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時を越えた志に感銘 旧そごう柏店の定礎から
柏駅前では今、旧そごう柏店の解体工事が進められていますが、このたび定礎箱の中から昭和48年の竣工当時に納められた物が取り出されました。
定礎箱とは、ビルの完成時に当時の思い出を後世に残す目的で建物の壁などに埋めるもので、中には故山澤市長と民間関係者の代表であった故寺嶋周三氏による文書が残されていました。
寺嶋氏は、建設までの道のりを「市に対する厳しい要求と激論」「対立と混乱」「反対派による非難」などといった言葉でつづり、これを成し遂げることができたのは、地元権利者をはじめ、柏市を住みよい美しい街にしたいという山澤市長の熱い郷土愛にあると書き残しています。そして山澤市長は、これらの施設は必ず、柏市民の利益のために有効に活用されると確信している、と書き残しています。
これらの品々は建設当時の夢や希望、そして幾多の困難を乗り越えてきた歴史の証しであり、その筆跡に触れ、先人たちの強い志に心を打たれました。
柏駅前の未来の姿を、これから多くのかたと共に描いていくことになります。さまざまな困難が生じると思いますが、あの「そごう柏店」のように、この場所が地域の象徴として、未来の多くの子どもたちに愛されるよう、自らの信念を胸に取り組んでまいります。
柏市長 太田和美
【広報かしわ11月号市長のスマイル通信より】