「男性用トイレにサニタリーボックスを設置」

先日、ある男性の市民のかたから、1通の「市長への手紙」が届きました。「前立腺がんの治療後に尿取りパッドを使っていて、出先のトイレで使用済みのものを捨てることができずに困っている、多くのかたが同じように苦労されているのでは」という内容でした。
女性用のトイレには、サニタリーボックスが当たり前にありますが、男性にも同じように衛生的な処理が必要な状況があることは、私自身、考えたことがありませんでした。調べてみると前立腺がんの治療を受けるかたは多く、潜在的なニーズは大きいと思われましたので、公共施設にすぐに設置すべきと考え、本庁舎をはじめ、パレット柏や近隣センターなどの男性用トイレにサニタリーボックスを置くことにしました。
いま思えば、ドラッグストアなどでもたくさん商品が販売されていて、病気でなくても多くの男性が利用していることは容易に想像ができるのに、トイレ関連のことはなかなか話題にしづらく、問題が表面化してこなかったと思います。このお手紙で、男女問わず、いろいろな事情があることをあらためて考えさせられました。
今回、このかたが勇気を出して声を届けてくれたおかげで、多くの皆さんの悩みを少しでも減らすことができ、皆さんが心から外出を楽しめるようになれば、これほどうれしいことはありません。
こうして社会の課題を一つずつ解決することが皆さんの暮らしの充実や利便性の向上などにつながり、ひいては、私が目指す「住みやすい街・柏」につながっていくのだと考えています。
今回の気づきをくださった、この市民のかたに心から感謝し、これからも皆さんに寄り添った市政運営を続けていきたいと思います。

＊「市長への手紙」は、市のホームページからメールを送るか、本庁舎や近隣センターな
どに設置している専用の便箋・封筒でご郵送ください

太田和美

【広報かしわ6月15日号 スマイル通信より】