更新日令和4(2022)年10月6日

ページID31632

ここから本文です。

令和4年度第2回柏市障害者差別解消支援地域協議会会議録

1 開催日時

令和4年9月9日(金曜日) 午後2時から午後4時まで

2 開催方法

web会議 および ラコルタ柏1階(障害者活動センター)

3 出席者

市岡委員、竹之内委員、萩原委員、廣藤委員、中野委員、飯塚委員、安藤委員、岡野委員、上野委員、村岡委員、松島委員、北村委員 (12名)

4 議題

(1) 障害者虐待・差別相談の受付状況について

(2) 第1回柏市障害者権利擁護研修について(報告)

(3) 東葛市町村虐待防止担当者勉強会について(報告)

(4) 柏市障害者虐待防止サポートチーム事業(仮)

(5) 障害者差別解消に向けた取組みについて

5 資料

(1) 令和4年度柏市障害者差別解消支援地域協議会委員名簿

(2) 障害者虐待・差別相談の受付状況について

(3) 第1回柏市障害者権利擁護研修について(報告)

(4) 東葛市町村虐待担当者勉強会について(報告)

(5) 柏市障害者虐待防止サポートチーム事業(仮)

(6) 障害者差別解消に向けた取組みについて

6 議事

(1) 障害者虐待・差別相談の受付状況について

事務局(障害福祉課)より、資料に沿って説明した。

(市岡委員)

柏市障害福祉課より障害者虐待・差別相談の受付状況についてご説明頂きました。

皆様よりご意見等いただく前に、通報届出で警察が12件ということで、警察の方か

らこの受付状況についてのご感想等、ご意見等いただければと思う。

(安藤委員)

警察で扱っている件は、令和4年度の記載にもあったとおり主に精神的障害の方が

多い。被虐待者自身が精神的な障害を持っており、思い通りにならない、やりたいこ

とができない、意思疎通ができない等で癇癪的なものを起こし、場合によっては手が

出てしまうというケースが散見される。こういったケースの方は一度ではなく、名前

で見当がつく程度に入ってくるので、改善がなかなか難しいケースと思われる。

(市岡委員)

ありがとうございます。続けて警察の方に、このように訴えがあった時に刑事事件

との絡みといったところでいうと、我々虐待防止センターとの連携等、最近刑事事件

と並行しているケースもあったりするので、状況などを教えていただきたい。

(安藤委員)

事件的なものということで、精神的なもので相手とのトラブルの中、手が出たり、

場合によっては刃物を使うこともある。そういったケースは届出というのが一つの

ポイントとなっている。軽傷で軽いからとご家族の方で届出を出さないという場合

もかなりある。しかし家族内のトラブルで重傷者が出た場合は、意思を聞かず、こ

ちらで事件化する場合もある。また状況を見て、相手を拘束する事件的なものであ

るといったもの。あと事件という以外にも、保護というもので、精神錯乱状態の方

を保護して、場合によっては医療機関等へ繋いだりもしている。そこは保健所や市

役所等と連携して対応している。

(市岡委員)

ありがとうございます。この通報届出先というのが、警察が半数を占めている。

これからも宜しくお願いしたい。他の方からは何か質問等あるか?ないようでした

ら、次の議題に進みます。

(2) 第1回柏市障害者権利擁護研修について(報告)

事務局(障害福祉課)より、資料に沿って報告した。

(市岡委員)

ご報告ありがとうございます。ここで皆さんからご意見をいただく前に、講師の萩原先生にアンケートの結果に対してのご感想等いただきたい。

(萩原委員)

今回ZOOMということもあり、参加者が非常に多かった。色々な感想があったなという印象。勉強になったという方が多かったのは非常に有難いことだが、感想にもあったように、虐待というものは知識として得ただけでは実質的な効果はなく、実際の現場で活かせるかどうかが重要。この方たちがそれぞれの事業所へ得た知識を持ち帰り、自分たちの職場でどれだけ実践できるかどうかにかかっている。感想にも出てきていたが、虐待の判断というものは、一時的に決まるわけではなく、これは虐待になり得るのかという、その微妙なラインというのは事例ごとに違い、また本人の状態によってもだいぶ左右される部分なので、これは虐待なのか、じゃないのかを考えるのではなく、虐待になり得るという点を意識して従事してほしいという考えで講義を行っている。講義をするようになってから、支援者側の意識の高まりは感じている。当初より関心度が高まってきているが、それと同時に問題も深刻化していると感じている。通報件数の増加と実際に虐待認定されたものの事案に深刻なものが増加しているのが印象的。なので、感想でも出ていたが、これで終わりではなく、適宜こういった研修等の機会を設けることは必要だと思う。

