更新日令和4(2022)年10月4日

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令和4年度第1回柏市公設総合地方卸売市場運営審議会会議録

1 開催日時

令和4年8月25日(木曜日)午前10時30分から午後0時10分まで

2 開催場所

柏市公設総合地方卸売市場 管理事務所2階会議室

3 出席者

(委員)
天野委員、内冨委員、久我委員、小林委員、菅野委員、染谷委員、中川委員、野田委員、増尾委員、松本委員、村田委員、山口委員

(事務局)
奥田副市長、鈴木経済産業部長、有賀公設市場長、野口同副参事

4 議題

(1)柏市公設市場の現状について(報告)

(2)柏市公設総合地方卸売市場業務条例の一部改正について(諮問)

5 議事(要旨)

議題(1)について、事務局からの概要説明後に意見交換を行った。

また、議題(2)についても、柏市長からの諮問の趣旨説明、事務局からの概要説明後に意見交換並びに審議を行い、業務条例の一部改正は妥当であるとの答申を行った。

なお、柏市長への答申にあたり、駐車場のゲート化に向けた運用、使用料の負担増を緩和する措置などについて、場内事業者からの要望を踏まえて検討を重ねるよう意見が寄せられた。

6 主な質疑内容

(1)柏市公設市場の現状について(報告)

  • 松本委員 公設市場の敷地内に道の駅を整備するという理解でよろしいか。
  • 事務局 敷地内での道の駅の実現可能性を検討しているが、道の駅の要件として、大型トラック等が24時間利用できる駐車場が必要。市場の敷地が狭く、広い駐車場が整備できないのであれば、道の駅ではない施設も含めて考えている。今後、松戸南部市場や横浜南部市場等にも視察に行く予定である。
  • 松本委員 横浜南部市場では、市場内に商業施設が併設されているものの、市場関係者の車両と一般車両が混在している。今後、物流と商業施設の区画や車両の動線等についても検討項目に加えてほしい。
  • 中川会長 横浜の市場については、2つの中央卸売市場を統合し、市場改革の一環として、荷捌き機能を残し直売施設を併設している。横浜の旧南部市場と柏の公設市場の立地状況は異なるものの、公設市場は都市計画の機能でもあり、柏市の都市計画の範囲の中でどう位置付けられるか、機能面を含めて見通しを立てていただきたい。
  • 小林委員 平成28年11月の審議会にて水産棟の建替えについて説明があった。平成29年度に工事着手、令和2年度までに終了する予定であったが、工事が着手されなかった理由などお聞きしたい。
  • 事務局 平成29年に松戸北部市場が閉鎖、柏公設市場との統合により青果の卸売会社が変更となった。これにより、当初の整備計画の見直しを行い、当初の予定より遅れた令和3年度から工事着手する予定であった。しかしながら、将来の景気見通しが不確定で、建物を更新しても施設使用料が値上がりするといった卸業者及び仲卸業者からの懸念材料、コロナの影響などもあり、現時点で着手に至ってない。
  • 小林委員 当初の予定どおりに進めていれば、売上を立て直せたのではないかと感じている。また、先ほどの説明で、更なる整備計画の見直し行うとのことであったが、整備を終わりにしてしまうとのことなのか。
  • 事務局 今後、この市場を存続、活性化していくことを考えており、整備を中止するといったことではない。併設道の駅の検討の中で、水産棟建替えも含めて整備計画を見直していきたい。
  • 中川会長 道の駅という新しい要因が発生し考えていかなければならないが、進展がなかったこれまでの計画についても整理をし、事業者への説明を果たしていくべきである。古い計画にけじめをつけるためにも、設備の更新計画と事業者の戦略がフィットするよう、事業者とコミュニケーションを密に進めていく必要がある。
  • 事務局 市場の整備にあたっては、様々な経緯があったことは承知している。市の予算措置、市場の採算性などの問題もあるが、今回の併設道の駅の可能性調査委託の中で、これまでを振り返りつつ、事業者と一緒に考えながら進めていきたい。
  • 野田委員 道の駅、地域振興施設の併設について、とても良いことではあるが、しっかりとした市場の機能とシステムがあってこそ生きてくるもの。市場そのものについても、きちんと検討してほしい。
  • 中川会長 公設市場を発展させる一つの策が道の駅併設であるということを視点に進めていただきたい。
  • 松本委員 道の駅を併設することで収益を上げ、市場全体の収支を良くするということか。
  • 事務局 基本的に公設市場の活性化である。市場の売上高を伸ばすための手段の一つが道の駅併設又は商業施設の誘致であると考える。道の駅と市場併せて全体の収支が成り立つということではない。
  • 松本委員 横浜南部市場を例に挙げると、市場内で流通しているものを販売しているのではなく、市場外から入荷しているものを販売しているようなイメージ。柏の公設市場に併設というのであれば、場内卸を経由した商品を販売する施設ではないと、プラスにならないのではないか。場内事業者を圧迫するようだと、市場全体の衰退につながりかねない。
  • 中川会長 市場の機能は卸売であって、本来、小売業者を呼び、荷を卸すことで小売業者の売り上げに貢献するという立場である。市場にショッピングモールを誘致、お客さんを呼ぶという考えもあるが、市場を知ってもらうアンテナショップ的なものが道の駅ではないか。どう利用していくかといった視点で検討していただきいたい。

