更新日令和7(2025)年2月28日

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令和6年度第3回柏市産業振興会議会議録

1開催日時

令和7年1月31日(金曜日)午後2時から午後3時15分まで

2開催場所

柏市役所本庁舎第5・6委員会室

3出席者

(1)委員

池田委員、石井委員、出雲委員、伊藤委員、大竹委員、木村委員、近藤委員、嶋田委員、髙橋委員、原田委員、古田委員、山岸委員、渡辺委員

(2)事務局

経済産業部長、産業政策・スタートアップ推進課長、商工観光課長、公設市場長、他6名

4議題

  1. 新柏市産業振興戦略ビジョンの策定について

5議事要旨

(1)新柏市産業振興戦略ビジョンの策定について

事務局により資料について説明後、意見交換及び質疑応答を行った。

(大竹委員)

素案については特に付け加える点はない。一点、17ページの3行目に地域資源の文言が重複しているので再検討いただきたい。

ビジョンに基づいた具体的展開に向けて、企業を支援している立場から感じていることとして、以下の3点について紹介する。1つ目は、資金面の支援が求められていることである。創業間もない事業者、特に技術系の創業者は資金調達が不得意な面がある。行政機関が資金調達支援を実施するのは難しい面もあるが、金融機関や投資家などとつながる機会の検討をしてもらいたい。2点目は事業を継続するために販路支援が重要となる。3点目は、インキュベーション施設には入居期限があり、我々の施設では25年間で約150社が卒業しているが、そのうち約7割は県内に残っており、卒業後も地元に残りたいという要望がある。ビジョンにも記載されている産業用地の確保やインキュベーション施設卒業後に利用できる施設の確保に注力いただきたい。柏市は柏の葉地区があり、新産業や新事業創出といった面で有しているアドバンテージを活かしながら取り組んでほしい。

(高橋副会長)

これまでの意見をよくまとめてもらっている。23ページの指標において、市の補助金を活用した立地件数0件から4件を目指すのは目標が高いように思われるが、柏商工会議所でも市や柏市沼南商工会と連携して取り組んでいきたい。観光面では今後さらにイベントを仕掛けていくことになると思うが、夏のイベントの柏まつりでは熱中症対策をするなど、実施時期の検討・配慮が必要である。

(事務局)

昨年度の立地支援件数はたまたま0件だったが、これまで年間2件程度の立地支援を行ってきた。ヒアリングを通じて、立地意向の企業がいることも把握している。柏商工会議所や柏市沼南商工会とも連携し、立地企業を発掘するとともに、インキュベーション施設の卒業企業の立地先支援にも取り組み、4件を目指したい。

(近藤委員)

前回から改編され、前半から後半までの整合性が取れて分かりやすくなった。

計画を実現させるためには第4章以降が極めて重要となる。指標や目標の管理が、数年後の柏市の姿を表すものになる。23ページの指標について、市だけで進捗状況を管理・把握できない指標がある。例えば、スタートアップ企業は市役所だけでは把握できないのではないか。市で把握できない指標の管理方法について説明があった方が透明性は上がるのではないか。

31ページの2-2地域基盤産業の振興において、指標が商店会の割合となっているが、5つの施策のうち、指標が1つの施策に対応した商店会だけというのは違和感がある。

40ページのDX化に取り組む企業の割合について、市で管理・把握するのは困難ではないか。また、中小企業に対しては具体的な取組事例等を記載し、これならできる、取組んだ方が良いと思ってもらえる表現を盛り込んだ方がいいのではないか。

(原田会長)

デジタル化とDX化は異なる。DX化の前にデジタル化すらできていない事業者が多いことを踏まえて検討いただきたい。

(渡辺委員)

前回の意見を整理して分かりやすいものになった。柏市は飲食事業者も多く、食に関連した事業で創業する人も多いだろう。飲食関係の創業者に向けて市内産品の活用や使用エネルギーの削減に向けた支援、創業支援や商店街振興の中でも飲食事業者に役立つものがあると良い。

