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第12回町会等情報交換会

「第12回 町会等情報交換会」の報告

今年度は、「コロナ禍で学んだ今後の新たな町会等活動」をテーマとし、各町会の活動内容や今後の方向性について情報交換を行いました。なお、今回は、オンラインでの開催といたしました。

日時

令和2年10月31日(土曜日)午前9時30分から11時20分

参加者

市内町会等役員 20名

開催方法

WEB会議システムZOOMにて開催

概要

町会等活動の事例発表

1)やってみたこと、やらなかったこと、やらざるをえなかったこと、やめざるをえなかったこと(北柏町会 小齋副会長)

  1. コロナ禍の中でも「やっていけること」「今までやれなかったことへの挑戦」を検討し実行。
  2. 総会は書面議決で、紙およびインターネット投票を実施。投票者全体の30%はインターネットを利用。役員会は会合とオンライン併用の「ハイブリッド会議」で実施。事前に6週間をかけてオンライン会議の説明と試行を行った。オンライン会議は人との関係性が希薄になることは避けられない。
  3. 行事は三密回避でできる内容に変更して開催。屋外での行事を中心に、公園でのイベント、川の中にある島内での展示、花火、大堀川草刈り等を行い、担い手確保もできた。安心と安全は異なり、安心して行事に参加できるには時間がかかる。
  4. 会館利用は、柏市の運営方針に基づき順次利用を始めている。町会費をキャッシュレス決済でおこなったところ10%の会員が利用。
  5. コロナ禍と言えど町会の本質は変わらず、町会の町会役員は相変わらず忙しいのが実情。

2)変化に対応する力・・三人寄れば文殊の知恵(泉町町会・富里地域ふるさと協議会 水谷会長)

  1. コロナ禍の中で、従来通りのやり方では柏市が提示する「町会の役割」を達成できない状態であっても、目標を達成するために様々な工夫をして変化に対応することが求められる。
  2. サロン活動は会合を中止したが、手紙の投函、花のプレゼントを行い大好評。また補助金を活用し近隣サロン運営者同士の情報交換会を開催。防犯パトロールは三密を回避し実施。一方、懇親会は中止した。
  3. ふる協主催のお祭りや体育祭は中止にしたが、文化祭は規模縮小し小学生の作品展示や動画撮影した合唱を放映し学校から感謝された。また時期を分散して映画鑑賞会を、独居高齢者の顔合わせ会(弁当配布)を実施。今年だからこそ予算をかけて防災知識集を編集、配布した。
  4. 意識の変化を促し、考えるとアイデアが出てくる。役員の方々が町会会員から感謝されるとやりがいや達成感を味わうことができる。

3人寄れば(JPG:33KB)

グループディスカッション

Aグループ(1000世帯以上)

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • 今年やるべき事は最大限やる。300万円かけて神輿をリフォーム、来年度に備えている。ふる協広報部が中心となり、広報紙5,000部ポスティング済。業者依頼一枚1,6円30万円。
  • コロナ対策には様々な意見が出た。基本は行政の考え方に基づき行動。例年に比較して今年は、落差が大きいので来年度に向けて思考中。
  • 子供会・親子会・寿会等の行事はすべて中止。広報紙年4回発行。インターネットの活用を考慮中。市の回覧物、警察便り、学校便り等、止めたりやったり横の連携不足あり。
  • まさかのふる協からの大型イベント中止にならい、町会行事も中止にした。三密防止のため従来は敬老会(会館)不参加の人に記念品を配布していたが、今年は対象者全員にユーパックで配布済。50万かかった。Xマス会も子供のいる家庭の申し込みを受けて、Xマス用として図書券配布予定。
  • 今年度からZoom会議を施行。役員70名のうち部長20名でZoom会議を実施。若い世帯が多いのでZoom会議がスムーズに出来ている。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • 市と教育委員会の横の連携不足あり。不要不急な会議は吟味すべき。三密防止のため老人と若者が一緒になることは、避けるべきではないのか?
  • 先行してHP作成したが、閲覧回数が少なく開店休業状態。アドレス開示の個人情報の壁にぶつかる。一番簡単なのはラインのグループ化が良いと考える。WF環境を整えるように業者に家庭訪問させている。
  • 11月頃からコロナ影響の見通しを検討して地域社会のコミュニケーションに影響があるのかないのか一つ一つ慎重に検討考慮中。ふる協では11月からオンライン会議をトライ中。スマホ、パソコンをやらない人を追いやるのではなきよう進める必要がある。若い人に地域を知ってもらうためにHPを開設している。
  • 今年の9月から初めて町会でインターネットを接続。HP化はこれからの課題。
  • まだ紙ベース伝達が中心。オンライン化はこれからの課題。緊急時三役で決定可能。
  • HPは業者に依頼。回覧のポスティングは班長のOKがあれば回覧している。なんらかの情報があれば掲載するが、2ヶ月更新がない時もある。若い役員が多いので名前を最初に入力しライン化している。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • SNSは誹謗中傷が結構ある。役員の意欲をなくすSNSがある。クラスターを起こさせないように事業を再構築させたい。
  • 町会費のキャッシュレス化に興味がある。
  • 行政から出るいろんな方針は最低ラインを下げた情報を発信であり、各町会はその上のグレーゾーンにコロナ対策で何ができるのか考えることが良い。
Bグループ(700~1050世帯世帯)

