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更新日令和4(2022)年11月15日

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「柏の子どもは柏で守る~柏市独自の児童相談所設置に向けて~」

児童相談所は都道府県や政令指定都市が設置していますが、平成28年の児童福祉法改正により、中核市でも児童相談所の設置が進められることとなりました。柏市では、令和8年度中の開所に向けて準備を進めています。

県内に6カ所ある千葉県立の児童相談所では、対応件数が年々増えていて、時に保護する児童が定員を上回るような状況です。市が単独で設置すれば、日頃から市が行っている妊娠・出産段階から若者までの支援も合わせた総合的な対応ができるようになります。市では児童相談所だけでなく、これらも併せた複合的なセンターを設置し、切れ目ない支援のための体制を整えます。

要となる施設は児童相談所ですが、皆さんは児童相談所や一時保護所というと、どのようなイメージをお持ちですか。

数年前、私が国会議員だったとき、スイスの児童相談所を訪ねる機会がありました。北欧風の家具やカラフルなカーテンが家庭的で温かな雰囲気を作り、子どもたちも趣味の楽器などを持ち込んで、日常生活を送っていると話してくれました。

子どもたちが心身共に安心して過ごせる家庭は、残念ながら当たり前にあるとは限らず、支援が必要な場合もあります。市が作るのは「施設」ですが、支援を受ける子どもや親子には大切な「居場所」になります。設置するセンターも無機質な施設ではなく、見えるもの、触るものに家庭の温かみを感じられる場所にしたい、傷ついた心に少しでも寄り添えるものにしたいと思っています。

また開所には、建物だけでなく、そこで子どもたちと向き合う職員の育成も必要です。社会福祉士や心理職などの専門職を採用し、県や他市の児童相談所に派遣して経験を積むことで、先を見据えた準備を進めています。
柏の子どもは柏で守る、建物にも体制にも、その決意が表れる施設にしていきたいと思います。

太田和美

【広報かしわ11月15日号 スマイル通信より】

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