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更新日令和4(2022)年10月20日
ページID31848
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町会等活動講座2022
「町会等活動講座2022」の報告
柏市の町会等活動の活性化を目的に加入促進に向けた諸対策について、これまでの実践にもとづく成果を踏まえ、更に有効な対策について町会等の役員の皆さんと一緒に考えるものとして令和3年度から開催しておりました「座談会」から「活動講座」と名称を変更して開催しました。
今回は「住民が入りたいと思う町会等になるためには」をテーマに実施しました。最初に布施新田町会で副会長兼防災部長を6年、会長を4年務められている後藤会長を講師にお招きし、防災活動を通した加入促進に関する様々な取り組みをお話しいただきました。その後は会場参加者とオンライン参加者ごとに各グループに分かれて、グループディスカッションを行いました。
日時
令和4年9月27日(火曜日)午後2時から3時50分
開催方法
アミュゼ柏プラザとWEB会議システムZoomによる、会場とオンラインの同時開催
参加者
市内町会等役員37名(オンライン参加者22名、会場参加者15名)
概要
趣旨説明(柏市市民活動支援課吉田課長)
本日のテーマは、講師の後藤会長の経験を踏まえた内容であり、他の町会長等にとってもたいへん有意義なお話となると思う。
・今回だけで、各町会等が抱えている問題をすべて解決できるものでは無いが、それぞれの課題を共有してもらい、同じ悩みを抱えっていることを共有してもらいたい。
住民が入りたいと思う町会等になるためには~防災活動を通した加入促進~
布施新田町会後藤会長による講座(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
※上記講座をクリックしていただくと、動画を視聴することができます。
※途中、音声が聞き取りにくい部分がございます。御了承ください。
- 会員が求める町会活動とは、安全で住み良い地域を創り出すために努力をしている町会である。人の顔が見える関係があり、相談できる人がおり、活動内容が見える町会である。
- 安全で住み良い地域を作り出す町会活動として、町会で住民の命を守る「安否確認表示プレート掲示訓練」を、全会員世帯参加で毎月実施。訓練により住民相互の人間関係を構築。
- 訓練の結果、「安否確認記録シート」の提出率は100%を継続し、参加率は93%になり、防災意識は向上、町会員全体の取組で一体感が出てきた。
- 課題として「安否確認」の目的を否定したり、無関心の会員が存在する。また負担もある。
- 新規加入者募集時に、町会活動の重点取組(防災活動)を初回に説明、「安否確認表示プレート」見せて説明すると、殆どの人は関心を示す。その結果、新規加入率は100%である。
(安否確認表示プレート) (掲示率100%達成班へ町会から提供されるモバイルバッテリー)
グループディスカッション概要
資料名 |
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※下記の記載内容をPDFデータにしたものです。 |
グループディスカッションアンケート結果(PDF:410KB) ※本講座の全体的なアンケート結果の報告書です。 |
Aグループ
(今泉台町会・藤心葉貫台町会・塚崎2丁目自治会・塚崎パークヴィラ自治会・三俣町会)
1.「住民が入りたいと思う町会等」とは?
・町会や地域全体の安全のため、防犯活動を積極的に行っている。自主防災組織は、防災活動に限定せず、町会のイベントで主導的な役割を担ってもらう。また町会から脱退した人も何かあったら皆で助け合うといった意識があれば、活動の参加率は高くなる。
・世帯数が少ない町会等は、活動する分野を絞り込まないと負担が大きく運営が難しい。今後、防犯防災とごみ関係に注力する。
2.あなたの町会等の自慢できる活動は?
・ごみ集積所の管理、防犯・防災活動、安否確認の3分野の活動が主。
・ごみ集積所では、ごみBOXを導入(反対者は無し)
・防犯・防災活動では、防犯パトロールや注意喚起の旗の設置。今後、自主防災組織の新規設立を考えている町会もある。ただし若い人に呼び掛けてもなかなか参加してもらえない。安否確認は、布施新田町会と同様にタオルを玄関前に掛けてもらっているが、回数は数か月に1回程度が多い。
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・現状、若い人が市のHPで情報収集をする一方で、高齢者は回覧版に頼っており、そもそも情報発信の方法に苦慮している。
・町会長が会員宅に伺い、困っていることを直接聞き取り、対応する町会がある。進捗状況を回覧板で周知することで見える化を実施。
・転入者に、ごみ分別早見表とカレンダーやごみ集積所の利用方法、町会の総会資料、緊急連絡先をセットで渡し、新規加入に繋げている。
・高齢者のほとんどの方がスマホを所持しているので、YouTubeで町会情報の発信ができるとのアイディアがでた。
Bグループ
(松葉町六丁目町会、小新山町会、柏市ひばりが丘町会、中花崎町会、関場町町会)
1.「住民が入りたいと思う町会等」とは?
