更新日令和6(2024)年10月16日

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柏市総合計画審議会(第7回)会議録

1. 開催日時

令和6年8月22日(木曜日)午後5時から午後7時

2. 場所

市役所本庁舎第5・6委員会室

3. 出席者

(1)委員

〔対面〕岩田委員、大竹委員、川瀬委員、木村委員、椎野委員、二瓶委員、箱田委員、花里委員、深井委員、藤井委員、松清委員、松倉委員、宮入委員、山上委員、吉田健一郎委員

〔Web〕志村委員、野島委員、吉田好邦委員

(18人/19人)

(2)市・事務局

小島企画部長、保木経営戦略課長、他9名

4. 議題等

  1. 次期総合計画について
  2. その他

5. 配布資料

  • 【資料1】次第
  • 【資料2】第7回座席表
  • 【資料3】第7回審議会資料
  • 【資料4】第7回会議参加方式及びグループ分け

6. 議事要旨

(1)議題1 次期総合計画について

事務局より、これまで審議いただいた内容を踏まえた、パブリックコメント用の資料をもとに、計画策定の背景や位置付けについて説明を行った。

また基本構想について、前回審議会の際に、グループごとに検討・意見いただいた内容を含めた、「将来の姿」と「基本的な目標のリード文」について提案した。

(宮入会長)

それでは、グループごとの席とはなっていないが、グループごとに10分程度議論いただき、各グループ3分程度で発表いただきたい。また、個別の補足事項等があればお願いしたい。

【各グループでの議論10分】

グループワーク報告

グループA

  • 大竹委員
  • 箱田委員
  • 松清委員
  • 松倉委員

【将来の姿】

  • 全体的にようやくまとまってきた感じはするが、細かく見ると、「一人ひとり」の漢字で「一人」、後ろにひらがなの「ひとり」となっており、以前はひらがなが先だったため、どのような理由なのか気になる
  • 初めの「多様な価値」と次にまた「新たな価値の創造に挑戦」というところで、「価値」という言葉が重なっていることが気になる
  • 初めの「多様な価値や人々が繋がり」について、「価値」と「人々」という言葉が並んでいるところが、「多様な人々」の中には様々な人たちがおり、当然、価値も多様であろうというところも含めると、意味合いが被っているのではないか

【基本的な目標】

  • 将来の姿の言葉と、次の基本的な目標のリード文が少し被ってくどいような感じがある。3つの基本的な目標の、それぞれ最終的に「このようなまちを目指します」という言葉でまとめて、韻を踏んでいる形になっていて良いが、基本的な目標(1)のところでは、「新たな価値を創造する」というところが被っているので、無くすわけではないがもう少し整理できないか
  • 「社会課題を解決することで、新たな価値を創造するまちを目指す」のような形で、「創造的なまちへ」という言葉に対する説明になるのではないかと思うので、言葉をひっくり返したらどうか
  • 基本的な目標(1)について、タイトルが「もっと創造的なまちへ」と言ってる割には、最後の2行が、「社会問題を解決するまちを目指す」となっているため、タイトルとリード文がかみ合っていないのではないか。さまざまな社会問題を解決することは良いが、「解決することで新たな価値を創造するまちを目指します」のほうが、タイトルの「創造的なまち」にかみ合うのではないか
  • 基本的な目標(2)の「居心地のよいまちへ」について、これから高齢化がどんどん進み、85歳以上が人口の中心を占めてくるのであれば、安心して過ごせることはもちろんだが、「住む、働く、学ぶ、憩う、遊ぶ」だけではなく、本当は安心して「老いるまち」にしていくことが、これからの日本の重要なテーマである。特に、首都圏に位置する柏市は、高齢者人口が増えていくため、「老いる」という言葉が本当はあった方が良いが、市民感情も含めてうまく言葉が入ると良い

