更新日令和6(2024)年3月4日

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令和5年度第2回柏市交通政策審議会会議録

1開催日時

令和6年2月1日(木曜日)午前10時00分から午前11時00分

2場所

上下水道局 401・402会議室

3出席者

委員(会場出席18名、WEB出席3名)

会場出席者:藤井委員、大沢委員、宮崎委員、知久平委員、高橋豊顕委員、間宮委員、浅川委員、小原委員、吉﨑委員、中嶋委員、松丸委員、平塚委員、星委員、松本委員、永田委員、阿部委員、髙橋直資委員、中野委員

WEB出席者:小瀧委員、太田委員、髙橋直人委員

欠席者:伊東委員、小林委員

事務局

坂齊土木部交通政策課次長兼課長他9名

4傍聴者

1名

5議題

(1)(仮称)柏市自転車活用推進計画の策定について

(2)鉄道の利用状況および実施事業について

(3)令和5年度第1回および第2回地域公共交通部会について(報告)

6議事要旨

(1)(仮称)柏市自転車活用推進計画の策定について

資料4、5及び6に基づき、事務局より説明を行った。主な質疑は以下のとおり。

【吉﨑委員】

 電動自転車に関する記載がほぼないが、近年、輸入の電動自転車が増加しており、基準に即した仕様になっていないことを知らずに買う方も多いのではないか。そういった自転車が増えると自転車同士の事故も増加すると思われるので、対人、対物の保険に入るよう周知が必要ではないか。

 

【事務局】

 ご意見感謝する。

 

【阿部委員】

 データを見ると高齢者の自転車事故が多い。普段の生活でも高齢者による自転車運転で危険に遭遇することが多くある。高齢者へのルール周知等に取り組まないと高齢者の事故は減少しないのではないか。

 

【事務局】

 高齢者の事故が多いことは、市としても認識している。高齢者への安全対策の観点も計画の中で整理しながら今後検討したい。

 

【藤井会長】

 自転車はどこを走っていいのか、通行位置がよくわからない。車道に矢羽根や自転車専用通行帯が設置されたことによって交通の整序化が少し図られたが、「高齢者は歩道を走って良い」など、様々なルールがある。その周知を徹底的にやらないと高齢者の事故はカバーしきれない。安全教育というキーワードは絶対的に必要である。

 キックボードを含めて免許制度は少し枠組みが固まったので、指導強化も必要になってくる。自転車購入時に対する保険については一部書き込みがあったが、電動自転車についてはどうにもならないところがある。市の取り組みの中でも、基本的な方針の枠組みに組み込むなどのアプローチをしなければいけないと思う。

 また、自転車ネットワーク路線100kmの整備予定がまだ7kmしか整備できていないということであるが、これから一気に整備されることはまず期待しにくい。整備と並行して、安全教育を含めた自転車利用者の意識を変えていく必要がある。そのためのモビリティマネジメントといった側面を相当数増やしていかないと自転車には取り組めない。

 自転車ネットワークの中にも、周遊するような観光ルート、子ども(特に高校生)の自転車通学が認められているエリアの通学ルート、また買い物というキーワードになると地域の方たちの生活利用のルート等レベルを分けた形で自転車のネットワークをどう位置づけるか検討する必要がある。図の中に赤いネットワークの線が書いてはいるが、そこの本来の意味づけを変えていかない限り運用の問題は解決できてこないと思う。計画策定する上での検討事項として盛り込んでいただきたい。

 

【間宮委員】

 自転車の交通ルールは子どもたちが最初に乗るときに周知することが大切だが、そのとき側にいる保護者が自転車の交通ルールを知らない。自動車は教習所に通い免許を取って運転するが、自転車の交通ルールは多くの方が無知と言っていいぐらい知らない。毎朝の交通安全立哨活動でも、言えば理解し、覚えてくれるが、伝えてくれる人がいない。知らないの連鎖になっている。

 高校生の自転車は、3車線のど真ん中を猛スピードで右折していく。自転車は本来2段階右折。自転車に乗車中は車両であり、降車して押すときは歩行者という違いをわかっていない方が多すぎる。

