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第5回町会等情報交換会

「第5回 町会等情報交換会」の報告

第2回町会等情報交換会の様子1(JPG:98KB)

日時

平成29年1月18日(水曜日)午後2時~4時30分

場所

アミュゼ柏 プラザ

参加者

町会等役員 24名

概要

事例発表 テーマ「若い人の町会等参画(行事参画、役員登用)」 笹山町会より

1 笹山町会の紹介
  1. 町会名の「笹山」は現在地の我孫子市旧地名から名付けられたもの。天王台駅南口の東方に位置し、発足以来45年余の歴史を有する町会。戸建住宅、マンション・アパートの居住者、商業施設、病院等の約580世帯の会員で構成され、勤め人の多い地域。
  2. 役員は会長はじめ26名で構成され、うち班長が10名含まれる。役員以外に40名の常任実行委員とSG(シニアグループ)笹山(老人会)含め60名の協力者がいることが特徴。役員の選出は、毎年、班毎で班長と班長以外の役員の2名を順番で決定する(6~8年サイクルで役回り)。町会行事には、実行委員として全員参加する。役員終了後の2年目は防犯・防災委員として町会に関与する。
  3. 常任委員制度は、毎年の役員の他に行事(盆踊り、芋煮会)等の時だけ参加要請するものであり、比較的若い人(30代~50代)も休日の行事なので参加が可能。過年度の役員経験者など、有志で結成され、行事の実行委員として準備段階から参加し、行事後の慰労会、新年会にも参加する。
  4. 町会の定例役員会議は毎月開催し、欠席者はほとんどいない。
  5. 町会行事として「盆踊り」は42年間継続して実施され、すべての作業を町会役員、常任委員で準備から開催まで、自前で行っている(力仕事などで若い人の協力が不可欠)。SG笹山、子ども会からも協力があり、小学生も踊れる我孫子市の「かっぱ音頭」は盛り上がる。また、「芋煮会」は焼きそば、焼き芋など、家族で参加できるような内容であり、ここでも常任委員の参加で準備から片付けまで、自前で行っている。前日より食材のカットなどは女性委員も活躍をしてくれる。「芋煮会」の前段では、消防本部の指導による防災訓練(消火器、AĒD使用法など)を行っている。
  6. 行事を行うことで、町内の絆が深まり、我孫子市の中では犯罪の発生率が少なく、現在市の防犯モデル地区にも指定されている。
  7. 町会が何をやっているのかを、毎月の便りで知らせている。
2 若い人の町会等参画のポイント
  1. 役員は1年で変わるが、有志の方に常任委員になってもらい、続けて町会行事に参加してもらっている。町会活動を理解するとともに、町会員同志のつながりを広くし、ひとり当たりの負担が少なくなる工夫をしながら、若い人を参加し易くしている。ベテラン役員は、若手役員を育成する、共通認識と努力をすることが大切である。
  2. 次世代につなぐために、若い常任委員を毎年確保する努力をしており、役員を経験した若い人を、次年度常任委員に要請している。好意的に要請に応えてくれている。
  3. 町会役員やSG笹山が、各種の行事を一緒に行うことで、若い人の町会等参画のチャンスがある。笹山町会では、毎月開催される役員会や行事の後に必ず、終了後に懇談をしている。
  4. 町会役員(会長、会計、行事経験者)が「相談役」として町会に残り、新しい役員や行事実施者に、指導、助言している。
(補足)質疑応答

(質問1)我孫子市のホームページには「町会活動に関われる住人が多いので、一人あたりの負担が少ない」と記述があるが、常任委員のことを指しているのか?
(回答1)常任委員やSG笹山の多くの支援者がいる。

(質問2)子ども会は10名程度と言うが、少ないのでは?
(回答2)子ども会は少ないが、お祭りを開催すると、町会や周囲の町会から大勢の子どもたちが集まってくる。

(質問3)常任委員は高齢の人たちがなっているのか?
(回答3)常任委員は、役員の若返りや若い人の手を借りる制度であり、笹山町会には、会長経験者などは「相談役」として残り、班長の若手は常任委員に残ってもらうように要請している。現在、若手は10名程度いる。行事等で一生懸命やってくれる若手を、将来の役員候補として目を付けている。