(市岡委員)

ありがとうございます。地道な啓発と研修を行っていくことが虐待防止には大切だと思う。今後とも宜しくお願いいたします。他にご意見、ご感想等ある方は?また参加された方がいらっしゃいましたら、ご意見、ご感想等いただきたい。

(中野委員)

アンケートの結果で、虐待防止マニュアルや責任者の設置や虐待防止委員会を設置している数が多く、全体としての虐待防止をしていこうという体制はとられていると感じた。ただ事業所に設置されている虐待防止委員会の構成がどういった方がされているのか、本人やご家族に公表されているのか、活用されているのかというのが、結局虐待通報が増えているという傾向を見るとちゃんとその体制が活かされていないのかなという感想を持った。この委員会の構成等がわかれば、教えていただきたい。

(市岡委員)

事業所の虐待防止委員会の構成という事で、たんぽぽセンターの上野委員からたんぽぽセンターでの虐待防止委員会等の体制についていかがか?

(上野委員)

我々の虐待防止委員会の体制としては、法人として、虐待防止委員会を設置している。構成は法人の各管理者クラスの者が虐待防止委員として選任されている。その中で、利用者向けのアンケートを年1回実施し、利用者の方々に事業所を利用していて感じるところやスタッフの対応などの回答をいただいている。それを基に、分析し、対応の振り返りをしており、また年1回職員との面接も行い、実際の利用者への対応等の振り返りをし、また職員向けに研修等を実施することで、虐待が発生しないよう取り組んでいる。

(市岡委員)

ありがとうございます。他に何か質問等ある方はいるか?ないようでしたら、次の議題に進みます。

(3) 東葛市町村虐待防止担当者勉強会について(報告)

(事務局)

事務局(障害福祉課)より、資料に沿って報告した。

東葛市町村虐待防止担当者勉強会の話の前に、先程中野委員よりご質問いただいた虐待防止委員会の構成について、国が示しているのは法人の管理者クラスと虐待防止責任者が参加していればよいということで示されている。ただこれは法人によって様々で、虐待防止委員会にプラス第3者委員会として外部から委員を招集している事業所もあり、様々であることを市としても把握している。

(市岡委員)

ありがとうございます。全国でもやっていない画期的な取り組みだと思う。我々もちゃんと通報するように学んでいるが、それを受け取る側のスキルアップも重要であり、行政の方も意識して、引き続き取り組んでいってほしいと思う。

(竹之内委員)

この勉強会は今後もということだが、今わかる範囲で具体的に何か月に1回、年1回など。また今回は柏市が音頭を取ったが、次回は他市がというような、そういった次回へのビジョン等あれば教えてほしい。

(事務局)

予定では年1回は最低実施したいと考えている。他の自治体からの意見としては年に3回ほどやってほしいというお声もいただいている。各自治体でその他の業務等もあるので、なるべく担当者への負担はないように行いたいと考えている。また勉強会の運営については、我孫子市から各自治体の持ち回りでやりましょうとお話をいただいている。流山・松戸市に関してはこれから聴き取りしていくところ。

(市岡委員)

他に何か質問はあるか?今回のように行政だけではなく、国・県・福祉経験者が入ってもいいのかなと思った。他にご意見、ご質問等ないようでしたら、次の議題に進みます。

(4) 柏市障害者虐待防止サポートチーム事業(仮)

事務局(障害福祉課)より、資料に沿って説明した。

(市岡委員)

ありがとうございます。この事業も柏市独自の事業で良い取組みだと思う。虐待防止法の趣旨でいうと、養護者支援として事業所への支援とも言い換えられ、とても必要なことだと思う。また虐待防止委員会は規模に関わらず、どの事業所も設置義務が求められている。それに関して、このように市町村がフォローするというのは非常に大事なことだと思う。またこの権利擁護ネットワークもこの事業の一主催者だと思って協力していければと思う。他の委員の方でこの事業に関して、ご質問等は何かあるか?

