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更新日令和6(2024)年6月7日

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市議会令和6年第2回定例会から

令和6年6月7日(金曜日)に開会した「市議会令和6年第2回定例会」において、次のとおり市政の主要な事項等について報告いたしました。

市議会令和6年第2回定例会市政報告

令和6年第2回定例会の開会にあたり、市政運営における主要な事項について、その概要を申し上げ、市民並びに議員の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

私は市長に就任して以来、柏の未来に責任を持ち、市民の皆様にとって住みやすいまち・柏を実現するため、日々、全力で市政運営に取り組んでおります。特に、柏が安全・安心なまちとなることを目指し、災害に対する備えに注力するとともに、犯罪を未然に防ぐ取組にも力を入れてまいりました。

一方で、柏市内の犯罪発生件数は、近年減少傾向にあるとはいえ、年間2千件を超えております。

その中で、犯罪被害に遭われたかたは、怪我などの目に見える被害のほか、恐怖心から外出が難しくなるなど、被害が長期に及び生活が一変してしまうケースが少なくありません。

さらに、多くの例で、心身の治療や裁判にかかる費用、また転居せざるを得ない状況となった場合、その費用が必要となるなど、経済的な負担が発生いたします。

このような状況に置かれたかたが、一日も早く、平穏な生活を取り戻していただけるよう支援するため、この度「犯罪被害者等の支援に関する条例」を制定することといたしました。

具体的な施策としまして、犯罪被害に遭われたかたへの見舞金支給のほか、裁判や転居にかかる費用の一部を助成するとともに、介護や配食サービス、また一時預かりの費用については、サービスの利用に先立って支援金を支給するなどして、犯罪被害に遭われたかたに寄り添った、きめ細かな支援を実施してまいります。

続いて、補正予算についてご報告いたします。本定例会に提出している補正予算は、国・県支出金などを財源として、緊急性・優先度の高い事業の経費を計上しました。

一般会計では、65歳以上の高齢者及び60歳から64歳までの基礎疾患をお持ちのかたを対象とした、新型コロナワクチン接種費用の一部助成に要する経費を計上いたしました。

このほか、冒頭で申し上げました犯罪被害者支援のための支援金、子ども・子育て支援複合施設「TeToTe」のこども図書スペース及び若者の居場所づくり事業における整備費、交通安全対策として自転車用ヘルメット購入に係る補助金支給など、市民生活に密着した事業の経費を計上しております。

さらに、柏の葉キャンパス駅周辺の自動運転バス走行空間の整備等を行う実証実験事業や、福祉の総合相談窓口における音声マイニングシステム導入等のデジタル技術を活用した先進的な取組など、緊急性・優先度の高い事業の経費を計上するほか、債務負担行為の追加を行います。

また、特別会計では、柏都市計画事業北柏駅北口土地区画整理事業特別会計で継続費及び地方債の変更を行います。

引き続き、社会経済情勢を見極めながら、必要な社会サービスを提供し、健全財政を維持する行政運営に努めてまいります。

続いて、前定例会以降の市政運営における主要な事項についてご報告いたします。

まず、地球温暖化対策についてです。

本市は、令和4年2月に、2050年までに本市の二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。

現行の「第三期柏市地球温暖化対策計画」では、2030年までの温室効果ガス排出削減の目標値を、2013年度比で24パーセントとしておりましたが、このたび柏市環境審議会より、柏市域における温室効果ガスの排出削減をさらに推進するため、計画を改定し、目標値を46パーセントに引き上げるべき、との答申をいただいたところです。

これに伴い、本市が独自で制定している「柏市地球温暖化対策条例」で掲げる目標値も、あわせて引き上げる内容の条例改正議案を上程しております。

さらに、ゼロカーボンに向けた施設整備の面では、柏第四中学校において「ZEB化」を取り入れた先進的な長寿命化工事を行います。

公共施設の長寿命化を実施する際は必ずZEB化の可能性を検討することとしており、今回の工事では、建物の断熱化やLED設置などによる省エネ化を行うことで、建物で消費する年間のエネルギー量を50%以下まで削減する「ZEBReady」を目指します。

さらに、校舎屋上への太陽光発電設備の設置による創エネ化や、蓄電池を設置することで電力の有効活用を図るなど、公共施設の脱炭素化を一層推進し、子どもたちに良好で快適な学習環境を提供してまいります。

次に、柏駅前の行政施設についてです。

これまで、柏駅前行政サービスセンターは、利便性の高さから大変多くのかたにご利用いただいております。

一方で、センター内が非常に混み合い、狭あいな空間にお客様をお待たせしてしまうことや、車いすやベビーカー等でお越しのかたには、センター内の移動にもご不便をお掛けするという課題を抱えておりました。

このような課題の解決を目指し、柏駅前行政サービスセンターをパスポートセンターとあわせまして、令和7年2月下旬を目途に、柏高島屋ステーションモール新館12階に移転することとし、これに伴う「柏市支所出張所条例の一部を改正する条例」を上程しております。

今回の移転により、待ち合いの狭さや往来の不便を解消するとともに、行政機能が集約することで、一体的な行政サービスの提供が可能となり、事務の効率化につながるものと考えます。

さらに、今回の移転を機に、ディスプレイ上に文字を表示してコミュニケーションをとることができる「多言語通訳パネル」や、難聴のかたの聞こえを支援する「ヒアリングループ」などを新たに設置することで、どなたにとっても利用しやすい行政施設を目指してまいります。

最後に、救急体制の強化についてです。

昨今、本市における救急隊の年間救急出場件数は増加の一途をたどっており、救急需要のひっ迫は喫緊の課題となっています。

このたび、さらなる救急体制強化のため、西部消防署に日勤救急隊を配置いたしました。

令和3年度の旭町消防署への配置に続き2例目となりますが、救急要請が集中する平日の日中に日勤救急隊を稼働させることで、現場到着時間のさらなる短縮を目指してまいります。

また、働き方改革の一環として、子育てや介護等の事情で日中以外の勤務が難しい隊員も活躍できる場となり、人材確保にも資する取組であると期待をしております。

運用の効果を検証しながら改善を重ね、引き続き市民の命を守る救急体制の強化に取り組んでまいります。

以上、市政運営の主要な事項等についてその概要を申し上げましたが、今後も市政発展のため鋭意努力してまいる所存でありますので、議員各位の一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げ、市政報告といたします。

関連ファイル

令和6年第2回定例会市政報告(PDF:217KB)

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