更新日令和6(2024)年1月19日

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令和5年度第1回柏市緑政審議会会議録

1 開催日時

 令和5年12月22日(金曜日)午後3時30分~午後5時00分

2 開催場所

 あけぼの山農業公園 本館2階研修室

3 出席者

(委員)

 近江委員、落合委員、小川委員、坂巻委員、大久保委員、北田委員、鈴木委員、大和委員

(事務局)

 小川都市部理事、浅野公園緑地課長、永野副参事、高橋主幹、加藤副主幹、佐久川主査、北川主事、瀧澤主事、大森主事、大堀主事、鈴木主事、小川主事補

4 議題

 あけぼの山公園及び柏市あけぼの山農業公園について

5 議題(要旨)

事務局

事務局より、「1.柏市における公園の現状」「2.あけぼの山周辺地域の概要」について説明を行う。 

 

坂巻委員

標識(誘導看板)は十分にあるのだろうか。無いと感じる。地元が集まりすぎることを懸念し、嫌がっていたりするのか。また、車の導線について、車と人が交じることは危険。渋滞が起きないようにする流れを考えた方がいい。

 

事務局

市としても公園へ誘導する標識(誘導看板)は、十分ではないと感じている。花の時期は、旧道(布施道)が渋滞しており、周辺住民が困っていることは事実である。標識(誘導看板)を設置し、公園まで分かりやすく誘導をすることは重要であると思っている。

 

事務局

事務局より、「3.公園の運営状況」「4.公園の魅力」について説明を行う。 

 

小川委員

飲食施設が不足しているとのことだが、具体的に教えて欲しい。

 

事務局

具体のデータがなく、明確にお答えできないが、バーベキューはあるが、ちょっとした軽食が不十分であると考えられる。例えば北柏ふるさと公園のカフェのような、女性が行きたいと思うようなおしゃれな店が足りていない。そういったところにニーズがあるのではと考えている。

 

鈴木委員

一番の魅力が花畑という話だが、協働している営農組合の力が大事だと思う。組合自体が、今後どれぐらい持続力があるか。また、営農組合の意欲として、「花」に切り替えて見せていこうという形か。そこに高齢化による不安材料があるのか。

 

事務局

営農組合自体は、この公園とともに生きてきたという思いがあるようで、高い意欲がある。一方で、高齢化の課題がある。今後、持続可能な仕組みを、共に考えていく必要がある。また、「花に切り替える」という意識ではなく、今まで取り組んできた「花」を大事にしながら、さらに公園の魅力を高めていくと考えている。

 

坂巻議員

営農組合高齢化の課題に対して、若い人を呼び込める形が必要だと思う。どう考えているか。

 

事務局

営農組合の中でも、危機感を持って若い世代を育てていかなければいけないと思っていただいている方もいる。また、市と営農組合で、1ヶ月に1回定例会を行っている。関係性を上手く作りながら、新しい力を呼び込みながら、少しずつ試していく必要があると考えている。

 

坂巻議員

食の問題に関して、キッチンカー等を上手く取り入れていくことはできないか。

 

事務局

キッチンカー等を呼ぶイベントは、これまでの指定管理者にも非常に頑張っていただいており、常に何らかのイベントが開催されている状況である。一方で、広報が不十分という点は反省点としてあげられる。情報発信については、指定管理者や活動団体とも連携して強化していくことが必要と考える。

 

大久保委員

三者(営農組合、指定管理者、市)の意見の統一はどのように図られるのか。統一された意見が具体化することが必要ではないかと感じる。例えばまず、「誘導」の話。土日の公園周辺は異常な混雑で、近くの住宅地を通り抜けたり、住宅地に無断駐車する方が多く、通り抜け禁止看板が立ったこともある。そこを考えると、全体的に統一的な考え方をする必要があると思う。

次に「樹木の景観」について。公園の樹木については、自然の樹木が多いため、実は我々の団体でも、自然観察会をここで何回かやったことがある。しかし、残念ながら、樹木が、景観上良くない形で切られているという状況がある。誰が計画し、どのように実行されたか、公園に聞いてもわからない。景観改善について、どのように議論をして意見を統一していくかが大切と考える。特に、未利用地については、議論が重要。樹木の構成や公園の成り立ち等から、利用を考えていけば、アスレチックの設置等も検討できるのではと思う。

 

事務局

アクセスに関して、標識(誘導看板)の不足により、迷った車が渋滞を引き起こしているという側面もあると思うため、調査が必要と考えている。公園だけでなく、地域の街づくり等広い視点でアクセスの改善を行っていきたい。樹木の管理については、課題が多くある。今後も、有識者に知見を借りながら、また地元の意見や、場合によっては本審議会の意見も伺いながら、樹木更新を行っていく。

 

北田委員

まず、令和3年頃に二つの部署(農政課、公園管理課)で管理していた公園を、公園緑地課が統一管理することになったということだが、その経緯は?また、「都市公園」と「柏市独自の公園」を分けて考えるのはなぜか。一体で管理したほうが良いのではないか。

 

事務局

まず経緯として、利用者から見たら一つの公園であり、管理部署を一本化することにより様々な事業の運営や方針がはっきりしてくる点、またスピード感をもって事業推進できる点から、一本化することになった。農政部局とも連携しながら、都市部がリーダーシップをとってこの公園を担っていくという形になっている。

次に、「都市公園」と「柏市独自の公園」に関しては、花畑の部分が「農地」の位置付けになっており、現状では「都市公園」にできない。今後は、この「農地」指定を外すことも視野に、買収等を検討していくことも必要である。

 

