更新日令和3(2021)年3月21日

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平成30年度第5回柏市子ども・子育て会議会議録

開催日時

平成31年3月22日(金曜日)午前2時30分から4時40分まで

開催場所

ウェルネス柏 研修室

出席者

委員(敬称略)

井野口典子、酒井智美、溜川良次、寺本妙子、野呂直子、林久美、林恵子、福田美織、星昌代、吉田功

事務局職員

髙木こども部長、松澤子育て支援課長、三富こども福祉課長、沖本学童保育課長、関野保育整備課長、黒須こども発達センター所長兼キッズルーム所長、根本地域保健課長 その他15人

議事等

  1. 子ども・子育て支援に関するニーズ調査の報告について
  2. 平成30年度の重点施策について(報告)

議事等(要旨)

午後2時30分、定刻になり開会

子ども・子育て支援に関するニーズ調査の報告について

事務局により資料1に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(寺本委員)
資料1別紙の家庭類型を見ると、「父母ともにフルタイム」が38.7パーセント、「専業主婦(夫)」が37.7パーセントであり、構成比に大きな差はないが、資料1の20ページ問13の「子育てにおける心配や悩み」は、「仕事と子育ての両立」という項目が最も高い。資料1の118ページ、前回調査結果との比較を見ても、前回24パーセント、今回31.5パーセントとなっており、数値的には上がっているため、この点に関する方策や悩みの質の傾向などがあれば説明してほしい。

(溜川会長)
「仕事と子育ての両立」という項目であることから、「父母ともにフルタイム」の家庭類型の方の意見が多く反映されていることが考えられるが、専業主婦(夫)の方も同程度の割合で回答しているため、分析していく必要がある。

(子育て支援課担当者)
現時点では分析できていない。「仕事と子育ての両立」に関しては、現行の計画でもワークライフバランスの記載をしている部分があるため、計画策定時には議論していきたい。

(吉田委員)
資料1の91ページ問29「柏市での子育ての環境や支援への満足度」について。理由が項目分けされているが、最初から項目分けされていたものか。それとも回答を受けてから項目分けしたのか。
また、回答の意図としては、親目線で満足なのか、子ども目線で満足なのか、分析してほしい。

(子育て支援課担当者)
前回調査を基に項目分けしているが、特に目立ったものは新しい項目を設けている。
また、親目線で満足なのか、子ども目線で満足なのかは、自由意見そのものをを分析できていないため今後分析していく。

(野呂委員)
資料1の37ページ(2)について。「幼稚園の定期的な預かり保育を『知らなかった』と回答した方の幼稚園の定期的な預かり保育の利用希望」となっているが、設問の意図を説明してほしい。

(子育て支援課担当者)
「幼稚園の定期的な預かり保育をもし知っていたら利用していたか」という設問であった。「もし知っていたら」という文言を追記したい。

(野呂委員)
資料1の93ページ、自由意見について。柏市民健康づくり推進員が母と子のつどいを月に1回程度行っているが、81件の自由意見をいただいている。内容を確認したい。

(子育て支援課長)
自由意見は、子育て中の方の明確な意見が反映されているもの。現時点ではまとまっていないため、細かく項目分けした上で、委員に共有したい。

(林(恵)委員)
資料1の9ページ「子育ては楽しいですか」という設問の年齢区分のクロス集計について。年齢が上がるにつれて、つらいと感じる方が増えているのは、成長するにつれて、子どもが自分の想いを出せるようになることで、保護者がつらさや育てにくさを感じてしまうのかなと感じた。
資料1の91ページ「柏市の子育て環境や支援への満足度とその理由」では相談支援が3件のみとなっているが、保育園で育児相談を募っていても利用者数は少ない。子育て支援センターのようなつどいの場で保護者の方の気持ちを引き出しているのが現状。保育園、子育て支援センター、児童センターなどの連携を深めていくことが大事である。
93ページ問30の自由意見で「保育について」が184件と一番多いが、現場にいると保育の無償化を受けて「働きたい」という親の声が届くことがとても多いが、保育はサービスではない。親の都合ではなく、子どもを中心とした機関、相談場所であることが必要だと思う。