グループB

  • 岩田委員
  • 川瀬委員
  • 椎野委員
  • 深井委員
  • 藤井委員

【将来の姿】

  • 「柏に関わる」が括弧書きになっている意味があるのか。また、括弧を取ってしまって良いのではないか

【基本的な目標】

  • 「新たな価値の創造に挑戦」ということで、「挑戦」というイメージがかなり前面に出され、並び方も変わっていて、創造的なまちをつくりたいということをすごく意識して目標を立てていると思ったが、基本的な目標(1)の「都市の中のみどり」について、ふんわりしているイメージがあり、この言葉が「みどり」で良いのかグループで話し合ったところ、「みどり」の言葉の中には、様々なDⅩやGXなどが含まれており、一般のかたからすれば現在のままの「みどり」のほうが分かりやすいのではないか
  • ワードとしては、「柏の先進的な教育・医療・商工業」で一旦切れて、「都市の中のみどり」で切れて、「多様な人々やサービスがつながり」で切れて、次の「国際化・情報化」という4項目がこれ以降の文章にかかっているという話が出た
  • 「挑戦」という言葉を出すのであれば、Aグループからあったように、最後の「さまざまな社会課題を解決し、新たな価値を創造するまちを目指します」として、将来の姿にある「挑戦」を強調するため、変えたほうがよいのではないか
  • 基本的な目標(1)の「先進的な教育・医療・商工業」と「都市の中のみどり」について、新たな価値を創造するといったときに、新たな産業構造の中で価値を見い出すものと、先進的なみどりを創出することはイメージが湧くが、「多様な人々やサービスがつながり」で区切られていることによって、これの新たな価値の創造というものが分からない
  • 「国際化・情報化の進展に伴う多様なニーズに対しても新たな価値」とあるが、ニーズに対する新たな価値とはどのようなことなのか。「新たな価値を創造する」という概念は、柏市がチャレンジするといったところでとてもいいなと思うが、「創造に挑戦」にどのように繋がっているのか分かりにくい
  • 基本的な目標(2)「居心地のよいまちへ」については、最後の2行が詰め込みすぎなのではないか

グループC

  • 木村委員
  • 二瓶委員
  • 花里委員
  • 山上委員
  • 吉田(健)委員

【基本的な目標】

  • 基本的な目標(1)について、「教育・医療・商工業」と「都市の中のみどり」が並んでるところに違和感があるため、シンプルに「柏の先進的な教育・医療・商工業において」で良いのではないか
  • 「多様な人々やサービスがつながり、国際化・情報化の進展に伴う多様なニーズに対しても」というところが、本当に必要なのかと感じている。あえて言うのであれば、「多様」という言葉が2度入っているため、少なくとも将来の姿で「一人ひとりの想い」がトップに来ているため、「想いを持つ人々が」のようなワードを入れたほうが良いのではないか
  • かなりぼやけてしまうと思うが、「新たな価値を創造するまちを目指します」とし、「社会課題を解決する」を取っても良いのではないか
  • 基本的な目標(2)の「誰もが居場所を見つけられ」について、どこかに属さなければいけないというふうに捉えられてしまう不安があり、プレッシャーに感じるような文章でもあると思った。代替案として、「多様な人々がつながるコミュニティを育み、様々な居場所が見つけられる」のように繋いで、「誰もが」という言葉が少し強いかなと感じたため、どこにも属さないことで、一旦回復していくようなタイミングも生活の中ではあるのかなと思う

グループD

  • 志村委員
  • 野島委員
  • 吉田(好)委員

【将来の姿】

  • それほど違和感なく読める内容になってきているのではないかと肯定的な意見が出ていた。もう少し検討したほうが良いと思うところもなくもないが、かなり完成度が上がってきていると思う。全ての意見を取り入れるわけにはいかないとは思う
  • Bグループから意見が出ていたが、「柏に関わる」に付いている括弧は外したほうが良いのではないか。これからは、住んでいる方だけでなく、交流人口や関係人口などの言い方もするが、「柏に関わる」という言葉を入れて、括弧は取って良いのではないか
  • 文法的なことで、「一人ひとりの想いが実現できるまち」というのは、何が主語なのかよく分からないので、もし、このようなフレーズで書くのであれば、「一人ひとりが想いを実現できるまち」ではないか

