更新日令和6(2024)年4月24日

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令和5年度第4回柏市交通政策審議会地域公共交通部会会議録

1開催日時

令和6年3月26日(火曜日)午後2時00分から午後4時00分

2場所

上下水道局 401・402会議室

3出席者

委員(会場出席15名、WEB出席1名)

会場出席者:藤井委員、宮崎委員、知久平委員、高橋豊顕委員、間宮委員、吉﨑委員、中嶋委員、太田委員、松丸委員、平塚委員、星委員、松本委員、阿部委員、髙橋直人委員、中野委員

WEB出席者:伊東委員

欠席者:小林委員、永田委員、髙橋直資委員

オブザーバー出席:武藤氏(東武バスセントラル株式会社)

事務局

土木部 交通政策課 坂齊次長兼課長 他6名

4傍聴者

3名

5議題

(1)柏市地域公共交通網形成計画の改訂について

(2)コミュニティ交通導入の手引きについて

(3)柏市一般乗合旅客自動車運送事業運賃協議会の設置について

(4)やよいタクシーの継続運行について

(5)柏ビレジ自治会におけるコミュニティバスの運行について

(6)シルバーパス実証実験について(報告)

6議事要旨

(1)柏市地域公共交通網形成計画の改訂について

資料4-1、4-2、4-2-1及び4-3に基づき、事務局より説明を行った。主な質疑は以下のとおり。

【藤井部会長】

今回の改定案については、お認めいただき具体に進めていく流れでよろしいか。

 

【委員全員】

異議なし。

(2)コミュニティ交通導入の手引きについて

資料5-1及び5-1-1に基づき、事務局より説明を行った。主な質疑は以下のとおり。

【松丸委員】

検討ステップの中に利害関係者への説明や理解を入れていただきたい。

コミュニティ交通のうち、市役所に行っているバス以外は南部のワニバースやカシワニクルであり、これらはタクシー事業者でやっている。お客様を失ってまでも地域のお役に立とうの気持ちで取り組んでいるので、導入する地域の事業者には是非説明し、共有してもらいたい。そういったことを手引きにも盛り込んでいただきたい。

 

【事務局】

ステップ3に関係者への調整という項目を入れさせていただきたいと思う。

【吉﨑委員】

コミュニティ交通のバス車両は、今持っている車両で行う場合は問題ないが、新しい車両を購入して実施する時は、バス車両は5年で減価償却するので、この場合収支率はどう計算するか、このあたり記載しておく必要があると思う。

 

【事務局】

新車導入があるかないかで条件が変わってくるので、見せ方を工夫したいと思う。

 

【伊東委員】

買い物支援タクシーで月13人を基準にされているが、週に何回走らせているかで変わってくると思う。たくさん走らせれば収支率が悪くても13人は達成できてしまうので、もう少し縛りがあっても良いのではないか。

 

【事務局】

おっしゃる通り、運行日数によって変わってしまう。もう少し基準を見直したい。

 

【藤井部会長】

乗合を発生させるために平均乗車人数を示すなど、新たな条件も必要になってくると思う。

 

【松丸委員】

藤井部会長への質問だが、収支率で小型バス30%やそのほか20%などというのはどのくらい妥当性があるのか。ハードルとしては高いのか低いのか。市の予算の都合もあるのか。

 

【藤井部会長】

自治体によって様々で、千葉県でも南に行くと低くなる傾向がある。都心に近いと収支率50%や40%くらいだが、南に下りていくと20%くらいになっている。東葛エリアは30%から40%、都心に近くなると50%といった状況。あとは自治体の財力でどこまで担保するか。そういった意味では今3割と出しているのでそれほどおかしい数字ではない。

 

【事務局】

ワニバース逆井・南増尾・沼南コースが車両サイズ等の都合もあり実績ベースで収支率20%、カシワニクルも過去の実績で20%ほどで、それらを踏襲した数字である。

小型バスは市役所ルートにおいて徐々に収支率が上がってきており、実績ベースとして30%想定している。

 

【藤井部会長】

流山のグリーンバスの収支率60%は、逆に3割近くを行政が負担しているが、それを超えるとバス事業でも運営し自治体が補助という形態もできる。一方、2024年問題でバス事業には減便や運休等の問題もあり、路線の再編に大きく動きは取れていないという現状である。

 

【髙橋直人委員】

3ページ『※運営組織は町会に限定しません(町会等との連携がとれる関係であること)』とあるが、どのように確認するのか。

 

【事務局】

地域の皆さんにコミュニティ交通が欲しいということで立ち上げていただく際に、一番ご相談いただきやすいのは町会や自治会かと思うが、地域の事情でそういった組織が使えない場合もあると思う。一方で地域の町会の方と協議や連携しながら進めてもらいたく、新しい枠組みの方と地域の方と協議や、例えばアンケートの協力を求めていけたらと思う。

 

【藤井部会長】

手引書にはもう少しその辺りの詳細、NPOの場合なども書き込んでいただけたらと思う。

 