(寺本委員)
資料1の97ページ以降記載のある「放課後の子どもたちを過ごさせたい場所」を見ると、こどもルームを除けば「習い事」が突出している。放課後の居場所の確保という観点からどのように考えているか。

(学童保育課長)
需要があるため、こどもルームの整備は今後も進めていきたい。こどもの居場所という観点では様々な選択肢があっても良いと思うので、習い事も一つの選択肢と考えている。

(福田委員)
習い事は1~2時間過ごす場所にはなるかもしれないが、こどもルームの代わりに居場所になるとは考えにくい。こどもルームから直接習い事に向かい、終わり次第こどもルームに戻り、そこに親が迎えに行っているため、習い事の時間にあわせて急いで帰る必要がなく、安心して預けることができている。

(溜川会長)
こどもルーム利用者で、途中で習い事等で抜けて戻ってくるという利用をしている子どもはどの程度いるかや、学年ごとの傾向の違いなどは調査しているのか。

(学童保育課長)
調査は実施していないが、学年が上がるごとに習い事へ行っている子どもは多い印象である。

(林(恵)委員)
一時外出する子どもの確認や責任の問題などあり、指導員は心配していると思う。指導員の共通認識を図る研修などは行っているか。周りの大人が見守りながら、子どもが自由に遊んだりできる環境づくりをしていけたらよいと思う。

(学童保育課長)
指導員の共通認識を図る場として、こどもルームのリーダー会議を2か月に1回、指導員の研修を年間30回程度実施している。こどもルームによって違いが出ないよう心掛けている。

(溜川会長)
0~5歳の子どもの多くが認定こども園、保育園、幼稚園に通っており、情報も園から得ているという調査結果から、各園の役割は非常に大きいものだと改めて感じた。また、地域子育て支援拠点事業や子育てサロン、市民活動で実施している子育て応援情報誌「touch」の作成など、子育て支援事業がそれぞれに活性化してきている。そういった事業が総合的に把握され、地域ごとの一覧性があるなど、有機的につながると良い。
資料1の73ページ、一時預かりの利用目的について。やむを得ない理由の時はともかく、「親のリフレッシュ」という理由は、「親のわがまま」という誤解を受けやすい。しかし悩みやつらさを持った親が子どもと離れる時間を持つことも不可欠になったことは、否定しがたい事実である。一時預かり事業が正しい機能を持つためにどうしていったらよいか、この点は注目していかなくてはいけない。「親のリフレッシュ」が66.3パーセントと最も高く、注目すべきであるが、「子育てについての心配の有無」の設問と回答を照らしあわせてみたい。保育園の一時預かりは需要が大きく、急に利用したい時に利用できないという話も聞く。その場合、現状「親のリフレッシュ」という理由の方が利用できないのではないかと感じる。

(井野口委員)
親のリフレッシュのための一時預かりの必要性は理解しているが、土日利用の希望者の理由として「リフレッシュ」を選択する人がいるが、そうなると子どもは平日も週末も園で生活となる。一時預かりの実態はどのようになっているか。

(林(恵)委員)
保育園での一時預かりは飽和状態。園によって受入れの仕方は異なると思うが、緊急性のある方を優先せざるを得ない時もあるのが現状である。親と過ごす時間がいかに大切かなど保護者にも大事なことは伝えていきながら、一時預かりの在り方を考えていきたい。

(子育て支援課長)
保育園、幼稚園で担っている一時預かりとは別に、市でリフレッシュを目的とする一時預かり施設の開設を考えている。預かるだけではなく、付加価値の内容を考えていく必要があると感じているため分析を進めていきたい。現在詳細を検討しているため、今後の会議で意見をいただきたい。

(吉田委員)
市内の幼児教育機関と教育研究所で幼児教育共同研究を行っているが、市としてそのような研究結果を活用することはあるのか。

(子育て支援課長)
研究結果は共有しているが、活用には至っていないため、教育委員会とも密に連携していきたい。

平成30年度の重点施策について(報告)

事務局より資料2について説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(井野口委員)
第4回会議にて、厚生労働省発行の「愛の鞭ゼロ作戦」のリーフレットについて話したが、体罰の悪影響について非常に分かりやすく記載してある。地域子育て支援拠点などでも配布し、体罰は有効ではないということが子育て・子育て支援の常識となれば良いと思う。

