更新日令和4(2022)年8月9日

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第2回柏市いじめ重大事態調査検証委員会報告書提言等の対応に関するアドバイザリーボード会議録

1 開催日時

令和4年7月14日(木曜日)午後7時から午後8時52分

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎5階501会議室

3 出席者

委員

黒木委員長、原副委員長、岡崎委員、高委員、林委員、柗冨委員、八重樫委員

事務局職員

田牧教育長、宮島生涯学習部長、三浦学校教育部長、原田学校教育部理事、松澤学校教育部次長兼学校教育課長、野口同課統括リーダー、福島教職員課長、桑原同課統括リーダー、並木指導課長、羽田同課担当リーダー、藤崎児童生徒課長、中村市立柏高等学校長、新井教育総務課長、浦上教育総務課統括リーダー、佐藤同課担当リーダー、澤畑同課副主幹、風間同課主査

4 内容

  1. 開会
  2. 総合教育会議での協議の概要
  3. 部活動の活動方針案について
  4. 提言に対する今後の取り組み(部活動の見直し以外)について
  5. 次回日程確認
  6. 閉会

個人の特定ができるような不開示情報を含む説明を行う可能性があることや、委員の専門性や識見、経験等を踏まえた自由な発言を維持するため、会議を非公開とするものの、発言者名を伏せて発言の要旨を公開することとした。

事務局からの説明、質疑及び意見交換は次のとおり。

(1) 総合教育会議での協議の概要(要旨)

(委員長)

それでは、次第に従い進めさせていただきます。

まず、前回のアドバイザリーボード以降、総合教育会議において本件について協議していますので、その概要について事務局から報告をお願いいたします。

(教職員課統括リーダー)

総合教育会議での協議概要について御報告申し上げます。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、総合教育会議とは、市長と教育委員会が教育政策について協議、調整する会議でございます。前回のアドバイザリーボードの直後5月25日に柏市いじめ重大事態調査検証委員会報告書における提言等への対応方針についてを主な議題として開催されました。開催場所、出席者等については、資料の1枚目にあるとおりです。
詳細は、資料1をお読みいただきたいところですが、各委員の発言の要約は次のとおりとなります。
牧田委員。提言で一番大きいのは、部活動の活動時間が超過していたこと。市立柏高校の部活動の活躍は誇らしいが、今回のような事件、事故と引換えに行われてはならない。部活顧問の意識を変え、必ず優勝しなければならない等の意識を改革しなければならない。子どもには、部活以外に何ができるか、大切なのかということを立ち止まって考える時間が必要だ。今回亡くなった方も立ち止まって考える時間があれば、また違った結果になったと思う。
森委員。提言では、国のガイドラインと学校のガイドラインとに大きな乖離があると指摘された。生徒が自分を振り返る時間が確保できていたのかという視点が必要だ。日本人には同調主義があるので、下手だから残らなければいけないというプレッシャーがかかると、同じようなことが起こる可能性は否定できない。事故を形骸化しないためのチェックリストを作ってほしい。
学習時間の確保や部活動方針の見直しにおいて、弱者の視点を見られるようなシステム、練習時間の絶対量を見直すということが必要なのだろうと思う。
氏田委員。こうした事案が学校内で起きたのは、本当にあってはならないことだ。生徒のちょっとした異変に誰も気がつけなかったのか。兆候を見逃さずに対応ができるかどうかだと思う。高校は、教科担任制なので生徒という一つの視点で話し合うことができるような体制、雰囲気があれば、もっと子どものことが見えてくると思う。
田牧教育長。市教委や学校が中心となって改善を進めていくことは間違いない。しかし忘れてならないのは、いま在籍している生徒の気持ちである。子どもの気持ちに沿ったものを作らなければならない。今いる生徒がやる気をなくしたり、この後に入ってくる生徒が市柏に行きたくないと思う状況を作り出すべきではない。
市長。部活が自殺の原因ではないと開き直る教員や教育委員会のメンバーがまだいることは驚きだ。教育村というべき教職員の考え方には世間からの大きなずれがある。吹奏楽部の活動時間は、文化部ガイドラインを大きく超えている。責任逃れをしているのではないか。過労死ラインを超える練習時間は明らかに行き過ぎである。本気で部活動の過密スケジュールを見直す気があるのか、手ぬるさを感じている。
長時間にわたる部活動が生徒に与える影響については、長時間労働における知見が参考になる。吹奏楽部に当てはめれば、過労死ラインを大きく超えている。過労死に至った労働者の中には、長時間労働が続いている中でも客観的には前向きな気持ちで積極的に労働する姿勢を見せていた労働者が相当数いる。過労死ラインとは客観的な長時間労働自体に問題性を見いだすことに特に意味がある。
そしてもう一つ、部活動が生徒を追い詰めてしまうものに勝利至上主義がある。勝利至上主義を生徒に植えつけないでほしい。勝利を重視する姿勢が部活動の長時間化で生徒を追い込むことになっている。部活動はあくまでも文化活動の機会の保証の場である。勝利至上主義で、部活動を生徒が頑張り過ぎてしまい、過労状態、そして睡眠不足となっている。市は、これから自ら命を落とすような生徒が再び出ないために全力で取り組んでいかなければならない。
以上でございます。

 

(2) 部活動の活動方針案について(要旨)

(委員長)

ありがとうございました。それでは、続いて3の「部活動の活動方針案について」事務局から説明をお願いいたします。今回は、活動方針のうち、特に論点整理資料の2具体の検討項目の(1)のア、活動時間数と休養日の日数を中心に議論したいと思います。
まず、事務局から活動方針案について説明を求めます。

(教育総務課統括リーダー)

市立柏高校の部活動活動方針について、御説明をさせていただきます。

検証委員会報告書にて過密スジュールの指摘を受けた市立高校の部活動活動方針につきまして、国のガイドラインを踏まえた再検討を行ってまいりました。今回は特に、部活動の活動時間と休養日について案をお示し、御意見を頂戴したいと思っております。
スライド1を御覧ください。

これまでの論点整理でございます。第1回目のアドバイザリーボードとその直後の市長及び教育委員から構成される総合教育会議での意見を踏まえ、この自死の事案に対応を図るための論点を整理したものでございます。スライドの内容は事前にお送りしていますA4縦の3枚のホッチキス止めの資料、こちらが基になっていますけれども、概要をまとめたものでございます

一つ目、部活動の改善、過密スケジュールの解消、そのための活動時間の見直しと休暇の確保でございます。部活動で燃え尽きない体制、活動と休養のめり張り、活動以外の多様な時間確保を図ろうとするものでございます。
2、生徒等の相談支援について、相談体制と相談環境等の整備でございますけれども、一人一人の生徒に見合った見守りやカウンセリング、そして支援につなげていく体制を整備してまいります。
三つ目、意識改革でございます。部活動に対する教員、保護者、生徒との対話、そして、持続的な対応と持続的な評価・検証を行うものでございます。部活動は、教育課程と連携して効果が発揮すべきものであるということの理解と実践、長時間の練習を前提にした活動からの転換等を内容としています。
4、最後でございますけれども、部活動ガイドラインの遵守、生徒を守るための方策を国に要望していくこと等を行っていくということで整理してございます。これらの四つの論点の中で、特に部活動の活動方針の見直し、こちらを最重点事項として位置づけて優先して作業を進めていくということで、今回の提案になります。