【阿部委員】

地域にとっては、このように仕組みを見える化してもらえるのは大変ありがたい。

収支率3割、2割や利用の人数13人などは、手引きとは別で構わないので協議に入った段階では我々話を持ち込む側が試算できるようなフォーマットを作っておいていただけるとありがたい。

 

【藤井部会長】

それでは今のご意見を踏まえ、具体的に手引書を作成に反映していく流れにしても良いかお諮りしたいと思う。

 

【委員全員】

異議なし

 

(3)柏市一般乗合旅客自動車運送事業運賃協議会の設置について

資料6-1、6-2及び6-3に基づき、事務局より説明を行った。

【藤井部会長】

法改正によってこのような運用に変わるというものであり、これはお認めいただかないと運行できないものになる。お示しいただいた委員構成で検討するということでよろしいか。

【委員全員】

異議なし

(4)やよいタクシーの継続運行について

資料7に基づき、事務局より説明を行った。

【藤井部会長】

継続申請についてお諮りさせていただくが、やはり月別では4回、5回と運行回数にばらつきが出るので、先ほどの継続判断基準13人は、やはり1回ごとの基準の方が良いと思う。

【松丸委員】

やよいタクシーの利用率、とねっこタクシーに比べると少ない。

こちらの町会の方が人口が多いので、もう少し利用があっても良いかと思うが、宣伝不足などが理由なのか。もう少し利用があっていいのではないかと感じている。

【事務局】

利根町会が約100世帯、弥生町会が約300世帯で、面積も弥生町会が広いが適した乗り場があまりなく、いまの幼稚園の所しかない。その集合場所が遠いことも考えられるので、できればもう一か所くらい設置できると良いと思うが道路が狭く停められる場所がなく苦慮している。

【知久平委員】

隣の町会に住んでいるが、近隣の町会でも利用くださいとPRはしている。

ただ見ているとカスミ(スーパー)まで歩いていく人が多い。冬場になると利用者が増えるなどは出てくるのでは。

【藤井部会長】

どのような形で利用効率を高められるかが課題に思う。実証期間中にどういった改善が図れるか、是非検討していただければと思う。

それでは継続申請を受けるかお諮りしたい。

【委員全員】

異議なし

(5)柏ビレジ自治会におけるコミュニティバス運行について

資料8に基づき、事務局より説明を行った。

【武藤氏(東部バスセントラル株式会社)】

反対はしないが、影響が大きくなると我々も路線再編や減便を考えないといけなくなることを、ご了承いただきたい。

【事務局】

コミュニティバスを運行することで路線バスが廃退するのは好ましくないと考えている。

ルートについては路線バスの終着駅になっている柏の葉キャンパス駅や柏駅は避け、柏たなか駅とモラージュ柏間を結ぶことで極力影響ないよう自治会に設定してもらっている。

また、今まで自家用車を使っていた人がバス利用の生活に変わり、結果、路線バスも使うようになればと考えている。コミュニティバスが入ってくることで、今までの生活習慣を変えるきっかけになればと期待している。

【藤井部会長】

現実的に、週3回でフルタイムではないという配慮と1日5便という限定した運行ということにはなっているが、ご懸念されるのは当然であろうと思う。実証運行期間中にどういった形の影響があるか、きちんと検証していただければと思う。

【松丸委員】

利害関係者に説明した上で、こちらにあげて欲しい。

我々は知っていたが、東武バスさんも知っていた内容か。

【事務局】

説明し、ご存じの内容である。

【松丸委員】

このコミュニティバスの利用者に、運行前はどういった交通機関を使っていたかのアンケート調査をお願いしたい。その結果も公表してもらえれば、それを見て我々もどのくらいの影響を受けたのか分かる。

【藤井部会長】

何らかの形で検証し、この場で公表していただければと思う。

武蔵村山市の協議会の委員も務めているが、コミュニティバスの運賃を距離対制運賃からワンコインに切り替えた時期がある。公共交通会議で反対したが市長が変わってトップダウン型で切り替わった案件。その際は調査費を入れて、利用者の転換について調査した。結果はバス事業者に1,000万円を超える負担が生じていた。この数字を出して公共交通会議で翌年度から均一制ではあるが運賃を上げた改善計画を立てたことがある。それぞれの地区ごとに交通モードが異なるというケースも出てくると思うが、ぜひ検証し、この場で公表していただければと思う。

【阿部委員】

生活する側から見ると、こういう話は突然出てこないと思うので、事前に事業者に情報提供されたうえでこの場に出ていると我々は認識しているが、どうなのか。

【事務局】

これまで4年間にわたり現地とやり取り調整してきた。話が固まってきた後も利害関係者との対話や情報共有も大事だと考えてお話をさせていただいている。

【藤井部会長】

こういったこともあるので、先ほどの手引きにもはっきり関係各位の調整を盛り込んでほしい。説明を受けた・受けていないは感覚的なものになってしまうと良くない。手順を踏んで調整できる仕組みを作ってもらえればと思う。

