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第13回町会等情報交換会

「第13回 町会等情報交換会」の報告

今年度は、「コロナ禍で学んだ今後の新たな町会等活動」をテーマとし、各町会の活動内容や今後の方向性について情報交換を行いました。なお、今回は、オンラインでの開催といたしました。

日時

令和3年1月29日(金曜日)午後2時から3時30分

参加者

市内町会等役員 16名

開催方法

WEB会議システムZoomにて開催

概要

町会等活動の事例発表

1)やってみたこと、やらなかったこと、やらざるをえなかったこと、やめざるをえなかったこと(北柏町会 小齋副会長)
  1. 北柏町会は、北柏駅南側にある、集合住宅が多い地域。加入率は高くない。
  2. コロナ禍で止めざるを得なかった事を代替企画に変えていった。しかし結果的にできたのは、外で開催するもの、社会的要請に応えるもの、普段手を付けられなかったことに取り組んだ。
  3. 総会は書面議決で、紙およびインターネット投票を実施。投票者全体の42%はインターネットを利用。役員会は会合とオンライン併用の「ハイブリッド会議」で実施。オンライン会議では、特に新しいメンバーとの関係性が希薄になることは避けられない。 
  4. 会館利用は、柏市の運営方針に基づき利用している。町会費をキャッシュレス決済でおこなったところ10%の会員が利用。
  5. 行事は三密回避でできる内容に変更して開催。屋外での行事を中心に、公園でのイベント、川の中にある島内での展示、花火、大堀川草刈り、ハロウィン、音楽イベント等を行い、新たな担い手確保もできた。安心と安全は異なり、安心して行事に参加できるには、気持ちがついていけないところの対応が必要で時間がかかるが、頑張って活動していることを知ってもらうことで成果はあったものと思う。
2)柏市常盤台町会の事例紹介 (柏市常盤台町会 半田会長)
  1. 柏市常盤台町会は、柏駅から東武線で新柏駅に向かう沿線にあり、6~7年前に商店会も解散してしまった住宅街。約900世帯の地域で700世帯が町会に加入している。
  2. 昨年3月の小学校卒業式が、コロナ禍により父兄や来賓無しとなってしまった。そこで町会役員会で卒業祝いのサプライズとして、お祝いゲートを設け、卒業生の名入りケーキを役員有志で配ることとし喜ばれた。このことを発端に、その後の町会行事は、形を替えて実施することを決めた。
  3. 総会は、法人化の重要議案があったため開催することとし、会館には十数名が会合し、他はグループLINEでオンライン参加をした。監査報告もオンライン報告とした。会場ではオンライン参加者をTVで観ながらの総会となった。
  4. 夏祭りは「おうちで夏祭り」と称し、公園では太鼓発表と抽選会のみとし、櫓無し、踊り無しとして公園使用許可を得た。参加者は自宅で「おうちで盆踊り」「おうちで花火大会」「おうちでスイカ割り」を行い、それを撮影し町会のグループLINEにアップしてもらった。アップしてもらった世帯には、その経費を町会が負担した。
  5. ふるさと協議会行事のハロウィンが中止となったため、町会の親子会と就学前のピヨママ会が相談し企画をした内容にて町会限定で開催した。3密を避けるため少人数に分け、複数ルートでのパレードとし、3世代も参加してたいへん好評であった。
  6. 永楽台ふるさと協議会の福島県只見町との交流事業は、恒例の物産展の形を替えて、お取り寄せ(カタログ販売)方式にし、地域内町会等の協力を得て例年以上の注文数となった。
  7. 課題は、子ども達が学校に行けない、高齢者の行事が無くなることで孤立してしまうこと。様々な工夫をして事業を行い、孤立を防ぐことが必要である。そうは言っても、火の用心のパトロールは外出禁止により、直前で中止にしたこともある。
  8. 他の町会等も、様々な工夫をして行事や事業を行い、多くの事例を重ねて欲しい。