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • 毎年やっている行事はすべて中止。毎月の班長会議、町会費集金は従来通りに実施している。盆踊りの中止で町会内のコミュニケーションの活性化は出来ていないが、班長会議で班ごとの出来事、要望を出してもらい、コミュニケーション取っていく。
  • 総会、お祭(40回記念)防災訓練等中止。活動は6月から班長会議を実施。今年は町会創立周年事業で記念誌作成を準備中で1月に記念誌発表とイベントを開催したい。
  • 4月から回覧は年度末まで中止し、重要案件は世帯配布する。総会は全住民対象に議決権行使書で採決した。防災訓練は年内中止で2月に縮小して安否確認だけはやりたい。会費の徴収は今年度中止してプール金でやりくりするが、来年については反対もあり思案中である。会議関係は2ケ月ごとの班長会議は1回実施のみ、役員会議は毎月実施して今まで話さなかった細かいことも了解をとりながら話し合っている。学校関係とのコミュニケーションは例年より話し合いが少なく地域とのコミュニケーションが欠けている。防災訓練で初めてシェイクアウト訓練の取り入れと防災の備えの表を貼付して、各家庭に防災意識を持ってもらう。
  • 市とふる協の行事はほとんど中止。町会独自の行事は基本的に実施するとして形を変えてほとんど実施した。防災訓練他2件のみ中止し、総会、夏祭り等大きな行事も全て形を変えて実施した。小学校の入学、卒業式は制限された形なので卒業式当日通学路にゲートを設置し、6年生の親子にケーキを渡す初めての行事を実施した。工夫した行事としては、夏まつりを各家庭及び近所で踊り、遊び等の道具は町会で負担し、その様子を動画でグループラインにアップしてもらった。
  • 町会費、区費の徴収は、従来通りに徴収したが多数。

2)行事や事業を開催する際の注意点・コロナ以前の問題で、世代も変わりコミュニケーションをいかに図るか。

  • 役員、組長会議で三密防止を徹底的に実行している。
  • 人と人との接触を出来るだけ避ける、そのため班長会議は人数を半分にして2回実施、防災無線による訓練も終わらせている。
  • 総会、役員会に参加者の体調を最優先にして不安な人は欠席とする。総会は会場からグループラインで参加者に中継、監査報告はリモートで行い、個人の体調を最優先させた。
  • 防災意見交換会の開催時、三密を避けるため参加人数を考慮し会場のテーブル等も前日、当日消毒する。参加者は感染予防とマスク、フェースシールド付けることで規約を守るように徹底。
  • コロナ禍で学校と話しても今までと違い災害発生で学校では子供たちを守ることを最重点とし、住民との共同の意識が弱くなっている。他の点も含めて、市への要望を考えている