(質問4)別の町会では「サポーター制度」と名付けているが、「常任委員」の名づけの背景は?
(回答4)従来から命名されているが「来年もずっとやってくれ」との意味で「常任」としている。

(質問5)町会の加入率や役員会への出席率は?
(回答5)加入率は70パーセント程度。戸建てはほとんど入っている。アパートは一括で加入してもらっているが、単身者が加入しないことがある。アパートの住人は役員にはならない。班長を含めた役員(26名)の毎月の定例会は、欠席者は無く、みな積極的である。

ディスカッション

参加者がA、B、C、Dの4グループに分かれて、各町会等の実情と課題を説明し、「若い人の町会行事への参画、町会役員確保について」というテーマに沿って討議を行った。各グループ討議の主な内容は以下のとおり。

第2回町会等情報交換会の様子2(JPG:95KB)

Aグループ
  1. 数年前から適宜の話題を選んで若い世代を中心に「ご近所の話し合い」を実施中。併せて「日帰りバーベキュー」も実施したら、昨年は約140名の多くの親子が参加(親が子どもを引き出す形)。
  2. 学校の夏休みと冬休みに町内見回りの「キッズパトロール」を計画したところ、保護者も同伴する活動になり、お互いに顔見知りの仲間も挨拶を交わす仲間も増えた(子どもが親を引き出す形)。
  3. 町会近隣の分譲地に若い世帯(約100世帯)が入居。「若い世代は難しいが、難しいだけに新しい何かが生まれるのでは」と思い、先ずは懇親で接触している。
  4. 町会活動の推進委員会や、これをサポートしてくれる町会員の中から役員に相応しいと思われる会員を探し出す方法で努力している。
  5. 隔月に学校長・PTA役員・民生委員との会合を設け、町会役員に相応しい人の選出も進めている(PTA役員には2~3年の経験者が多い)。
Bグループ
  1. 名簿で家族構成は分かっているので、若い人がいる大半の世帯に声を掛けるが反応が悪い。次期役員は、現在の役員が探す(一本釣りする)のが慣例(賛同多し)。
  2. イベントをできるだけ多くして参加者を集めることが必要。イベントを開催しても、塾通いなどで小学生の参加が少ない。
  3. サポーター制によって協力者を確保している。40名程度で女性が多い。青年部(部長は33歳)を作り、祭り・防災等について具体的なテーマと課題を与えると自主的に工夫するようになった。将来の役員候補。
  4. 町会主催でクリスマスパーティーを実施している。会長自ら盛り上げている。盆踊り大会準備で、小学生・中学生・高校生・大学生の現役生にOBが太鼓やおどりの指導をしてくれている。
  5. 子ども会(親子会)や老人会が消滅。復活させたい。子ども会が発展すれば町会も活性化すると思う。子ども会に入ると役員をさせられるのが嫌で、加入しない人も多い。加入を無理強いしたらダメ。
Cグループ
  1. 若い班長に、就任の翌年にサポーターとして支援を要請する。
  2. 行事(お祭り)、イベント、防犯パトロールなどに、積極的に手伝ってもらう。妻が手伝うと、夫も手伝いに来る。
  3. 学校や親父の会などとの連携。
  4. 町会の活動内容を広く広報し、活動内容を知ってもらう。
  5. 活動業務を見直し、役員の負担軽減を図る。
  6. 若い人の意見や要望を聞くことが大切。

各グループ報告

Aグループ
  1. 「子が親を・親が子を引き出す」に繋がる町会活動・行事。
  2. 役員業務の簡素化・標準化と育成のプラン作成と実行。
Bグループ

町会運営の問題点

  • 若い人の起用以前に、次期役員のなり手不足で苦戦している。
  • 子ども会や老人会の消滅。

若い人の町会参画

  • イベントをできるだけ多く開催して、若い人の参加を促す。
  • 子ども会を発展させて町会を活性化する。
  • サポーター制や青年部などの組織化により役員候補を広げる。
Cグループ
  1. 高齢化が進み、町会の在り方を検討する必要ある。
  2. 若い人を町会に参画、役員登用するためには、以下が必要。
    • 町会等の仕事を軽減
    • 学校との連携
    • 行事、イベント後に、若い人の要望を聞き、知り合いをつくる。
    • 一本釣りも必要。

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