(上野委員)

アンケートの結果を見て、これだけ利用したいという回答している事業所があるのでそれだけのニーズが見えるが、逆にこの事業を利用できる事業所、できない事業所等をどういった基準で決めるのか等の記載が必要だと思われる。また事業の目的として、管理者が虐待防止に取組む仕組みを作るということがあると思うので、そういったこともチラシ等にあらかじめ記載されると良いのではと思う。でないと、希望が沢山来て、対応しきれないなどの事態になりかねない。

(市岡委員)

ありがとうございます。他の委員の方からも何かご意見等あるか。

(岡野委員)

私の事業所は、小規模と大規模の中間にあたるところになる。職員数を見ると小規模だが、取扱い事業を見ると広きにわたるのでどちらに属するのかはわからないところ。利用者の差別や偏見というのは、社会に出ていく機会が多ければ多いほど、比例して多くなる。ほとんどの事業所では専用の送迎付きで、社会と交り合いながら生活される利用者が少ないと思う。うちは送迎がなく、公共交通機関を利用してきたり、徒歩で来る利用者さんなので、そういう中では差別的なことが顕在化している。そういった点を事業所間で情報交換できればと思っている。このようなサポートチームを派遣いただけるということで、知らず知らずで虐待が発生しうる状況(若い利用者が多いのに対して、支援者が高齢なことから、知らないうちに子ども扱いのような対応になることも出てきている)に対して第3者からアドバイス等いただけるという有意義な事業だと思う。

(市岡委員)

ありがとうございます。この2つの意見に対して、事務局の方からは何かあるか?

(事務局)

こちらで想定しているのは、組織力の向上が一番の目的。組織として従業員を育成し、従業員の質を上げていくことが本来やるべきところで、市としてそこを協力させていただきたいと考えている。また虐待が発生した事業所へのフォローアップも重要と思っている。特に小規模事業所への研修実施方法や虐待防止委員会の設置等の助言、小規模同士の話し合いの場等を設けるなどしていきたいと思っている。場合によっては、大規模事業所の研修へ小規模の職員を混ぜて、やっていただけたりなどお話しさせていただく可能性はある。まだ検討中の段階の事業でもある為、本会議にて報告を行い、ご意見等いただきながら、よりよい事業へと作り上げていきたいと思っている。

(市岡委員)

ありがとうございます。では、松島委員お願いします。

(松島委員)

以前の勤務先で虐待研修を考えるとき、千葉県の虐待防止アドバイザー派遣事業をエリアの複数の事業所で活用して研修を行った。それが市でできるというのは非常に心強く、良い取り組みだと思う。このチーム編成を拝見して、目的が組織力の向上だということで、少し伴走するのかなと感じた。1回の申請で実施し、報告書を提出して終わりではなく、1回の申請で一連のサポートをしていただけるという事なのか?

(事務局)

1回1回出してもらうのは両者ともに手間になってしまうので、1回の申請でやっていきたい。ただ内容や構成などは一緒に考えて進めていきたい。

(事務局)

本市の保育運営課では、監査とは別に、公立の元園長が認可外保育園等を訪問し、現状を伺い、職員とざっくばらんに話しながら、虐待や様々な重大事故の防止策に努めるなど行っている。今回、権利擁護担当から事業の提案があり、やってみようということになった。先ほどの松島委員のご発言のとおり、1回限りにしないというのは、我々の虐待判断でも同じ対応をしている。虐待判断をして終わりという自治体もあるかもしれないが、柏市は違う。判断をした後に、この方々がどういう形でサービスを受けていけばよいのか、また今後どのようにしていったら良いのかということを含めて虐待判断としている。その方向性で行う以上、このサポートチーム事業に関しても1回限りでは終わらず、伴走支援といったものも行っていきたい。ただその一方で、人員体制の限界もあるのが現状。やはりどこまでできるのかということもあるが、我々の考えとしては、虐待判断同様に伴走支援をしていき、先程警察の安藤委員からのご発言があった繰り返してしまう事例を防いでいきたいと思っているので、皆様のご助言等賜りながら本事業を進めてまいりたいと思う。

(市岡委員)

このアンケートは福祉事業所が対象ということだと思うが、虐待という意味としては企業、啓発広報として教育機関や病院などは想定しているのか?

