更新日令和3(2021)年3月21日

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令和元年度第3回柏市子ども・子育て会議会議録

開催日時

令和元年9月4日(水曜日)午後2時から4時05分まで

開催場所

ウェルネス柏研修室

出席者

委員(敬称略)

小川美和、開地佳代、西藤尚子、新福麻由美、常琳、染谷理、髙山勝幸、溜川良次、寺本妙子、丹羽信敬、野呂直子、林恵子、原田圭子、星昌代、宮原敦子

事務局職員

髙木こども部長、恒岡子育て支援課長、三富こども福祉課長、沖本学童保育課長、関野保育整備課長、黒須こども発達センター所長兼キッズルーム所長、石原保育運営課副参事、中村地域保健課専門監、その他12人

議事等

  1. 会長・副会長の選出について
  2. 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画の骨子と柏市を取り巻く現状と課題について

議事等(要旨)

午後2時、定刻になり開会。

会長・副会長の選出について

会長に溜川委員、副会長に寺本委員が就任。

第二期柏市子ども・子育て支援事業計画の骨子と柏市を取り巻く現状と課題について

事務局により資料1に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(丹羽委員)10月から幼児教育・保育の無償化が始まる。認定こども園だけでなく私立幼稚園でも、親が働くための支援を進めている。しかし幼稚園は現在、幼稚園教諭が集まらず、危機的状況にある。市で進めている処遇改善事業により、保育士には給与に4万円以上の加算のほか、住宅手当として82,000円が出る。このため新卒で保育士となる方が多く、また、幼稚園から保育園に移る先生もいる。幼稚園教諭の教育施設に求人票を出しても一切、問い合わせはない。教諭の不足によりクラス数を減らす園も出ている。職員が集まらないことで幼稚園の待機児童が増えてしまうということがあるので、このことは待機児童対策としても大きな問題である。「子どもに平等に」という大前提がゆらいでしまい、平等になっていないのでそのことを頭において議論していただきたい。

(染谷委員)計画を作るにあたって決めなくてはいけない量の見込みについて、見込みを作るうえで予測が必要だと思うが、見込みの出し方はどのようにするか。

(溜川委員)前回の会議で見込みの算出について説明を受けて審議している。見込み量の算出は人口推計などに基づいて計算するなど国の示す算出方法に地域性を加味・補正して、見込み量を出したものを前回に審議しているので、この場での審議は見送らせていただきたい。

事務局により資料2・4に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(丹羽委員)表に出てこない課題として、幼稚園では3~5歳を100人くらい預かり保育をしている園がある。北部の田中地区では3~5歳の1号認定の待機児童が100人規模でいるが、市が示す表には出てこない。定員オーバーしている幼稚園は千葉県学事課から(定員を守るよう)指導されてしまうが、現実問題として待機児童がいるので、受け入れざるを得ない。現在、市から県に働きかけてほしいと申し入れしている。また一方で、職員が不足しているために、定員があっても全員を受け入れられない園がある。令和2年度の(1号児の)待機児童は200人くらいあふれる可能性がある。これは資料に出てこない問題である。職員の不足により、南部地域でも待機児童が増える可能性はある。預かり保育を10時間やっているところもあり、私立幼稚園が待機児童の受け入れの対策になっていることを知ってほしい。親のニーズを解消するために幼稚園がやっていることを考えていただきたい。

(溜川委員)これまでの審議でも、北部、中央、南部・東部の区分けごとに詳細に現状を把握したところであるが、これまでの資料を確認していただき、また今後の審議のため、関係資料を用意していただくなりしてほしい。

(原田委員)9ページにある「入園保留児」とはどういうものか。また、こどもルームの待機児童は実際はどう過ごしているのか。

(保育運営課担当者)国基準待機児童というのは、国が4月1日現在で入園状況を把握する調査があり、そのために出す数値である。この調査では、特定の一園だけを希望している、近隣の保育施設に空きがあるが違う園を希望されているなどの方は待機児童のカウントから外すというルールがあり、これに当てはめると柏市は0であるということ。このルールを取り払って、入園が保留となっている児童数をカウントすると現在153人という数字が出てきているということである。

(学童保育課長)こどもルームの状況は、今年度の4月1日現在、待機児童は27名(入所児は3,385人)で、全員4~6年生。居場所としては、学校のステップアップ教室(放課後子ども教室)や塾や部活など考えられるが、具体的な調査はしていない。

(染谷委員)資料2の8頁に基本指針の改正案が載っているが、外国につながる子どもや障害児などについて、こういった区分に関する統計が資料中に見られないが、どの資料を見ればニーズを取り入れた計画を作っていけるのか。または、いつの時点で出すなどあれば教えてほしい。

(子育て支援課長)この資料では外国につながる子や障害児の資料は入れていない。改正案は今後出るものであるため、今後課題になるテーマとしてとらえている。また、現行では別の計画によって取り組んでいる部分もある。

(寺本委員)追加の情報提供としてだが、教員養成の在り方が今年度から大きく変化している。これまでは、障害や健康上のニーズのあるお子さんについては、特別支援教育という枠組みで取り挙げられ、通常の教員養成課程での学修時間は限定的であった。これからは、幼稚園教諭も含めた全ての教員免許の取得において、単独の必修科目として履修し、より広く深く学ぶことが必要とされる。この資料を拝見し、未就学時における前倒し、つまり、学齢期以降のニーズの把握につながるという印象を受けた。教育現場における特別な教育的ニーズの理解と対応には、障害のある子、外国につながる子、貧困など生活上の課題のある子への配慮が含まれてくる。教育に福祉の視点がより一層取り入れられていく印象がある。

