更新日令和3(2021)年8月26日

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令和3年度第1回柏市健康福祉審議会障害者健康福祉専門分科会会議録

開催日時

令和3年7月29日(木曜日)午後2時30分から午後4時

開催形態

ウェブ形式による開催

出席者

審議会委員

松浦俊弥会長、小柴明人副会長、秋元学委員、小松幸子委員、鈴木美岐子委員、寺本妙子委員、細田智子委員、渡部利一委員(8名)

事務局等

  • 保健福祉部長(高橋裕之)
  • 保健福祉部次長兼障害福祉課長(小川 正洋)
  • 福祉政策課長(橋本 圭司)
  • 地域包括支援課長(吉田 みどり)
  • 保健予防課専門監(川﨑 仁江)
  • こども発達センター所長兼キッズルーム所長(渡辺 清一)
  • 児童生徒課主査(鶴谷忍)
  • その他関係職員

議題

ノーマライゼーションかしわプランの実績報告を踏まえた今後の課題等について

資料

会議録

議事ノーマライゼーションかしわプランの実績報告を踏まえた今後の課題等について

事務局より、資料1をもとに前ノーマライゼーションかしわプラン(3年間)の事業実施状況について、資料2をもとに第3期柏市障害者基本計画(9年間)の事業実施状況について説明し、それらを踏まえ、ノーマライゼーションかしわプラン2021(概要版)をもとに新しいプランの構成や重点目標、今後の課題等について説明した。

(松浦会長)
グループホーム、生活の場の整備について、高齢障害者の話があったが、昨今、県でも強度行動障害の方の居場所、拠点づくりというのがかなり注目されている。ご存知のように、袖ケ浦福祉センターが今回閉鎖され、障害児施設の養育園等の入所者も含めて地域に戻っているが、いずれその生活の場として、強度行動障害の方の住居が必要になることを受け、県でも強度行動障害の方のグループホームや支援者の養成等を始める予定にあると聞いている。是非柏市でも足並みを揃えてご検討いただきたい。次のプラン策定に向けて参考にしてほしい。
また、医療的ケアの充実について、障害のあるお子さんの学校生活に関して、文部科学省が6月30日に今までの医療的ケアのあり方を前進させるような、通常の学校における医療的ケアのあり方等の関連資料を出している。今後、小学校、中学校、あるいは柏市立の高校等に医療的ケアの必要なお子さんが入学した時には、関連資料も参考として、教育行政と一緒にぜひ前向きにいろいろ検討していただきたい。

(事務局:障害福祉課)
柏市の現状を説明させていただくと、グループホームについては、グループホームが増えてきた中で、強度行動障害等の支援が大変な方の住まいを施設から地域へという流れの中で、柏市では、全国の市町村や国から視察があったが、平成26年に強度行動障害を含む全ての自閉症を対応とした都市型のグループホームを作っている。発達障害に強みをもっている実施法人は、平成29年に地域生活支援拠点も開設しており、今後もこういった優れた事業所と連携しながら必要な支援の場を増やしていきたいと思っている。
2番目の医療的ケアについては、最近の動きとして、医療的ケア児支援法(事務局加筆:正式名称「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」)の公布や、医学の進歩に合わせてNICUから退院して地域の中で生活できる方が増えている中で、今回のプラン策定に当たり、国からは福祉計画において協議の場を設置するよう目標が示されたが、柏市では早くからこういったニーズがあったため、平成28年にこの協議の場を設置している。今後は更に進化させる方向で進めており、こういった協議の場や支援の場、医療的ケアにも対応できるような、全国でも類を見ない地域生活支援拠点も整備しているため、それらを活用しながら、支援を充実していきたいと思っている。

(細田委員)
まず就労・社会参加の実績について、特に社会参加の部分に関して、どれだけ障害者本人が参加しているかがわかる指標を取り入れていただきたい。現在示されている数値は障害者活動センターの使用件数だが、どういうプログラムに障害者本人が参加して、何につながったかがわかるような指標を設定できるとよい。
また、先ほどの医療的ケアについて、特に概要版の「医療・ケア体制の充実」が含まれる柱4を見ると、施策1、2は乳幼児期、学齢期の支援という記載で子供だとよくわかるが、施策3が「医療・ケア体制の充実」になっており、この医療・ケアが指すものが医療的ケアを必要とする子供なのか、それとも成人なのかが少し曖昧になるような気がする。医療的ケアに関して今注目されている、医療的ケアを必要とする子供たちが医療的な充実から学校に行くことが増えているが、その課題がさまざまあるという部分をもう少しわかりやすくできればよいと思う。