(こども福祉課担当者)
「愛の鞭ゼロ作戦」のリーフレットは柏市でも増刷を行い、配布している。昨年11月の虐待防止キャンペーンの際には民生・児童委員・主任児童委員に配布をし、今後は柏市健康づくり推進員にも配布依頼予定。はぐはぐひろばなどの地域子育て支援拠点でも配布できるよう調整したい。

(星委員)
「189(イチハヤク)」のリーフレットがあるが、児童虐待の事件が頻繁に報道されている中でも、地域での知名度は低い。意識を高く持たない限り、見落としてしまうため、「愛の鞭ゼロ作戦」も地域の方に意識を高く持っていただくようにしたい。

(こども福祉課担当者)
昨年11月の児童虐待防止キャンペーンの際には市内の町会掲示板に貼っていただくよう依頼を行い、「189(イチハヤク)」を記載したオレンジ色の蛍光ペンも啓発グッズとして配布している。近隣センターや公共機関にもポスターを掲示しているが、利用者が限られていることもあるため、今後も周知していきたい。

(酒井委員)
資料2の4ページ、「柏市妊娠子育て相談センター」について。利用した際に保健師から電話が繰り返しあったが、知らない携帯番号からの電話であり、出ることに抵抗があった。番号を事前に通知していれば、利用者も抵抗なく電話に出ることができると思う。

(地域保健課長)
今後は番号を事前に通知することで対応したい。また、電話に出ることが可能な時間を予め伺うなど、連絡が取りやすい工夫をしていきたい。

(井野口委員)
資料2の2ページ「子育て支援の啓発事業」について。今後の取組の中で、「子育てを応援するさまざまな主体」という記載があるが、どのようなところを想定しているか。また、子育てを楽しんでいる人だけではなく、相談したいという方にも目を向けた部分がイベントにあると良い。

(子育て支援課担当者)
今年度は市民活動団体だけでなく、後援団体や協賛品を御提供いただいた民間企業とつながることができた。子育てを応援している企業、商業施設などとつながることで、チラシを置いていただけるなど、周知も進んでいくと考えている。
また、フォーラム開催後に実行委員と振り返りを行ったが、保健師などの専門職による相談ブースなども良いのではないかという意見もあった。次年度の実行委員と相談しながら検討していきたい。

(吉田委員)
資料2の14ページ「幼稚園教諭・保育士の確保事業」について。平成30年度の実績として合同就職説明会の充実、処遇改善等の実施と記載があるが、保育の質はどのように考えているか。

(保育運営課担当者)
保育の質の確保は、保育士の確保とあわせて重要視しており、今後も進めていきたい。

(林(恵)委員)
資料2の8ページ「学習支援事業」について。どのような資格を持った方が指導員として子どもたちに学習支援を行うのか。
また、市として妊娠期から18歳まで切れ目なく子どもを見ていくことが大切。虐待を受けている子どもを保育園で一時保護したこともあるが、認定こども園、保育園、幼稚園などは地域の拠点となり、行けば安全という場所にもなっている。今後も連携していければ良い。

(こども福祉課担当者)
学習支援事業の指導者に資格の要件は設けていないが、ひとり親や生活困難を抱えている方との関わり方などの研修を受けている。今年度はNPO法人に委託を考えており、保護者へのアプローチ等を指導した上での運営を予定している。

要保護児童については、こども福祉課と児童相談所で連携しながら見守っていきたいので、園で情報を得た際には随時こども福祉課へ情報共有していただきたい。

(溜川会長)
こどもルームについては、松戸市の放課後子ども教室との一体的な実施はよいと思っている。そのため、余裕教室をこどもルームにするだけでなく、内容にも教育委員会が関わるべきだと思う。子ども・子育て会議に教育委員会が出席すべきではないか。

傍聴者

2名

次回開催予定

平成31年5月28日(火曜日)

資料

平成30年度第5回次第(PDF形式 55キロバイト)
資料1 柏市子ども・子育て支援に関するニーズ調査結果報告書案(PDF形式 3,646キロバイト)
資料1別紙(PDF形式 138キロバイト)
資料2 平成30年度の重点施策について(PDF形式 2,063キロバイト)

お問い合わせ先

所属課室:こども部子育て支援課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

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