(事務局)

今の段階では施設従事者を対象に考えている。これから皆様のご助言等いただきながら、どこまでできるかはまだ把握しかねるが、ご協力いただき、できる範囲でそういった面も検討していきたい。

(市岡委員)

やはり啓発広報という部分でも、情報交換というものは大切。特に企業や障害者雇用されている方、また教育、医療機関の場面でも検討していただければと思う。他にご質問がある方はいるか?

(中野委員)

昨年虐待のあった放課後等デイサービスは、一般の方が運営される事業所だったのだが、こういった事業に申請する所は意識の高い事業所だと思う。自ら虐待の危険性への意識がなければ申請はされないと思うので、そういうところは優良事業所だと思う。ただ漏れやすいのが一般の事業所が福祉事業に参入してくると、そこの支援員の方は福祉にあまり経験がない方だったりするので、そういう場合のニーズをちゃんとキャッチできるのかというのが心配になった。

(事務局)

ありがとうございます。そこに関しても、我々の実施している実地指導で不安視されているところで、そういったところの情報を得たりなど、また4ケ所の拠点で通常の委託相談を受ける中で、地域の社会資源の情報等、日々委託事業所との情報交換を行っている。場合によっては、委託事業所からそういった事業所に提案をしていただくなど連携しながら上手く行っていけると良いかなと考えている。

(市岡委員)

他にご質問等ある方はいるか?ないようでしたら、次の議題に進みます。

(5) 障害者差別解消に向けた取り組みについて

事務局(障害福祉課)より柏市ホームページの障害者差別解消法のページを参照し、説明した。

(市岡委員)

ありがとうございます。差別ということで言うと、この間の国連権利条約の障害者権利条約での建設的な対応というところで差別の問題が多く出ていた割に、ここの差別の協議会の中では意見とか相談も少ないのが実態。ましてやこのダイバーシティと言われる世の中で、差別をなくそうとする中でダイバーシティという言葉があるのはそれぞれの分野で差別があるという裏返しになるので、こういった分野について今後より力を入れていかなければならない。皆様から差別に関してのご意見や啓発のアイデアや取組みについてお話いただきたい。まず最初に廣藤委員から条例との絡みや相談状況についてお話いただきたい。

(廣藤委員)

差別相談に関して、令和3年度は3件、虐待が1件で、ここ3年程はそれくらいの相談件数となっている。差別相談以外の相談が圧倒的に多く、大体100件近く、活動回数となるとその3倍くらいになる。今年度は差別相談が2件で、ここ2ヵ月くらいはその他の相談が多い。やはり先ほど虐待の方で報告があったように、無意識で行っている方、常態的に行っている方で、組織的にいつの間にか加担してしまっているケースも多い。条例は話し合いによって解決していきましょうと話し合いで解決できない場合は県の調整委員会に調整してもらい、勧告なり公表をしてもらっている。差別解消法の合理的配慮が義務化されたということで、相談者の中には罰則を科してほしいという方も多く、ただ条例にはそういう罰則や強制権は定めていないと話すと、そんなのでは何の役にも立たないじゃないかと言われる。思ったのは、常態化してしまっているケースに対しては、柏市のサポートチームじゃないが、事例を積み重ねて、市岡会長からもお話があったように啓発活動をできたらと良いのでは思う。どうしても今の相談ケースを見ていると、差別した側は、相手を可哀そうとか見下したような目で見ている方が非常に多く、そういう目で見ているから、なんで言うことが聞けないのだと、そういう虐待や差別につながるケースが増えている。差別問題について、柏市とちゃんと連携していかなければと思うので、宜しくお願いしたい。

(市岡委員)

ありがとうございます。続きまして、人権擁護委員協議会の村岡委員の方から、人権の活動報告も含めてご意見等いただきたい。

(村岡委員)

差別解消のポータルサイトのリンクを柏市役所のホームページに載せていただいているのを拝見した。大変わかりやすいとは思うが、このポータルサイトの存在を知っている方が少ないと思われるのと、実際にご覧になる方というのも非常に少数だと考えられる。なので、こういう障害者差別解消の具体的な取組みや合理的配慮等の周知、啓発用のポスター等を作成したり、特に柏市で取組んでいる好事例集等を作成するためにも、事例を取集・記録・周知していくことが必要だと思われる。人権擁護委員の活動でも柏レイソルの試合等で人権啓発活動を行うなどしている。しばらくコロナの為、停滞していた時もあるが、積極的に広く特定の障害者の施設管理者などの周知も必要だが、一般市民への啓発も進めていってほしい。