次の2のスライドを御覧ください。
市立高校の部活動活動方針、検討に当たっての基本的な考え方でございます。国のスポーツ庁、文化庁の主に義務教育について定めたガイドラインでございますけれども、高校にも原則適用となっていることから、その考え方をできるだけ踏まえるということで考えています。その上で、高等学校は「中学校教育の基礎の上に、心身の発達や進路に応じて多様な教育が行われていることに留意する」ことなど、これをどのように具体化すべきかということで検討をしてきました。今回の事案の指摘の内容を踏まえて、休養の確保、こちらを最優先として、通常期と繁忙期(特別な場合)を分けて整理しております。通常期は週に2日(平日1日、土日で1日)以上、繁忙期(特別な場合)、こちらは平日で1日、土日は隔週で1日以上の休養日としまして繁忙期でございましても、隔週で週2日の休養日を確保すること、これで生徒の心身の健康に資するというふうに考えております。市立柏高校は、部活動を重視している学校でございまして、以上のことにより生徒の心身の健全な発達を守りながら、市立柏高校の特色である部活動を維持し「地域からの期待」に応えていくということが可能であると考えたところでございます。
以上を踏まえまして、スライド3、こちらが活動時間と休養日の案、今回御提案させていただく案でございます。まず、資料にありませんけれども、国のガイドラインへの部活動の時間と休養日についてお話しさせていただきます。
スポーツ庁、文化庁ともに共通でございますけれども、ガイドラインでは活動時間は長くても平日2時間程度、土日等、夏休み等の学校のお休みの日は3時間程度となっています。休養日につきましては、平日は少なくとも1日、土日も少なくとも1日と、ガイドラインでは活動時間は平日2時間、学校がない日は3時間、休養日は平日1日、土日どちらか1日ということがガイドラインの定めでございます。
そして、市立高校の現状、活動時間に関して、あと、休養日に関して規定をしておりません。見直し案として検討したのが、スライドの内容でございます。課業日、学期中の活動時間でございますけれども、平日で3時間以内、週休日は6時間以内、長期休養中は1日6時間以内、そして特に今回こだわったところでございますけれども、活動時間終了後30分以内に完全下校とすること。これによって、実効性を確保するということで考えております。
休養日ですけれども、課業日は2のスライドでお示ししたように、平日1日以上週休日1日以上、長期休養中も週に2日以上確保することとしています。そして、ピンクの枠のところ、こちらを御覧ください。特別な場合の運用というところで規定しております。
時間と休養日を検討する中で、議論となったのが、繁忙期における対応でございます。その特別な場合の範囲でございますけれども、5のスライドを御覧ください。
特別な場合として、アからエまで考えております。主要な大会の事前の準備、また、部活動ごとに年間活動計画を作成しますけれども、計画された遠征、合宿、試合、授業、行事等への参加としてございます。また、主要大会としまして注釈にありますけれども、主要な団体が主催する全国大会を伴う大会、こちらを想定してございます。
それと、もう一つ議論になった点ですけれども、大会や遠征に伴う移動時間が長くなるということから、これらについては、活動時間に含めることは厳しいという意見があり、活動時間から除くという考えでおります。
3のスライドに戻ります。
ピンク色の枠のところでございますけれども、特別な場合ですけれども、あらかじめ校長の許可を得た場合に限り、活動時間を延長し、1日8時間を限度としております。ただし、授業のある曜日は延長なしで3時間と考えております。これは、仮に1時間でも延長すると部活動の終了の見込み時間が8時となりまして、片づけを行い下校するのが8時半、実際に帰宅する、自宅に着くのが9時から9時半と想定されます。そうすると食事、入浴等をすると自宅での休息、学習時間、睡眠のいずれか削らざるを得ないという考えによるものでございます。
休養日、2のスライドでお示ししたとおり、平日に1日、日曜隔週で1日を確保する一方で、特別の場合の休養日は年間で100日以上、特別な場合を適用する期間は年間で10週間以内とすることで、無制限な活動とならないする考えでおります。こちらについては、下の※1、2にありますけれども、繁忙期となる主要な大会の実施状況は、年間の20パーセントとございまして、一般的なお休みの合計125日の80パーセントとして100日の休養日、年間週数52週の20パーセントとして、10週間繁忙期として設定してございます。ポイントは、週休二日、そして自主練等による活動の長時間化を防ぐ下校時間の設定であります。
次に隣の4のスライドを御覧ください。
3の活動時間と休養日を具体の運用にしたものでございます。1.は、課業期間の標準パターン、合計で週18時間となります。2.は、夏休みの長期休業中、週30時間、合計30時間となります。3.は、繁忙期の特別な場合です。活動時間が最大となる長期休業中に当てはめた場合となってございます。隔週で土日どちらか1日休むということでお示ししてございます。
次に、6のスライドを御覧ください。

活動時間と休養日について、こちら月の合計値になってございます。一番上ですけれども、ガイドラインと書いていますが、ガイドラインに準拠した活動時間を平日2時間、土日3時間として事故発生時の平成30年6月に当てはめた場合でございます。休養日を平日1日と、土日でどちらか1日とした場合の月の合計時間、平日34時間と土日12時間、足して46時間とあります。休養日の日数ですけれども、右のほうですね。9日ということであります。
その下が、事故発生当時2018年6月と8月になります。検証委員会報告書で長時間の活動であり過労死ラインを超過している旨を指摘されている実績値でございます。
その2018年の下ですけれども、令和元年度、事故発生後の状況でございますけれども、直近の令和2年度以降は、コロナウイルス感染予防のため活動時間をかなり減らしましたので、令和元年6月こちらの状況を記載しております。月の合計で150時間というところです。
次に、現在の状況ですけれども、検証委員会報告書が3月に出て以降の状況でございます。4、5、6とこちらの月の状況でございます。そしてこの6月について、大変申し訳ありません。6月の半分の6月15日までの集計となってございます。ですので、現在の6月の部分については、半月分ということで認識いただければと思います。
そして活動方針案、今回の提案に基づいた見込み値でございます。事故発生時と比較できるように平成30年度のカレンダーで算定しております。標準の場合、6月、8月標準の場合でもガイドラインを超過している状況でございますが、従来の過度な時間とならないようにしているということ、そして特別な場合でも休養日に関して6月は6日、8月は7日ということで、繁忙期でもしっかりと休養日を確保することが見込まれます。
次の7のスライドを御覧ください。
活動方針案と過労死ラインでございます。活動方針案の部活動の時間と授業時間を合計した結果、これを過労死ラインと比較したものでございます。活動時間については、先ほどの6のスライド、活動方針案の6月がこのグラフの1番目、2番目、案の8月は3番目、4番目に該当します。過労死ラインは、発症前、左下に説明を入れておりますけれども、発症前2~6か月間の月の平均時間外労働が80時間超、または直近1か月間の時間外労働が100時間超とされておりまして、グラフの二つ目、6月に繁忙期となり、特別な場合とした場合、所定労働時間に80時間を加算した時間を超過することとなります。こちらは、検証委員会報告書59ページに授業時間と部活動の活動時間の合計が過労死ラインについて指摘しているところでございますので、お示ししたものでございます。
最後のスライド、8のスライドを御覧ください。
今後についてということです。1、今回示した活動時間と休養日を軸に、アドバイザリーボードの委員の皆さんの御意見をいただきながら市立柏高校の部活動の活動方針を抜本的に見直すこととします。
2、高等学校における部活動の在り方を明確にし、継続して評価・点検していく仕組みを作ることが重要と考え、持続可能な仕組みづくりをしてまいります。
3、現状のガイドラインは実体と相当程度乖離しており、指標としての役割を果たしていない。実効性のあるルール作りや、その理解と遵守、効率的な運営のための支援等について、部活動の在り方に対するさらなる取組や国や県への働きかけをしてまいります。
長くなりましたけれども、説明としては、以上でございます。
議論の中心でございますけれども、国のガイドラインを高校にも原則適用するとされている中で、高校は、中学校教育の基礎の上で心身の発達や進路に応じて、多様な教育が行われていることに留意するとの規定を市立高校に当てはめた場合に適切な活動時間、そして休養日がどうなるのかという点になろうかと考えております。
このあと、教職員課の担当のほうから各校の活動方針、そして市立高校の校長先生から、実情ということで別途御意見を述べさせていただきます。

(教職員課統括リーダー)

