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1-2.将来像と基本理念

1.中央ゾーンの基本認識と目指すべき方向

ここでは、まちづくりの基本理念を考える上で認識しておくべき基本的な事項と中央ゾーンの目指すべき方向を示しています。

(1)柏をアピールする役割、都市文化の創造

柏市は、商業都市としての活気とにぎわいに加え、Jリーグ柏レイソル及び柏で生まれたストリートミュージシャンの活躍などにより、全国的に知名度が高まるとともに、“若者を受け入れ、受け入れられるまち”、“時代に敏感で柔軟なまち”など新しいまちのイメージが定着しつつあります。
中央ゾーンは、柏市の顔であり、常に市の発展を牽引してきた柏駅周辺の中心市街地を有しているため、市街地再開発事業等による都心機能の向上を図りながら、北部新都心との連携による新たな発展の可能性に取り組み、21世紀の柏市の発展と熟成を先導するとともに、その存在を外に向けて広くアピールする役割を果たす必要があります。
また、中央ゾーンは、公共・民間サービス、アミューズメント、スポーツ、文化等の生活関連機能や地域資源を備えており、さらに、新たな人・もの・情報の交流と融合を図ることにより、先進的で魅力ある「柏ならでは」のライフスタイル(都市文化)の創造と情報発信を推進する必要があります。

(2)居住環境の改善、地域活動の活発化

中心市街地の後背には、12万人(柏市全体の約4割弱)を超える定住性志向の高い市民が暮らしており、住民アンケートでは、都市生活の利便さを評価しつつも、都市化の進展による交通環境の悪化や治安・衛生の維持などの課題をあげています。こうした居住環境の問題は、生活に密着したものであり、より豊かに暮らし続けるには、行政だけが取り組むのではなく、地域住民が自立して、これまでのふるさと意識の醸成を生かしながら、行政との協働や地域活動を展開していくことが必要です。
また、中央ゾーンの居住地は、20年以上の居住者が多く、市内で最も高齢化が進展し、人口の減少傾向がみられる地域です。このような中央ゾーンの居住地においては、多様な世代の居住推進や、健康で意欲のある高齢者が生きがいを持って活動できる環境づくりとともに、多様な世代が活発に交流できる仕組みづくりを先導的に構築していく必要があります。(3)都市と自然の共生
中央ゾーンは、前述したように、中心市街地と居住地を豊かな自然(手賀沼・大堀川・大津川の水辺空間や斜面樹林及び田園空間)が取り囲んでおり、「中心市街地」「居住地」「自然」がワンセットのパッケージとして形成されているのが大きな特色であり、魅力となっています。
豊かな自然は、都市生活に潤い・安らぎ・新たな活力などを与えてくれるとともに、ウォーキング等の健康づくりの場として、また、地域景観の継承や防災上の観点からも、その重要性がますます増していきます。
また、住民アンケートにおいても、都市の発展方向としては、「自然に囲まれた緑豊かな地域」が最も望まれています。
したがって、今後の中央ゾーンにおいては、こうした外周部の豊かな自然環境の保全・活用とともに、都市内の緑の創出や居住地にある自然資源の保全を図り、「都市の活気と自然の安らぎが共存するまちづくり」を継承し、推進していく必要があります。

2.まちづくりの基本理念

中央ゾーンにおいては、前述した基本認識と目指すべき方向に基づき、「文化(ときめき)交流(ふれあい)・安らぎ(やすらぎ)」をキーワードとしたまちづくりの基本理念を以下に示します。

基本理念

  • 《文化:ときめき》⇒人、もの、情報が活発に行き交い、「新しい都市文化が生まれるまち」
  • 《交流:ふれあい》⇒多世代の市民が安心して暮らし、「健康でいきいきと活動・交流するまち」
  • 《安らぎ:やすらぎ》⇒豊かな自然が市街地を包み込み、「水と緑の安らぎが身近に感じられるまち」

3.将来像

中央ゾーンは、上記3つの基本理念に基づいたまちづくりを推進することによって、若々しい感性や時代感覚を取り入れた、21世紀を先導する個性的な柏の都市文化(柏ならではのライフスタイル等)を創造・発信していく、「いきいきとした魅力あふれる都市の構築」を目指し、将来像を以下に示すものとしました。

将来像

“ときめき・ふれあい・やすらぎのまち”

「ライブタウン」

ときめき・ふれあい・やすらぎ

ときめき 新しい都市文化に出会う期待

ふれあい 幅広い世代の市民が生き生きと活動し交流すること

やすらぎ 水と緑の安らぎ空間が身近にあること

《ライブタウン》注)ライブ……live[laiv]生きている、活気のある

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