更新日令和3(2021)年3月21日

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令和元年度第4回柏市子ども・子育て会議会議録

開催日時

令和元年10月28日(月曜日)午後2時から4時15分まで

開催場所

ウェルネス柏研修室

出席者

委員(敬称略)

小川美和、開地佳代、西藤尚子、常琳、染谷理、髙山勝幸、溜川良次、寺本妙子、丹羽信敬、野呂直子、林恵子、原田圭子、星昌代、宮原敦子

事務局職員

髙木こども部長、恒岡子育て支援課長、三富こども福祉課長、沖本学童保育課長、関野保育整備課長、依田保育運営課長、黒須こども発達センター所長兼キッズルーム所長、根本地域保健課長、その他20人

議事等

  1. 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画に係る量の見込みと確保方策について
  2. 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画の基本理念等について
  3. 特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員の設定に係る意見聴取について

議事等(要旨)

午後2時、定刻になり開会。

第二期柏市子ども・子育て支援事業計画に係る量の見込みと確保方策について

事務局により資料1~3に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(野呂委員)7ページの病児保育事業について、以前は病後児のみ対象の施設もあったように思うが、今は病児対象施設のみということか。

(保育運営課担当者)現在、名戸ヶ谷病院と柏たなか病院の2か所で事業実施しているが、2か所とも、病児も病後児も対応できる施設である。今後設置する施設もどちらも対応できる施設を整備したい。

(小川委員)4ページ目の一時預かり事業について、「はぐはぐポケット中央」の開設は、専業主婦で子育てをしている立場から大変助かる。父親は帰りが遅く、実家は遠いという母親が結構いる。いざというときに少しでも見てもらえるところがあるとありがたい。

(西藤委員)はぐはぐポケット中央を自分の団体で受託しており、開設準備をしている。少しずつ登録、予約が増えている。いざというときのために登録する方が多い。11月1日から開所するので、周りの方にもお知らせしていただきたい。

(溜川委員)3日前までに予約することになっているが、利用者のために、できれば予約期間を縮めていく努力をしていただきたい。

(野呂委員)母と子のつどいでも話題となるなど関心が高い。どのビルか分からなかったという人がいたので、わかりやすく表示していただきたい。

(開地委員)保護者の中には事業名は聞いたことがあるが、どう使うのかわからない方もいる。情報発信の方法を考えてほしい。ホームページやSNSなども便利だが、子どもを預けるという内容だから、保護者も不安があったり心配だったりする。どういう利用方法ができるのか、事前準備なども知りたい。病児保育では心配なこともあったり、病状が急に悪くなったり治ったりするので利用するタイミングも難しい。皆、知っている方に詳しく聞きたいと思っている。保護者同士で話していると聞いてみようかな、見てみようかなという声を聴く。便利なツールも大事だが、顔を見合わせて情報を伝えることも大事。母と子のつどいや母子健康手帳の交付時などをとらえて情報発信の仕方を配慮していただけたらと思う。

(子育て支援課長)現計画に基づいて情報発信しているが、人から人への情報がほしい方は多い。「利用者支援事業」として妊娠子育て相談センターやはぐはぐひろばでの子育てアドバイザーの設置をしており、人から人への情報提供は次期計画でも進めていきたい。母親同士の口コミも有効であるので、そのようなネットワークにも期待している。

(丹羽委員)幼稚園型の一時預かりでニーズは高まっているとあるが、ハード的な部分や人数的なスタッフの対応など、厳しい状況にある。就職説明会を幼稚園協会で行ったが、22園に対して参加が11名と、スタッフが集まらない現状がある。対応する職員が不足し、預かり保育をやめる園も出ている。預かれないことを御理解いただきたい。

(林委員)保育園の現場も、一時預かりで預かりたくても預かりきれない状況がある。はぐはぐポケット中央の開設により、困った保護者にこういうところがあるよと言えるようになるのはよい。また、保育現場では熱があると預かれないので、仕事が休めず薬を飲ませるなどして何とか熱を下げて連れて来てしまう親もあるが、責めることもできない。(病児保育など)紹介できるところがあるのはありがたい。兄弟がいたり事情を抱えている親子もいるので、幼稚園とも協力しあって子どもを見たい。