【中嶋委員】

自治会で実証実験を行って、改めて運行をするようであるが、今後も実証実験となるのか。

【事務局】

今後21条で申請させていただくので、実証実験という位置づけになる。

【中嶋委員】

実証実験なので期間を限定して実施する。従って、21条の要件のひとつである期間を限定して行うに該当するという理解でよいか。

【藤井部会長】

今日の資料のタイトルにも実証運行とついていないので、本格運行と誤認のないよう、そのあたり明確な表記にして欲しい。

【伊東委員】

運行スケジュールが通勤通学には使いにくい時間帯になっている。基本的には買い物を目的にしたスケジュールになっているが、住民の方と調整の上、買い物がメインとなった経緯と理解してよいのか。

【事務局】

地元の方で1か月くらい実証を行い、買い物利用の多かったモラージュ柏を念頭にルート設定し、全体の経費を考え時間帯や運行日数を減らす提案を地元からいただいての形になっている。

【伊東委員】

通院の方たちはどういうルートを確保されているのか。

【事務局】

柏たなか駅の隣に病院があるので、柏たなか駅までの乗車で通院できる。また病院も送迎バスを走らせている。

【伊東委員】

バス路線としては、北柏駅と柏の葉キャンパス駅へ行く便があるという認識でよいか。

【事務局】

その通りである。

【伊東委員】

運賃の収受方法の回数券事前販売は地元の方には良いが、外からの利用者は回数券を買わなければならない。現金収受はできないのか。

【事務局】

このやり方は地元自治会の提案によるもの。現金収受の場合は仕組みを考え得なければならない。実証運行の中で、今後検討したい。

【伊東委員】

自治会の方々はご存じでも、駅やモラージュ柏から初めて乗る方の混乱がないよう気を付けねばならないと思う。

【藤井部会長】

一般の乗降につながらなくなるので、再検討も必要になるかなと思う。

【吉﨑委員】

運賃設定の所があまりないスタイル、回数券はどこで購入するのか。年間パスポートも夫婦券などがあり斬新で想像がつかない。

【事務局】

この辺りは柏ビレジ自治会の方が主導で動いていて、柏ビレジのコンビニで販売する。

細かい運用面は柏ビレジ自治会のほうに確認したい。予約も進めていて、現在回数券が最も多く、年間パスは数件のようである。

【藤井部会長】

通常の運用と違う事業展開となる。地域ルールとしてなり立って、どのように波及するのか丁寧に事務局で確認せねばならない。

本件は一つの町会として不便地域に相当するところでも、不便地域ではない公共交通のバス路線が使えるところが7割くらいある混在地域である。丁寧に運用状況を把握して、改善することがあれば随時行うことを条件化しておく必要があるだろう。

【藤井部会長】

この案を止めるという意見はなく、まだ中身が見えにくい手続き運用があるので少し課題検証をしていかないといけないところはあるが、まずは実証実験としてスタートするので、不便地域の方の移動の足として、外出行動の支援ができるような仕組みとして成り立つのか。またどのような形でモード転換したのかなど、実証期間中に調査などを取り組んでいくことになると思う。このような形で進めてよいかお諮りしたいと思う。

【委員全員】

異議なし

【藤井部会長】

この後行われる運賃協議会の内容においては、委員に書面等でよいので報告をしてほしい。

(6)シルバーパス実証実験について(報告)

資料9に基づき、事務局より説明を行った。

【伊東委員】

料金が半額になると収支率がどうなっていくのかを今後検討していくとよいと思う。

また周知をどうやっていくのかが重要。75歳以上の方への周知は回覧板などになると思うが、あまり情報にアクセスしない世代になるので、工夫していただければと思う。

【藤井部会長】

収支率の計算において、これは別に予算化しているので別事業として換算するのか、丁寧な検討が必要である。

これは報告事項で決議事案ではないが、外出機会が増えれば、その他の公共交通がどう変わるかも見て行っていただければと思う。

関連ファイル

資料1_次第(PDF:75KB)

資料2_柏市交通政策審議会名簿(PDF:143KB)

資料3_座席表(PDF:44KB)

資料4-1_柏市地域公共交通計画の改定案について(PDF:2,622KB)

資料4-2_柏市地域公共交通網計画(案)(PDF:35,303KB)

資料4-2-1_短期施策I(PDF:229KB)

資料4-3_パブリックコメントの結果について(PDF:555KB)

資料5-1_コミュニティ交通導入の手引きについて(PDF:1,511KB)

資料5-1-1_柏市の手引きにおける各種条件設定(PDF:495KB)

資料6-1 一般乗合旅客自動車運送事業の(運賃)協議会について(PDF:171KB)

資料6-2 柏市一般乗合旅客自動車運送事業運賃協議会要領(案)(PDF:99KB)

資料6-3_柏市一般乗合旅客自動車運送事業運賃協議会委員名簿(PDF:84KB)

資料7_やよいタクシーの継続運行について(PDF:779KB)

資料8_柏ビレジ自治会によるコミュニティバスの運行について(PDF:1,661KB)

資料9_シルバーパス実証実験について(PDF:657KB)

お問い合わせ先

所属課室:土木部交通政策課

柏市柏255番地(柏市役所分庁舎1-1階)

電話番号:

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