では、引き続きまして説明のほうをさせていただきます。

資料のほうは、2になります。今日の会議の参考として県内他高校の部活動の活動方針を資料として提供させていただきました。

かいつまんで各校の状況について申し上げます。

まず、県立のA高校、学力は中位程度、部活動に関して多くは県大会出場が目標というレベルです。活動時間や休養日は、県のガイドラインと同様です。数として、このような活動方針を出している学校は多くございます。
2番目、県立B高校は、学力は上位層が多い学校です。部活動が盛んで多くの部活動で県大会上位入賞から関東、全国大会出場を目指しています。活動時間は、県のガイドラインよりも多いものが明示されています。
また、休養日を設定できない場合や基準とされる時間を超えて活動する場合の条件が整理されています。
県立C高校は、普通科に加えて体育を専門とする学科も設置し、トップアスリート養成を掲げています。学校全体として、学力は上位層が多い学校です。
平日の活動時間は、3時間程度ですが、土日についての記載はありません。休養日は平日に1日以上、週末は可能な範囲で1日以上設けることを目安としています。
市立D高校は、学力は中位程度、部活動は県大会には出場しておりますが、上位まで進むものは多くありません。活動時間は1日3時間程度、土日祝日等は8時間程度としています。休養日は、曜日の区別なく70日以上となっています。
市立E高校と市立F高校は、学力は中位から上位まで幅広くございます。ともに特に野球やサッカー、吹奏楽など幅広い部活動が県上位以上に進出しており、全国的にも有名です。練習時間や休養日に関して、具体的な記述はございません。
最後に私立高校になります。私立高校は、ほとんどが部活動の活動方針を公表しておりません。作成しているのかどうかも外部からは分かりません。柏市内の私立高校で部活動の活動方針を公表しているのは、1校のみです。松戸市内はゼロです。
G高校は、柏の近隣に所在しております。部活動の活動時間は、平日3時間以内、休日は、準備や片づけなどの時間を除いて自主的な練習時間を4時間半以内としています。
また、休養日は、年間78日以上としていますが、休養日に生徒が自主練習をすることを認めています。
資料2に関しては、以上となります。

(市立柏高等学校長)

よろしくお願いいたします。事務局のほうから活動方針の案が先ほど出てきましたけれども、現場を預かる校長としての率直な意見をここでは述べさせていただきます。
本校の部活動の活動方針を改定するに当たりましては、3年半前の痛ましい事故再発防止につながる活動方針としなければならないというところはもちろんでございますが、同時に今在籍している生徒たちが本校を選択してきたその目標を達成することのできる、それから、本校が今後も現在の質を保って学校としての特色と存在価値を保つことができる、そういった活動方針とすることも必要であるというふうに考えております。その両立を図ることが非常に難しいんですけれども、その両立を図った活動方針を作成することが今の校長の使命であるというふうに考えております。
部活動の場合、長時間練習が報告書にあるように、生徒の様々な悩みに対処することの妨げになっていたということであれば、国が示すようなガイドラインまで時間を縮小していけば、長時間ということを解消することはもちろんできるわけですけれども、しかし、それでは、今現在在籍している生徒たちが本校を選択して、頑張りたい、あるいは活躍したいと思っていたことについては、彼らが期待しているとおりにはできなくなってしまう可能性が高いなというふうに思っております。学校現場では、そこについて簡単に割り切ってそれはもうしようがないねというふうにはできるものではありません。
本校は、公立高校でありながら、他の県立高校にはない全国レベルの部活動が多数ございます。それは、本校に在籍する生徒の多くが高校受験するときに高校3年間で打ち込みたいものというのが明確にあって、それに打ち込むことによって自分が輝ける場所を提供してくれる学校はどこだろうか、自分の存在意義を示せる学校はどこだろうか、あるいはそれによって将来の自分の進路希望につなげてくれるような学校はどこがあるだろうかというふうに探していく中で、本校を選択してきております。このことは、中学校や保護者、地域も本校に期待しているところの一つであるというふうに思っています。それらの生徒が集まって活躍してくれていることもあって、本校は、高校は受験生に選ばれて受検してもらわなければ成り立たないわけで、そういった高校の宿命と言いますか、そういったところにおいては、決して恵まれた立地条件ではないところにありながらも、これまでの40年以上にわたって、他校にはない魅力を保って地域の期待に応えてきました。このような目的をはっきりともって、本校に入学してきた現在の在校生は、今、この部活動の活動方針が様々議論されていることは当然承知しておりまして、そこから、今後、自分たちが入学前に思い描いていたような活動ができなくなってしまうのではないだろうか、あるいは目指している目標がこの在籍している高校3年間の間に達成することはもうできなくなってしまうのではないだろうかという、失望感にも似たような不安に駆られている者が出てきておりまして、校長室にも直接不安を訴えてくる者が出ています。
特に、その不安を感じさせている一つのきっかけが今年度吹奏楽部は、4校の小中学校に訪問演奏をする予定でした。小学校、中学校の50周年記念という非常に大きな式典に呼ばれて演奏をする予定だったんですね。これまで毎年そういった訪問演奏というのは行ってきたわけですけれども、公欠、いわゆる学校を休んで特別に欠席を認めて訪問演奏をするというのは、いかがなものか、不適切であろうということで、急遽、これについては、全て本年度は取りやめるようにということで市教委のほうからの指示があって、取りやめになりました。生徒たちにとっては、あまりにも突然でかつ非常に特段的な決定であると。準備をもう2年ぐらい前から進めているんですね。依頼が2年ぐらい前からきていますので、子どもたちは自分たちでパフォーマンスの構成から全てやるわけですけれども、それが、できなくなってしまった。準備していたのに、できなくなってしまった。非常にショックも大きく、学校や市教育委員会への不信感というのはいまだに非常に大きなものがあります。
訪問演奏の中止を伝えた翌日から、学校に来なくなってしまった生徒がいます。不登校になってしまいました。5月の頭から、本日までずっと欠席しています。家庭訪問等もしておりますけれども、部屋からも出て来なくなってしまいました。保護者の方に聞きますと、もうやりたいことができないというふうにふさぎ込んでいるというようなことでした。この生徒の今後も非常に心配しているところでありますし、今後、このような生徒がほかに現れることのないように学校としてはしていかなければなりません。
活動方針の改定は、本校の特色の一つである部活動に、非常に大きな影響が出ます。その内容によっては、本校の生徒募集にも大きな影響を与えてくるというふうにも考えています。中学生が本校に期待するところは、今ずっと申し上げてきたとおりですけれども、これまでのような目標をもって本校に入学してきても、市立柏高校では期待できるほどの活動は、もうできない学校になってしまったというふうになれば、志願者は大幅に減少しますし、募集定員を割るというような状況も非常に心配しています。募集定員が割れれば、二次募集というようなことで、本校が期待する生徒像からかなり外れてしまった生徒もたくさん集まってくるということになりますので、学校としてのブランド力の低下、ひいては学校自体が衰退してきてしまうのではないかなというところも非常に心配をしております。
こういった理由から、校長としては、もう少し活動ができる余地を広げた活動方針にできないものかなというところが正直なところです。もちろん、効率的かつ合理的に練習をしていく、これまで確かに吹奏楽部は、練習時間が長かった、この指摘はそのとおりだと思います。ですので、量から質への転換を図って、適切な休養日もきちんと設定しながら部活動を運営していく。このことについては、もちろんやらなければいけないというふうに思っております。そのような部活動運営となるように、職員や生徒とともに意識を変えて、子どもたちと工夫しながらやっていかなければいけないなというふうには思っております。
ただ、それを進めるにしても、今も申し上げてきたような本校の生徒の実態を踏まえますと、つまり実態というのは、彼らの目標は非常に高いところにあります。ですので、そこを考えるとやはりそれに見合った活動時間、あるいは活動量、それ相応にどうしても必要であろうというふうにも考えているわけです。ですので、今回年間100日以上活動をしない日を設定するというのは、なかなか本校においては、現実的に難しいところがあるなというふうにも感じていますし、また、そういったことになったときに、子どもたちのメンタル面での落ち込み、こういったことも非常に心配をしています。
このような本校の状況において、適切な活動時間と活動日数については、どういうふうに考えていけばいいのかなというのを非常に難しく感じています。調査報告書においては、長時間練習の判断基準として、過労死ラインというのが用いられています。もちろん、報告書の中には、過労死ラインというのが学校の授業と部活動の時間を足したものと、時間を拘束するというところでは一致しているけれども、果たして同等に考えていいかどうか、その辺のコンセンサスは、得られてれているとはいいがたいということもあえて書いてありましたので、授業と部活動をどういうふうに評価するかというのは難しいところであろうというようなこともありました。私も、どういうふうに考えていけばいいのかな。ただ基準となるものが過労死ラインというふうにしかないということであれば、例えばですけれども、考え方の一つとして、適切にきちんと休養日、例えば事故当時は本校の吹奏楽部は確かに一月の中でも休養時間はない月があったり、1日しかない。これはやっぱりまずかったのかと思います。ですので、そういったものをちゃんと設定する。
それから、過労死ラインが一つ基準になるのであれば、そのラインは超えない活動時間をきちんと設定していく。そこをスタートにして考えていくことは、今回のこの件においては、考え方のスタートとして不適切なのか、どうなのか。学校としては、そこから考えさせてもらえたらすごくありがたいなというふうに思っているんですけれども、その考え方が、そもそも駄目なのかどうかということについても委員の先生方から御助言や御指摘をいただければ幸いでございます。
最後に、当時の亡くなった生徒さんの悩みがあったわけです。命を落とすようなことになってしまったわけです。その悩みに我々周囲の大人が気づいて上げられなかったこと、あるいは悩んでいることを把握したとして、そのときに適切な対応、あるいは適切に外部の相談機関とか、そういったところに上手につなげて上げられなかったという点も、今回、改善すべき最重要課題であるというふうに校長としては認識をしております。
以上、長くなりましたけれども、校長としての意見でございます。

