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第4回町会等情報交換会

「第4回 町会等情報交換会」の報告

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日時

平成28年8月24日(水曜日)午後7時~9時

場所

アミュゼ柏 プラザ

参加者

市内町会等役員 27名

概要

事例発表 テーマ「若い人の町会等参画(行事参画、役員登用)」北柏町会より

1 北柏町会の紹介

(1) 北柏駅の南部(手賀沼寄り)に位置し、集合住宅などに住む単身者が多い地域。人口約3,000人、1,700世帯の地域であるが、町会加入率は40パーセント(強)程度であり低い状況。事業所が多く、町会の抽選会への景品提供などで協力を得ている。若い人は、町会活動に興味が薄いのが実態である。以前の町会は課題が多かったが、数年前から刷新を図って活動を進めている。

(2) 町会活動の特徴は、以下である。

  • 町会長(1年任期)は、班長の中からくじ引きで決める。刷新を図ってから、この3年間は、30代の町会長が活躍してきている。
  • 町会活動は、くじ引きで決まった町会長(多くを知らない)でも成り立つ方法で運営している。具体的には、各専門部(防災部、環境部、総務部、おまつり部)はベテランの専任者、経験者が入って運営する体制を構築した。
  • 町会運営の専任者兼会館の管理者を置き、報酬を支払い、町会運営の企画・事務処理などを、週3回、会館でしてもらっている。現在は会館の利用率も向上している。報酬は、会館清掃代削減などの工夫で工面。
  • 町会運営の手引きとして、行事のマニュアルや町会活動の記録は、必ず残してファイリングしている。それを見れば、初めての役員でも行事や活動ができるようになっている。

(3) 町会活動の継続性が大事と認識しており、以下を心がけている。

  • 町会に入ってもらうこと。
  • 若い人に関心を持ってもらうこと。
  • 健全な活動(透明性のある)を行うこと。
2 若い人の町会等参画のポイント

(1) 若い人も、チャンスがあれば、必ず町会活動に参加する(チャンスを意識的につくる)。

(2) 若い人が、町会役員や運営に携わると、若い人が参加し易くなる(若い役員を前面に出し、町会活動参加への敷居を下げる)。

(3) 多くの人が助けてくれる体制を構築する(役員経験者、専門分野のベテランの活用)。

(4) 財政(町会運営の専任者への報酬)の裏付けの明確化(財政の透明化)。

(補足)質疑応答

(質問1)世帯数の少ない町会等では、専任者への報酬は出せないのが実態だが、どう考えるか?

(回答1)1町会に1人の専任者でなくても構わない。複数やもう少し広域での連携を考えても良いと考える。

(質問2)町会役員はボランティアでしている。役員が運営のノウハウを伝えているが限界もある。次世代にどのようにつなげていけば良いのか? 財政確保はとても難しい。

(回答2)ボランティアは無償でやっていると、いずれ疲弊し、継続できなくなる。その疲れ切った姿を見ると、次の担い手は役員就任や活動参画に躊躇する。町会活動が衰退することは、あってはならないと考えている。様々な方法があると考えるが、ひとつの方法と理解して欲しい。

ディスカッション

 参加者がA、B、C、Dの4グループに分かれて、各町会等の実情と課題を説明し、テーマに沿って討議を行った。各グループ討議の主な内容は以下のとおり。

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Aグループ

「若い人の町会行事への参画について」

  • 毎月若者も入れた30名程の「意見交換会」を立ち上げこれを機に「地域興し」に繋げたい。
  • PTAを介して学校のイベントに参加することで子ども、親達に「町会の動き」にも目を向かせることが可能となる。
  • 実家から離れて生活している若い世代が子どもと一緒に町会のイベントに参加し、地元の親子との交流(親子交流)が図れれば、町会が活性化する。
  • 転入者が少なく、たまに若い転入者があっても共働き世帯が多い。毎年役員は「輪番制」で担うことになり「役員の高齢化」は避けられないのが現状。
  • 「若い人の町会役員確保について」
  • 小中学校のイベントに参加してPTAとの関係強化を計り将来の町会役員に繋げたい。
  • スマホも駆使して情報の共有を計り年4回に役員会を軽減し若い役員の負担を軽減する。
  • お祭り等イベントを通じて顔の見える関係が大事。夏祭り等で役割を分担してもらい、若い人を積極的に登用して将来の役員のなり手になるよう体験してもらう。
Bグループ