(二瓶委員)

松倉委員の意見に大変共感しており、「老いる」ということに関して、誰もが平等に年齢を重ねるため、これに関するワードや認識があっても良いのではないか。

「母になるなら流山」という言葉に対抗して、どのような言葉があるのか所属する協議会の中で話し合ったことがあり、「歳をとるなら柏」というのはどうかと半分冗談、半分本気でそう思っていたり、柏の地域包括ケアモデルも推進してきた経緯があるため、例えば、生涯安心して過ごせることや、どのライフステージにおいても希望を持ってなど、そのような生涯を通して安心してということが感じ取れるとより良いのではないか。

(宮入会長)

皆様からの意見について、共通したところもあったため、事務局で検討いただければと思う。

次に、基本計画の重点テーマについて事務局より説明をいただいた後、各グループで意見をいただきたいと思っている。

それでは、基本計画の重点テーマについて事務局より説明をお願したい。

(事務局)

事務局より、進捗管理の方法や意見いただいた内容を反映させた重点テーマについて説明を行った。進捗管理では、不確実性が高まる社会情勢や行政ニーズが多様化する中で、具体的な取り組み内容について、第五次総合計画の後期のように、毎年度、実行計画を策定して進捗管理を行うことを提案した。

(宮入会長)

事務局からの説明のとおり、総合計画では重点テーマの方向性を記載して、具体的な取り組みは毎年度、これらの方向性をもとにしてまとめていくという方法が示された。第五次総合計画の後期計画での進め方を踏襲しつつ、今回は皆様の意見を受けて、具体的なものも毎年度、実行計画としてまとめていきたいというのが事務局の説明かと思う。

重点テーマやその背景について、10分程度議論いただき、委員の皆様から意見や質問等をいただきたい。

【各グループでの議論10分】

グループワーク報告

グループA

  • 大竹委員
  • 箱田委員
  • 松清委員
  • 松倉委員

【重点テーマ1「全世代に向けた学び・健康・社会参加」】

  • 「今後、超高齢化社会を迎えるにあたっては、生きがいを持って働く」というところの「働く」にフォーカスがあたった。働くことが前提なのか、働かなくても良いのではないかというところで言うと、ここに書いてある「働く」という言葉は、文章の中で強い印象を受けた。例えば、「働く」ではなく「身につけたものを活かす」や、「社会参加ができる」のような言い方でも良いのではないか

【重点テーマ2「エリアごとのにぎわい・産業振興」】

  • 「にぎわい」という言葉について、当然、中心市街地の商業活性化のようなところでは、「にぎわい」が重要なキーワードになると思うが、全てのエリアで「にぎわい」というものが求められるのかどうか
  • 特別、「にぎわい」という言葉ではなく、「特徴」や「個性」などの言葉でも良いのではないか
  • 別のグループで「経済的な活性化」という意見が出ていたことについて、柏の駅前は良いが、手賀沼の緑・自然を楽しむところや、柏の葉の研究するところで「にぎわい」は必要ないのではないか。エリアのスタンスというのがあって、それぞれの特徴が活かされるべきではないか