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • 形を変え、室外の行事については工夫し、継続・開催は国、市の指針で注意していく。また高齢者の孤立防止のため町会で見守りをする。
  • ほとんどの人が新しい生活様式より少しでも前の生活に戻りたいと思っている。新しい生活様式が当たり前と住民への意識付けを工夫して訴えたい。
  • いつまでこの状態が続くのか分からない。一晩中飲酒する若い人と年配の人との違いは大きく、注意をしていく等、出来る範囲でやれることはやる。
  • 公園で三密にならないようなラジオ体操を企画している。町会ホームページは若い人は利用しているが、そうでない人には届かないので情報・コミュニケーションを図り、テクノロジーを強化していく。グループラインの参加人数は世帯数の1割に満たないが意外と高齢者の参加が多い。コロナ前のスマホ、パソコン教室の影響がある。また班長は在任中は、原則参加としている。

第12回町会等情報交換会の様子1(JPG:29KB)

Cグループ(250~650世帯)

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • 今年度初めて町会長を担当。コミュニケーションに時間を費やしていることもあり、町会業務(町会費徴収等)が普段通りに進展していない。
  • 町会の定例行事(夏祭り、体育祭)は中止、例年と同じ行事は困難で代替行事を考えたいが、アイディアが浮かばない。情報や手法(知恵)などを頂きたい。
  • 「新型コロナウィルス感染症」が拡大の3月から、定期総会は書面資料による議決権行使書にて採決、新年度(4月)の班長会議は、全30班を4分割して、日時を分散して開催した。一方、毎月の定例町会役員会議は、10人程度の事もあり変更なく実施している。
  • 町会定例行事は、12月を目途にすべて中止としているが、コロナ感染症リスクを考慮し判断したい。組長会議は中止としているが、町会役員会議は、毎月実施している。当町会は、町会会館が無いため近隣センターを利用しているが、足が悪い人は移動に苦労している実態がある。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • 町会定例行事はすべて中止しているが、11月~12月の町会員のバス旅行は、計画中で支障が無い限り実施したいと考えている。高齢者へ配慮をしながら、多くの会員が、楽しみにしている。大型バス(45人乗り)であれば、2席1人で予約は、大型バス2台となる。感染防止策を実行して、正しく恐れて「全員で気を付ける」を意識して臨みたい。(参考:この時期のこともあり、バス乗車定員の半数申し込みであってもバス会社は料金設定
  • に配慮してくれる。)
  • 防犯パトロールは、早朝・昼間・夜間と定期的に町会役員が実施中(3密回避の活動)。このコロナ禍の中で、どのようなミニ行事ができるか意見を参考に検討しているが、高齢者が普段楽しめる部分を見ると「会話ができる・食べる事」がセットになるのではと思っている。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • 町会の会館は、コロナ禍の中でも発災時は重要拠点になることから、日常利用共に開放している。勿論、感染症対策は怠りなく実施している。
  • 第3土曜日の夕方防犯パトロール活動をこれから検討していきたい。
  • K/net(カシワネットワーク)システムを構築するために災害時要支援者に対して支援者との組み合わせの対応を行っているが進展していない。
  • 防災活動について「地震・火災・大雨(台風)・コロナ禍」が現在の災害と考えている。先般、予想していない大雨で床下浸水被害が発生した。
  • 防災(防犯)活動の基本は、ご近所同士の「顔の見える関係づくり」から、2018年度~安否確認表示プレート(無事ですプレート)の定期掲示(毎月1日、元旦は除く)訓練を紹介した。他方、コミュニケーションプレートの位置づけで、掲示が無い場合(一般的に失念)は、ご近所で声掛けする(もしくは、班長さん他)ことを推奨して、会話のきっかけに利用して頂く。町会自主防災訓練での安否確認訓練にも活用している。また会員の方々に見て頂き利用できるように資料を「ラミネート加工」し見易いようにして全戸(全会員宅)へ配布した。

第12回町会等情報交換会の様子2(JPG:20KB)

Dグループ(50~250世帯)

