更新日令和4(2022)年12月13日

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令和4年度第1回柏市男女共同参画推進審議会会議録

開催日時

令和4年6月29日(水曜日)午前10時~午前11時45分

開催場所

パレット柏 ミーティングルームE

出席者

(委員)

大村委員、橋本委員、木野委員、村上委員、 津波委員、中光委員、 中島委員、 庄子委員、 中嶋委員、 小島委員


(事務局)

小島企画部長、 仁尾共生・交流推進センター所長 、野戸副主幹、森山主査 、金子主事

議題

  1. 第三次柏市男女共同参画推進計画の進捗状況について
  2. 令和4年度柏市男女共同参画行政に関する施策について

議事(要旨)

1. 第三次柏市男女共同参画推進計画の進捗状況について

事務局から令和2年度実績報告に係る意見書(案)の報告を行った。その際の主な意見は次のとおり

  • 庄子委員

意見書の内容は、令和4年以降の施策に反映されるものとして認識してよろしいか。

  • 事務局

ホームページ等で公表する。また、庁内にも全庁掲示板で周知し、反映できるところは反映していくよう依頼する予定。

  • 中光委員

まず、男女共同参画という名前が、漢字が多く、分かりづらく、難しい言葉に捉えられ、とっつきにくくしている。今は、SDGsの5番目にジェンダー平等がある。外国では、男女共同参画のことを「Gender Equality」と言っている。つまり、「ジェンダー平等」と言い替えることで、子どもたちも分かるようになる。両方を併記するのはどうか。防災や地域活動などの分野では、女性がとても少ない。学校で実施しているコミュニティスクールには、地域の方も参加しているが、そのほどんどが町会長の男性が多く、偏ってしまっている。町会長は女性でもいいと思うが、女性はまだ順番を待っている傾向があり、それが大きい課題だ。学校関係だと、小学1年生が被っている黄色い帽子は、女子はハット型で、男子はキャップである。キャップ型を被りたい女子もいるし、ハット型を被りたい男子もいるので、そこから考え直していかないといけない。また、先生たちがそういう目線を持つことが大事なので、研修を続けることが必要である。なお、LGBTなどの性の多様性についての教職員の研修は8~9年間実施している。

  • 庄子委員

酒井根小学校は、1~6年生まで全員紺色のハットである。千葉県教職員組合でも男女共同参画について取り組んでいるが、名簿の区分け等まだできていないところもある。

  • 中光委員

先生の意識が低いと、お道具箱等を頼む業者に「ピンクとブルーで」などと指定したりする。好きな色を選べるようにするべきであり、それは意識を持ってる校長先生や教頭先生でないと難しい。

  • 小島委員

「男女共同参画」という言葉は、まだ一般的な用語ではないように感じる。

  • 大村委員

社会の動きに合わせ、男女共同参画とジェンダー平等のダブルネームを浸透させるのもいいのではないか。市民意識調査の実施時に、併記することから始めてみては。

  • 庄子委員

市民意識調査のことに関して、男女共同参画というよりも、様々な立場の方がどれだけまちづくりに参画しようとする意識を持ってるのかという部分が気になる。なぜなら、コミュニティスクールの中で関わるのは高齢者ばかりで、子育て世代の保護者や若い人の地域に対する意識は、忙しさや個人の状況によっている、更に、この2年間は新型コロナウィルス感染症の影響でより地域の自治活動は弱まったと感じているからである。

 次に、事務局から令和3年度実績報告書に関して報告を行った。その際の主な意見は次のとおり

  • 中光委員

施策番号86と90について、番号86では、学校における性教育・健康教育の充実について、番号90では、学校における性教育の充実とあるが、重複しているのではないか。

  • 事務局

番号86と90は計画の中で分かれている。86は健康をおびやかす問題に対する性差に配慮した健康支援について、90は性に関する正しい知識・情報提供など、性と生殖の健康・権利に関する啓発についてとなっている。