【重点テーマ3「将来を見据えた防災・脱炭素」】

  • 災害が起きた際に被害を小さく収められるかの減災の部分と、支援や救援が適切に行われるのかなども非常に大事であり、それが速やかな復旧に繋がる。もし、説明するのであれば、災害が起きた際の復旧だけにフォーカスした形ではなく、減災や支援等について踏まえた対応のほうが良いのではないか
  • 「防災・脱炭素」について、市として、防災と脱炭素が非常に大きなテーマになっているので、このような括りになるのだろうと思うが、防災と脱炭素との結びつきに多少無理があるのではないかという印象を受けた
  • 防災復旧のことばかり書いているが、柏の中で防災に関する活動をしているのは医師会だけではなく、高齢者を対象にしているグループにおいてもBCPを行っている。例えば、人工呼吸器の患者さんについては、日本のどこにおいても、個人情報や様々な問題があり、すぐにアプローチできない現状がある。しかし、ブラックアウトや停電になると、失う命が出てくるので、まずは、減災の一番の基本として、災害発生時にできるだけ1人も取りこぼさず助けに行くことと、自助共助について事前に対応していくことも大事なのではないか

グループB

  • 岩田委員
  • 川瀬委員
  • 椎野委員
  • 深井委員
  • 藤井委員

【全体】

  • テーマ設定の背景について、例えば、11ページであれば、「目指します」という形で終わっているが、12ページでは「目指すため設定したものです」という形で終わっている。背景ベースで終わるのであれば、今この柏で抱えている問題があるということを、バックグラウンド的なこのテーマ設定の背景として書くべきであり、基本的に12ページのような表現に統一すべき

【重点テーマ1「全世代に向けた学び・健康・社会参加」】

  • 将来の姿で「挑戦」という言葉が出てきたが、ここでは、「新しいチャレンジ」となっており、「挑戦」からいきなり「チャレンジ」になっている
  • 目指す市の姿のところで、「街づくり」が漢字になっているので、「まち」をひらがなにしたほうが良いのではないか
  • 「全世代に向けた学び」と修正しているが、この「全世代」という言葉が入るならば、後半の「今後、超高齢化社会を」以降の文章が、高齢者の方の内容が多くなっているのかなと思うので、若者や子どもの内容も入れても良いと思う

【重点テーマ2「エリアごとのにぎわい・産業振興」】

  • 「手賀沼エリア」について、「観光資源」というとかなり強い言葉なので、手賀沼エリアということであれば、自然資源があってこそ観光資源が成り立つと思うので、「自然資源」という言葉を入れて欲しい

【重点テーマ3「将来を見据えた防災・脱炭素」】

  • テーマでいきなり「脱炭素」という言葉を持ってくるのは、かなり無理やり感があるのではないか。例えば、「南海トラフ」などの地震の記載があるが、今私たちが怖いと思っているのが、気候変動により頻発している豪雨災害などで、このような「気候変動」という言葉を入れると脱炭素に繋がりやすいのではないか
  • 「市内には、大学発ベンチャー企業も多く」という文章があるが、いきなり、「大学発ベンチャー企業」という言葉が出てきたので違和感がある。この文章も、「これらの対応に向け、新たな価値創造を目指します」ということで、文章が説明文的になってしまっているのではないか。何のためにこうしたいという言葉の使い方のほうが良いのではないか
  • 「脱炭素」という言葉が急に出てくるが、地震の中で活かせるレジリエンス的なものも、自然や都市を活かした防災の中で脱炭素を目指す、のような、段階を踏んだ説明が必要だと思った
  • 災害の捉え方を地震という形に振り分け、また災害として全体像を戻している。さらに、脱炭素の原因が災害と直結してないところに違和感があるため、丁寧に文章をつなげていただきたい
  • 事務局として、「新たな価値創造」というキーワードを強く訴えたいことは分かるが、柏の葉の新たな技術や新たな産業といったイメージを持つにしても、「これらの対応に向け」の「これらの対応」とは一体何なのか全く見えないので、趣旨は分かるが、ぜひその丁寧に文章をつなげていただきたい

グループC

  • 木村委員
  • 二瓶委員
  • 花里委員
  • 山上委員
  • 吉田(健)委員

【全体】

  • 重点テーマ2に「経済的な活性化」という文言を入れてはどうかということを伝えたが、それに関連して、進捗管理の最後はKGIを立てると思うが、例えば、重点テーマ2のところは、必ず金額や数字ベースでKGIを立てて欲しいので、そのためにできる施策を考えていただきたい