(事務局:障害福祉課)
就労・社会参加について、障害者本人がどれだけ活動に参加していたかわかる指標を取り入れてほしいということだが、障害者活動センターは今年1月から開設しており、これまでの障害福祉就労支援センターと比較すると、さまざまな障害当事者の団体が利用している。ただ、今はどちらかというと会議等で使われていることが多いとも認識しているため、細田委員からご指摘いただいた指標等については、それを踏まえて検討していきたいと考えている。
また医療的ケアについて、概要版ではこのような形だが、本編には、「医療的ケア等の受入体制の整備」として、128頁にもう少し詳しく書いてある。どうしても注目されているのは医療的ケア児だが、例えば松戸特支などの特別支援学校を卒業した後の通う場所がないなどの課題があり、そういった方の居場所づくりなどを柏市では進めてきた。乳幼児期、学齢期、卒業後のそれぞれにおいて、医療的ケア児者等の相談支援を行う場を充実していくなど、ライフステージに合わせた形で、重い障害を持っていても地域の中で暮らせる体制を包括的に支援していきたいと思う。

(寺本委員)
通常の学校において、医療的ケア児の受入体制が柏市でどのくらい進んでいるのか教えていただきたい。また、通常学校での受入に対する支援体制、先生方がどうやって受入れていくか、人材育成の面からも、何か検討しているのであれば教えていただきたい。

(事務局:障害福祉課)
学校における数字はわからないが、受入体制の問題もあり、まだそんなに進んでいないと認識している。ただ、事業所等で少しずつそういった支援の場が増えていたり、学校や保育園等でインクルージョンという考え方があったりする中で、平成28年から設置している医療的ケアの連絡会において、学校、保育の関係者や、障害福祉関係者、実際のお子様を持った方等が話し合い、できる範囲でよい方向へいくように、自立支援が実現するような形で進めていきたい。

(松浦会長)
通常学校における医療的ケアに関しては、特別支援学校で実績がだいぶあるので、人材育成に関する研修や認証制度などを取り入れてやっていくだろうとは思う。

(事務局:児童生徒課)
先ほどから話題に上がっている医療的ケアについて、現在、柏市には2名(事務局加筆:後日訂正あり、3名)の医療的ケアが必要な子供がいる。それぞれ看護師がついており、子供たちが元気に通っている。

(鈴木委員)
柏市の特に医療的ケア児について、前に進めよう、進もうという思いをもって、そのための模索をしたり、計画を立てたり、話し合いをしたりいろいろ進めていると感じた。児童のニーズについて、2人(事務局加筆:後日訂正あり、3名)の医療的ケアが必要なお子さんが学校に通っているということだが、その前の幼児の段階で医療的ケアを必要とするお子さんでは現在どのくらいニーズがあるか。保育園としては公立の豊四季保育園が医療的ケア児の受入をしていると聞いてはいるが、なかなか現場ではそこに追いつくだけの物的、人的両面の環境が整っているとはっきり言えないという実感がある。もちろんいろいろな専門職の人的な配置は必要だが、そこに合わせて看護師等の専門的な職種の方だけでなく、園全体における医療的ケア児の受入に対する意識の醸成を全体としてもっと勉強しながら進めて、受入れた子供たちがそこで幸せに暮らせる、あるいは育つことができる環境を整えていかなくては全く意味がないと思う。意識の醸成、環境の整備も含め、もっと進んでいくとよいと思っている。幼稚園あるいは保育園、保育所に入園を希望している医療的ケアが必要なお子さんは、今の段階でどのくらいいるのか。

(事務局:障害福祉課)
実際の医療的ケアを必要とするお子さんの数については、現在実数調査を行っているため、その結果を取りまとめて報告させていただきたい。また、先ほど話があった豊四季保育園では、受入の体制が整っているが、まだ実際に保育園に入っている方はいないと認識している。