(委員長)

ありがとうございました。ただいまの事務局から、それからまた校長先生のほうからいろいろ説明がありましたけれども、ここで委員の先生方に御意見、御質問があったら挙手をお願いいたします。いかがでしょうか。

(委員)

確認させていただけませんか。先ほど、資料の説明をしていただいた市立高校の部活動活動方針についてというものの6ページの表がありますね。これの見方ですが、真ん中の現在というのは、今こういう例えば4月、5月、6月については、平日はこの時間内でやっていて、土日はこの時間内でやっているという、これは実態の数字ですね。

(教育総務課統括リーダー)

はい、失礼しました。こちらは、現在4、5、6については、実績値でございます。

(委員)

実績値ですね。

(教育総務課統括リーダー)

はい。6月ですが、申し訳ございません。6月については、約半月分ということでございます。

(委員)

はい。それで、校長先生にもお伺いしたいんですけれども、この数字では、不十分という、もっと現実的なところを考えればもうちょっと時間的には余裕がなければ駄目だという御意見になるのでしょうか。

(市立柏高等学校長)

今、平日は3時間でやっていて、このような数字です。それから、土日も6時間から8時間ということでやっておりまして、ただ、例えば、4月などは5日間当初休日を入れましたけれども、やはり1月平均して8日土日があるところで、平日を除いて土日毎週どちらか休むというのは、非常に活動としては厳しいところがあるということです。

(委員)

はい、分かりました。いろいろお話を聞いていて、これは、柏だけの話ではないなという、前回もそう思っていたんですけども、柏の中で、あるいは、他の学校ごとにこういうふうに違いがあるというお話をいただきましたよね。事務局のほうだったと思うんですけど、いわゆる強豪校のようなところに、部活動に力を入れているところと、そうでもない、むしろ学業のほうに力を入れている。いろいろ違いがあるかと思うんですけど、例えば、みんな一律的にこの基準でというのはなかなか言いにくいでしょうけれども、すごいインターハイに出るようなレベルの強豪校については、それに合った時間、平日でも土日、それから休養日を何日にするのか、そういうことで高校四つか五つぐらいのグループに分けて上限を設けるような考え方というのは、これは難しいのでしょうか。むしろ、そっちのほうが現実的なような気がするんですけれども、いかがなんでしょうか。校長先生にお伺いしたいんですけども。

(市立柏高等学校長)

先生、それは、学校をグループ分けみたいなことでしょうか。

(委員)

実質的には、全国でやらなかったら意味のないことなんですけど、取りあえず大きな話でなくて、県のレベル、柏でもいいですけれども、まずやるとしたらそういう分け方が合理的でないでしょうか。

(市立柏高等学校長)

そうですね。合理的かどうかちょっと難しいところではありますけども、学校は、例えば、部活動において、強豪校と言われるような学校でもやはり高等学校の場合は、それぞれの学校で特色を持っていますし、通ってくる生徒もその学校によって違いがありますので、一概にグループ分けをした中で、この共通したラインでやりましょうというのは、ちょっと難しいのかなと。あとは、それを誰が定めるかということになるかと思うんですね。強豪校同士で校長同士が集まって、じゃあ、話し合って、みんなでじゃあ、私たちはこのラインでやりましょうとか、いうのは、ちょっと難しいのかなというふうに思います。だからどこか県なり、国がレベル分けをして、このレベルはこうしなさいと出したものに従うというのであれば、それは可能かと思いますけれども。

(委員)

分かりました。何かスポーツ庁が出しているガイドラインからすると、いずれにしてもむちゃくちゃ長い時間だなと。簡単に言うとね。そう思うんですけれども、実態からするとそれは非現実的だというお話しであるならば、やはり何らかの形で四つとか五つのグループに分けて上限を設けるということは考えるべきじゃないかなというふうに思います。
すみません。どのぐらいの数字にしていいものか分かりませんけども、この実績値を見ると、これが上限なのかなというふうに思ったんですけども、これはどちらかというと抑えたところでの数字だという理解を先ほどさせていただきました。
ありがとうございます。

(委員長)

ありがとうございました。ほかの先生、いかがでしょうか。

(委員)

校長先生がお話ししていただいたように、自分自身高校の頃、倒れるんじゃないかというぐらい練習したのが自分自身の成功体験となっているので、そういう時間をかけて練習するというのは、僕は考えとしては好きなのでが、やはり、今、柏市の教育委員会としては、時間を制限して部活動を適正なものにしようというふうに考えているのかなと思うので質問をさせていただきたいんですけれども、パワーポイント3の活動時間と休業日の定義なんですけれども、これは、練習時間というふうに捉えればいいんですか。それか、例えば先生が話をしたり、何か準備をする時間も含まれているのでしょうか。

(教育総務課統括リーダー)

3時間については、準備時間から練習と片づけの時間まで全て含んでいるという考えでございます。

(委員)

活動時間の中に朝練や昼練の時間というのは含まれているのでしょうか。

(教育総務課統括リーダー)

この3時間については授業終了後の時間ということで考えております。

(委員)

資料4の組織体制についてというところを読ませてもらうと、生徒さんの技術というか身体能力というものが一つ吹奏楽部では大事になるというところということで、部員同士の競争というものが恐らく必要になってくるのかなと思います。資料4の最後には、朝練習、昼練習は自由参加としているということからすると、やはり競争に勝とうとして朝練、昼練もすることが当たり前ということの状況になり得るのであれば、活動時間というものが練習時間というもので3時間を大幅に超えてしまうのではないかというのが一つの議論としてあるのかなと思います。
お休みのときの6時間以内というものについて、過労死ラインとか労働時間と並行して考えられているのかなと思うんですけど、それであれば6時間練習するという意味であれば休憩時間を挟むというような考えがないと、6時間ぶっ通しで練習していると多分倒れちゃうと思うので、間に1時間休憩を挟むとかと書いておいたほうが、熱心な学生にとっては、ちゃんと休憩しなくちゃいけないんだなというのが分かっていいのかなと思います。
以上です