【重点テーマ1「全世代に向けた学び・健康・社会参加」】

  • 「超高齢化社会」は、人口の21%を迎えると超高齢化社会になるが、すでに柏市は25%になっており、超高齢化社会になっているため、この文章では、「今後、超高齢化社会を迎えるにあたっては」ではなく、「今後の超高齢化社会においても」のような、すでに超高齢化社会に向かっていることを記載すべき
  • 「学び・健康・社会参加」の文言の順番を変えてみてはどうか。将来の姿では、「想い」という言葉が強く記載されているので、まずは「社会参加」という言葉を頭に持ってきた上で、「全世代に向けた社会参加・学び・健康」の順番にするべき
  • 介護予防の分野では、例えば、就労なども「社会参加」に入っていたり、この「社会参加」という言葉から、委員の皆様が受ける印象にもよるが、そういう広義の社会と関わって、社会の中で生活していることを「社会参加」という言葉に代表させるのであれば、「学び」というと個人的な営みのようにも感じられるので、将来の姿との関係やつながりの部分との関係から言っても、この並びに対してすごく強い動機がなければ、「社会参加」を前に持ってきても良いのではないか
  • 「これらの就労に加え、生涯学習などにより身につけた」という文章について、生涯学習の「学習」を取り、「生涯における身につけた様々な」のような文章にすると良いのではないか
  • 生涯学習という言葉が後半出てくるが、「生涯」と「学習」がくっついてしまうと、狭い意味での印象を持つので、「生涯における学習」など、例えば、子どものときの教育ももちろん生涯における学習に含まれるため、そのようなニュアンスを持たせても良いのではないか

【重点テーマ2「エリアごとのにぎわい・産業振興」】

  • 「柏には注目が集まる多様なまちの「顔」」という文章について、後ろの文を見ると、「顔」ではなく「エリア」とし、「柏には注目が集まる多様なまちの「エリア」」で構成されると良いと思った
  • 「市内各所を訪れる「玄関」である柏駅」ではなく、「「玄関」であり賑わいの中心となる柏駅」という文章が良いのではないか
  • 「柏の賑わいや活性化を高める」について、「柏の賑わいや経済的な活性化」として、「経済的」という言葉を入れることで、明確にしてみてはどうか

【重点テーマ3「将来を見据えた防災・脱炭素」】

  • あまり詳しい議論ができていないが、「脱炭素」と災害が発生した際の「防災レジリエンス」の繋がりが明確になっておらず分かりづらい

グループD

  • 志村委員
  • 野島委員
  • 吉田(好)委員

【重点テーマ1「全世代に向けた学び・健康・社会参加」】

  • 目指す市の姿について、他のところはひらがなの「まちづくり」が多いが、ここでは「街づくり」が漢字の「街」になっている。「街」の「街づくり」を使うときは、ハードの街づくりを意味することが多いが、ここではソフトの話なので、ひらがなの「まち」ではないかと感じたため、「まち」の使い分けがどうなのか

【重点テーマ2「エリアごとのにぎわい・産業振興」】

  • 具体的に「柏駅」や「柏の葉キャンパス」、「手賀沼エリア」などが出てきており、柏市ということがすごく分かる内容で良いと思うが、このままだと南部エリアが出てこず、南部エリアの人達にとっては、全く注目されていないと思われてしまうので、取り上げたほうが良いのではないか
  • 「手賀沼エリア」というのは一体どのエリアを示しているのか。手賀沼だけなのか、それとも旧沼南町まで含めているのかについて、しっかりと記載したほうが良いと思う
  • 「観光資源」と書いてあるが、「自然資源」にもなってくるので、「観光」というのが強すぎるような気がするので考えていただきたい

