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第2回町会等活動座談会

「第2回町会等活動座談会」の報告

町会等運営におけるお悩みや工夫について、活動別の役員や興味のある方々も気軽に参加できる「座談会」を令和3年度から開催しました。

2回目は「まちの防犯パトロール活動」をテーマに実施しました。今年度、全国防犯協会連合会から功労ボランティア団体として表彰を受けた西山町会の牧添会長を講師に招き、防犯パトロールを始めたきっかけや、日々の活動に対する課題や工夫についてお話いただきました。その後は各グループに分かれて、情報交換を行いました。

日時

令和4年1月28日(金曜日)午後2時から3時45分

参加者

市内町会等役員30名

開催方法

WEB会議システムZoomにて開催

概要

資料名

第2 回町会等活動座談会(2021 年度)報告書(PDF:1,003KB) 

※下記記載内容をPDFデータにしたものです

1 主旨説明(柏市地域支援課 吉田課長)

  • 今回の座談会は、当初会場参加も予定していたがコロナ感染拡大によりオンラインのみになったことは残念であった。しかし防犯のテーマは予想以上に多くの皆様の参加があり、関心の高いテーマであった。
  • 私もPTAやコミュニティスクールに関わっている人間からも興味のある内容になると思われ、参加者の皆さんのこれからの活動に活かしてほしい。

2 西山町会防犯パトロールの活動紹介と課題(西山町会 牧添会長)

西山町会牧添会長による講演(動画:約32分)

※途中、音声が聞き取りにくい部分がございます。御了承ください。

  1. 防犯活動の始まりは、盗難が多発したことから、町会有志がパトロールを始めたことにある。現在の活動は毎週3日の防犯パトロールを継続している。月曜は青パトでの活動、水曜日は町会の有志(長寿会)が活動、金曜は町会役員が交代で活動を行っている。
  2. 防犯パトロール以外では、毎月1、2、3日を「防犯の日」と定め、ほとんどの世帯が「防犯の日」プレートを門に掲示しており、定着している。プレートは災害発生時の「無事です」プレートであり、裏返して活用している。
    また、盗難被害などが発生した際には、手書きの注意喚起の掲示をしたり、ごみ拾いをしながらパトロールを行っている。このような活動の結果、防犯意識の浸透が見られるものと考えている。
  3. 20年間にわたり交通量の多い場所で子どもの見守り(交通安全)活動を行っている。
  4. 課題は高齢化であり、どこでも抱えている問題である。また、防犯活動は問題意識をもった有志が中心となり継続しているが、その一部のメンバーの活動に偏っていることも課題である。同じ人が継続すれば、高齢となっていくのは当然である。解決の妙案はまだ無い。
    街に人がいなくなっており、町会役員の一部に防犯ジャンパーを着て歩いてもらっている。役員を退いた人の一部にもジャンパーを着てもらうようお願いしており、1~2人ではあるが協力者がいる。地道に人を探していくしかない。
  5. 防犯上気をつけることは、ご近所で気になることがあったら町会に連絡する事。ちょっとした留守でも鍵を必ずかける事。異常時は頼りたくなる存在である警察にも限界があり、事件・事故性が明らかでない限り個人宅には許可なく入ることができない事もあることから、緊急連絡先を把握しておくことも重要である。
  6. 町会には様々な特技や知識をもった人がいるので活かしてほしい。埋もれた人材、埋もれた特技等を活かすことにより、新しい町会等活動が生まれてくるのではないかと思われる。

画像:「防犯の日」プレートと「無事です」プレート

防犯の日 無事ですプレート

3 グループ討議内容(アンケート結果)

今回の座談会は参加者が多く6グループで討議を行ったため、各グループに書記を配置できず、各グループ討議報告は割愛しました。よって参加者からのアンケート結果を報告します。

1 今回の座談会は参考となりましたか?
参考になった 19人
参考にならなかった 3人
どちらともいえない 2人
無回答 1人

※どのようなことが参考になった、またはならなかったのか教えてください。

  • 他町会の具体的な防犯活動状況を知ることができ、努力していることが分かった。特に、現班長と前班長のフォローで防犯がしっかりと進めている町会や、週に4回パトロールをおこなっている町会、会則を変えて前年度の役員がサポートする体制を強化していること。
  • 他町会でも同様の課題があることが分かり、一層の努力をして行こうと思った。安定したパトロール活動が継続されている町会でもやはり参加者の固定化、高齢化に対する悩み等課題は同じ。ほとんどの町会が、高齢者化し如何にして若い世代の人を確保するか悩んでいる。
  • 防犯カメラの効果や警察や市役所との連携に関する情報は有益であった。特に空き家の敷地には親族の同意がなければ警察も入れないことや、市役所の住宅政策課に相談すること等。
  • あまり目新しい施策は無かった。町会役員が高齢化、固定化していくが、後継者の捜し方などの話があったら良かった。