(委員長)

ありがとうございます

(生涯学習部長)

補足説明させていただいてもよろしいですか。すみません。事務局です。
今、おっしゃっていただいた3時間、まさにおっしゃるとおりなんですけれども、朝練ですとか、あとは昼は短いので、長時間は取れませんが、その時間帯については、自主練習という扱いをしているところも多くございます。そこの扱いに関しては、そもそもの今回時間としての取決めをする活動方針をどう取り扱うというのは、正直言ってまだ今回御提示した資料の中では、詰め切れておりません。ただ、おっしゃったように、夜の時間を重視しているのは、やっぱり活動時間、夜に関しては、活動時間が延びれば、帰宅時間が遅くなる。すなわち、先ほど説明したように、大体が特に熱心な部活は朝練もありますから、朝練があれば当然朝早く行くということになりますので、休息、休養、またその部活動以外をやっている時間がどこかを削らなければならなくなるということを危惧してそういう形にしたというようなところでございます。全体の練習時間をどう見るかということが、最終的にはもう少し詰めなければいけませんけれども、特に帰りの放課後の時間を重視し今回お示しさせていただいたというのがそのようなところでございます。

(委員)

すみません。個人的な経験も含まれるんですけど、僕が高校生だったときの部活の顧問が、能力だけじゃなくて、努力した姿勢というものも序列を決めるときに使っていたみたいで、やはり、部員としては練習をいっぱいしていますよというアピールをしなくちゃいけない強迫観念みたいなイメージに襲われることがあって、結局序列を決めるときにいっぱい練習をしている人間が上に行きやすいということになるんだったら、結局それはいっぱい練習をしなくちゃいけないということになっているのかなと感じます。

(委員長)

確認ですけど、そうすると、この活動時間の3時間以内というのは、朝練も一応入っているということですね。自主練は入らないのでしょうか。

(市立柏高等学校長)

これは、今、入っていない数字です。朝練習とか、それから昼練習の話もありましたけれども、もちろん例えば、今先生が危惧されたような努力している姿勢を顧問に見せることで、例えば、運動部だったらレギュラーで、吹奏楽部の場合は、人数も多いということもありますけれども、そんな顧問の前に来てアピールするような練習をしているとか顧問もどれだけやっているんだと言って見て回っていることはありません。朝練も参加する生徒は確かに多いです。それは、彼らが、先ほど説明したようにやっぱり目指しているところがあって、音楽的なところは分からないですけれども、子どもたちと話をすると、とにかく自分の納得のいく音色が出るための練習をしていると。昼練と言っていますけど、昼休みは本当に自由で、参加している生徒は朝練よりもはるかに少ないです。やっている生徒はですね。お昼は、もう御飯を食べて友達としゃべりたいと言っていますし、ですので、そういった何かアピール的なところでやっている子はほとんど本校の吹奏楽部の場合は、いないと思っています。

(委員長)

そうすると、この表には、朝練とかは入っていないということですね。

(教育総務課統括リーダー)

こちらの6番ですけれども、事故当時のところについては、朝練、昼練が入ってございます。あと、現在についても、朝練は入っております。

(教職員課統括リーダー)

補足しますが、現在のところに書かれている数字は、最大値として書かれているものです。つまり朝自主的に練習をした、そして昼も自主的に練習をしたら、夕方の練習と加えてこのぐらいになるということでの最大値が上がっているというふうに御覧いただければと思います。

(委員長)

実績ということではないんですか。

(教職員課統括リーダー)

最大限やった場合の実績ということです。だから、全員が押しなべてこの時間であるというわけではないということです。

(委員長)

平均値ということですか。

(教職員課統括リーダー)

最大値です。

(委員長)

ほかにいかがでしょうか。何か御意見ありますか。どうぞ。

(委員)

すみません。算出根拠を教えてもらいたいんですが、スライド7の棒グラフの一番上の標準の51と、授業は147と分かるんですが、51と隣の土日の30の算出根拠を教えてもらってよろしいでしょうか。

(教育総務課統括リーダー)

51ですけれども、これは標準の場合ですね。平日の部活動の時間3時間ですね。

(委員)

3×幾つとかと教えてもらえれば結構ですので。

(教育総務課統括リーダー)

3×17日ですね。土日30時間、こちらは土日は6時間としていますので6時間×5日ということでしております。

(委員)

1か月に17日ということですか。

(教育総務課統括リーダー)

51時間については、そうです。

(委員)

ありがとうございます。もう一つは、文化庁のガイドラインでいくと、総合で何時間になるかというラインがあると分かりやすいかなと思ったんですが、それは今はぱっと出ないですよね。計算すればいいことでしょうけれども、今の3のところを2にして、6のところを3に直せばいいということですかね。

(教育総務課統括リーダー)

文化庁のガイドラインどおりですと、一つ前のスライドにあるんですが、1か月合計で46時間、一番上の表でございます。34+12で部活動の時間としては46時間、そして授業時間としては147時間です。トータルで193時間でございます。

(委員)

ありがとうございます。

(委員)

市立柏高校は、先ほど校長先生もおっしゃっていたように、非常に通学にはストレスがかかる学校です。この東葛地区でも最も不便な地域にある学校だというふうに認識しています。最も近い鉄道もちょっと歩いて行けるような距離ではありませんし、自転車通学にしてもあの県道を通るというのは、本当に危険なんですね。ですから、私の知っている親御さんは、市立柏高校にあえて行かせる親の気持ちが分からないというふうに言われた方もいらっしゃいます。で、それをクリアして市立柏高校に行こうとする子どもたちの意思ですね。それは、今の市立高校にその子が自分の夢の実現のために大変だけれども、行きたいんだというものがあるから行くわけであって、それがなければ、多分市立柏高校は存在できないというふうに思っています。ですから、今までの先生方の御努力というのは本当に大変なものだったんだろうなというふうに思いますが、開校以来40年以上たって、世の中の物事の考え方という、その基準線が40年前とは本当に変わってきました。そういう中で、市立高校にとっては、今本当に最大のピンチだと思いますが、これを逆手に取るというか、最大のチャンスなんじゃないかなというふうに思います。ここで、全てのやる活動に、こういう理由だから、こうするんだというものをつけて、それをオープン化して見える化していくことによって、市立柏高校を選ぶ生徒、それから保護者が、安心して市立柏高校に通わせる希望を持って行きたいという学校に変わっていけるんじゃないかなと思います。
やはり部活動指導をしている人間は、1分でも1時間でも長く時間を取りたいんですけれども、そこら辺は、今、市が示されている時間と学校内で話し合っていただいて整合性を取って理由づけをして、書いてありましたけれども、毎年のようにやっぱり見直しをしていく。今後ですね。そういうことでより練れた活動ができるんじゃないかなというふうに思います。
最もやってほしくないのは、こういう場で誤解を恐れずに言うならば、東日本大震災で津波が来て本当に多数の方が亡くなられて、その後、非常に高い防潮堤を造ったのはいいんですけど、そのまちの活動が抑制されていて、いいものが消えていっちゃう。それと同じようなことが起こらないようにだけはしていただきたいなというふうに思います。こういうことが発生すると、何か一つのところに正解を求めて、そこに突き進んでしまうというふうになると、やはり子どもたちのための学校で、将来ある人間を育てるための学校ですので、一つの課題で全て解決するということはあり得ませんので、ぜひ、そこら辺を校長先生、大変だと思いますが、校内の先生方と十分話し合っていただいて、自信をもって子どもたちに説明できるような練習時間と練習内容を考えていただければというふうに思います。
厳しい言い方をすると、市立柏高校は、アリーナ、第2体育館ができて練習が非常にできるようになった時期から、大会で勝てなくなっています。それは、やはりどこかに問題があると思うんですね。ですから、不便だったときのほうが勝てているというような実績があるわけですけれども、ぜひ、今回、考えていただければと思います。
この先は、ちょっと市へのお願いなんですが、今、吹奏楽部を中心にお話をされているんですが、吹奏楽部だけではなくて、市立柏高校の部活動は、小中との連携ですとか、地域との連携というのを非常に重視して活動をされています。ですから、それが今までと同じような状況だと、時間を削れといっても、かなりストレスがかかることだと思いますので、そこら辺の調整もぜひお願いしたいなと、こういうふうに思っております。
ちょっと話がまとまりませんが、私の意見とさせていただきます。