【重点テーマ3「将来を見据えた防災・脱炭素」】

  • 「将来を見据えた防災・脱炭素」ということが重点テーマの1つとして挙げられていることは良いことだが、どこの自治体も書くような内容かなと思い、柏市らしさがないことに物足りなさを感じた。1つのアイディアとして、基本的な目標に記載があったが、柏市は、都市と自然がバランスよく存在しているのが特徴で、そのようなところが有事の際のレジリエンス(復元力、適応力)に対応しやすい環境になっていると思うので、そういったことを盛り込むと、柏市らしさが出るのではないか
  • 「全世代に向けた学び・健康・社会参加」について、やはり総合計画の位置づけとして、市がどのようなことに取り組むということだと思うが、文章が市民中心だと感じる。気持ちは分かるが、市民に何かしてもらうということが強いので、書き方の工夫が必要ではないか

(宮入会長)

重点テーマ3の背景については、ちぐはぐな表現が目立つと感じた。最初の3行の災害が発生した時の文章について、「どのような対応ができるのか、常に行政として意識することが重要です」とあるが、先ほど松倉委員からもあったように、行政として、一人も災害に遭わないようにという使命感や覚悟を持って、「暮らしを守るのが行政の使命です」ぐらい言っても良いのではないか。そうすることで、後に続く文章も大分トーンが変わってくるのではないかと感じた。

最後に、基本計画の施策体系について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

前回審議会の後に行った書面の意見照会にていただいた意見を、関係する部署に共有したうえで、できる限り反映した内容について説明を行った。

(宮入会長)

基本計画の施策体系については、かなり多岐にわたり、グループ内で意見をいただくにも時間が限られているため、関心・知見のあるところで、個別に意見をいただければと思う。

(吉田(好)委員)

52ページの地球温暖化対策の自治体新電力について、恐らく、近々設立する柏市として目玉的な電力小売り事業になると思うが、「エネルギー・経済の地域内循環」という表現が、少し意味が分かりづらい表現になっているので、ここを先ほどの防災と絡めて、「自律分散型の電力の確保によってレジリエンス強化を目指す」などの表現に直すだけで、防災・脱炭素がつながることにもなり、全体がうまくまとまるのではないか。

(川瀬委員)

53ページの施策の方向性-3について、提案した内容を入れていただいたと思うが、「森林・緑地の保全による、ヒートアイランド現象の緩和」という言葉が入っているが、もう少し積極的な挑戦という形で、もっと強めに、「生物多様性や生態系サービスを活用する取り組みを積極的に取り入れることで、都市における暑熱のリスクの緩和や気候変動による豪雨災害リスクの軽減をはかる」のようなことを入れ、生物多様性の保全に取り組むのはなぜか、または、そういうことにつながるからのような説明を入れていただきたい。

(花里委員)

31ページの健康づくりの施策の方向性-1について、「全ての世代で健康の価値を再認識でき、自らの健康に関心を向けられるような社会環境づくりを目指します」というふうに締められているが、なかなか関心を持てない方々の健康をどう底上げするかという意味で、厚生労働省の健康日本21の第三次では、自然に健康になれる環境、つまり本人が意識しなくても健康に近づくような環境を整備していく、というものが掲げられた。

個人の健康づくりはすごく大事だが、なかなかそれでは到達できない方々の環境づくりが重要だという形にシフトしているので、例えば、「全ての世代で健康の価値を再認識でき、自然に健康になれる環境づくりを目指します」などで結んでおくほうが良いと感じた。

(松倉委員)

32ページの医療・介護について、柏市の取り組むことを記載されていて良いと思うが、厚生労働省が様々な施策を出している中で、がん検診などの検診についてあまり触れられておらず、柏市だけで取り組むという話ではないが、ご存じのとおり、柏市には、がん研究センター東病院があるため、今、産業などと一緒に取り組み始めているところではあるが、施策の中で触れても良いと思う。三井不動産とがん研究センター東病院が一緒に、がんの検診率の向上に向けて様々な調査をしていることや、柏市長もがん検診率を高くしたいと言っておられたこともあるので、触れても良いと思った。

