更新日令和5(2023)年6月8日

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令和5年度第1回柏市健康福祉審議会障害者健康福祉専門分科会会議録

開催日時

令和5年5月25日(木曜日)午前10時から午前10時50分

開催形態

対面とウェブ形式との併用による開催

開催場所

柏市教育福祉会館1階 障害者活動センター

出席者

対面

審議会委員

秋谷正委員、豊田泉委員(2名)

事務局等

  • 福祉部長(谷口恵子)
  • 福祉政策課長(虻川純子)
  • 福祉部次長兼障害福祉課長(渡辺清一)
  • こども政策課長(眞塩さやか)
  • こども発達センター所長兼キッズルーム所長(丸山英治)
  • その他関係職員

ウェブ形式

審議会委員

松浦俊弥会長、小柴明人副会長、松永光代委員、大村美保委員、高橋厚委員、渡部利一委員(6名)

事務局等

  • 保健予防課課長(小倉恵美)
  • 保健予防課専門監(澤畑麻紀子)
  • 児童生徒課副主幹(北村大明)

議題

次期ノーマライゼーションかしわプラン骨子案について

資料

会議録

次期ノーマライゼーションかしわプラン骨子案について

事務局より、資料1をもとに、ノーマライゼーションかしわプラン2024の体系案、資料2をもとに、各柱設定の根拠とあわせた次期プランにおける方向性について説明を行った。

(秋谷委員)
1点目は、資料1に記載のある「かしわネットワーク」について、現行のノーマライゼーションかしわプラン2021の26ページにも記載されているが、具体的にどのような内容をイメージしているのかを確認したい。2点目は、重点目標が今までの「深化・推進」から「地域での活用」に変更するということで、今回の体系の中でどこにそれらが反映されているのかを教えてほしい。3点目は、全体に関して、このようなプランはどこの市町村でも作成されるが、柏市としての独自性や特徴があれば教えてほしい。

(事務局:障害福祉課)
1点目及び2点目、かしわネットワークの内容について、また前期から後期へ重点目標が変わることに伴って、どのような形でそれを基本目標に反映させるかについて説明する。かしわネットワークは現行プランの26ページ、概要版では3ページに掲載されている。かしわネットワークについて、現行プランの前の計画の中で地域生活支援拠点の整理を行っている(図の一番中央から見て一つ外側の枠の中にある地域生活支援拠点4か所に加えて地域の相談を受け持っている委託相談支援事業所1か所の計5か所)。今回(現行プラン)は、障害分野における相談の拠点となる地域生活支援拠点の整備に加えて、円の中央にある福祉の総合相談窓口を設置した。福祉の総合相談窓口は、福祉に関する相談は断わらず、どのような相談でも一度受け止めて、それを適切なところで相談できるようにする窓口である。これだけだと、障害にしか対応できないため、子どもや介護の関係など、さまざまな他の分野とも連携協力することで(さらに外側の円の範囲)、いくつもの層をもっていわゆる重層的な支援体制を構築し、福祉という一つの大きな枠組みの中で、包括的支援ができる相談体制や、相談だけではなく、体験の機会、緊急時の対応といった障害者の地域生活を一体的に支えられる体制を目指した。このネットワークをかしわネットワークと呼んでいる。そのため、障害分野だけではなく、関係機関も含めて一体的にさまざまな層が協力しながら、障害者の生活を支えていこうというのが、かしわネットワークの概略になる。
2点目のご質問である前期計画から後期計画へ向けて、重点目標を「地域での活用」に変えている点について回答する。具体的にどのような施策をもって、基本目標の中に反映させていくかについては現在検討中だが、基礎調査の中で行った委託相談事業所へのヒアリングや障害福祉関係団体へのヒアリング、またアンケートの結果を踏まえると、柏市の人口が約43万人いる中で、皆が共通の課題を持っているわけではないことが分かった。それぞれの地域にフォーカスし、どのような形で相談支援が受けられるか、どのような形で情報提供が受けられるか、どのような施設が必要でどのようなサービスを受けられるのか、どのような社会参加の機会があるか、それぞれの施策を柏全体で行っていくというよりは、それぞれ地域の中で活動したり、地域の中で相談して悩みが解決できたりという姿を目指すために、具体的にどのような施策の展開が可能かについてこれから先、検討していきたい。