(委員)

先ほど校長先生のお話を聞いて、私も吹奏楽部をずっとやっていた者なので、いろいろ子どもたちの気持ちがすごく分かるんですが、先ほど一人のお子さんの様子を学校に来なくなったというような、そういうことを聞いて、何かちょっと胸が締めつけられるというか、その子の気持ちがすごく分かるのですが、ほかのお子さんの様子とか、あと、保護者の方ですね。保護者の方もやっぱり保護者はそこにいて、全国レベルの吹奏楽をやらせたい、子どもたちもやりたいということでそこの学校に行ったと思うのですが、保護者の様子というか、どんな感じでしょうか。

(市立柏高等学校長)

保護者の方は、実際のところは、私のところに直接簡単に言いますと、子どもたちの今目指しているものとか、やりたいことができないような方向になっているのはどういうことなんだというような意見を直接校長室のほうにいらしてお話しいただいたのは、3名ですので、それは、実は、保護者の方々、保護者会のほうでは、もう少し同じような意見を持っている方は、たくさんいらっしゃるので、それをまとめて柏市教委とか柏市のほうに何か意見として出したいというのも実はあるんですね。ただ、顧問のほうで、今こういうものを作っている中で別のところで変な炎上をしてしまうのは、よくないということで、顧問の先生方のほうでちょっと静観していてくださいということでお願いをしているところです。ですので、現状として保護者の方の実際のお言葉を私が直接聞いたのは、3回だけ。あとは、市長さんへのお手紙ということで数名の方が御意見を寄せているというような状況です。

(委員)

校長先生がおっしゃったことは、何となく想像できるというか予想できることですけれども、一般的な感覚と言っていいかどうか分かりませんけれども、この時間、長時間というのは、過労死ラインのぎりぎりなんですけれども、過労死ラインってデッドラインなんですよね。そこを越したらもう労災ものなんですよ。だから、そこを基準にしてもぎりぎりというのは、やはり時間の間隔として、少しどうかなというか、ちょっと心配な面があります。日本人は、やはり働く時間は長時間ということで、その感覚が非常に鈍いなんていうんですけれども、それが働く世代もそうですし、学校もそうですし、皆さんそういう感覚の中で問題化され、ワークライフバランスを考えましょうみたいになっているこの時代において、大きな事件で、やはり強豪校であるから長時間の練習をしなくては勝てない。勝ち続けることができないみたいな、言ってみれば宿命みたいなそういう感覚でお話をずっと聞いていて、なかなか受け入れないのではないかと思うし、もちろん指導されている方もそう簡単にはできないと。新しい方式には入っていかれないと思うんですね。これはどうしていいかというのはなかなか難しいと思うのですが、私は、吹奏楽の専門ではないですが、時間の管理ですね。無駄な時間、例えば全員集まらないといけないとか、そういう1人遅れてくると本当に時間が長くなるようなことが報告書の中にあったと思うんですけれども、もう少しそういう全員一致みたいな、そういう感覚とか、協調圧力等そういうところから、脱出して自己管理ですね。方法や時間を、自分で自分を管理するという発想を先生も生徒も必要なのではないかと思うんです。これが、生徒たちが大人になっていく中で、必要だから幾らでも時間を使っていいという感覚ということをやはり過労死に至る可能性はあって、その限られた時間の中でどういうふうに工夫をしていくかという考え方のほうが、今後の人生に役に立つのではないかなと思いました。
これが必ずしも正解になるかどうかは分かりませんが、スケジュールの立て方をもう少し教育委員会も含めて学校と生徒と、例えば、訪問であればどういうものを見せていくか、訪問のスケジュールの立て方を見直し、どういう時間が必要になるかということも計算した上で訪問をしてはいいのではないかなと思います。
もう一つは、グループが幾つか、マーチングとか三つぐらいありましたよね。全員が必ず活動しているわけではないと思うので、この組み合わせを上手に使って対外的な貢献というか、社会的に活動をするというところでそういうことをして、そのレベルに合わせて、みんなが活躍できるように配置することが可能なのではないかなというふうに思います。いつでもコンクールで優勝することだけを目指しているわけではないので、もう少し工夫できる余地があるのではないかと思っています。
以上です。

(委員)

今回、そういう調査報告書に過労死のラインということがこの基準になっていますけれども、今回の事案は、自殺事案であり、過労死基準だけで考えるべきではなく、様々な状況も考えて検討すべきではないでしょうか。精神疾患を発症して、それによって自殺をした。自殺の場合は、やっぱり自殺の認定基準というのがありますので、なぜこの事案に過労死ラインが出てきたのか疑問です、過労死ラインというのは、脳、心臓疾患の基準になります。最近、公表された働き方改革関連法(2018年6月29日)では、時間外労働の上限規制が導入されました。原則は月45時間、年間360時間という上限があります。臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合(特別条項)には、これを超えることができますが、その場合でも、 時間外労働が年720時間以内、時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満としなければなりません。また、長時間残業の産業医面接では、月80時間は努力義務ですが、100時間以上の残業が発生した場合、必ず産業医面談を受けさせなければいけない義務が事業主に生じます。企業によっては独自に60時間以上の場合に産業医面談を実施しているところもあり、企業は現場の状況により工夫をしています。過労死ラインは報告書に出てるので、これはこれでいいんですけども、過労死らラインは脳心臓疾患(心不全、心筋梗塞、脳梗塞等)による基準ですから、もう少し違った観点で授業外の活動時間を整理をしていただけると有難いと思います。

(委員)

基準は国のガイドラインだろうと私は思うといいますか、過労死ラインを出した調査報告書があるということは聞いていますが、私は、国のガイドラインを基準に考えるべきだろうと思っています。そのことがいかに学校にとって、あるいは校長にとってどれだけ苦しいものであるかというのは、校長でないと分からない。つまり、今、恐らくこの高校さんは、部活動が学校経営の核になっているわけで、ここにこれを切り離すことができるのかどうかという、今まさに校長先生はその瀬戸際にいるところですので、ここは非常に苦しく、学校だけで私はできることではないだろうと思っています。そこを、報告書を読むと、市長さんもむしろ肯定的にそれを応援したいという思いがくみ取れるので、そうした支援をしていくべきではないのかなと。こうした勝利至上主義というか、そうしたことに流れが行くのは、学校単位の大会になったりしていることが大きな要因となっていますので、学校単位から例えば16歳から18歳の子どもたちの大会という枠組みへ変えていこうと、今、国の動きで、例えば、高専に進んだお子さんって、高体連の大会に出られていないんですよね。その子たちは、やらなくていいのか。大会に出られなくていいのかという問題も別に存在しているわけで、学校という枠組みではなくて、違う枠組みで子どもたちのやりたいを応援して上げられる制度を設置者が支援していけるようになると、学校の柏高校さんのサポートになるのではないかと思います。
 以上です。

(委員長)

ありがとうございます。そうすると、先生、具体的には、どういうふうにやっていけばいいんでしょうか。

(委員)