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • 人が集まる催しはムリであり、行事は全面的に中止した。会議はマンションの22階段チームをA,B 二班に分け、同じ内容で、時間をずらせて打ち合わせを実施した。
  • 親睦の行事はやっていないが、安否確認、初動訓練のみは実施した。消防署が支援している「感震ブレーカー助成金」の設置を住民に勧めたところ3分の2が賛成して応募した。会議はメールを活用して2か月に1回開催。オンライン会議は役員のITレベルに差がありすぎ、導入に苦慮している。
  • 子ども会、老人会、青少協とも活動なし。昔からの住民と新しい住民の相互の交流は少ない。ゴミ袋の配布を実施したに止まっている。役員は現役世代で集まりにくい。
  • 役員は毎年、交代する。3月に書面の引き継ぎがあるだけ。役員は班長経験者から選出するが、今年はコロナで会う機会がなかったので、お互い顔も分からない状況である。その為人数制限の限度いっぱいで飲食店で食事会を持った。「キャッシュレス決済」は素晴らしいが、自分たちではまだ無理かと思う。防災安全課の「防犯カメラ補助金」は、事前申請して好評である。
  • マンションが急増し、町会に入らない人が多くなった。会員は一戸建ての住民のみであり、コロナの影響で、町会旅行、ふれあいの集い、新旧役員の会食はすべて中止した。回覧についても会長が預かり、配布していない。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • ITに詳しくない方もいるので、複数人数に数か所に集まって貰い、PCやTVの大きな画面を共有で見てお互いに教え合っている。(ZOOMも操作)
  • 役員は1年交代、防災会は役員経験者が当たり、2~3年の任期である。ITに慣れていない人が多く、PC保有者は60パーセント、スマホがない方も多い。重要な連絡は個別配布している。
  • 役員が手分けし、班長さんのE-メールアドレスをお聞きし(5月)、6月の会議からは、議題について事前に読んでいただき、会議の時間を短く効率的にしている。
  • 町会長を10年、ふる協に数年間関与しており、新しい仕掛けをしなくても、スムーズに動いている。良い意味での馴れ合い文化がある。コロナの為、時間が出来たので、町会規約、事業の運用規則、行事の記録などを、ツリー状に纏めて、データ保管している。また10年間の議事録も電子データ化する準備をしている。
  • ZOOMはやらないで班長さんには、ポスティングで連絡している。掲示板には、ポスター、チラシを会長が掲示している。
  • 町会の役員は仕事を兼務しており、企画立案を中心にやってもらっている。会議をどうやるかより、何をテーマにしてやるかが大事ではないだろうか?
  • 防犯パトロールの幟が、ボロボロになっていたので、古い議事録を紐解いて、発注先を探し、ようやく新品に取り換えられ喜ばれた。また、防災倉庫にある備品在庫リストも見直した。新しい施策や行事で盛り上がっても、記録を残していないので後任者が困り果てていた。この経験で、データベースの重要性を実感した。
  • ITもよいが、この件では、「引き継ぎノート」をキッチリ書かせることが大事である。(最初の人がしっかり記入すること)
  • 今年のように、行事が継続しないと、ノウハウが途切れるのが心配である。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • 活動の中核となる班長をしっかり掴むために、引き継ぎ時には親睦食事会をやっていたが、コロナで中止せざるを得ず、顔も分からないので困っている。町会員としては、「お茶飲み会(年2回)」「子どもも参加できるバス旅行」の希望が強いが、町会長としては、コロナの感染を避けたいという苦悩がある。安全を守りながら、どうやるか教えてほしい。万一、コロナ感染者が出た場合、責任はあるのだろうか?
  • 「正しく恐れる」ために周到な準備をする。マスク、体温計、消毒、換気など。
  • コロナによるステイホームのもたらす引きこもりの弊害をどう解決するか?
  • 企業の協賛金がコロナ不況の影響で3社が未納となり、町会員からは、「役員さん、頑張ってよ!」というお叱りも受けている。一方、町会に入りたいという方もおられ、訪問してみると、子ども会への加入が目当てであった。隣接する町会は子ども会があるが、こちらの町会にはないので、隣の町会に変わりたいという話であった。
  • コロナによる避難所対策についてどうしたら良いか考えあぐねている。密になってしまうので、在宅避難を中心にすることも考えている。避難所は高校であるが、地元自治会とも調整して、避難体制の組み換えも考慮したい。
  • 中学校が避難所である。コロナへの対応を関係機関に聞いたところ「自分で考えて下さい」とつれない返事しかかえって来なかった。
  • 3階建ての鉄筋コンクリートで、防災倉庫が1M以上と高いので安心できる。
  • 防災はあくまでも自助中心であるべきと考える。特に、食糧、水、衣類など。防災倉庫の備品は、ブルーシート、砂袋などに限定している。

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