(2)柏市公設総合地方卸売市場業務条例の一部改正について(諮問)

  • 松本委員 せり参加者、荷物を運ぶトラック等への対応についてお聞きしたい。
  • 事務局 花きのせり時間が長いことは承知しており、せり参加者から料金を徴収するということは考えていない。せり参加者の車両ナンバーを事前に登録する、又はサービス券の配布などを行い、2時間を超えても無料で出庫できるよう検討している。
  • 松本委員 事前にナンバー登録した車両と駐車場所は紐づいているのか。
  • 事務局 基本的には紐づくことになる。また、業務のシフト時間の関係で同一の区画で2台使いたい場合は、事前登録を2台分行うことになる。この他、柏市が指定した区画に駐車できないようなケースでは、荷捌き所などを活用、駐車していただくことになる。
  • 中川会長 売買参加者、荷受けトラックの扱い、従業員の駐車スペースに関する内容となるが、事細かく決めることは難しいものの、事業を阻害してしまわないよう検討していただきたい。
  • 事務局 審議会の場においては、方向性についてご議論いただき、詳細な部分については個別に各事業者を話をさせていただきたい。金銭的な利益を生み出すために行うのではなく、駐車場の不正利用を防止し、適正管理を行う趣旨のもとで、審議会に諮問させていただいた。
  • 松本委員 実際、運用が始まると、往々にして取引先からのトラブル、クレーム等が発生する。クレーム等により柏市場で取引しないといった売買参加者の声が出ないよう、柏市においても十分検討していただきたい。
  • 内冨副会長 駐車場の件については、24時間稼働している市場の中では非常に大きい問題である。個別協議の中で、我々の意見も十分に聞いたうえで、検討していただきたい。
  • 中川会長 往々にしてトラブルは発生するので、双方で解決していただければと思うが、条例改正に関する基本的な流れについては、本日ご出席の皆様はご賛同いただけるか。
  • 小林委員 先ほど、条例改正の施行期日が令和5年4月1日であるとの説明であったが、この時点で駐車場もゲート化されているのか。
  • 事務局 以前、個別で話をさせていただいた時にも、順番として不正駐車への対応が先決で、駐車場料金の改定はその後ではないかとの意見も寄せられている。今回は、駐車場のゲート化と料金改定を一体で行う予定である。
  • 小林委員 この件についてはかなりトラブルが起こると予想している。横浜の南部市場では駐車場ゲートは設置されておらず、すべてナンバープレートで管理している。また、4月1日時点でゲート化されなかった場合は、料金改正も実施されないということか。
  • 事務局 条例改正の手続きと並行して駐車場のゲート化についても業者打合せを進めている。条例改正が行われる一方でゲート化されないということはない。
  • 松本委員 一般車両については2時間まで無料ということだが、お客様駐車場はきちんと確保できるのか。
  • 事務局 現時点で、来場者用の駐車場は関連前と中央の2カ所となっている。場外駐車場を契約しているものの勤務場所に近いなどの理由により、来場者用の駐車区画に場内事業者が駐車している。この場合は、事前にナンバー登録ができないので場外駐車場に戻るしかなく、結果として、来場者駐車場に駐車している車両が少なくなると見込んでいる。
  • 松本委員 逆に、一般のお客様が卸会社等の駐車区画に車両を止めてしまうことはないのか。
