「あそびのプロと一緒に」

子育て支援は、市が力を入れている施策の一つですが、その一環として、ボーネルンド社と協定を結びました。ボーネルンド社は、長年にわたり遊びの道具と環境を提供されていて、遊びを通して子どもの健やかな成長を支援する「あそびのプロ」です。特に子育て世代の皆さんは、ご存じかもしれません。
例えば、遊び道具を児童センターなどに提供いただくなどの直接的な支援だけでなく、保育士への研修といった間接的なご協力も検討しています。子育ての環境は建物や設備だけでなく、子どもたちが日々接する保育者が担う部分も大きいので、実現すれば保育士の質の向上につながる、とても効果的な取り組みになると期待しています。
さて、9月の市議会では、補正予算について審議・可決いただきました。補正予算の概要は今号でも掲載していますが、この中にも子育て関連の予算があります。
まず、物価高騰の中でも子どもたちが学ぶ意欲を持ち続けられるように、18歳以下の全ての子どもに1人5,000円分の図書カードを送ります。赤ちゃんの絵本から高校生の参考書まで、年齢に合わせて有意義にご活用いただきたいと思います。
また、柏ふるさと公園には、誰もが遊べる遊具が登場します。これは、障害がある子もない子も一緒に遊べる遊具で、健診や相談でウェルネス柏を訪れる親子連れのかたも、その隣にある柏ふるさと公園で遊べるようにと考えました。体の不自由なお子さんにも公園で遊ぶ楽しさを知ってもらい、心身ともに健やかに育ってほしいと思います。
柏の子どもたちが伸び伸びと成長するためには、保護者、保育士や先生だけでなく、行政や企業、地域など、子どもに関わる全ての立場の人が、子どもの未来を思い描き力を合わせていくことが大事だと思います。誰かだけが頑張るのではなく、自然に協力し合える、そんな環境づくりを目指していきます。

太田和美

【広報かしわ10月15日号 スマイル通信より】