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2-2.交流ステージ

1.重点プランとまちづくりメニュー例

人と人(ひと)、人と街(まち)、人と緑(みどり)が触れ合い、心が通い合う暮らしを実現するための「交流ステージ」としては、「市民活動のネットワーク化」、「まちづくり情報のネットワーク化」、ひと・まち・みどりを結び付ける「歩行系ネットワークの形成」が重要となります。

また、重点プランに対応した具体的なまちづくりメニュー例は、次頁に示すとおりです。なお、「ひと・まち・みどり」のキーワード別交流ステージのイメージは、次のとおりです。

  • ひとの交流ステージ⇒老人から子供まで世代・性別を越えたコミュニケーションが推進できるステージづくり
  • まちの交流ステージ⇒生活拠点・学校・駅等の施設連携、まちづくりの市民活動連携、情報共有化などが推進できるステージづくり
  • みどりの交流ステージ⇒水系・樹木・公園・広場など、市街地内において潤い環境のネットワーク化が可能なステージづくり

交流ステージづくりの重点プラン:『ふれあいプラン』

  • (1)市民活動のネットワーク化
    中央ゾーンのまちづくりを媒体とした「市民活動のネットワーク化」
  • (2)まちづくり情報のネットワーク化
    中央ゾーンの市民活動を支援する多様な「情報のネットワーク化」
  • (3)歩行系ネットワークの形成
    人と街、人と緑等を結び付ける「歩行空間のネットワーク化」

交流ステージの重点プラン(ふれあいプラン)とまちづくりメニュー例

  1. 市民活動のネットワーク化
    • コミュニティゾーン形成事業を活用した「市民まちづくり活動」への支援
    • 活動拠点の導入⇒ボランティア・NPOセンターの創出・支援
    • 都市文化⇒スポーツ、ストリートミュージシャン
  2. まちづくり情報のネットワーク化
    • 上記の「市民まちづくり活動」に関する情報発信の支援
    • ダブルデッキの再整備⇒マルチビジョン、まちなかインフォメーション
    • インフォメーションセンターの整備・活用
  3. 歩行系ネットワークの形成
    • コミュニティゾーン形成事業を活用した歩行系ネットワークの整備
  4. ふれあい・支え合う地域社会の構築
    • 生きがいと健康づくり等への市民参加
    • 市民の支え合い(サポーター)活動の育成・支援

2.歩行系ネットワークの形成イメージ

  • 歩行系ネットワークは、人と人との出会いの場となり、人と街(施設)を結び付け、人が自然に触れ合うことができるネットワークです。
  • ネットワーク化のイメージとしては、次に示すように、主に以下のものを結び付けることを考えした。
    1. 「都市発展ステージ」……都心(柏駅周辺)
    2. 「潤い安らぎステージ」……水辺安らぎ空間、骨格となる水辺空間(水と緑のプロムナード)、市街地内潤い環境
    3. 「拠点」……行政拠点、緑の拠点、生活拠点(3駅)、健康いきがいづくり拠点(スポーツ文化拠点、健康文化拠点、生涯学習拠点)、コミュニティ拠点(近隣センター)
    4. 「学校」……小学校、中学校
  • 歩行系ネットワークのモデルプラン(ルートの設定例)はP35に示したが、このルートはあくまでも設定例であり、実際のルート選定は、後述するように地域住民に委ねるものとし、「市民参加の協働型まちづくり」によってルートを決定していきます。

3.歩行系ネットワークの形成と市民参加

(1)市民参加の在り方

歩行系ネットワークの形成を実現させていくためには、「市民、関連団体(企業・公益法人等)、行政」の三者が、等しくまちづくりの主体であるという共通認識と役割分担のもとに合意形成を図りながらまちづくりを進める「市民参加・協働型まちづくりシステム」の構築が不可欠となります。
「市民参加・協働型のまちづくり」を推進するためには、以下に示す「組織づくり」と「支援体制づくり」が必要です。

推進母体となる組織づくり

市民組織

関連団体も含めた市民参加によるまちづくり組織の設立⇒「(仮称)中央ゾーン市民まちづくり会議」やその他コミュニティ地区、自治会などを地区単位とする「まちづくり協議会」など

行政組織
  1. 市民参加のまちづくりを推進・支援する担当部署の新設・強化b.支援する組織づくり
  2. 市民のまちづくり活動を支援する組織の設立⇒「TMO、(仮称)まちづくりセンター」など
    (注):TMO……中心市街地における様々なまちづくりの運営・管理を横断的・総合的に調整し、プロデュースする組織。
    (注):(仮称)まちづくりセンター……三者の中立的な立場で各種のまちづくり活動を支援する公益法人。2支援体制づくり 柏市民まちづくり講座の活用やまちづくりコーディネーターの派遣など
  3. まちづくりに関する条例の制定や市民のまちづくり活動への助成など
  4. まちづくりに関する情報の提供・公開の促進(2)中央ゾーンにおける市民参加の展開イメージ
  5. 中央ゾーンにおいては、前述したまちづくりの市民参加の在り方や参考事例を視野に入れながら、個別具体的なテーマを素材として市民参加のまちづくりに取り組みます。
  6. 中央ゾーンの住民から要望が最も多く、緊急課題である「安全で快適な歩ける道づくりの形成」を目標とした市民参加のまちづくりを実践し、その実践経験を活かした柏市独自の「市民参加・協働型まちづくりシステム・ルール」の構築を目指します。
  7. 具体的には、各家から歩いて、あるいは自転車で柏駅等へ行ける「安全で快適な歩行系ネットワーク」を市民の手で形成していくことを意図しています。
  8. 実現化手法の一つとしては、「通過交通の進入を抑え、地区内の暮らしの安全を確保することを目的とした“コミュニティ・ゾーン形成事業”」(国土交通省補助事業)を導入し、市民参加による「歩行系ネットワークの形成」,を目指します。
  9. 「コミュニティ・ゾーン形成事業」は、市民参加・道路管理者・公安委員会の連携による「総合的な交通マネジメント対策」であり、平成8年以降各地で導入が図られ、交通事故を大幅に削減するなど、大きな成果を上げてきています。
  10. 中央ゾーンにおける「コミュニティ・ゾーン形成事業」の展開としては、先ず、歩行者も自動車の通過交通も多い路線(三小通りなど)を含めたエリアをモデル地区として取り上げ、警察等の協力のもと、「通過交通・交通事故・走行速度等の実態調査」を行い、市民参加によって当地区が当事業に適した地区であることを客観的に確認した後、コミュニティ・ゾーン形成事業の整備地区として最終的に決定していきます。
  11. 次に、市民参加のもと策定された計画(「私の散歩コース」に関する市民からの募集を行うなど、地域発意型の路線選定を含む計画)に基づき、公安委員会によるゾーン規制等と併せ、道路管理者である柏市がコミュニティ道路や歩車共存道路の整備及びハンプの設置等を実施していきます。

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所属課室:企画部経営戦略課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎3階)

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