(山岸委員)

柏駅地区、柏の葉地区、手賀沼とそれぞれのエリア別戦略がイメージされており、エリア別振興の方法が全体を通じて伝わってくるものになっている。

柏の葉キャンパスは、ディープテック向けでは他地域と比較してアドバンテージが高い。それ以外の分野については、どうして柏の葉キャンパスを選んだのかといった点を検討していく必要がある。指標については、市内スタートアップ数120社と大きい数値目標を設定したことに市の意気込みを感じた。

(原田会長)

スタートアップの成長支援に関して足りていない点があれば教えていただきたい。

(山岸委員)

あえて柏市というのはない。社会課題解決型スタートアップにも投資をしているが、行政向けのサービスを展開しているスタートアップが増えている。そういった取組から柏市の創業支援に対する先進的イメージを醸成していくのも良い。

(池田委員)

前回から構成を含めて良い流れになっている。細かい点の表現について、2ページの「計画期間」は、実施期間と表記すべきではないか。

インキュベーション施設の卒業企業受け皿の話があったが、市の施設があるのならばあまり知られていないので周知した方がよい。ない場合は、国や千葉県の機関と連携することで県や国の施設と市内立地との間で循環が生まれるのでないか。

スタートアップへの支援としては、資金支援が最も求められている。資金支援が具体的に盛り込まれていると良い。

指標に関する途中経過はどのように公表するのか、また、計画の中間段階での到達度とそれを踏まえた計画変更の方法が見えてこないので明らかにできると良い。

(事務局)

計画期間の表現については検討する。スタートアップを対象とした市の施設はなく、支援策として賃料補助を行っている。支援策の周知は図っていきたい。計画の進捗状況の伝え方等は検討させてほしい。

(木村委員)

分かりやすくなった。観光について、柏インフォメーションセンター及び柏市観光協会について記述があるが、情報発信等について、具体的にどのように連携していくのかが分かると良い。情報発信について、メインの窓口となるサイトがあるとよい。情報発信の場として、ウェブだけでなく、実際の窓口も作っていった方が良い。

29ページの「観光分野の企業誘致」について、誘致するのが自然を生かした事業体なのか、テーマパーク型なのかで異なる。

(事務局)

観光に関する情報発信は、観光基本計画でも情報を集約し発信力を強化していく方針を打ち出している。観光協会は任意団体を解散し、本年4月から一般社団法人化する。市と連携しながら一般社団法人観光協会が情報発信を担っていく。窓口の場所については、柏駅前だけでなく2~3か所程度が必要と考えており、乗降客数が多く柏の顔である柏駅をはじめ、手賀沼周辺地域、道の駅しょうなんとの連携をもとに情報を発信していけると良い。

観光分野の企業誘致については、飲食、宿泊、サービスに関わる事業者に話を聞いている。ビジネスからCSRまでと幅広く情報を収集している。手賀沼地域についてはエコツーリズムを推進する上で自然環境を重視したPRをしながら、これまでの歴史を尊重した観光政策を進めていきたい。

(嶋田委員)

29ページの「スポーツツーリズム・スポーツタウン柏」について、柏市は柏レイソルのホームタウンがあるのでスポーツをテーマとするのは良い。最近、相撲が注目されている。柏にゆかりのある力士が活躍しており、市内には相撲クラブもあるので、何か取り組んでも良いのではないか。

8ページに商圏が示されているが、実感としてはもう少し茨城県の方にも一次商圏が伸びているように思われる。

(古田委員)

高島屋に店舗を出しており、コロナ禍後来客数が戻ってきている感がある。一方、セブンパークアリオ柏やららぽーと柏の葉は、空き店舗が出てきているように思う。

12ページに事業者が抱える経営課題として挙げられている「人材の確保・育成」については、賃金や物価高騰の中、人を確保することが困難となっており小規模事業者が生き残るのが難しくなっている。賃金を上げると商品価格を上げないといけない。何かしら支援があるとありがたい。