「若い人の町会行事への参画について」

  • 夏まつり、餅つき、防災訓練2回、新年芸能会等、参加機会を多く設け、参加意識を高める。
  • 防災イベントを手始めに住民のコミュニケーションを図っていきたい。
  • 町会新聞を毎月発行していて、町会に対する参加意識の高揚に努めている。
  • 大型のマンションが出来、盆踊り会などの参加人数が増えた。若い住人が増加し、子どもやその親の行事への参加者が増えている。

「若い人の町会役員確保について」

  • 班長の中から40代の男性を役員に一本釣りしている。年度により成功している。
  • 若手の女性は、役員に選んでも、パート、家事、子どもの世話等の理由で役員会も欠席がちで続かず、後任もなり手が居ない状態。
  • 地元の小学校、中学校のPTA会長以下、役員の任期が終わったら、自動的に町会役員になってもらう事になっていて、若い人に活動してもらっている。
Cグループ

「若い人の町会行事への参画について」

  • 若い人は、友人関係(ママ友、パパ友)が大切であり、コアになる若い人がいると参加し易い。
  • 女性が活躍していると、女性の仲間が参加する。
  • 行事に協力者(ボランティア)を募集している。20名程度集まるが若いわけではない。
  • マンションに住居していると、地元のことが分からず参加しにくい。地縁もあまり感じない。

「若い人の町会役員確保について」

  • 若い人はボランティアでは参加するが、行事の多い町会の役員は、時間が取れずできない。
  • 町会行事や考え方の記録(情報)を残すことが重要。その記録を見て、行事を進め易くする。
  • 現役で働いている役員が多いが、行事や運営がマニュアル化されており、だれでもできる状態にしている。
  • 若い役員がいると、若い人も参加するし、役員にもなってくれる。
Dグループ

「若い人の町会行事への参画について」

  • 一昨年、夏まつりを中止したところ、子どもたちとその両親から、祭り復活の強い希望があり、他町会とジョインする形で復活したところ、若い世代が積極的に関与し、大いに盛り上がった。
  • 町会長が30歳台と若く、同世代が気安く参加してくれる。
  • 町会組織に「活性化委員会」を作り、現役世代にも関心あるテーマに絞った。「交通の便」、「ITを活用した町会情宣」、「子育ての悩み」、「商店街の買い物」等をテーマとして活動。
  • 新しい入居者へ「町会規約」「ごみカレンダー」を配り、個別に勧誘している。加入に消極的な場合は会長たちが再度、訪問してメリットを説いている。
  • 「若い人の町会役員確保について」
  • 「活性化委員会」の委員長は前年度の副会長に委嘱し、若手委員3、4名で構成して独自の活動をしてもらっている。子ども会役員をサポーターとしてお願いしている。
  • 役員は、グループの中でくじ引き抽選で決める。
  • 役員は年齢制限(75才)を設け、また町会長の推薦も必要とし、新陳代謝を心がけている。

各グループ報告

Aグループ
  •  「子ども+学校+親+祭」が若い人の参画のポイント。
  • 町会長の強力なリーダーシップが、若い役員に安心感を与える。
Bグループ
  • 若い人には仕事があり、高齢化により先行きに不安あり。
  • マンションなどの集合住宅には、若い家族が住んでおり、参加を促す。集合住宅でも自治会が出来ており、防災やコミュニケーションを図る動きがある。
  • ふるさとセンターを有効に活用し、会員が集まる場を設ける。
  • 役員には、学校PTAの役員から選ぶ。
  • 班会議で、役員を選出する。
Cグループ

(1) 何故、若い人が町会活動に参画しないのか?

  • 行事が多く、仕事があると時間が取れない。
  • 町会行事が面白くない。
  • 地元意識が希薄。
  • 何をどうして良いのか分からない。

(2) 若い人の町会活動参画を促すために。

  • ベテランが若い人をサポートする体制を作る。
  • 記録(マニュアル、議事録等)を残す。
  • まずボランティアから始めてもらう。
  • 町会活動を、まず知ってもらうことが大切。
  • くじやジャンケンで役員を選ぶことも、若い人が町会に参画するきっかけとなる。
  • 顔を合わす機会を増やし、情報共有することが大切。
Dグループ
  • 若手同世代による参加への声掛けが促進剤になる。
  • 「若手特区」を作り、自主運営にゆだね、長老世代は干渉しない。
  • 若手の得意な分野(老人が不得手な分野)を分担してもらう。
  • 若手の努力を尊重する雰囲気が大切。
  • 「子はかすがい」を念頭に、子どもをキーに親世代のネットワークを広げる。

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所属課室:市民生活部市民活動支援課

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