2 座談会の進め方(時間配分、グループディスカッションなど)でご要望がありましたら、教えてください。
良かった 16人
良くなかった 1人
どちらともいえない 8人
無回答 0人

※良かったこと、良くなかった場合は今後どのようにするのが良いか教えてください。

  • 限られた時間の中で、テーマが明確で少人数で各町会等の実情など具体的な意見交換ができ良かった。
  • リード役の進め方が適切で、参加者の意見を引き出してくれた。
  • 時間が短い(後30分欲しい)、音質が悪かった。
  • 町会等毎の現状(住環境の再)や課題にバラつきが多く、討議の進行が難しい。事前にグループ分けに検討が必要。
  • グループ討議の際に、事前に報告準備をしていたが発表の機会が無かった。討議の時間配分を最初に決めてほしい。

3 今後の座談会での形式で、どのようなものが良いですか?
ディスカッション形式 18人
講義形式 2人
時間を延長し両方で  1人
無回答 4人

※その他を選んだ方は、どのような形式が良いか教えてください。

  • 今回と同様に講義後、ディスカッションの形式が良い

4 今回はオンライン会議でしたが、ご要望がありましたら教えてください。
良かった 18人
良くなかった 0人
どちらともいえない 7人
無回答 0人

※良かったこと、良くなかった場合は今後どのようにするのが良いか教えてください。

  • 本来は対面方式が良いが、コロナ禍の中では致し方ない。
  • 音声や画像の品質が悪く、進行方法(発言者個々にPC必要)を含め改善が必要との、多くのご意見があった。
  • コロナ対策でもあるが、時間を有効に使うことができ、負担が少ないため良かった。
  • 家で参加できるのが良いが、対面形式も捨てがたい。
  • オンライン会議に皆さん慣れてきており、気軽に参加できることは良い。今後はハイブリッド会議が良い。

5 あなたの町会等では、防犯パトロールを行っていますか?
行っている 21人
行っていない 4人
無回答 0人

6 あなたの町会では、どなたが防犯パトロールを担っていますか?
町会役員やOB等 14人
町会等の協力団体やサークル 1人
その他 9人
無回答 1人

※その他を選んだ方は、どなたが担っているか教えてください。

  • ボランティア等多くの協力者と共に活動を行っていることが分かった
  • ある町会では、実施回数や時期は限定的であるが、参加者は地区毎に住民からの有志で構成され、年間で延100人~150人に及ぶ地域もある。

7 防犯活動や町会等運営について、今後、不安に思われていることや、すでに苦労をされていることなど、座談会で取り上げて欲しいテーマがありましたら、ご記入ください。

  • 高齢化による敬老会の在り方、やり方
  • 担い手確保、世代交代、人材確保、若い世代の活動への巻き込み
  • 地域防犯体制としての学校やPTA、警察、他町会等との連携
  • ゴミ減量の工夫、プラスチック問題、樹木伐採など
  • 町会活動を楽しくやれる方法。例えば子供会と共催、フレイルポイントをつける等

8 その他、ご意見やご感想がありましたら、ご記入ください。

  • このような会合は継続して欲しいが、年度の始めの開催希望。また事前の参加町会等の情報提供や討議内容を提供して欲しい。更に他町会の事例を紹介してほしい。
  • 町会等活動の従来のやり方での限界、多部門(町会、市役所、警察など)連携不足、様々なツールや情報が活かされていない等多くの課題がある。
  • 高齢化に伴う問題や災害時の避難所運営が不安。

4 質疑応答

  1. 「防犯の日」プレートは日を決めて各世帯で掲示しているのか?
    →毎月1、2、3日を「防犯の日」と定め、ほとんどの世帯が朝から夕方まで「防犯の日」プレートを門に掲示している。特に時間指定はしていない。
  2. 西山町会(700世帯)で、防犯活動に関わっている人は何人ぐらいいるのか?
    →町会防犯部門の役員5~6名が関わっている。

5 総評(柏市地域支援課 中村統括リーダー)

  1. 西山町会の取り組みで特に参考になったのは、防犯の日を定め、プレートを各世帯が掲示することにより、防犯意識の向上を図っていること。ごみ拾いのついでにパトロールを行っていること。注意喚起を手書きで掲示していることである。
  2. 住んで良かった街づくりには、防犯活動は大切であり、グループ討議では自分たちの町を守っていこうとする議論が行われた。地域のために、子どもたちのために行っている活動には、地域の人々から感謝されている。
  3. 本日の事例発表とグループ討議で得られたことを、各町会で是非、参考にして活動を行ってほしい。

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