トップ > 市政情報 > 市長の部屋 > 施政方針・市政報告 > 令和3年 > 市議会令和3年第3回定例会から

更新日令和3(2021)年9月3日

ページID25589

ここから本文です。

市議会令和3年第3回定例会から

令和3年9月3日(金曜日)に開会した「市議会令和3年第3回定例会(9月議会)」において、次のとおり市政の主要な事項等について報告いたしました。

市議会令和3年第3回定例会市政報告

令和3年第3回定例会の開会にあたり、市政運営の主要な事項について、その概要を申し上げ、議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

現在、全国的に新型コロナウイルスの感染が急拡大し、千葉県においても、8月2日に発令された緊急事態宣言が9月12日まで延長されております。

このような状況のなか、8月17日、新型コロナウイルス感染により自宅療養中の妊婦が自宅で早産となり、救急搬送されましたが、新生児の死亡が確認される事案が発生しました。また、同日には、自宅療養中であった60代女性の死亡が確認されました。柏市保健所を中心として全力で取り組んでおりますが、これらの痛ましい事案が発生したことについて、重く受け止めております。

本市においては、7月下旬から新規陽性者数が大幅に増加し、8月中旬には、これまでで最大の、1週間あたり860人の陽性者が確認され、8月末時点で1週間あたり675人となっております。そして、検査陽性率は15.9%と、これまでにない高い数値で推移しており、8月末公表時点までの累計陽性者数は6、639人で、急速に感染が拡大しております。

また、市内の入院者数は約90人、自宅療養者数も1、000人近くになることから、正に地域医療の危機的な状況にあります。この状況を乗り切るため、医療機関をはじめとする関係機関と協力し、最大限取り組んでまいります。

次に、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の状況についてご報告いたします。

8月30日現在の接種状況は、高齢者の89.9%、全市民で

44.4%が1回目の接種を終えており、高齢者の86.9%、全市民で33.2%が2回目の接種を終了しております。また、市の集団接種を含めた8月の接種数は、約7万回となっております。

本市における接種方法のうち、個別接種については、国からのファイザー社製ワクチンの供給量の減少を受け、市内医療機関のご理解とご協力のもとワクチン分配数等の調整を行い、接種を実施しております。

集団接種については、武田/モデルナ社製ワクチンを使用し、7、8月には中央体育館、南部クリーンセンター、沼南支所において、1週間に約2、500から4、200回の規模で接種を実施したほか、7月下旬からは日中接種ができない方に向けて夜間接種センターを開設いたしました。また、9月からは柏駅前のザ・クレストホテル柏、柏の葉キャンパス駅近くのKOILTERRACE(コイルテラス)に接種会場を移し、引き続き、柏市医師会・薬剤師会並びに医療機関との連携を図り、円滑なワクチン接種に努めてまいります。

続いて、新型コロナウイルス感染症対策についてご報告いたします。

まず、生活支援についてです。

子育て世帯生活支援特別給付金の支給については、4月から支給をしている「ひとり親世帯向けの給付金」に続き、7月からは「ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯向けの給付金」の支給を開始しております。令和3年4月分の児童手当または特別児童扶養手当受給者のうち、令和3年度の住民税非課税世帯1、412世帯に対して、7月20日に支給を完了しております。その他、収入の減少などにより非課税相当となる子育て世帯についても7月1日より申請を受け付けており、順次支給を進めております。

次に、経済支援についてです。

現在、国、県、市において新型コロナウイルス感染症に対する経済支援として、各種補助事業や給付事業、資金繰り支援等、多岐に渡る支援策が実施されております。しかし、市内中小事業者から、各制度の内容がわかりにくいという声や、申請に関する事務負担が大きいとのご意見が多数寄せられていたため、本市では、6月議会の補正予算において所要の経費を計上のうえ、7月1日から中小企業診断士等の専門家による無料相談窓口を設置いたしました。

窓口においては、各支援策の相談に加え、経営全般に関する相談にも対応できますので、広く活用いただきたいと考えております。

また、依然として厳しい経営状況が続く市内中小事業者の資金繰りを支援するため、市の中小企業資金融資制度等において、セーフティネット4号認定を受けた事業者が融資を利用した際には、昨年度に続き、利子及び信用保証料を全額補助することとしました。

今後は新たな経済支援として、厳しい経営状況におかれている市内飲食店を支援するため、売上回復を目的としたキャッシュレス決済ポイント還元事業をはじめ、業種ごとの売り上げ拡大の取り組みを支援する補助事業などについても、迅速に対応できるよう準備を進めてまいります。

続いて、新型コロナウイルス感染症対策を含む財政運営についてです。

本定例会に上程しております補正予算案については、一般会計において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金をはじめとする国・県支出金、財政調整基金繰入金などを財源に、先程申し上げた市内事業者への経済支援の拡充のほか、PCR検査費等の感染症医療費公費負担、新型コロナワクチン接種の円滑な実施に係る所要額を計上するなど、新型コロナウイルス感染症対策事業を中心に緊急度・優先度の高い事業の経費を計上いたしました。

このほか、継続費の追加、繰越明許費の設定、債務負担行為の追加、並びに地方債の追加及び変更を行います。

特別会計では、国民健康保険事業特別会計及び後期高齢者医療事業特別会計で債務負担行為を設定するほか、介護保険事業特別会計で過年度保険給付費に対する国・県負担金の精算等に係る所要の額を計上いたしました。

次に、令和2年度の決算見込みについては、一般会計において、歳入が前年度比40.0%増の1、879億6、106万円、歳出が40.5%増の1、805億1、772万円と、歳入・歳出ともに前年度を大きく上回りました。