  • 事務局 この点については否定できないが、来場者の駐車スペースは、比較的利便性の高いところに配置している。その一方で、売買参加者の駐車スペースについては利用制限など設けていない。
  • 松本委員 入場制限などは考えていないのか。
  • 事務局 市役所本庁舎の駐車場では満空管理を行っているが、駐車区画に止める車と自己の店舗近くで荷捌きなどを行う車が混在するので、この市場では満空管理ができないが、支障が出ないよう配慮したい。
  • 中川会長 今回は、駐車場の適正管理であって、適正管理の為に条例を改正したいという事務局からの諮問であることを承認していただくことが重要。但し、技術的な面については現時点で明らかになっていないことが多いという委員からの意見については、条例改正を承認いただいた時点で、責任をもって事務局にて説明してほしい。
  • 久我委員 今の説明で、普通車の区分で他市場と比較して格差のある料金ではないという点については理解できた。ただ、市場を利用する車両としてはトラック等が中心。普通車の2倍近い料金となる大型車の料金は、近隣市場と比較して適正なものなのか。
  • 事務局 普通車の例を挙げて説明しているが、車両の占有面積に比例して料金を設定しており、近隣市場と比較して柏市が著しく高いということはない。また、中大型車両についても近隣駐車場の料金と比較して適正なものと考えている。
  • 増尾委員 一般消費者としてこの市場を利用している。場所ごとに駐車台数にバラツキがあるので、場内事業者が車を止めているということは想像できるので、適正利用に向けた対策は必要ではないかと考えている。今後の活性化に向けて、事業者のやる気が削がれないような施策含めて検討していただきたい。
  • 事務局 今回の駐車場料金の改定は、場内事業者の皆さまを苦しめる主旨で行うのではなく、事業を行う上で駐車場の利用に不都合が生じており、この点について正していきたい。また、運用方法等について事業者様より様々な意見が寄せらているので、この点については整理をしたうえで、皆様にお示ししたいと考えている。
  • 中川会長 技術的なことに関しては、議論を重ねても答えは出てこないと思われる。運用方法等については、本日の説明だけではイメージができないので、さらに詰めていく必要があるが、条例改正の諮問については皆様お認めいただきたい。
  • 松本委員 料金について意見することは可能なのか。千葉市並みにしていただくことはできるのか。
  • 事務局 料金については条例で定められているが、条例に即すると急激な上昇となるので、規則で段階的に引き上げていくという形となる。条例については12月議会に提出予定だが、規則については年度末に事務手続きを行う予定なので、改めて相談させていただきたい。
  • 中川会長 事業者としてはできるだけ安価で借りたい、一方、土地を運用する側としてはコストを回収したいという点からすると、両者で折り合うことは厳しいが、市場は公共空間であり市民の財産をどう運用していくかという合理性に立ち、場内事業者と協議、料金設定を行ってほしい。

7 傍聴

傍聴者なし

8 配布資料

 

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所属課室:経済産業部公設市場

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