更新日令和3(2021)年2月26日

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町会・地域の魅力的な活動事例をご紹介

今多くの地域で、自治会や親子会子ども会への加入率低下が、指摘されています。

「ふるさと柏」を大切に思う方が多い一方で、地域で交流するきっかけを得られずにいる方もいます。

あたたかな地域交流、憩いの場所、親子のコミュニティ参加等は、どうすれば実現できるのでしょうか?

そんな中、潜在的なニーズを捉えて、それに応えようと実践した町会の取り組みがありました。

このページでは、市内の町会やふるさと協議会における、そんな一歩進んだ活動事例などをご紹介します。

「親子会」を支える仕組み作り ~町会がNPOと連携するには~ Vol.1 羽黒台町会(柏中央地域)の取組み

親子会の消滅危機…!!

数年前に一度、羽黒台町会の親子会は消滅の危機を迎えたそうです。
それを機に、親子会を町会組織の中に入れて町会全体として親子会を支えること、また、親子会活動は無理をせずに、やりたいことやれることを中心に活動をしていく、という大枠が出来たということでした。
町会行事の「芋掘り収穫祭」では、親子会の役員のママ4人を中心に町会のバックアップのもとで、子どもを元気にする支援活動を行うNPO団体との連携を試みました。

町会(地縁組織)がNPO(志縁組織)と連携すると…!無理をせず、やりたいこと、やれることをやっていく

羽黒台の活動

町会副会長の土岐さんは、低報酬で、地元の且つ今後も継続的にお付き合いができる団体と連携したいと考え、親子会の保護者の方達に相談しました。
それと並行して、市の地域づくりコーディネーターに打診して、そこから紹介された市内で活動している「NPOこどもすぺーす柏」の理事長・事務局長と保護者の方達の出会いの場をセッティングしました。

芋掘り収穫祭当日、子どもたちは次々に濡れた新聞紙とアルミホイルに薩摩芋を包み、町会役員の方々はどんどん芋を焼いていきます。
焼き上がるまでの小一時間は子どもにとっては長い時間となるはずでしたが、「NPOこどもすぺーす柏」が演じる楽しい人形劇に夢中になっていました。

NPO団体と連携した「芋掘り収穫祭」は大成功!
「NPOこどもすぺーす」側にとっても、地域とのつながりができ、自主企画していたキャンプの方でも地域の方の参加者が増えるなどといった思わぬ効果があったそうです。

土岐副会長は言います。
「これからは、町会運営にも外部の力を積極的に借りた方がいいんじゃないかな。我々だけでやろうとしても、限界があるし、発想も広がらないよ」

ふるさと協議会や町会・自治会と、NPOや市民活動団体や学校・企業。
その間に入り、両者に適切な情報提供をし、安心安全につなぐ「つなぎ手」の存在が必要になるのではないかと思われます。

羽黒台のモデル図

羽黒台の活動の様子

このニーズは今後、より潜在的に広がって行くかもしれません。
しかし、今はこれらに充分に応えるような人も仕組みもないのが現状のようです。
このニーズを満たす体制や仕組みが、これからの課題になるのでしょう。
ただし、このような事例を、地域の活動をアウトソーシングする仕組みと捉えると、安易なアウトソーシングに流れる危険性もまた、考えられるのでしょう。
町会や自治会の住民自治を基本としつつ、近年顕著になってきた少子高齢化や後継者不足を始めとする地縁組織の運営の困難に対応するためのひとつの選択肢として検討する慎重さも、また必要となるかも知れません。

この事例の詳細や事例の関係団体などは羽黒台町会の活動事例(PDF:4,049KB)をご覧ください

「親子会」から「子ども会+支える会」へ ~地域で子どもを見守る仕組み作り~ Vol.2 宮前町会(柏中央地域)の取組み

親子会の加入率低下…!

多くの地域で、親子会や子供会の加入率低下が指摘されています。
少子化の進行、核家族化の減少、町会等の地縁組織への帰属意識の低下…。
親子会等に参加する余裕がなく、メリットも感じられず、イベント開催が負担だと負担感が大きくなっての退会が多いそうです。役員になろうという方も減っています。
既に、親子会等が休会ないし消滅している地域もあるようです。
そんな地域には、ここでご紹介する宮前町会の事例は参考になるかもしれません。

「親子会」から一歩進んだ「こども会+支える会」へ

宮前町会では、以下のこと等を目指して親子会を改組しました。

  • 親の負担を減らすこと
  • 親の都合で子どもの町会事業等への参加が左右されないこと

そして、小1から小6までの子どもは全員参加前提のこども会を創設しました。
親子会の解散で、親と子どもを一旦切り離し、代わりに子供会の支援組織を町会内につくりました。
子供会は、なんと子ども自らが企画運営し、それを支援組織(シニア層を中心にした方々)が支えます。

宮前町会のモデル図

宮前町会の活動

この仕組みでは、親は負担が減り、一方子どもは親の都合による親子会加入・非加入の別で起こりがちな弊害が、一定程度軽減されることが期待されます。
さらに、子ども同士の交流が促進され、こども会の運営を通じて地域への愛着等の醸成が期待でき、自ら企画するイベントで子どもたちの要望等が汲み上げられます。
ある年のクリスマス会では、子どもたちが積極的に飾り付けを行い、役員の子どもが会の司会をし、自分たちで買い入れてきたプレゼントの交換が行われていました。
地域の子どもによる、地域の子どものためのこのイベントはとても盛り上がりました。

支える会の存在は、地域として子どもたちを見守る仕組みの一部ともなり、地域のシニア層が子どもたちと触れ合う機会提供ともなります。さらに言えば、若いお父さんお母さんの町会活動に参加するきっかけづくりとなることも期待したいと思います。

この事例の詳細や事例の関係団体などは宮前町会の活動事例(PDF:516KB)をご覧ください

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