  • 中光委員

DV被害者のためのシェルターにはなかなか入らないと感じている。現場対応をしたことがあるが、紹介をしても制約があるために、入所には至らなかった。守ってもらえるところがあっても、携帯や車が使えないなどの点で、「それだと生きていけません。」と特に若い方に言われてしまう。以前にいた学校でも、困難な家庭があり、学校に駆け込んでくることがしばしばあった。

  • 事務局

シェルターに入るということは、基本的にはもう元の場所には戻れないので避難するということである。一時的なホテル住まいとは違い、加害者や外部と遮断された安全な場所で落ち着いて考え、全く知らない場所に逃げるための経由場所である。シェルターにはいろいろな事情の方がおり、その場所が判明してはいけないため、携帯電話等の機器類は一切使えなくなっている。

  • 庄子委員

さっきの話で「男女共同参画」は漢字が多く、とっつきにくいとあったが、どれくらいの人がそういう取り組みをしてるんだろうか。この中にも、いわゆる啓発をするような「ママパパサロン」や「出前講座」などがあるが、柏市の人口に対する受講者数が少ないと感じた。4ページの数値目標の項目「男女共同参画センター企画の講座の受講者」について、目標値が700人というのはもったいない。男女平等な社会を実現できたら本当に素晴らしいが、この人数だけでは広がらないと感じた。その実現のためには「それぞれの持ち味や良さを発揮していこう。」といったビジョンを全員が共有すれば、モチベーションが上がるのではないかと思う。そういった取り組みを「やらなきゃいけないからやる」のではなく、それが楽しみなどになって欲しいし、そういったイベントができるとよいのではないか。

  • 事務局

確かに講座の開催数は少なく、新型コロナウィルス感染症の影響による人数制限もあったため、より少なくなってしまった。昨年度は、オンライン講座を2回実施し、今年度は3回実施する予定である。少しずつ受講者が増えればいいと考えている。

  • 庄子委員

オンライン講座は、参加しやすいし、情報提供といった部分ではよいと思うが、なかなか広がりにくいのではないかと感じている。私も教職員組合で、学習会や交流会を企画していて同様に感じているため、今年度の企画についても、何か意見できることがあればしたいと思っている。

  • 津波委員

周知の方法をもう少し工夫してみてはいかがか。参加した方は、参加してよかったと感じると思うが、参加しなかった方の中には、講座を知っていたら行きたかったという方が、たくさんいるかもしれない。チラシはたくさんの人が見る場所に置き、市のホームページの目立つところに掲載をする等の周知方法も大切だが、周知時期を早めるなどの対応もできるのではないかと思う。そうすれば参加してみようかなという方が増えていくと考える。

  • 事務局

「男女共同参画」というテーマ自体が堅いので敬遠されてしまう面もあると考える。テーマについても考えていかなくてはと思っている。

  • 中光委員

テーマに関して、「SDGsの5番目」と強調するのはいかがか。5番目ってすごく前に出ているし、子どもたちの方がSDGsを知っているので。

  • 庄子委員

松戸では施設を借りて、そこにママ達が集まって、自分たちの得意分野をワークショップとして開くイベントを実施しており、すごく活力のあるイベントだと考えている。柏市の魅力の一つである東口のダブルデッキを利用すれば、多くの人を巻き込むイベントができるのではないか。また、アリオ柏では、地域の人材を活かして、地域を活性化したいという想いがあるので、そういった場所を活用してみるのもいいのではないか。

  • 村上委員

男女共同参画月間というのは、何か実施しているのか。

  • 事務局

男女共同参画週間(毎年6月23日~29日)には、パレット柏のオープンスペースで男女共同参画に関するパネル展を実施している。併せて、千葉県男女共同参画地域推進員が作成した防災ポスターも掲示している。また、図書館本館では、LGBTに関する本などの図書展示を実施している。

  • 村上委員

男女共同参画週間自体を知らない方が多いのでもっと周知をしてほしい。千葉県では「お父飯(おとうはん)」だったり、標語を作って色々なキャンペーンを実施しているが、やはりアンテナを高く持っていないと周知は難しいと感じている。