落合会長

満足度については、156人のアンケートで良いのか。今後もう少しデータを取ったほうが良い。懇談会等ではそのデータを示して、住民、来場者の意見を説明することにしてはどうか。

 

事務局

おっしゃるとおりサンプル数は少ない。統計上も400程度のサンプルがないと、誤差が大きくなる。今後、更にアンケートを行い、しっかりデータを収集していきたい。また、懇談会では、様々なデータを踏まえて、議論できるような準備をしていきたいと考えている。

 

近江副会長

農政部門と公園部門の二つの部署で管理していた経緯について、補足したい。これは、昭和から平成に変わる頃、全国的にレクリエーションフルーツフラワーパークが流行った経緯がある。そこで、農政部門は、「農業後継者育成」、「地域の農業振興」を目的として農地等を取得する。公園部門は「レクリエーション利用」を目的としてその隣接地を取得する。2つの予算で、3倍の魅力を出そうというような話であった。課題として、農政部門が担う農地には、施設が建てられない。一方で、公園部門が担う都市公園にはレストラン等は建てられるが、農業利用が難しいということで、それをうまく設計したのが、現状の公園だと思われる。

また、「市内外から認知され」と書いてあるところも、きちんと説明したうえで、議論したほうが良い。「誘致距離」というのは、「この距離の公園周辺の人が利用する公園」ということを意味する。誘致距離によって、想定するべき利用回数が異なる。例えば、県立柏の葉公園は45ヘクタールの総合公園なので、大体月1回ほどの利用を想定して公園計画を立てている。あけぼの山公園は24ヘクタール程であるが、柏の葉公園よりも、誘致距離が短く、利用者が多くなる。だから、月1回に加えて、シーズン1回ぐらいの利用を想定して、公園のあり方を考えるということになる。

一方で、地域の公園だから市外の人のために、税金を使うというのはどうなのかという意見も昔はあった。最近は広域から来てもらって、観光振興を進めるといった形が普通になってきた。

そこで、先ほどの話に戻るが、あけぼの山公園は自動車利用が多いとのことで、柏市だけではなく、我孫子市や流山市など広域からの来園が想定される。この公園計画で、「市内外」という言葉を使うことは、この公園の魅力を知ってもらって、柏市に移り住んでもらうことに繋げる意図があると思う。そのため、「市内外」という言葉を使うのは良いと思っているが、公園のコンセプトの議論において、その背景をしっかり押さえた方が良いと思う。

 

事務局

事務局より、「5.まとめ」「6.今後の検討」について説明を行う。 

 

北田委員

今後、審議会や懇談会等で、コンセプトや基本方針を議論する際、「花」で決まりなのか。それとも、もう一度、「農村」や「交流」等も含めた中での議論を行うのか。

 

事務局

これまでも力を入れてきた「花」を軸にしながら、「農」だけではなくて他の視点も入れてやっていきたいということである。今後、地域の農家とのコラボや、学校との連携等も考えられる。

 

坂巻委員

農業振興の話が上がっているが、実際に親子で農家をしている方は少ない。農業振興に繋げていくための議論をすればいいのか、それとも公園全体の魅力を高めるような意見を言うのか、どんな意見を求められているか分からない。

 

落合会長

今後の検討体制で、「あけぼの山ビジョン懇談会(仮称)」を立ち上げ、様々な方に集まっていただき、構想の原案をある程度練っていく形かと思う。その際に、農業振興の議論から始めると幅広くなってしまう。今まで「花」を中心としてきた経緯があるので、今後も「花」をベースにまずは考えようということかと思う。この懇談会で出た意見が、審議会に上がってきて、方針や方向性について議論するということで、良いか。

 

事務局

そのとおりである。また、実現可能な構想とするため、今まで欠けていたプレイヤーである民間事業者のビジネスの視点を踏まえながら、構想を作り上げていくイメージで考えている。

 

大和委員

あけぼの山を見たが、子供たちが遊べる遊具や、赤ちゃんを連れた人が休める場所が少ないと感じた。

 

落合会長

満足度については再度調査していただきたい。役所ではなく、ユーザーが考えた魅力である必要がある。「魅力」の調査を実施し、何を一番の魅力にするのか懇談会の中で議論していただきたい。食べる、買う、遊ぶ、宿泊等とあるが、「全てのコンテンツを満足できるように」ではなく、「差別化」「特徴ある」という議論をしていただきたい。

 

事務局

今後調査を行っていく。また、全てを実施というのはできないと考えている。今後、懇談会等で議論していく中で「尖ったもの」に力を入れていきたい。農業振興の部分に関しては、経済部局と協力をしていきたいと考えている。

 

鈴木委員

ゾーニングの曖昧なところはあるが、それが面白さであると考えている。また、営農組合自体にも様々な課題がある。魅力的にしていくという時に、チャレンジに寄り添い、また、地域の課題にも同様に寄り添っていくと良いのではないかと思う。そのあたりを懇談会で検討していただけるといい。

 

大久保委員

公園利用者が増加した要因として、今の住宅はコンクリートの壁が多くみどりとの触れ合いが少なく、住宅で緑に触れられないため、土日に公園を利用するようになっていることが考えられる。この農業公園の中で果樹園、市民農園、芝生の利用等総合的な要因を考えて、懇談会で意見を聞いていくと、方向が出てくるのかなと思う。

 

落合会長

是非事務局にお願いしたいが、懇談会の中で出てきた意見を審議会で元に戻すようなことはできない。もう少し手前のところで、案や、たたき台をいただき、一度議論させていただければ、懇談会も審議会もうまく運ぶことができるかと思う。

以上

お問い合わせ先

所属課室:都市部公園緑地課

柏市柏255番地(柏市役所分庁舎1-3階)

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