(市岡委員)

ありがとうございます。続きまして、北村委員の方から障害者権利条約の中でもインクルーシブ教育や特別支援教育などで無理やり行かされたり、普通教育が合わなかったという意見があったが、教育と差別というところでご意見をいただきたい。

(北村委員)

実は現在、各学校で特別支援教育の話をする機会が大変増えている。今年度も10校近く呼ばれて、2分ほどお時間いただいて画面共有して話してもよいか?

(市岡委員)

大丈夫です。

(北村委員)

ありがとうございます。

(以下、資料に沿って説明あり)

まず、学校の先生方にある日突然車いすになった場合、どちらの駅を選びますか?という質問をする。大体の先生が最寄り駅を選ばずに、到着まで20分かかるエレベーターのある駅を選ぶ。どうしてか訳を伺うと、「人に迷惑をかけてはいけないから」と先生方は言う。一方これと同じ質問をヨーロッパでした時に、ほとんどの方が最寄りの駅を選ぶという。日本人は人に迷惑をかけてはいけないという理由から到着まで時間のかかる駅を選択される。これは障害があるなしに関係なく、それ以前に日本人は“人に迷惑をかけてはならない”という根強いスティグマがあり、そこで私が先生方に問いかけるのは、“子供たちにどのような文化をこれから作っていきたいか?”と話す。ほとんどの先生が小学校、中学校然り、人に迷惑をかけてはいけないと教える。ただその教えだと、“人に迷惑をかけてはいけない”で終わってしまうので、人に迷惑をかける子が排除されるという論理が生まれる。なので、“人に迷惑をかけてはいけない”だけど、その後が大事だと伝えている。“人に迷惑をかけちゃうのは当然だから、お互いに支え合える大人になっていこうね”という話をする。そういった教えによって、困っている子に自然に寄り添える子たちが増えていく。これは幼いうちからこういった価値観を育てていくことが学校で大切なことだと思う。ICFの話も取り入れたり、極端なことを言うと、障害は社会が作り出す事実があるんですとも先生方に話している。環境さえ変われば、障害が障害じゃなくなることも沢山あると伝えている。だからこそ障害だけではなく、人との差異に寛容な社会になるようにということで、多様性の尊重というのが文科省からも言われている。共生社会の形成に向けて、多様性の尊重を学級の文化にしましょうと言われている。なので、子どもたち自身が他人事ではなく、困っていることを自分事として捉えられる力を付けられるように先生方の力でそういうクラスを作っていこうという話をしているところ。小学校等の学校文化というのは、子どものうちに障害があるからこう、障害がないからこうという風に先にそこから入ってしまうと、子どもたちがレッテルを貼ってしまう危険性があるので、その前に困っているときは頼っていいと、自分に少しゆとりがあれば、友達を手伝ってあげようという考えを自然な環境で育んでいくことが大切だと思い、啓発しているところ。少し差別解消と繋がるかはわからないが、その前提というところを私は特別支援のところから発信している。

(市岡委員)

ありがとうございます。障害者差別というのは教育が重要だと思う。やはり教育と我々が一体となって普及啓発活動、また教育の方でも力を入れていただければと期待している。差別というと、やはり障害者を支援している我々以外にも、一般の方にも関係してくるものなので、せっかくなので本日オブザーバーでいらしてる、実習生の方から何か感想などあれば、一言お願いしたい。

(実習生)

はい。私も差別のところで、合理的配慮ということを大学でこういうことが合理的配慮ということを沢山学ばせていただいていて、周りが知らず知らずのうちに無意識で差別をしてしまうことも多いのかなと感じていたので、今おっしゃっていたように、学校教育で啓発してみたり、周りに周知をしていくという取組みはすごく大切だと思った。また、私は関係ないと思うのではなく、障害者の方も皆で一緒に暮らしていけるような地域にするには、やはり皆が知っていくということが大切であることを今回お話を聞いて思った。ありがとうございます。

7 傍聴人

0名


 


 

お問い合わせ先

所属課室:福祉部障害福祉課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館2階)

電話番号:

お問い合わせフォーム