(溜川委員)事業者が働く家族を思いやる時代になっていると思う。子どもの具合が悪いときは休みをとれるような働く人に優しい事業所となってもらえるよう、市内の事業所だけでも、商工会議所などを通じて地道に呼びかけていくことを模索したらどうか。事業者がそういう気持ちでやっていれば柏で働こうということにもなり、子どもに優しい街になる。病児保育を使わなくても、家族が面倒を見るということになるとよい。機会があれば進めていただきたい。

(原田委員)一時預かり(幼稚園型を除く)の確保数は保育園の一時預かりなどを足してこの数字となっているのか。また、この数値は確保できるということでなく、目指すということか。

(子育て支援課担当)見込み量の中から、市の直接的な確保が難しいファミリー・サポート・センターとショートステイで確保できる数字を除き、残りを公立・私立保育園、はぐはぐポケット中央の一時預かりで確保していこうという考え方で、実績や預かり枠を勘案しながら、確保数を計上した。一定数の枠を確保しても、需要が多い日も少ない日もあるので、確保のとらえ方は難しい。

(溜川委員)確保数は目標でもあるし、行政的には実現に向かって進めていくということでもある。計画が実現できているかを検証していくことも本会議の役割になっているので、実現できていないということを、場合によっては各委員から指摘することもあるかもしれない。原因は何か、どうしたらよいか考えることも本会議の役割としてある。継続して関心を持っていただきたい。

第二期柏市子ども・子育て支援事業計画の基本理念等について

事務局により資料4・5に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(小川委員)第一期計画の基本理念では「「子どもの育ち」と「子育て」」として、「育てる人」も入っていた印象だが、今回は「すべての子ども」として子どもだけを対象としている印象。関わっている人を含めて考えた方がよいのではないかと思った。「子育て」が入っていれば、親をフォローすることとなり、虐待などを防ぐことにもつながるのではと思う。

(寺本委員)事務局案はよくまとまっていると思うが、指摘ももっともだと思う。「子どもの支援」といったときは、保育や看護領域では「子どもの家族や養育者込みで支援対象」という考え方がある。「子ども」といったときは養育している家族を含めての幸せという考え方がよいと思った。また「幸せ」には今だけでなく、これから先のことも考えた調和があると思う。最近、「持続可能な」という視点の考え方がある。子どもが今「幸せ」ならよいのではなく、大人は先の見通しを持てる存在であるので、「今もこれからも続く幸せ」と考えると、子どもを育てている家族へも支援は広がると思った。

(西藤委員)「子どもの幸せ」とは「家族の幸せ」や「親の幸せ」とつながっていることなので、包括的なことと解釈して説明を聞いた。虐待予防支援の必要性が言われているが、虐待をする方はしたくてしているのではなく、そのことに苦しんでいる方もたくさんいる。そういった方を思うと児童虐待防止のシンボルのオレンジリボンを見ると胸が痛くなるので、つけようか悩んでいるという方もいる。虐待を容認するわけではないが、そういうことをしてしまう自分をひっくるめて受容して、子どもと向き合おうという活動をしている人もいる。虐待予防にあたっては、アプローチの仕方を考えながらやっていただきたいと思う。