 自転車通行空間の整備は確かに嬉しい。一方で、新柏のさくら通りを今朝通ってきたが、白い自転車マークは残っているが、青の矢羽根は消えてしまっている。誰がどのように維持していくのか。

 歩道と車道を区別する途中に外側線があるが、矢羽根は外側線の外側の車道側に書かれているが、どういう意味で、どのように通行すべきかわからない。整備したのであれば、定期的に自転車通行空間の利用実態を見ていただきたい。時間、人手が足りないというのはわかるので、市民を使えばよい。朝の時間帯は、ボランティアが常に立って子どもたちの安全を見守っており、その声を吸い上げることも重要である。シルバーリーダーや交通安全のリーダーを増やし、自転車活用に協力していただく方法を取っていただきたい。

 

【事務局】

 貴重なご意見をいただいた。交通ルールについては交通安全教室を行う部署にも確認しており、小学生に対しての交通安全教室は実施できているが、成人に対しての交通安全教室・安全啓発は、十分には実施できていない現状があることは聞いており、課題であると認識している。

 矢羽根の整備について、新柏のさくら通りでは矢羽根が消えている現状もあり、現場の声を拾っていかなければいけないと認識を改めた。その点も踏まえて計画策定をしていきたい。

 

【藤井会長】

 自転車の安全教育については、以前荒川区で小学生への自転車免許証発行の取組に関わった。安全教育の一環として乗り方教室を行い、子どもたちは喜んで自転車の免許証を持って乗っていたが、子どもたちが正しいルールで走行していても保護者がルールを守らないといったこと等があり、取組を一時中止をしていた。やはり子どもたちへの教育は必要ということで復活し、保護者に対しても啓発しなければいけないと動き出したところまで把握している。これは柏だけの問題でなく、全国的な大きな問題である。

 これから自転車活用推進計画は、自転車の使い方だけでなく、利用する意識そのものを変えていくような、問題意識提起型でもよいので、ぜひ盛り込んでいただきたい。

 

【知久平委員】

 私自身も以前は柏駅周辺でスピードを出していたが、足が悪くなり、自転車に乗るのが怖くなった。お年寄りの中には、「歩くのが大変だから」自転車に乗っている方もおられ、自転車に杖をつけている場合もある。

 自転車専用通行帯や矢羽根の通行空間は、自動車のドライバーがスピードを出してくるため、怖くて通行できずに歩道を通行してしまう。新柏のさくら通りも怖くて走ったことがない。今後気をつけてきちんと走らなければならないと思う。

 高齢者の交通ルール周知であるが、柏には高齢者向けのサロンが多く、そこで交通ルールの研修をやってもらいたいと言えばよいと思う。その際、「バスのドライバーはこういうことが自転車で困っている」など、具体的な例を話したほうが高齢者には理解いただけると思う。

 私は、自動車免許証を持っていないので以前は交通ルールがわからなかった。サロン活動を利用してお年寄りの交通教室をやるとよいのではないか。

 

【藤井会長】

事務局は、そういったものを含めて検討いただきたい。

 

【大沢委員】

 3点ある。1つは、観光需要も含めてレンタサイクルという表現が出てきたが、シェアサイクルという概念が出ていないので、検討してもよいのではと考える。

 2点目、記載されている自転車の交通事故率が柏市の値のみである。全国・千葉県の中で柏市がどのような位置づけなのか把握し、事故率が高い状況であれば更に対策しなければいけない。一つの数値だけでは結論を出せないので、そこは整理した方がよい。

 最後に、13ページの交通特性でパーソントリップ調査の自転車分担率の記載があるが、割合であり、トリップ数で整理したときに自転車のトリップ数が減少しているのか把握したほうがよいのではないか。柏の葉キャンパス駅、柏たなか駅周辺は変動値が大きいが、新たな駅・まちができ、自転車利用者の絶対量が増えてきた。もともとの自転車を利用している人の数は変わらないという可能性もあるかもしれないので、割合で整理するとミスリーディングしてしまう可能性がある。トリップ数でも比較して、柏市内の自転車の実際の動きや量がどうなっているのかチェックしたほうがよいのではないか。

 

