいと思っている。

医療的ケアについて、私は以前、肢体不自由児が在籍する学校で担当したこともあるが、看護師を配置するにはお金の面で負担はあると思うが、生徒が安心して学校に来られる。ただ、今、医療的ケアの内容がだんだん重く、より高度な医療への対応が増えてきた。医療的ケアが当たり前になってとても良いと思うが、内容が高度になってきている中、主治医との連携が難しいことが心配である。主治医が忙しかったり、遠くの大学病院等にいて、なかなか捕まらないこともある。現場の看護師は主治医からの指導がほしいので、医療的な専門医から指導を受ける良い方策があるかを考えておくとよいと思う。

(事務局)

今おっしゃっていただいたように、特に小学校の中で看護師一人で医療的ケア児に対応している状況で、かなり不安を抱えて仕事をしている。このことは、どこの市町村でも課題になっていると認識している。要望が通るか分からないが、来年度に向けて、主治医から指導を受けた指導医が現場に実際に入って関係者会議に出席したり、現場で看護師に指導助言するような訪問型の事業の予算を計上している。

(細田委員)

幼児、児童のところが本当に充実したなというのが正直な感想だ。

一点、就学から学校へ、学校から社会へ、市立から県立へ、など引継ぎ体制が分かる形で加えていただきたい。特に就学前から就学時は相談体制もしっかりしていて、うまくつなげているが、その後のフォローアップで、ライフサポートファイルがうまく活用できるとよい。ライフサポートファイルを活用しての引継ぎなど項目に加えていただけるとありがたい。

(松浦会長)

今の意見は、いわゆる移行支援計画のことである。幼稚園から小学校へ、小学校から中学校あるいは特別支援学校への移行支援について、ご検討いただければ思う。

関連して、私から4つほど要望を伝えたい。

3、4ページのライフサポートファイルについて、先ほども申し上げた通り、ぜひデジタル化をしてほしい。これに関しては国から予算が下りてくると思うのでぜひ検討いただければ。

5ページに「発達支援の必要な子どもに対する専任の幼稚園教諭または保育士」とあるが、先日県の私立幼稚園連絡会からの要望で幼稚園での障害のあるお子さんへの対応について説明したが、現場では特別支援の専門性のある方がいたらよいとのニーズがあるようだ。宣伝になるが、うちの大学ではすべての保育士や幼稚園教諭養成課程で特別支援を学ばせているので、もしよろしければ。

7ページ目、最近話題になっているが、HSC(Highly Sensitive Child)という非常に感受性の強いお子さんがいる。今までグレーゾーンと呼んでいた方が、ひょっとしたら脳に機能障害があるのではないかと言われている。こうしたグレーゾーンのお子さんへの対応も教育委員会等でぜひご検討いただければと思う。

9ページ目、教職員の専門性の向上について、私は今、特別支援学級を研究していて、先日文科省と意見交換したが、交流及び共同学習の意外な盲点がある。知的障害のお子さんは主要教科については発達段階に応じて特別支援学級で学ぶが、体育、音楽、図画工作など技能教科は交流学級に行って、同じ学年の障害のない子とやることが多い。しかし、これでは子どもたちの発達段階に応じた教育ができていないとして、今後是正しようとする動きが出てきている。ただ技能教科の指導については、専門性を要するため特別支援学級の教員が指導するのはかなり難しい面もある。それでも研究成果が出ているので、何が何でも交流及び共同学習が良いわけではないということは踏まえた方がよい。

11ページ、放課後等デイサービスについては、また見直しが進められ、さらに厳格化されることになる。現在民間の参入が非常に多く、つい先日も体罰の問題があった。今後国が厳格化していくので念頭においていただきたい。

以上、要望と情報提供である。他に柱4について意見がなければ、次の議題に進めさせていただく。

議事2 障害福祉計画及び障害児福祉計画案について

事務局より、当日資料2に沿って、障害福祉計画及び障害児福祉計画案について説明した。

(松浦会長)

ご意見はあるか。当日資料で、なかなか読み込むのが難しいと思うので、お気づきの点があれば、後日メール等で事務局にお知らせいただくということでよろしくお願いしたい。

他にご意見がなければ、議事を終了する。

7 その他

柏市における障害者の一時保護事業について

事務局より、資料3に沿って、柏市における障害者の一時保護事業について概要を説明した。

8 傍聴

傍聴者

1名

傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

9 次回開催予定

日時

令和2年11月19日(木曜日)午後1時30分より

場所

ウェルネス柏4階 研修室

お問い合わせ先

所属課室:福祉部障害福祉課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館2階)

電話番号:

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