昨日、文化庁が地域移行への提言案を出しました。スポーツ庁は既に6月6日に出していますが、あくまでも私の個人の意見で、私は、この地域移行を全国で進めてくることに貢献したと思っていますので、今現状としてできることは、学校の枠組みではなく、地域の枠組みに移していくことだろうと。ごめんなさい、今市立柏高校さんのそれがどこまでできるかというのは、私も現状が分かっていませんが、この柏市として工夫をしていけば、そうしたことが支援になるといいなと。学校としては、やはりあくまでもガイドラインを尊重していくべきではないかなと思っています。校長先生が苦労しているのは十分分かっていますので、何とぞ御理解をお願いします。

(委員長)

ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。何か御質問なり御意見ございますか。
あとは、活動時間数と休養日の日数については御意見ございますでしょうか。

(委員)

私だけなのかどうか分かりませんけれども、休みが足りないのではないかな。というのも学生なので、家で勉強もしなくてはいけない。そういった時間も部活に染まっているというか、形になってしまっているというところで非常に偏っているんですけれども、それを生徒は自分で希望しているということが、それも一つあると思うんですけど、その辺、良いのだろうかと思うんです。全員がそうではないだろうなというのもあるし、全てバランス取りたいという生徒さんもいると思うんですけれども、やはりバランスとしてこれで家で勉強をする時間があるのだろうか。その辺は皆さんの意見を聞きたい。

(委員長)

ほかにはいかがでしょうか。

(委員)

私は、理屈があってそれで基準線を設けるのであれば、それでいくしかないなと思っています。長ければいいというわけではなくて、こうこうこういう理由だから、こういう時間内でやっていくんだというその基準です。先ほど、産業医の100時間残業をしたらもう面接しますよとか、いろいろありましたけれども、やはり基準がほかにあるわけですから、生徒だけではなくて職員も働いています。それで、決まればそれでいくしかないなというふうに思っています。
実は、部活動にのめり込んでいると、じゃあ、放課後が駄目だったら朝ということになるので、ぜひ朝は何時以降はもう学校には入れませんよというようなところまでやらないと、職員も生徒も守れないかなというふうには思っています。
絶対に忘れてほしくないのは、子どもたちには多様性があります。生物ですから。その多様性の中のあるグループというか、ある思いを持っている子たちを受け入れられるような学校であってほしい。平均的な子を受け入れる学校であれば、それは県立高校でいいと思います。市立ですから、そこは多様性のある子を受け入れるというふうに考えられたほうが、私は、市立柏高校としての特徴が出るんじゃないかなというふうに思っています。
以上です。

(委員)

この活動時間と休養日について考えていると、労働時間を今は自由化と言ったらあれですけれども月によってある程度決めていいよとか、1日8時間以上は働く日があってもいいんだよというようなことがあると思うので、絶対毎日3時間以内、あるいは6時間以内ということにするのではなくて、総時間で幾らとか。ただ、8時間以上は1日駄目だよとか、そういう基準になるものを作るのも一つの考え方なのかなとは思います。ただ、そうするとややこしくなっちゃうのは、別の面であるので、恐らくいろいろ考えられた上でこの規定というか、基準を作られたんだろうと思うので、まずは、これでやってみていいとは思うんですけれども、後々はすごくいっぱい練習をしたい月もあるでしょうし、勉強にある程度注力しなくてはいけない月もあるでしょうし、ここは、柔軟に考えられるときが来ればいいのかなと思います。
以上です。

(委員長)

ありがとうございます。はい、どうぞ。

(委員)

全国レベルの学校は、結構あって私の知っている学校なんかは朝練はもう一切なしで、放課後練習も6時で終わりとか、あとテスト前は絶対やらないし、顧問の先生が申請を出せば何日間かはできるというふうな形をとっていても、全国レベルに学校は行くというのも、ちょっと知っているんですが、それとはまた別に資料1のほうで教育長さんが言っていることを私は一番大事にしてほしいなというのが、やっぱり今現在の生徒の気持ちを一番大事にしてほしいなというのが、一番思いますので、市のほうもそれを一番重視としてやっぱり考えていただきたいなと思いますのでよろしくお願いします。

(委員長)

ありがとうございます。

(委員)

私の意見は、先ほど言ったとおりなんですが、あえてつけ加えさせていただければ、特別な場合を想定することは、ともすると本来の決まりをないがしろにしてしまう可能性が大きいことは、これまでの実践の中でよく分かっているので、できるだけそういう特例を設けないほうがいいだろうとは思っています。

(委員長)

ありがとうございます。そうすると、年間でどれくらいとかできないとか、期間とかそういう形で少し縛りをかけるとか、その辺り柔軟に活動するというお考えですか。

(委員)

私は、さっき言ったように国の文化庁のガイドラインが基本だというふうに考えていくべき、ただ、よく分かるので。実は、吹奏楽というのは間一日おくと音楽指導者に言わせれば、スポーツと違ってまたゼロに戻ってしまうという特殊な部活でもあると言えますので、そういう種目を全部統一して見るということは難しいことはよく分かっていますが、ただ、やっぱり基準を何に求めるといったら、その国の基準に。あれはやはり国が様々なスポーツでいえば医科学的な様々なことで分析して基準として出していますので、そこを基準として考えるべきではないかなというのが私の考えです。

(委員長)

ありがとうございます。ほかには何かつけ加えることはありますでしょうか。

なければ、これはまた事務局のほうで再検討していただいてよろしいでしょうか。じゃあ、よろしくお願いします。

(3)提言に対する今後の取組(部活動の見直し以外)について

(委員長)

それでは、次に「提言に対する今後の取組について」、事務局から説明をお願いします。

(教職員課統括リーダー)

よろしくお願いいたします。資料3になります。
提言に対する今後の取組(部活動の見直し以外)の御提案です。資料3のほうでは、部活動の見直し以外の主な取組について現在計画中のものを含めて説明させていただきます。
提言で一番目に記されていたのは、養護教諭とスクールカウンセラーの連携の強化ということでございました。その趣旨は、問題を抱えている生徒の適格な把握です。あわせて、学校の施設面を改善し、学校で事故は発生しないように環境を整えることも同様に大切だと考えております。そのために進めていることが表内の学校内の体制というところに記されています。
まず、心のケアについて、現在学校では、今まで以上にスクールカウンセラーと養護教諭が綿密に情報交換を行うようにしています。加えて9月からは、取り急ぎスクールカウンセラーの勤務日数を週に2回、月に8日というふうに増やすことになりました。来年度以降は、常駐化及び顧問として配置ができるよう検討及び調整を行っています。
あわせて社会福祉の観点からも生徒の悩み事等に対応できるよう、専門職員、スクールソーシャルワーカーを週1日10月から配置する予定です。生徒の心の変化を見逃さないためのストレスチェックも導入したいと考えているところです。いじめアンケート実施は、学期に1回から月1回に変更し、また小中学校で使用されている匿名相談アプリSTANDBYも導入するなど様々なチャンネルを用意するようにしております。
施設改善については、現状練習後に顧問が見回りをして生徒の下校を必ず確認するようにはしています。しかし何度戸締まりをしても生徒が出入口のカギを勝手に開けてあけっ放しになって教員が気づかないうちにまた開けられてしまうといういたちごっこも続いています。そうすると、勝手に入った生徒が人目につきにくいところに隠れているというようなことが起こり得て、そうするとまた同じような事故が起こるというところから、人感センサーを増設するとともに出入口のオートロック化を進めたいということで、補正予算に入れていただくようお願いしているところです。
その他、柏市の体制に関する取組や国への提言などについては、そこに記されているとおりということになります。
以上です。

(委員長)

ありがとうございます。ただいまの説明、何か御意見とかございますでしょうか

(委員)

今説明いただきましてありがとうございます。実施済み二つ、スクールカウンセラーと養護教諭の連携強化とかいじめアンケート、これって何らかの成果みたいなものは見え始めているんですか。取りあえずやっているというだけのことでしょうか。教えていただければありがたいです。

(市立柏高等学校長)