(開地委員)「すべての子どもの」というところで子どもだけでなく育てている人、支援に携わっている人含めての「幸せ」という意見には共感できる。「ともに」というところでもそういった部分を含んでいるのではないかと聞いた。預かり支援以外にも、新生児訪問の時に「お母さん、頑張ってますよ」というひと言や保育園のお迎えの時に先生から、「おかえりなさい、今日〇〇ちゃん頑張ってましたよ」といった言葉に大変な力をいただているし、保護者同士でもそういったことが話に出る。自分以外の人たちにも、地域で一緒に大事な子どもを育ててもらっているんだというところが、心強く感じるところだと思うので、「ともに」は力になると感じた。
こうしたことは保護者だけでない。学童の指導員の先生は、成長に伴い幼稚園や保育園のときよりも子どもの人数に対する数が減り、大変だと理解している。保育園・幼稚園の頃、チーム・組織で対応していただいたということがあって、若い先生や経験が少ない先生でも、園長先生をはじめ組織でフォローしていただいたことがある。先生が減っていることもあり、不安に感じている人もいる。先生方同士で受け止める連携をとるとか、市が先生の相談を受け取るなどともに連携していくことは大事だと思っている。

(丹羽委員)質の問題は大きい。幼稚園では、先生が集まらないということがある。質の低下は大きな問題。子どもを守る、育てていくうえで、直接子どもと関わる教師の質の向上は大事だ。幼稚園協会では、50年以上、市の研究機関と一緒に質の向上に向けて研究してきた。協会にも補助があり研修を行っていたが、現在は出なくなっている。もちろん研修は自分たちでもしっかりやるが、市も支援体制を考えていただきたい。

(星委員)「ともに」という部分について、幼稚園の先生や保育士、NPOなど支援者の立場も大事だが、近所や地域の方が見守ることで、子育てにつまずきそうな人も力が湧くと思った。声掛けが虐待防止につながる。

(林委員)基本理念には、大事なことがたくさんつまっていると思う。「ともに」=「支援者とともに」、「幸せ」=「子どもの最善の利益」など、ここがしっかりわかっていればよい。子どもは「今」を生きている。今が幸せだと子どもは楽しいが、「持続のある幸せ」は大人が作っていかなくてはならない。基本理念案には大事なことが含まれているので、「ともに」で「親の幸せ」や「関りを持つ大人」がという意味を持って聞いた。
こども発達センターへの相談の問い合わせ数や虐待のことなどは保育現場でも実際に感じている。こども発達センターと連携をとらないと、支援が必要なお子さんや親との関係がとれないし、体罰が必要な場面はないとわかっていても、そこがうまくいかない親もいる。話に出てきたことは保育現場でも大切だと思うし、基本理念に含まれていると感じた。

(染谷委員)基本理念は、柏のまちが市民にどういうまちかを伝えるキャッチコピーになると思う。第一期では「子育て」が目的語だが、今回は、柏が主体的に行動する「育てる」という動詞に変わっている。「子育て」と「子どもの幸せ」が同列で目的語となった方が、基本理念についていえば、よりあっていると感じた。
外国籍の人口が増えている中で、英語訳も出した方がよいのではないか。英語にすると動詞と目的語で位置が変わってくる。例えば、「すべての子どもの幸せと子育てをともに(一緒に)守るまち かしわ」のほうが、課題を具体的に表していると感じた。

(林委員)どういったところで柏市の基本理念を市全体にひろげるのか。

(子育て支援課長)よりよいPRは考えないといけないが、計画の厚い冊子はなかなか市民の目に入らないので、概要版を作成する。市民も一緒に進めていく計画であるということを見ていただき、基本理念は、方向性や思いを表すものとなる。啓発の場面、市民自身にも考えていただきたいときに、こういう方針で一緒にやって行きませんかと提案する言葉になる。

(溜川委員)基本理念なので計画策定上における基本的考え方といえる。キャッチコピーは、別で考えることも可能だと思う。保育園事業者を例にすると、「理念」や「保育方針」、さらにその中に「目指す子どもの姿」や「保育者の姿勢」を出していたりして、教育保育の目標を出すことが推奨されている。同じというわけではないが、基本理念は、今後の施策を考えるときにどういうものを網羅するかの大もとになるものと考える。この言葉に「親も含まれている」という説明が必要なら、キャッチコピーで疑問なく理解できるような表現がされればよいと思う。「柏市の子育て支援はこうなんだ」ということをわかりやすいキャッチコピーとして別に考えてもよいと考える。