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グループディスカッション

Aグループ
1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)
  • 今年やるべき事は最大限やる。300 万円かけて神輿をリフォーム、来年度に備えている。ふる協広報部が中心となり、広報紙5,000 部ポスティング済。業者依頼一枚1,6 円30 万円。
  • コロナ対策には様々な意見が出た。基本は行政の考え方に基づき行動。例年に比較して今年は、落差が大きいので来年度に向けて思考中。
  • 子供会・親子会・寿会等の行事はすべて中止。広報紙年4 回発行。インターネットの活用を考慮中。市の回覧物、警察便り、学校便り等、止めたりやったり横の連携不足あり。
  • まさかのふる協からの大型イベント中止にならい、町会行事も中止にした。三密防止のため従来は敬老会(会館)不参加の人に記念品を配布していたが、今年は対象者全員にゆうパックで配布済。50 万かかった。クリスマス会も子供のいる家庭の申し込みを受けて、クリスマス用として図書券配布予定。
  • 今年度からZoom 会議を施行。役員70 名のうち部長20 名でZoom 会議を実施。若い世帯が多いのでZoom 会議がスムーズに出来ている。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • 役員会などは、コロナ感染対策を十二分に守って実施した。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • 防犯カメラの設置を検討。プライバシー侵害の件もあり住民とのコンセンサスをしっかり取って進めていく予定。
  • 認可地縁団体の申請準備を進めている。町会規模が大きいので全住民の名簿作成等何事も大変。
  • 大勢が集まらなくても良い活動として、ゴミ集積場の整備(ゴミボックスの設置)を実施。
  • 老人会、敬老会、子供クリスマス会を止めて、お菓子を配り、プレゼントを郵送した。

 

Bグループ

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • コロナ禍で振り回された。町会の存在とか役割を模索しながらやってきたが、結果的にやむを得ず中止したイベントがほとんどであり、残念である。
  • 学校関係の行事もほとんどなく、親もなるべく参加したくないという気持ちが強い。
  • 町会に集まったお願いやクレームに対応していた1年だった。
  • 学校の見守りパトロール等は実施した。パトロールでは、「福は内、コロナは外」と言った。
  • 防災活動は、K-Netの要支援者は増えるが、支援者を探している状況。防災訓練は安否確認と炊き出し訓練を行った。
  • ゴミステーションの現場に、感謝の文言を掲示した。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • 会議はZoomでおこなっている。その為、役員の関係が希薄になっており、各部門の活動が把握できていない。各部門の活動が個人プレーのようになっている。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • 次年度の事業を決定する大事な時期であり、総会についてもどのようにしようか迷っている。コロナ禍における町会活動について、行政指導型の町会事業の目安になるようなものを考えて欲しい。このままでは、町会はいらないという意見も出かねない。使わないのであるから町会費はいらないのでは、という意見もある。
  • 今年度はほとんど町会費を使っておらず、積み立ても有るので、来年度は集めないということで総会の特別議案にする予定。
  • 今後の町会費の集金はキャッシュレスも良いと思うが、時間がかかりそう。
  • 少人数で折り鶴をおってチョイボラ(千葉県)という団体に送る活動や、ラジオ体操のスタンプを子供が用紙に自分で貼って、あとでふるさと会館にもっていって景品を貰っているなどの事例がある。
  • コロナ禍にあって、町会等活動について命が大切か、町会活動が大切かと言われるとつらい。一部の人たちではあるが、何故集まるのか、とか回覧を回す必要があるのか、と言われると町会長としてはつらい。
  • 町会活動はアグレッシブにやっていかないと廃れてしまう。世代間の交流があっての町会であり、子ども会・親子会を通じて、子供たちを地域に住んで良かったと思うように育てていくことが大切であり、コロナ対策を考えながらどのように町会活動をするか、みんなで考えていく必要がある。

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Cグループ

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • 中止した活動は、祭り、運動会、防災訓練、研修旅行など大人数になる、密になるような活動はすべて中止した。回覧板をあまり回せないので、全員に徹底させるのが難しかった。
  • 実施した活動は、グラウンドゴルフや朝の体操等、少人数での芋掘り大会など外でできるものは一部実施している。近隣センターの花壇の手入れ等高齢者が集まって楽しみながら実施した。
  • 形を変えて実施した活動は、定期総会や臨時総会は文書回答等、密にならない形で実施。必要な会議やパトロール等は、人数を絞って(分散)実施している。家の中でできる体操等のパンフレットを配布や、K-net登録している高齢者の安否確認はなるべく頻繁に電話で声掛けした。
  • 新たに実施した活動は、花壇をつくり、「カシニワ」に登録、全世帯にマスクを配布、補助金をもらって防犯カメラを設置したことにより、防犯も含めて住民の意識も変わってきた。 