商店街の活性化については、高齢化社会において買い物に行くことが困難な人等の地域ニーズを大切にできる商店街づくりが望まれる。

観光について、手賀沼地域は素晴らしい場所であるにも関わらず市民でも知らない場所が数多くある。SNSで「良かった」という感想を挙げてもらうのが効果的だろう。まずは市民に柏のことを知ってもらうことが一番である。

(出雲委員)

本計画に記載されている柏市公設地方卸売市場の再整備計画については市場内の事業者間でも検討している。当市場は商業施設と卸売施設の分離を考え、商業施設は国道16号線を利用した集客を図る方向性で協議している。施設全体は複合施設として市民に利用してもらう。

柏市役所のアクセス方法を市のホームページで調べたが必要な情報にたどり着けず使いにくい。柏市公設地方卸売市場に関する情報も所管部門のページに行かないと見られない。市場に行きたい人は柏市場総合卸協同組合のホームページを見て組合に問い合わせをしてくる。市のホームページからも分かりやすく情報が入手できるようにしていただきたい。

創業については、市場にチャレンジできる創業者施設を整備することも検討している。市場としては、柏の葉地域や柏たなか地域の人々へのアプローチ方法の検討や、できれば訪日客の誘致も考えたい。

市場事業者におけるデジタル化やDXについては、個人事業者や小規模事業者が多く、取組が難しく進んでいない。そのような事業者への支援もあると良い。

(石井委員)

前回よりもまとまっている。28ページの手賀沼周辺の観光については、SNSで注目を集め話題となるような大きな施設があると良い。

(伊藤委員)

よくまとめられている。理事をしている柏市観光協会は一般社団法人化することもあり、今後の観光協会に期待してほしい。まだまだ、柏の観光について知られていない状況である。28~29ページにかけて地域資源を活用した新たな観光の魅力づくりとしてまとめられているが、エコツーリズムとタウンツーリズムに関する記述が多い一方、スポーツツーリズムと企業誘致の記述が少ない。追記して、4つとも重要なテーマとして捉えられるようにしてはどうか。

(事務局)

スポーツツーリズムについては全国から観戦に来る人が多く、先ほど話題に上がった相撲を含めて多様なスポーツを多くの世代に知って、楽しんでもらえる機会になるので追記・修正する。

(原田会長)

掲載する写真はこれから追加し、レイアウトも変えるということでよいか。

(事務局)

そのように対応する。

(原田会長)

その他、意見や事務局に追加説明を希望する点はあるか。

(山岸委員)

14ページに、「経営者の年齢」のグラフがあり、事業承継において高齢者が多いことを課題として認識するために示めされているのだろうが、30~40代の経営者比率を高めていくことは重要であり、指標に設定しても良いのではないか。

柏市でスタートアップを活用して欲しいという話をしたが、柏市として注力する分野が例えば「教育」とすれば、教育事業に関する市のニーズを発信しスタートアップに提案募集をすれば、スタートアップは集まってくる。それが噂になると、スタートアップも柏市に行けば何かあると期待し注目するようになる。資金や人員が必要な支援では、大規模な自治体の支援策には勝てない。異なるアプローチ方法を考えた方が良い。

(原田会長)

30~40代の経営者比率の向上について、当ビジョンを修正する必要はあるか。

(山岸委員)

修正は不要である。

(高橋委員)

12ページの図、14ページ及び16ページのグラフの文字が小さくて見えづらいので大きく表記していただきたい。

(原田会長)

本日ご指摘いただいた点は修正するが、大きな内容の修正はなかったと捉えている。今後の軽微な修正については一任頂くことで良いか。

(異議なし)

(原田会長)

では、他に意見がないようなので、これで議事を終了する。

(事務局)

今後、2月7日から3月8日までパブリックコメントを実施、その結果を原田会長に確認いただき、3月末に本ビジョンを策定する予定である。パブリックコメントで大きく方向性が変わるような点が出てきた場合は、書面もしくは3月下旬に第4回会議を開催する予定である。

6傍聴者

1名

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