更新日令和3(2021)年3月21日

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令和元年度第1回柏市子ども・子育て会議会議録

開催日時

令和元年5月28日(火曜日)午後2時30分から4時まで

開催場所

ウェルネス柏 研修室

出席者

委員(敬称略)

井野口典子、新福麻由美、溜川良次、寺本妙子、野呂直子、林久美、林恵子、福田美織、藤川京介、星昌代、吉田功

事務局職員

髙木こども部長、恒岡子育て支援課長、三富こども福祉課長、関野保育整備課長、依田保育運営課長、黒須こども発達センター所長兼キッズルーム所長、根本地域保健課長 その他13人

議事等

  1. 諮問
  2. 人口推計及び教育・保育提供区域について
  3. 量の見込みについて
  4. 幼児教育・保育の無償化について(報告)

議事等(要旨)

午後2時30分、定刻になり開会

(1)諮問

こども部長から溜川会長に諮問書「第二期柏市子ども・子育て支援事業計画について(諮問)」が手渡された。

(2) 人口推計及び教育・保育提供区域について

事務局により資料1・2に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(会長)
区域は大事な要素。区域ごとに保育がどれだけ必要か、保育事業がどうあるべきか決めるため、その基本となる。需要が満たされない限りは施設整備できるが、満たされたときは新しい保育園を作りたくても作れないこととなる。保育事業者にとっては、事業の展開・方向性も区域が影響するもの。前回の現行計画の策定時は、ある程度大まかな区域が必要と考え、3区分になった。
(寺本委員)
上位計画(総合計画)で4区域としているものを、本計画の案では南部・東部を合わせて1区域とし、3区域分けとしているが、これは幼児教育・保育を必要としている子どもの人口をベースに区分けをしているということか。2地域を合わせた根拠を教えてほしい。
(子育て支援課長)
「柏市の将来人口推計」8頁表6を見ると、東部地域である風早北部・風早南部地域・手賀地域の合計は、他の区域と比較すると圧倒的に人口が少なく、また、今後増加が見込まれる地域ではない。事業調整してしまうとバランスがとりにくいため、前回と同様の区域割としている。
(会長)
東部地域は区域のほとんどが市街化調整区域であり、人口増加が見込まれていない。総合計画は現行計画策定後の平成28年度に策定されたので新区分といえるが、本計画は総合計画に合わせる必要はないと思う。
(吉田委員)
各区域の設定の考え方について聞きたい。地域により人口増加・減少傾向があるが、各エリアの中で中核と考えるような地域はあるか。
(子育て支援課長)
それぞれ各地域に特色はあると考えているが、今の時点で区域ごとの細かな方針などは考えていない。ニーズ調査により見込みを見ていく中では人口増加傾向があるところなどは考慮が必要と考える。
(会長)
人口推計について、田中地域のコミュニティエリアは大きすぎだと感じている。エリア内の地域の性格も違う。
(高木部長)
田中エリアについては、地域づくり推進部で「田中・柏の葉コミュニティ検討会議」等により検討中である。
(会長)
本計画においては3区分で妥当性があるという考えでよろしいか。また、人口推計についても特に御意見はないか。
⇒全委員了承。

(3) 量の見込みについて

事務局により資料3・4に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(会長)
量の見込みを計算する手順について話があった。内容の中で説明がわかりづらいところや感じたことがあれば御意見を頂戴したい。
(野呂委員)
10月から幼児教育・保育の無償化が始まったときに働きたいという方がとても増えるのかどうか、各現場ではどのように感じているか。
(林(恵)委員)
0歳児保育は、保育士の確保も必要だし、兄弟の一人目が多いので、親支援が必要になり、保育の質が大事になる。現場の保育の質によって保育の内容が変わる。無償化については、今は保護者よりも職員の方がどうなるかと心配している。保護者は歓迎しているようだが、具体的な市からのお知らせなどが届いていないので、あまり話題にならないようだ。聞いてくる方は、どこまで無償化されるのか、余裕が出れば働きたいし、余剰分で習い事をさせたい、何かをしたいという興味があるようだ。自分たちもまだ詳しい説明はできないので、わかる範囲でお話ししている。
(吉田委員)
幼稚園はそもそも就労する母親が少ないという前提がある。実感として「無償化を機に働きたい」という声はあまり聞かない。もともと幼稚園に通う親は、働くなら小学校に入学してからという親が多いようだ。しかし、実際にどうなるかの予測は難しい。働く親が増えるときには、幼稚園でも預かり保育を強化していくことが必要かもしれない。私学助成園は現在22園あるが、対応しておく必要があると認識している。
(井野口委員)
無償化を歓迎する話よりも保育士の処遇にお金を回してくれた方が親にとってはありがたいと耳にすることが多い。
(会長)
教育格差が貧困を生む要因でもある。無償化本来の目的は、教育対応を均等にしようという法の主旨があると感じている。無償化はそれを実現していく一つの過程だと思う。昨年度実施したニーズ調査の分析結果を見ると、柏市は共働き家庭は増えているが、全国平均や他市と比べると短時間で仕事をしている家庭や専業主婦家庭の比率が高い。他市では保育園需要が高まっているが、柏は幼稚園・保育園でまだ同じくらいのニーズがある。全国的にみると特異な地域だと思う。専業主婦層が無償化によって、より長時間の仕事についたり、あるいは保育園を選んだりする傾向が強くなると、柏市の動向も読みにくいところだと思う。大阪ではすでに自治体がお金を出して事実上の無償化が進んでいる。先行地域を調べてみると参考となるのではないか。
(会長) 
量の見込みの出し方、骨格が示された。事業ごとの見込みが出てくることになる。この仕組みについてはいかがか。
⇒全委員了承。

