「無事を祈って～コロナ・インフルエンザの同時流行に備えを～」

先日、柏市文化祭の茶席で、飾られていた掛け軸に目が留まりました。独特の字形の筆文字で、ただ「無事」とだけ書かれていて、感染症はもちろん、世界情勢や自然災害、ウクライナから避難されているかたなど、さまざまなことが頭に浮かび、「無事」の二文字の重みやありがたみがしみじみと心に染みました。
ニュースなどで連日取り上げられていますが、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行が心配されています。発熱症状のあるかたが病院へ殺到すると医療機関がひっ迫し、通常診療や手術・入院などにも影響を与える可能性があります。
そこで市では、発熱等による体調不良時の備えとして、速やかに新型コロナの陽性判定ができる抗原検査キットを、市民のかた1人につき1個までワンコインの500円で購入できるように助成することを決めました。柏市薬剤師会にもご協力いただき、市内の協力薬局で購入できます。助成期間は12月末までとしていますが、感染状況を踏まえ期間の延長も考えています。
もし検査キットで陽性となった場合、高齢者などのリスクの高いかたは医療機関を受診してください。またリスクの低いかたは、県の陽性者登録センターに登録することで必要なサポートを受けることができますので、万が一の事態に備え、お早めにご準備することをお勧めします。
新型コロナの第8波に突入していますが、ご自身が「無事」で過ごすため、そして家族の「無事」や社会を守るためにはワクチン接種が有効です。接種はあくまでも任意ですが、重症化を防ぐためにも、大切なかたへの感染を防ぐためにも、ワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか。
年末に差し掛かり、もうすぐ新たな年を迎えます。いろいろな困難を乗り越え、希望を持って来年の「無事」をご一緒に祈りたいと思います。

 

太田和美

【広報かしわ12月15日号　スマイル通信より】