  • 庄子委員

柏市にはPTAの連絡協議会がある。例えばチラシを作成したらPTAに配付をする。そうすると保護者が手に取る機会が増えると思う。

  • 中光委員

保護者は学校のホームページをよくチェックしている。チラシ等のデータをお知らせ欄から周知することもできる。

  • 木野委員

男女共同参画のイベントは年配の人ばかりが来ている。柏市の男女共同参画フォーラムは長い歴史があるイベントであるが、その割には人が集まらない。昨年度は、子育て世代のジェンダー平等をテーマにして実施した。若い世代の参加を増やすためには、子育て関係の団体や松戸の団体などと交流を持つことも大事だと感じる。

  • 中光委員

様々な団体に声をかけるということは、すごく大事だと思う。現在「親子で性教育」という事業を子育て関係の団体と一緒に実施している。

  • 中島委員

周知の方法について、ホームページだけでは高齢者の方に伝わらないので、その点も考えてほしい。

  • 庄子委員

ポイントは、やはり学校ではないか。それぞれの学校が拠点となり地域を活性化する。保護者だけでなく地域の方にも来てもらい、チラシを渡すのはいかがか。

  • 中嶋委員

地域の高齢者と学校の子どもとの交流が、この2年間まったくできていないため、いいと思う。

  • 中光委員

それを通じて顔見知りになると、近所で不審者情報等が入ったとき、おじいちゃんやおばあちゃんが通学路に立ってくれることにつながる。本当にありがたいことだ。

  • 事務局

周知については長年の課題であるので、いただいた意見を基に考えていきたい。

2. 令和4年度柏市男女共同参画行政に関する施策について

事務局から報告を行った。その際の主な意見は次のとおり

  • 村上委員

市川市のパートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度は市営住宅の申請ができる。市営住宅に入居できない場合の住宅補助の助成金も受けられると聞いている。

  • 大村委員

パートナーと子どもとのかかわりを証明するファミリーシップも一緒にできればいいと思っている。ただ、自治体によって都市間連携の問題が出てくると思う。

  • 事務局

近隣では、千葉市、松戸市、船橋市との都市間連携が考えられるが、パートナーシップ制度だけのため、ファミリーシップを含んでしまうと連携には入れないと考えている。

  • 村上委員

今年度、ファミリーシップ制度を導入しているのが、市川市や習志野市である。今後トレンドとして、ファミリーシップ制度も含めた展開を各市がしていく可能性が高くなるのではないか。

  • 事務局

全国的な流れでは、高いと思う。

  • 村上委員

そうすると、制度導入を先行したところと連携をするか、それとも、今後広がっていくであろうファミリーシップを導入しているところと連携をするのかを考える必要がある。また、ファミリーシップは子どもとの関係も含むため、行政同士がどう連携するかではなく、利用する人が何を必要とするかを考えた方がよいと思う。何のための制度なのかを考え、利用者のニーズをより満たせる方にしていければいいと思っている。

  • 中光委員

世界的にも「ファミリー」という表記は「ファミリーズ」になってきている。国連ではそれに関して様々の意見があった。バチカン市国やロシアでは、「男の人と女の人がいて子どもがいることがファミリーであり、これしかファミリーではない」との見解で、5~7時間話し合ったが、それでも理解はされなかった。色々な考え方はあるが、色々な人が幸せにならなければいけないし、それぞれの幸せを認めるのが重要で、世の中の流れで考えれば「ファミリーズ」でいいと思っている。

  • 事務局

ファミリーシップも含めた制度で、次回ご提案できればと考えている。

傍聴

傍聴者なし

次回開催予定

令和4年8月22日月曜日

お問い合わせ先

所属課室:企画部共生・交流推進センター 男女共同参画センター

柏市柏一丁目7番1-301号 Day Oneタワー3階

電話番号:

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