(染谷委員)聞いた人がぶれないよう、一つにまとまっていたほうがよいとも思う一方、スタイルとしてキャッチコピーを持つこともいいと思う。

(子育て支援課長)事務局の希望としては、基本理念は「何をしようとしているか」「計画上何をすべきか」をひと言で表す言葉になるので、そういった方向で議論いただきたい。

(溜川委員)基本理念は第一期の精神的なものは受けており、市の姿勢を表そうということが別意見として出た。基本理念として表現について決めておきたい。キャッチコピーは大事な視点だ。考えてみたい。

(開地委員)皆さんの主旨・方向性は一緒だと感じる。「すべての子ども」を「すべての子どもたち」として、子どもの周りの支援者、親や地域の人を表すなどしてはどうか。

(西藤委員)専門領域にいると、「すべての子どもの幸せ」というと、家庭もその周辺もそうだと当たり前に理解してしまうが、第一期でも「設定にあたって」との説明があるので、サブタイトルや補足でも補完できるのではと感じた。

(溜川委員)子どもに「たち」を付けてはと意見あったが、「子ども」という言葉には拡がりがあり、概念としての子どもに「達」は入らないという感じがする。

(寺本委員)基本理念は施策展開のための目標なので、このままでもよいと思う。子ども+養育者といったのは、家族で暮らせない子どもや病院にずっと入院している子どももいる。ともに家族養育者や支援者、その他の者も含め応援している全員に当事者意識を促すということなので、補足を並列で並べるのがよい。キャッチコピーは別で考えた方がよいと思う。

(染谷委員)日本語としての基本理念はそのままでよいと思う。基本理念を英訳するなどのときは、目的語・動詞などを意識すればよい。

(溜川委員)キャッチコピーは別に考えてみてはどうか。委員の皆さんも考えてみてほしい。採用するかどうかは別として考えてみる価値はあると思う。次回の宿題とさせていただきたい。
基本理念としては整理もされており、法の精神も込められておりよくできているという印象を受けた。「すべての子ども」には子どもを取り巻く様々な関りのある人たち全てが含まれているという概念があるということをこの場において確認したい。また、最近の傾向として、外国籍の方等に説明する際はニュアンスが違ってくるということもあるので、そういうものを意識したタイトルを作るのも一案であることも含め、まとめとしたい。

特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員の設定に係る意見聴取について

事務局により資料6・7に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(溜川委員)施設に園庭がないときに、代替の園庭として近くの公園などを利用することがある。柏市の環境では確保が難しい事情もあるが、代替園庭を認める場合、距離要件はあるか。

(保育整備課長)距離要件は設けていないが、小さい子どもが歩いて行ける範囲と認識している。また近年、代替園庭へ向かう際の交通事故などが問題となっていることもあるので、事業者には「安全対策はどうしているか」「どう誘導しているか」等を聞き取りをして安全対策の確認を行っているところである。

傍聴者

3名

次回開催予定

令和元年11月29日(金曜日)

資料

R1第4回子ども・子育て会議次第(PDF形式 66キロバイト)
資料1 「量の見込み」の算出について(PDF形式 719キロバイト)
資料2 第一期計画の実績・第二期計画の量の見込みと確保方策(案)(PDF形式 1,044キロバイト)
資料3 「量の見込み」と確保方策の算出について(一時保育等)(PDF形式 475キロバイト)
資料4 子ども・子育て支援事業計画の基本理念について(PDF形式 435キロバイト)
資料5 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画の「課題」「基本理念」「施策展開の方向」「施策」(PDF形式 1,238キロバイト)
資料6 特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員の設定に係る意見聴取について(PDF形式 379キロバイト)
資料6追加資料 柏市子ども・子育て支援事業計画における確保方策との関係(PDF形式 217キロバイト)
資料7 柏市子ども・子育て会議委員事前意見(PDF形式 78キロバイト)

お問い合わせ先

所属課室:こども部子育て支援課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

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