・防犯対策ができている
・防犯活動+楽しみイベント(炊き出しの芋煮会や焼き芋など)
・顔が見えるような活動
2.あなたの町会等の自慢できる活動は?
・収穫祭(農地を無償で借り自分たちで農作物を作りできたものを収穫祭で販売)
・防犯カメラを設置し、その場所も知ってもらうまち中探検イベントの実施
・イベントの多さ(夏祭り、神輿祭り、秋の運動会、凧揚げ大会等)
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・HPの立ち上げ・広報紙(カラー)・ラインでの情報提供
Cグループ
(中原町会、布施新町町会、柏市西原第四町会、柏市中新宿町会、しいの木台区)
1.「住民が入りたいと思う町会等」とは?
・対面を多くして、新しい人達にも町会加入を進めている。
・町会長の熱意が住民を引っ張っているので、輪番制のいいところで町会が回っている。
・若い人を呼び込むには楽しいイベントをやって若い人を呼び込む。『祭り』をやることにより皆さんが集まる機会を作り交流を図る。
2.あなたの町会等の自慢できる活動は?
・ボランティアポイント(フレイルポイント)を付けて、草刈りなど地域の活性化に繋げている。イオンカードのフレイポイントを実施している町会と知らない町会がある。
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・規約、年間予定、総会資料を新しい人に配布。新たに家が建つ時等は、開発不動産会社が町会加入を聞いてくる。
・資料でも加入促進でもカラーでないと印象が薄い。
Dグループ
(寿町会、東山町会、舟戸町会、松葉三丁目町会、光ヶ丘中部町会)
1.「住民が入りたいと思う町会等」にするためには?
・担い手を育てるため、若い世代に行事の企画から実行まで任せ、ママ世代が行事の花形場面に出られるようにする。
・やらされ感でなった役員も実際にやったら楽しくできたということを町会内に発信する。
・ともかく若い人のたちのやり方を吸収する。
・子ども会でフェスティバルを行ったら、小6中心に企画したら親同士の団結が強まった。
(加入の勧誘方法について)
・実は加入を言われた事がない人もいる。まず、そういう人には言ってみる。
・家が建ち始めたら、すぐに動くことが大事。個別の会費徴収や活動勧誘はそのあとのこと。
・入会強化月間と称して会長と班長でゴミカレンダーを持って加入依頼しに尋ねる。
・わが子を子ども会に入れるために、親は町会に入るということもある。
2.あなたの町会の自慢できる活動とは?
・情報発信のために、広報誌を毎月詳しく(A3両面)発行している。
・カラスのゴミ漁り問題をゴミBOX設置で解決し、町内で活動を評価してもらった。
・町会のホームページを役員だけで立ち上げた。
・コロナ禍で祭りがなくなり、親子で山車作りを行い、涙が出るくらい感動した。
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・回覧板をICT化し、現役サラリーマンが出張先でも見られるようにしたい。
・防災などの活動を町会の人たちに理解してもらうことを考える。
・資源回収報奨金が町会運営費になっていることや、その使い方もフィードバックし明示する。
・周知内容は掲示板、LINE、回覧の3つの方法で伝えている。
4.ご意見
・たいへんな方が心に残る、たいへんでないのは、”つまらない”。
・役員は”寛容と忍耐”が必要である。一方で、民主主義運営はたいへんである。
・町会に”入りたいでしょう”。だから、”入りたい”ですとはならない。転入者へは頼みに行く事からがスタートである。
・LINE回覧もよいが、配布して顔を合わせることも大事である。
Eグループ
(逆井町会、冨里町会、柏ビレジ自治会、南増尾町会、塚崎区、明原町会)
1.「住民が入りたいと思う町会等」とは?
・メリット(プラス)があれば加入する。ゴミステーションの維持や管理、防犯灯の管理等に補助、ゴミカレンダーの配布、必要なものを届けてくれる(回覧)、相談にのってくれる、要望を聞いてくれる、防災の喚起をしたり、災害の備えをしてくれる。
・いつまでもその家に住み続けたいと思う時に、町会の様々な部の活動が手助けになるのはありがたいこと。
・一方、負担感が大きいと退会するので、班長・役員の業務の軽減を図り、ICT化も活用。
2.あなたの町会等の自慢できる活動は?