(染谷委員)体感として、外国につながる子が増えてきている印象がある。PTAにおいて、保護者間どうしのコミュニケーションが難しいことがあり、お子さんどうしのコミュニティづくりにも難があるような気がしている。人材不足により従業員として海外から来ている方がたくさんいるが、女性が多く、子どもを連れてくることも多い。その面でも外国につながる子のニーズに配慮したいと思う。

(溜川委員)そうしたニーズは基本指針改正後に、計画に入れるかという議論になると思う。障害児については「ノーマライゼーションかしわプラン」、貧困については「柏市子どもの貧困対策推進計画」として個別の計画があるので、その中で検討するなどしてきたが、今後も審議の必要がある場合には、資料やデータを出していただくことになると思う。

(野呂委員)資料4を見て、企業主導型保育では、従業員の子ども以外が入園できる「地域枠」があるが、地域の方はどのくらい入っているのか。

(保育整備課長)企業主導型保育施設の地域枠については、8~9割埋まっているような形である。

事務局により資料3に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(林委員)資料3の満足度の理由にある、「他市より支援が薄い、うらやましい」という意見について。子育て支援センターに来ている母親のうちではあっという間に情報が流れる時代になっており、「近隣の市ではこうしている」という情報が流れて、「引っ越そうか」などと話している状況。その様子を見ていると、いろいろな分野で力を合わせて柏に子どもがいられるような支援の輪を広げていかなくてはいけないと思う。4ページの「保育園に入りづらい」という意見について。保育園でも「兄弟同じ保育園に通わせてほしい」という相談を母親から受ける。2歳まで乳児の保育園にいて、3歳から保育園に入りたいが入園できる枠がなく、途中入園では難しい部分がある。現場では話はしっかり聞くが、園では対応できないので、あとは市役所へ相談という話になる。お母さんの気持ちをしっかり受け止めて次につなげるような丁寧な対応をしないといけないと再認識した。

(髙山委員)実感というところでは、「保育士の処遇改善」とあるが、実際保育士の賃金は高いとは思えないので改善自体はよいと思うが、処遇改善したから保育士になってくれるかというとそうとはいえないのではないか。現在は、一般企業でも、給与を高くしても全く人が集まらない状況。外国人を採用してもコミュニケーションが難しく、退職してしまう。現状として、保育の場だけでなく世の中全体がそうなっている。知り合いのパートの保育士から聞いた話だが、正社員とパートで組んで1クラスを見ているが、正社員が休むとパート一人で見ているという現状と聞いた。賃金の問題ではなく、パートの立場では何かあったときに責任がとれないので、保育士を続けるのが不安だという。無償化になることで子どもが増えて質が落ちるということは予想できるが、ハード面や子どもだけを問題にするのでなく、保育士を教育する場を何とかする必要があるということを検討していく必要があるのではないかと思っている。

(丹羽委員)市は保育士の処遇改善をしているが、幼稚園では(処遇改善もされていないので)パートの求人を出しても一切、問い合わせがない。これが続くと事業運営が危うくなるので、危機的状況にある。

(溜川委員)出産祝いやおむつ代の助成をしてほしいといった意見がある。そうした事業があれば喜ぶ方もおり、「柏で子どもが育つことになる」のであれば、それを優先するのもよいかもしれないが、公金でそれを行うのがいいかどうかの選択は必要になると思う。全国的な少子化の状況の中で、柏だけが「勝ち組」になっていいのかというとそういうことではないのではないか。日本は人口減少が目に見えており、若い層が子どもを出産しても絶対数は減る。私たちは当面柏市のことを考えなくてはいけない立場ではあるが、他所がだめになったときは我々にも影響することは目に見えており、加味して考えなくてはいけない。東京都でも一部の区は人口減少率が大きく、東京全体は大きく下がっていなくても、局地的に地域格差があることがわかっているので、地域で考える必要はあり、柏も区域別で考える必要があるが、柏だけの問題でないということをどこかに感じてほしい。

(染谷委員)特に中央地域において、歩道の起伏が大きく、ベビーカーや車いすの方が歩きづらいと思う。特に国道16号と6号の間の地域の起伏が激しいと感じる。駅の非常に近いところは整備されているところもあるが、少し離れたところは、もっと整備されるとよいと感じる。

(西藤委員)「支援が薄い、うらやましい」という意見について。近隣市で活動している方が「柏市はしっかりしている」という評価をしていた。量・質ともよくするのはもっともな話だが、保護者寄りのニーズをとらえて施設をたくさん作っても、委託後の指導がきちんとしているかや子どもたちにとって何が大事かといった部分をしっかりとらえていないと質がゆるんでしまったりということがある。保護者は「保育園に入れていいな」などと、見えるものに目が向きがちだが、柏市は質の高いものを提供している、地に足がついている支援をしているということが保護者にもわかる機会があるとよいと感じている。

傍聴者

1名

次回開催予定

令和元年10月28日(月曜日)

資料

R1第3回子ども・子育て会議次第(PDF形式 48キロバイト)
資料1 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画の骨子について(PDF形式 738キロバイト)
資料2 柏市の子育てを取り巻く現状と課題(PDF形式 8,878キロバイト)
資料3 ニーズ調査の自由意見欄について(PDF形式 2,706キロバイト)
資料4 柏市企業主導型保育事業及び認可外事業所内保育施設一覧(PDF形式 196キロバイト)
第2期柏市子ども・子育て支援事業計画策定スケジュール(PDF形式 468キロバイト)

お問い合わせ先

所属課室:こども部子育て支援課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

電話番号:

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