(事務局:障害福祉課)
3点目について、柏市の障害福祉における独自性として地域生活支援拠点を柏市内に4か所整備したことが挙げられる。10万人に1か所を目安に、より身近な地域で安心した生活を送ってもらえるように整備したものである。同拠点は多機能型であり、地域生活支援事業の相談支援と一体的に整備している。これは手帳の有無を問わず、日頃から身近な障害福祉の相談に乗っている延長線上で、何かあった場合についても、ワンストップでより身近なところで対応できることを目的としており、相談支援を主軸にした地域生活支援拠点と言える
また、地域生活支援拠点には、地域生活コーディネーターを配置して、身体、知的、精神、発達などの障害に対応している。地域の状況を踏まえた独自の機能を持ち、それぞれの委託先である社会福祉法人がこれまで培ってきた得意分野を活かしている。柏市を大きく4地区に分け、地域生活支援拠点が各地域を担当し、障害福祉サービス機関や医療機関、教育機関などを結ぶかしわネットワークの構築を目指して、その中心またはハブとなる役割を地域生活支援拠点が担っている。地域の相談支援事業所や相談支援専門員、地域包括支援センター、医療機関のソーシャルワーカーなどの各機関を対象に、事例検討または地域課題の共有を地区別研修という形で行いながら、地域連携の強化をより身近な場所で行えるという点が、柏独自の体制だと考えている。

(事務局:障害福祉課)
1点補足する。柏市自体の独自性について説明したが、ノーマライゼーションかしわプランの推進という点では、それぞれの基本目標を先ほど説明した自立支援協議会の実働部隊(専門部会)と紐づけることで、計画を誰がどのような形で進めるかについて明確にしていることが柏の独自性として挙げられると考える。独自性を担保するものとして、それぞれの地域生活支援拠点において抽出された地域課題についても、自立支援協議会の専門部会の中で共有をしながら、どこまでが柏市の地域課題なのか、現在検討している。計画の推進体制が明確であることは、このプランの特徴と考えている。

(大村委員)
次期プランの骨子に関して、これまで柏市で積み上げてきたことを基にしながら、さらに計画を進めていこう、さらに良いものにしていこうという意図が感じられるプラン案であると思う。2点意見がある。1点目は、柱1の情報アクセスシビリティについて、「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が昨年施行され、基礎自治体における推進体制なども記載されており、非常に注目されている大事な観点だと思う。法律の施行も含めて是非プランの内容を検討できるとよいと思う。2点目は、医療的ケアと精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム(以降、「にも包括」)を各柱に分散するということで、柱4については子どもに特化するという方向性についても、良いやり方だと思った。特に、医療的ケアに関しては、子どもとの関わりも当然あると思うが、医療的ケアが必要な時期は子どもの時期だけではないと思うので、各柱に分散させるというのも問題ないかと思う。「にも包括」に関しても、どのように体制を整備していくのか、国でも議論されていると思うが、それぞれの柱に分散させて、各柱で書き込むということについても問題ないと思う。現行プランの柱には、そのような言及があるわけではないと思うが、各柱を串刺しして必要な視点を盛り込み、医療的ケアや「にも包括」だけでなく、難病の方など最近注目されているような方々、これまでは対応が難しかった方々などが、地域で柱の1、2、3に関するような内容、問題なく必要なサービスを受けて、場合によっては相談をすることができる体制を担保できたらとよいと思う。

その他

事務局より、資料3をもとに令和5年度柏市健康福祉審議会障害者健康福祉専門分科会の開催予定について説明を行った。

お問い合わせ先

所属課室:福祉部障害福祉課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館2階)

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