・「ご近所カード(井戸やAEDの地図、担当民生委員名等)」を作成し各家庭に配布。3年更新。
・新居者と未加入居住者間のゴミステーション問題の相談にのり、持ち回りステーションで解決を図り、全員が町会に加入してくれた。
・年2回全戸にアンケートして要望を聞き、不満も言える関係性作りを。出たものには全部回答している。
・敬老の記念品を配布するついでに要望も聞いたら、取り組める案も出てきた。
・新居者には、分かりやすく工夫したパンフを持って訪問、町会だよりで情報発信、防災カフェの取り組みもある。
・「隣保」「向こう3軒両隣」のような優しい助け合いの仕組みを地域に作っていきたい。
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・メリットがあることが伝わっていないので、町会員にも未加入者にもわかってほしい。そのためには「活動が見える政策」「顔の見える関係」個人個人へのアプローチが大切。
・「安否確認」は顔の見える関係性作りの上でも重要だと認識した。
4.ご意見
・加入率を上げることも大切だが、その施策には役員の負担が伴う。
・入れ替わりの激しいアパートや大規模マンションの加入促進は負担ばかり大きいので積極的に促進しない。一方、災害時のことを考えると心配であり、管理組合に災害時のために町会業務の一部を担ってもらうような仕組み作りができないか。
Fグループ
(利根町会、正連寺町会、土谷津町会、西原第六町会)
1.「住民が入りたいと思う町会等」とは?
・町会内の明るさが大事。隣近所と気軽に会話できる感じ。引っ越しの下見をしたときの決め手は、道路が広い、県立高校が近い、環境も良い、だった。
・移り住んで半世紀。最初の頃は一体感があった。高齢者と若年者に二分されつつある。ゴミ問題など、高齢等を理由に町会を辞めながら、ゴミを出す方がいる。町会にいることが馬鹿らしくならないように再入会を促している。防災訓練についてはピンとこないところがある。
2.あなたの町会等の自慢できる活動は?
・毎週のように10数名で防犯パトロールを行っている。人数も多く、防犯に一役買っているのではないか。
・高齢化やコロナ禍の中で、役員等は出来ない、という方もいるが、役員を「免除する制度」をつくった。一時期、町会を無くしては、という議論までしたことがあるが、やはり必要だと合意した上で、互いに出来る範囲のことをやって頂くこととし、役員数を減らすなどの工夫をして続けている。
・40と少ない世帯数の町会で、互いに顔が見える。昔ながらの町会の良いところだと思う。区画整理の関係で、町会のど真ん中にある細長い野馬土手のようなところが公園になる予定。細長いが、散歩コースになるのではと期待している。
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・実は見えすぎてしまって怖いくらいの小さな町会。昔ながらの町会で良いところだと思っている。
・実際には発信はあまりない。
・役員会をオープンにしようと、議事録を回覧している。都合のつく方は参加もしてもらっている。LINE等は今のところ高齢者が多いので出来る人と出来ない人がいて、不公平になるのでやっていない。ITの講習会等を企画してもいいと思ってはいる。
Gグループ
(十余二緑町町会、柏市ひばりが丘町会、松葉三丁目町会、柏の葉三丁目町会)
1.「住民が入りたいと思う町会等」とは?
・活動の見える化でイベントへ誘導する。
・町会等の活動が見えないと加入しない、また退会は負担を理由に高齢者が多い。情報発信とコミュニケーションで共通の話題をもち、どのような活動をしているかを見せることが大事。イベントを通して知り、メリットをわかってもらう。子ども会ができるくらい子どもがいると、親の積極的な関わりも期待できる。
2.あなたの町会等の自慢できる活動は?
・キッズ防災キャンプ、太鼓など、行事を支えるボランティアがいて、ふれあいを深め、ノウハウを継承している。
・月に2回公園掃除を実施。また年に2回クリーンデーを実施し、気軽に参加できるため、若い方も多く参加。お土産にお菓子やドリンクを配布している。毎年秋にハロウィン祭りを行い、大人の飲み会も実施(近年コロナで中止)。
・10月末に消防車を展示し、消防訓練を実施。ミニ縁日も実施して集客に努めている。
3.町会等活動の「見える化(情報発信)」はどのようにしているか?
・昨年からスマホ回覧を開始。全世帯の40%が参加し、若い方に好評。毎月2~3人増加。若い方がシステム作りに協力してくれ、若い人たちとコミュニケーションがとれた。
・活動内容がわかるパンフレットを作りたが、1年の任期で作成するのは難しい。
・班長や役員、ボランティアの間で、LINEでの情報交換をトライアルとして実施している。
総評(柏市市民活動支援課猪野統括リーダー)
柏市の町会等の現状をお聞きすることが出来た。
・多くの町会等がコロナ禍の中でも工夫されており、防犯カメラを設置し、その後防犯カメラの位置を見つけてもらうイベントを開催し好評を得ている地域もある。
・各町会等が自分達に合った活動を行い、会員同士が触れ合える場を作っていきたい。
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