(松浦会長)
だいぶ前に当分科会で少し話したが、印西市の保育園に通っている、今はもう卒園したと思うが、医療的ケアが必要なお子さんに対して、佐倉市にある重度心身障害の成人の方が通う施設が、週に1回、施設職員と看護師を派遣してサポートするというようなケースもある。やはりこれは行政だけではなく、関係者みんなで応援していくべきことかなと思う。参考にしていただきたい。

(小松委員)
その他の部分になるが、新型コロナウイルスワクチン接種について、障害者施設内でのワクチン接種を希望している方がいると聞いている。今後やっていく方針はあるか。

(事務局:保健予防課)
保健所の担当課が来ておらず、今回は回答が難しい。後日回答する形でよいか。

(小松委員)
施設にいる障害者の保護者から、障害をもっているとなかなか外に受けに行くのも難しい、環境が変わるとワクチンを打つことが難しいなどの理由から、施設内でのワクチン接種をお願いしたいという要望があったので伝えてほしい。

(松浦会長)
障害者施設内でのワクチン接種の要望ということで、事務局あるいは保健所でご検討いただきたい。

(秋元委員)
施設内でのワクチン接種は本当にお願いしたい。私どもの障害者支援施設では、現状2割ぐらいの方が何とか接種はできたが、接種券が来ても薬が無いために予約が取れず、1日1~3人で、それも(接種の)時間帯が違うため、それぞれ接種会場に連れていくなど、現状はとても厳しい。職員も繰り返し接種会場に連れていくのは厳しいところがあるので、ぜひお願いしたい。

(松浦会長)
要望ということで保健所で検討していただきたいと思うが、千葉県は昨年、北総育成園の件があったので、本来であれば最優先で接種するべきかなと思う。ぜひその点保健所でご検討いただきたい。

その他(1) 災害対策基本法及び福祉避難所の確保・運営ガイドライン等の一部改正について
(2) 障害福祉のしごと相談会について

事務局より、資料3をもとに災害対策基本法及び福祉避難所の確保・運営ガイドライン等の一部改正について説明した。

事務局より、資料4をもとに今年10月に実施する障害福祉のしごと相談会について説明した。

(小柴副会長)
災害対策基本法及び福祉避難所の確保について、先ほど今後の検討課題として、従来の福祉避難所の見直し、関係課との協議とあったが、大まかにどのようなスケジュールでどれくらいのところまで見直して、関係する事業所や避難所の場所の確認などのやり取りをしていくのか。

(事務局:障害福祉課)
現在詳細なスケジュールについては未定だが、現在、まず部内の関係課との検討を少しずつ進めており、それを踏まえて防災関係の課とも協議を進めながら取組みたい。

(細田委員)
災害について、あまりにも避難計画をイメージしにくいため、今後もう少し固まったところで聞きたい。また、対象を風水害や台風、地震などの災害としているが、現在のコロナウイルス等の感染症も大きな災害に当たると思う。病院などの医療との連携についても、関係課との協議に入るかもしれないが、ぜひ検討課題に大きく入れていただきたい。
また、しごと相談会について、とてもいい企画だと思うが、周知方法としては、現在、ハローワーク関係や求人求職関係についてはSNSが主流だと思うので、相談会についてもフェイスブックやツイッターのような、若者が気軽に見れるような媒体を使って周知すると裾野が広がるのではと思う。

(事務局:障害福祉課)
災害関係について、新型コロナウイルスに関して細田委員から指摘をいただいたが、障害福祉課だけではなく関係各課との協議が必要になるため、それも含めて取組みたい。
また、しごと相談会の周知方法について、SNSの活用に関して、現在考えているのが千葉県の福祉人材センターで1千名程度LINEの登録者がいると聞いており、今回の案内をLINEで流せるように準備を進めている。若者への働きかけは重要だと考えているため、いただいた意見を踏まえて取組みたい。

(秋元委員)
福祉避難所について、直接(避難者が)来ると受入側の体制づくりも重要になってくる。受入側に対しての細かな検討、調整もお願いしたい。

(事務局:障害福祉課)
秋元委員から指摘をいただいた部分は、非常に重要な部分だと認識している。今回の法改正において、指定福祉避難所に限って受入者を明らかにする点は、非常に大きな改正点であり、これに関しては慎重に、現在福祉避難所をお願いしている所ともさまざまな協議をしていかなければいけないと考えている。

お問い合わせ先

所属課室:福祉部障害福祉課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館2階)

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