アンケートの月1回の実施というふうに回数を増やしたんですけれども、今、やはり毎月アンケートを取りますと、子どもたちの進路の悩みとか、それから今7月は期間を少し幅を広げて紙じゃなくて、入力する感じで、グーグルホームを使ってやっています。初日でもう数件出ております。先月も相談したいという生徒については、委員会のほうで全て職員が担当して割り振って子どもたちから相談の内容を聞いて、また助言したりとか、あるいは必要に応じて保護者の方とも連携を取っている。ですから、そういった意味では、今まで学期に1回しかやっていなかったことが、毎月やるので職員のほうも大変なんですけれども、きめ細かくはそういった対応が以前よりもできているんじゃないかなというふうに思っています。

(委員)

ありがとうございます。毎月やっておられるということですけれども、あまり長いアンケートに答えるものではなくて、多分かなり効率的なやり方でやっておられると思っていますので、形骸化しないようにうまく運用していただければと思います。分かりました。効果が上がっているということで了解しました。

(委員長)

ありがとうございます。他に何かありますでしょうか。

(委員)

このようなことを予算化してもらい、市のほうでも実施していただければ、生徒も保護者のほうも部活に安心していけるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。

(委員長)

ありがとうございます。他にいかがでしょうか。

(委員)カウンセラーを導入とかそういった意味ですごく相談したい人は、相談しやすくなっている。スクールカウンセラーと養護教諭の方が聞いた話を部活の先生とかにお話しするというのは本来いけないと思うんです。そこはどういうふうにつないでいくというのが大事なところで、体制ができていてもなかなかつなぎ切れないというところかもしれないので、そこの連携が大事だなと思います。

(委員長)

ありがとうございます。

(委員)

ちょっと僕が不勉強だけなのかもしれないですけど、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーというのはどういう違いがあるのか教えてもらいたい。

(児童生徒課長)

スクールカウンセラーというのは、心理の専門家というふうに捉えていただければと思います。臨床心理士でございます。もしくは、最近は公認心理士という資格を持った心理の専門家。スクールソーシャルワーカーについては、福祉の専門家ということで、例えば、家庭環境だったり経済面だったり、そういった問題を抱えたお子さんに対して、専門機関とつないでいくという、そういった違いがございます。

(委員)

ありがとうございます。例えば、スクールカウンセラーに福祉的なことを相談するときに、じゃあ、それは来週のソーシャルワーカーに相談してねと、心理的なことをソーシャルワーカーに聞くと、じゃあ、それは明日来るスクールカウンセラーに相談したらということになると、その高校生の悩みというのがちゃんと解消できるのかなというところの不安というものはあるのかなとは思います。結局いろいろなことが縦割りになってしまって画期的な支援とかいうのができにくくなるということがあるので、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、養護教諭というのは、いかに連携して包括的な支援ができるかというのが大事になるなと思います。以上です。

(委員)

二つ質問です。養護教諭については、今、一人体制なんでしょうか、二人体制なんでしょうか。
二つ目です。これ委員会のほうに質問です。一番下の国への提言です。部活動ガイドラインの全国的な徹底を要望ということは、要望する側は、やっていないといけないというふうに私は捉えるんですけれども、それはいかがなんでしょうか。

(市立柏高等学校長)

養護教諭についてですけれども、本来は本校の学校規模から申しますと、養護教諭は2名配置されるのが適切というふうになっておりますけれども、いろんな予算等の関係もありまして、擁護助手を加えた二人体制で行っております。
以上です。

(指導課担当リーダー)

国への要望のところで、今、市のほうで調整している内容といたしましては、ガイドラインの徹底というよりも、小中高のそれぞれの実態に合わせたガイドラインに作りかえるというところも踏まえて、国のほうで再度検討していきたいという方向で調整しております。

(委員長)ありがとうございました。

(委員)私の経験では、本当に子どもが悩んで苦しいときって身近な人には相談できないということが多いかと思うので、例えば、その意味では、相談アプリの導入とか、見ず知らずの人に相談できる体制があるのはいいと思います。

(委員)

確かにいろんなチャンネルをいろいろすくい上げるという点ではいいんですけれども、問題は、先ほど話に出ましたけれども、それをどう連携していくのかということが大事で、本人の悩んでいるときにスクールカウンセラーのところに自分から行くのかということあるし、あと一つは、やっぱり担任の先生とか顧問の先生とかが何かおかしいとか、何か様子が変だとか、というのをキャッチするのは、やっぱりそういう先生方じゃないかなと思うんですよね。先生方から例えばスクールカウンセラーとか、ソーシャルワーカーとかそういうところにつないで、そして問題はこの自殺をどう予防するかということですから、この精神疾患の発症に至る過程の中で、早めに医療につないでいくと。この姿勢がやっぱり大事だと思っているんです。だけど、この連携がなかなか難しいので、特に一番身近にいる、身近と言いますか、様子の異変とか、それが気づきやすいのは、恐らく担任とか顧問じゃないかなと思うので、特に吹奏楽部だとやっぱり顧問が、あれ今日来ていないなとか、いろんなことをやっぱり感じ取るので、そういった顧問からソーシャルワーカーとかそういったところにカウンセラーのところに行って相談するとか、本人側はうまく面談につながっていけば、その悩みとかって分かるんですけれども、そこがなかなかつながらないということも当然あるし、あとは、そのやっぱり危機的な対応をどうするかということですね。先ほど、守秘義務ということがありましたけれども、本人が悩んでいるところを話さないという又は話せない。しかし、守秘義務以上にやはりすごいことが起こる。自殺が起こる危惧があれば、これは守秘義務以上に対応を優先すべきだというふうに思うので、ただチャンネルがあるというだけではなくて、これは動いていくということが大事なので、そこをもう少し連携という形で検討していただきたいと思います。
ほかには何かありますか。
全体を通して何か御意見等ございますか。この4番とほかに何か意見をもらいたいとか事務局はありますか。大丈夫ですか。
じゃあ、全体を通じて何か御意見等ございますでしょうか。

(委員)

国への要望の中で、あえて私からこれもどうだろうというので、私は、全国大会とかそういう大会の在り方を早く見直すべきだと思っています。特に全国大会がある国というのは、世界で見るとそんなにはなくて、やはりこの大会の在り方を見直すことが部活の過熱化を防ぐ一つの要望でもあって、そういう動きもありますが、さらにそういうことを市町村からも要望していくのはいいではないかなと。市町村からの意見を待っているというのが国の現状かと思いますので。

(委員長)

ありがとうございます。ほかには、いかがでしょうか。

(委員)

それと、もう一つ言い忘れたんですけれども、やっぱり家族との連携ですね。ここをどうやって吸い上げるかということも検討していただきたいと思います。親御さんはやはりこの本人になかなか本人の悩みだとかを親御さんに話したときには、もう手遅れになっているとかということもあるので、学校の例えばカウンセラーと、あるいはそのカウンセラーなり担任なりと家族連携というのは、非常に難しいんですけれども、やっぱり考えておかなきゃいけないというふうに思います。

閉会

(委員長)

ほかに御意見がなければ第2回アドバイザリーボードを閉じたいと思います。事務局においては、本日の助言、意見等を踏まえて提言等に対する対応について検討をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、終了ということにさせていただきます。どうもありがとうございました。

関連ファイル

01 次第(PDF:35KB)

02 席次表(PDF:24KB)

03 アドバイザリーボード、総合教育会議でのご意見を踏まえた論点整理について(PDF:100KB)

04 令和4年度第1回総合教育会議会議録(PDF:161KB)

05 県内他高校「部活動の活動方針」記載内容(抜粋・要約)(PDF:30KB)

06 提言に対する今後の取り組み(部活動の見直し以外)(PDF:104KB)

07 吹奏楽部の組織体制について(PDF:49KB)

08 市立高校の部活動活動方針について(PDF:244KB)

 

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