(松清委員)

18ページの子育て・子育ちの小学校生の居場所について、放課後子ども教室などの小学校の中で、子どもの居場所を作るというところにフォーカスしており、それ一辺倒になっているようなところが気になる。中高生については、第3の居場所という文章が記載されているが、これでは、学校に行けない子どもたちの居場所が作られないので、小学生に対しても多面的なアプローチができるよう、関係課と協力していただきたい。

22ページの学校教育について、様々な課題があるため優先順位はあると思うが、自然環境の保全にも関わってくることで、子どもたちの体験の場がどんどん無くなってきている。例えば、手賀沼では毎年、小学4年生が船に乗る体験をしていたが、この船がそもそも無くなってしまったという問題もあり、子どもたちが来る機会がなくなってきている。

一方、学校の中でも一般的な教科書の中でしか学習せず、地域に教材がたくさん落ちているにも関わらず、それを使えないような状況にあるので、コミュニティスクールなど、地域の方たちが参加してそのような学習の部分に、地域を学ぶことができる機会を取り入れた教材を作るようなところも、施策の中に盛り込んでいただけると、学校、子ども、生涯学習にもつながり、多面的に広がっていくと思うので、学校教育の中に、地域を学ぶためのコンテンツづくりのようなものが入っても良いのではないか。

これは、学校に任せるのではなく地域の方々に参加してもらい、例えば、GIGAスクールのような形でデジタルコンテンツを充実させていかなくてはならなかったり、地域の方々に協力してもらうというようなことが記載されていると良いと思った。

(二瓶委員)

27ページの教育環境の目指す状態について、「すべての子どもが自他の対話を」と記載されているが、「自他との」という意味合いなのか。「自他の対話」というのが、どのような意味合いなのか疑問に感じた。

脱字だと思うが、そのあとの「大切しながら」も「大切にしながら」である。

(事務局)

審議会後に改めて担当部局には確認するが、ご指摘のとおり、「自他との」のほうが望ましいと思う。

(吉田(健)委員)

重点テーマの話に戻ってしまうが、重点テーマ2のところで、経済的という言葉は必ずしも必要ではないのではないかとのご指摘をいただいた。第1章のところで、個人に依存する税収構造である以上、人口減少という中で、当然財政が厳しくなってくるため、そこは何かしらの形で稼いでいかないといけないというところはしっかりと重点テーマの中で入れるべきだと思う。

売り上げが上がる上がらないという話ではなくて、当然そのにぎわいの中には人がちゃんと集まるということもあり、経済性を意識しないというわけにはいかないと感じている。

(松倉委員)

それぞれのまちの個性を否定しているわけではなく、経済的なにぎわいというと柏の駅前の印象が強く、手賀沼の持つみどりだったり、柏の葉周辺の研究だったりという特色、場所ごとの特徴というのをエリアのにぎわいと捉えている。

(吉田(健)委員)

そのエリアごとの特徴というのはあると思っており、これからの時代に向けて経済性を高めていくということも入れておくことが大事だと考える。

(宮入会長)

事務局として、言葉の使い方や趣旨、もちろん市長の意向など様々なことを全部ひとまとめにしての判断になると思う。

重点テーマ2と3については、まだまだ表現が荒削りで分かりにくいところを、趣旨がしっかり伝わるようにブラッシュアップしていくことが宿題だと思うので、ぜひ事務局で受けとめていただきたい。

8月31日にパブリックコメントを実施する前に、委員の皆様にもご覧いただくが、今日いただいた意見について、事務局と、私会長に一任させていただき、8月31日にパブリックコメントを実施するということでいかがか。

【一同異議なし】

(事務局)

今日いただいた意見を踏まえ、早めにパブリックコメント案を取りまとめて、週明けに共有をさせていただく。

また、次回第8回審議会は、10月22日火曜日の17時からを予定している。

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