(4) 幼児教育・保育の無償化について(報告)

保育運営課担当者より下記のとおり報告の後、意見交換。

子ども・子育て支援法改正法が令和元年5月10日成立し、幼児教育・保育の無償化の実施が決定した。
概要としては、幼稚園・保育所・認定こども園などの利用料3~5歳はすべての児童が無償化になる。0~2歳は住民税非課税世帯が対象。範囲は、保育所・こども園は利用料全額。新制度に移行していない幼稚園は、月額25、700円を上限として無償化。通園に係る送迎費、食材料費、遠足代など実費部分は無償化の対象外となっている。今後、市としても無償化に向けての手続きや作業を速やかに進めていく予定。
具体的なスケジュールは、6月4から7日にかけて認定こども園、私立保育園、幼稚園に向けての説明会を開催し、事務手続きの流れのイメージなどを説明する予定。利用者へはリーフレットの作成・配布や、広報やホームページを活用して特集ページを作成するなどして周知していきたい。保育無償化の制度は、施設やサービスによって上限金額に違いがあったり、要件があったり複雑なので、利用者や事業者が混乱することのないように進めていきたい。

(会長)
原則無償化というのは、保育園に入れず幼稚園に行かざるを得なかった方が、預かり保育を併用して働くことなどが想定されているが、待機児童がいてもいなくても、新制度に移行していない幼稚園でも無償化の対象となる。仮に保育園の定員が空いており、どこの園でも入れる状態の自治体でも、法運用上では幼稚園に入園しても該当する。限度額はあるが、無料になることは保護者にとっては吉報である。
市民にとっての関心ごととしては、副食費の問題がどうなっていくのか。2号児(保育の必要性がある3~5歳児)では国の制度上主食代は実費弁償となっているが、柏市では、税金で負担されている。現在でも制度としては実費だが、千葉市などはお米代のお金を取っている。無償化後も国の制度は維持されるが、柏市はどうするのか。副食費についても2号児は現在の保育制度では保育料に含まれる解釈だった。これが外されて保護者負担となる。そうはいっても基本的な保育料は無償化となるので、相当負担は減る。幼稚園の預かり保育は、保育園と同様の保育時間で行われて初めて無償化の対象となる。市が確認することになるので、預かる時間や長期休暇中の対応もしているか、市がそういったことを事細かく確認していかないといけない。まだ細かいことは決まっていないので、保護者への説明が現時点であまりできないことは理解しなくてはいけない。新制度に移行していない幼稚園の保護者でも、保育の必要性があって預かり保育を受ける方は、新たに認定を受けないといけない。移行していない幼稚園の人の認定作業はみなし認定でいいとの話もあるなど、制度が複雑なので、今後、その都度示していただきたいと思う。
(吉田委員)
手続きや支給方法など、混乱のないよう、市に対策をお願いしたい。また、無償化が与える影響を想定し、十分な対応を検討していただきたい。例えば、経済的補助なので、親は預けやすくなる。子どもの育成の第一義的責任は保護者にあるが、無償化に伴って預けやすくなるとその文化が薄れてしまうということがあるのではと考えている。利用者が増えると、保育士や幼稚園教諭の不足が予想される。そういったことの影響をトータルで考え、これからどう進めるのかお聞きしたい。
(保育運営課担当者)
無償化による影響はいろいろ想定されるが、スタートしないとわからない部分もある。ニーズ調査も行っているので、それを分析して、今後の影響を考えていきたい。特に無償化にあたって幼稚園の預かり保育も対象になるので、ニーズは増えると考えている。委員がおっしゃる通り、受け入れの整備や確保が必要となるのできちんと検討していきたい。
(会長)
現物給付か償還払いかは検討されているのか。先に払っておいて後に補てんされるのか、それとも市と施設間のやりとりで済まされるのかということだが、判断は自治体に任されている。
(保育運営課担当者)
どちらもメリットデメリットがあるので、現在検討中である。

傍聴者

2名

次回開催予定

令和元年7月30日(火曜日)

資料

資料1 人口推計について(PDF形式 430キロバイト)

資料2 教育・保育提供区域について(PDF形式 490キロバイト)

資料3 量の見込みの算出について(PDF形式 649キロバイト)

資料4 教育・保育の量の見込み(PDF形式 230キロバイト)

(参考資料)柏市の将来人口推計(2018.4)(PDF形式 1,922キロバイト)

令和元年度第1回会議次第(PDF形式 59キロバイト)

第二期計画諮問文(PDF形式 71キロバイト)

お問い合わせ先

所属課室:こども部子育て支援課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

電話番号:

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