【藤井会長】

 事務局は今のご提案について確認をお願いする。

 駐輪場のところの数字は、トリップエンドの数として押さえられてくると思うが、動き方と停め方と両方を把握しておかなければいけない。

 近年、子育て世代の方たちの自転車は、前後にチャイルドシートが設置されており、本体幅が大きくなってきている。駐輪場のキャパシティや大型の自転車への対応など、トリップだけでなく、利用の仕方そのものについてもご確認いただきたい。

 

【吉﨑委員】

 バス乗務員から、外国の方の乗った自転車が、車道を逆走していたり、歩道や私有地を区別なく走行していたり、危険であると聞く。それを止めて日本人が指導するという機会もないため、雇用主である企業への周知も進めていくとよいのではないか。

 

【藤井会長】

 検討していただきたい。

 自転車について課題が多くあるが、大沢先生の協力も得ながら、次の審議会でまた報告があるので、引き続きよろしくお願いする。

(2)鉄道の利用状況および実施事業について

【浅川委員(東日本旅客鉄道)】

 日頃からのご理解ご協力に感謝する。鉄道輸送の状況について、定期外利用は2018年度比で9割まで戻ったが、定期利用は8割半ばから上に戻る状況にない。新しい生活様式が社会に定着する中で、ニューノーマルに対応した収益について考えていきたい。

 混雑緩和については輸送体系の見直しと、春からオフピーク定期券のサービスを開始した。通常定期からの切り替え2割を目標としているが、現時点では1割に満たないため、周知含め皆様のご理解ご協力を賜って参りたい。

 

【小瀧委員(東武鉄道)】

 日頃からのご理解ご協力に感謝する。鉄道会社は重要な社会使命を持っているが、人口減少や高齢化社会、テロへの備え、近年ではコロナ禍など厳しい状況が続いている。

 2023年度4月から12月の柏市内の駅の乗降者数は、対前年度同時期比で5.1%増だが、コロナ禍前の2018年度比では9.5%減、定期利用は12.6%減となっており、テレワークやリモート会議などの影響が色濃く出ている。一方高柳駅ではコロナ禍前に比べ6.1%増となっており、急行運転化のよい影響が出ている。橋上駅舎化における柏市のご支援ご協力に改めて御礼申し上げる。

 今年度は新柏駅に固定式のホーム柵を設置した。引き続き市内全ての駅に積極的に設置していく。どの駅にどのような柵を設置するかは年度初めのプレスリリースで公表する。

 引き続き、安全輸送と質の高い移動サービスに取り組み、鉄道事業の拡大を目指す。多くのお客様のご利用と、地域活性化政策の実施についてご協力を賜りたい。

 

【小原委員(首都圏新都市鉄道)】

 日頃からの当社線ご利用に感謝する。2023年度利用状況は、ピークであった2019年度比90%程度まで回復している。テレワーク定着の一方、コロナ5類移行や沿線人口の影響を受け回復基調にある。内訳では定期利用が2019年度比80%台、定期外100%程度で、定期利用から定期外利用への移行、秋葉原駅や浅草駅におけるインバウンドなど観光需要増加の影響を受けている。柏市内では、柏たなか駅すぐに大型マンションが複数建設中であり、沿線人口はしばらく増加し、当社線の利用も増えると期待している。

 混雑緩和については、コロナ禍前から8両編成化に向けて取り組んでおり、コロナ禍でも継続して実施している。今年度は青井、六町駅でホーム延伸化工事が完了し、当初計画のとおり進んでいる。実現までに時間を要する事業であるので、ご理解頂きたい。

(3)令和5年度第1回および第2回地域公共交通部会について(報告)

資料7に基づき、事務局より説明を行った。

関連ファイル

資料1_次第(PDF:61KB)

資料2_柏市交通政策審議会名簿(PDF:198KB)

資料3_座席表(PDF:40KB)

資料4_計画策定の背景と目的について(PDF:998KB)

資料5_自転車を取り巻く現況と課題について(PDF:8,440KB)

資料6_計画策定までのスケジュールについて(案)(PDF:260KB)

資料7_地域公共交通部会の協議内容について(報告)(PDF:58KB)

お問い合わせ先

所属課室:土木部交通政策課

柏市柏255番地(柏市役所分庁舎1-1階)

電話番号:

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