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • コロナの状況もほぼわかって来たので、何でも止めるのではなく、工夫してできることをやる。
  • 会議等は手間はかかるが、人数を絞って、数回に分けて、短時間でやれば実施できるし、Zoom会議等も必要である。
  • 防災活動や高齢者への対応等は、止めるわけにはいかない。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • 本日、工夫すれば色々できるとの話を聞いて勇気が出てきた。若い人の意見を取り入れて、若い人に引っ張って行ってもらうようにしていきたい。このためにも、ICT活用をもっと進めていく必要がある。
  • 子供会が無いので、子ども参加型の活動を多くして行きたい。
  • 今年度は行事が少なく予算が余ったので、町会費を取らなかったが、来年度はきちんと町会費を取って、行事も実施していきたい。

 

Dグループ

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • なんとか行事を中止しないように町会員限定で考え役員も理解してくれた。結果的に何事もなく運営をできた。厳しい話もあったが、町会活動はあくまでコミュニケーションをとる組織。お年寄りの孤立や体力が衰えている姿が見受けられた。
  • 会議は時間短縮や回数を増やし開催したが、無理な場合は中止をした。町会だよりを月2回出している。パトロールをやり始めた当時は参加者が少なかったが、徐々に増えてきた。
  • 道路や排水溝など損傷部位をチェックし、市へ修繕依頼を出した。
  • 災害訓練ができないために、避難所運営マニュアルを多世代でわかるように要約し作成した。
  • 役員会は参加する人に対策をしてもらい通常通りに月1回している。役員はLINE WORKSを使用。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • 国や市の情報を忠実に守る事が重要で、回覧をして認知する。
  • 柏市の運営ガイドブックが役になり町会の参考になった。
  • 検温、窓開け、長テーブルで距離をとって打ち合わせをし、アルコールで拭き掃除もしている。
  • 他市では、補助金として今年度は啓発を行うもの(防災、マスクなど)は問題ないとした。新型コロナの影響で先が読めない状況で地域活動を停滞させない事が重要と考えている。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • スマホ・パソコンを使ったコミュニケーションでは足りない部分もある。役員グループLINEと町会員のグループラインがあり後者を増やしたい。
  • ラジオ体操を暖かい時間に外でやるなどアイデアも必要。

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Eグループ

1)今年度の活動の実態(中止行事の影響)

  • 総会は書面表決、月例会は分散(複数回)開催。
  • 防災訓練、お祭りは準備会合できずに中止、サロン活動、バス旅行も中止。自治会の費用徴収はせず、繰越金でまかなった。
  • ICT基礎研修会を受講し、町会の過去のデータを集めて今後の役員に引き継げるように整理。
  • 日々の生活に支障をきたさないように防犯面からの活動を重視。防犯パトロールは実施。
  • 高齢化が進んでいるおり孤立化や徘徊が出てくる、また空き家にごみを捨てられる問題もあり、市役所の担当課に通った
  • 他市では、マスクと消毒ジェル、感染予防対策チラシをセットにして手渡した。嵐が過ぎていくのを待っているということが多い。

2)行事や事業を開催する際の注意点

  • 町会内には、回覧等を渡されるものに嫌悪感を持つ人と反対の人がいて難しい。住民に知らせたいこと(会館に必要な備品を用意し手順を定めたもの等)は紙ベースで全戸配布。
  • 防災防犯の、安否確認訓練(黄色いタオル)を2回実施。参加率が良いエンジョイパトロールは距離をとって実施。
  • 他市では、成人式中止になった替わりに、会場前での写真撮影などを有志で行った。
  • 月一の定例役員会は、戸を開けて三密避けて開催。

3)新たな生活様式を意識した「新たな町会活動」とは?

  • ICT化進めていかないといけないのは事実だが、扱えない人をどうフォローできるかが課題。隣接学校の父兄は紙以外のツールを活用しており、その人たちが町会に入ればと期待。
  • HPも書庫代わりになり、グループLINEも使うと便利。
  • 他市では、zoomの使い方講座を市民対象でやろうという企画がある。

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所属課室:市民生活部市民活動支援課

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