歳入では、個人市民税、固定資産税等の市税収入のほか、新型コロナウイルス感染症対策に係る財政措置により、国・県支出金が大幅に増加するとともに、財政調整基金など繰入金も増加しました。

歳出では、少子高齢化に伴う社会保障関係経費の増加のほか、市民の生活や社会経済活動を支援する施策に重点的に取り組んだことなどにより、扶助費や補助費が大幅に増加しました。

今後、新型コロナウイルス感染症の影響をはじめ社会情勢の先行きは不透明な状況にありますが、引き続き社会動向を見極めながら健全財政の維持に努めてまいります。

その他、新型コロナウイルス感染症対策における関連事項についてです。

まず、柏市立小中学校の対応については、9月1日から9月15日までの間、短縮日課により学校運営を継続しております。また、認可保育園等については、9月1日から9月30日までの期間において、登園の自粛を要請しているところです。引き続き、感染対策を徹底するとともに、感染拡大リスクの低減を図りながら、子どもたちの心身両面の健康維持に努めてまいります。

新成人のつどいについては、昨年度、集合形式での開催を中止したことを踏まえ、例年、成人の日に3部制で行っている開催方法を、今年度は1月9日及び10日の2日間に5部制で行うよう変更し、開催する予定です。

続いて、新型コロナウイルス感染症対策以外の主要事項について報告いたします。

まず、東京オリンピック・パラリンピックについてです。

ホームタウンチームであるENEOSサンフラワーズ所属の林咲希選手、宮崎早織選手が女子バスケットボール種目に出場し、同種目において日本史上初となる銀メダルを獲得しました。

また、現在開催中の東京パラリンピックにおいては、柏市ゆかりの選手として、公益財団法人吉田記念テニス研修センターを練習拠点にしている国枝慎吾選手、眞田卓選手、荒井大輔選手の3名が車いすテニス競技に出場しているほか、市内在住の樋口政幸選手が車いす陸上競技に出場しています。

各選手が躍動する姿は、コロナ禍において、多くの市民の方に夢と感動を与えることと思います。

また、8月19日から8月23日にかけて、公益財団法人吉田記念テニス研修センターを練習会場として、東京パラリンピックに出場する英国車いすテニス代表選手団が事前キャンプを実施しました。

国が示したガイドラインに沿った感染対策を講じておりましたが、キャンプの最終日である選手村入村時において、英国人スタッフ1名の感染が確認されました。

感染経路については、今のところ不明ですが、幸い濃厚接触者はおらず、他の選手等への感染も確認されませんでした。

また、本市でのキャンプ期間中には、柏市立田中中学校の生徒が作成した応援メッセージカードで選手団を歓迎するなど、対面では叶いませんでしたが、交流を図りました。

今回の事前キャンプで築いた英国との貴重な関係が、今後の国際交流の進展と障がい者スポーツの推進等につながることを期待しております。

次に、通学路の安全対策についてです。

6月28日に八街市で発生した交通事故を受け、本市においても、例年行っている通学路危険箇所の全校調査に、スピードの出やすい道路や大型車が多く通行する道路なども危険箇所としてリストアップするよう、学校に周知いたしました。

現在、小学校と教育委員会、警察及び道路管理者等の関係機関が連携し、合同点検・対策の検討を行っており、引き続き通学路の安全性向上に取り組んでまいります。

次に、柏市立青和園の民営化についてです。

柏市立青和園は、利用者の高齢化等が進んでいることから、施設のバリアフリー化や利用者のニーズに即した新たなサービスの提供等が求められています。このような状況を踏まえ、国の施設整備補助制度を活用し、新たな利用者ニーズに対応する障害福祉サービスの提供を開始するために、令和4年4月1日に柏市立青和園の民営化を行う予定です。本定例会においては、柏市立青和園の民営化に伴い、柏市立障害福祉サービス事業所条例を改正する議案を上程しております。

民営化後の受託法人は、青和園保護者会の意向、柏市健康福祉審議会障害者健康福祉専門分科会からの答申、これまでの運営実績等を踏まえ、現指定管理者である社会福祉法人桐友学園に決定し、令和3年7月19日に民営化に関する仮基本協定を締結いたしました。

民営化後は受託法人が現地での施設建替えを行い、令和6年度末までに新施設の整備を完了する予定です。事業の民営化後も受託法人と情報共有を図りながら、安定的かつ適切な障害福祉サービスの提供に努めてまいります。

最後に、柏北部中央地区の土地区画整理事業についてです。

千葉県が施行する柏北部中央地区の土地区画整理事業は、柏の葉キャンパス駅周辺から駅郊外へと整備が進み、令和2年度末時点における事業進捗率が、事業費ベースで約75%まで進捗しております。地区内の人口も順調に増加していることから、まちづくりが着実に進んでいるものと考えております。

なお、現在、事業実施主体である千葉県では、事業完了を見据え計画の見直しを行っているところです。引き続き、千葉県と連携し、事業を推進してまいります。

以上、新型コロナウイルス感染症に対する対策と市政運営の主要な事項等についてその概要を申し上げました。

さて、私は本年11月7日に執行予定の柏市長選挙には諸般の事情を考慮した結果、立候補しないことにいたしました。3期12年にわたり私の市政運営にご支援を賜りました市議会議員各位、柏市職員の皆さん、各界各層の柏市民の皆様に心から感謝申し上げます。

私の任期である11月20日まで、市政の課題解決に向け、職務に専念する所存でありますので、皆様の一層のご支援をお願いいたします。

関連ファイル

令和3年第3回定例会市政報告(PDF:262KB)(別ウィンドウで開きます)

お問い合わせ先

所属課室:企画部経営戦略課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎3階)

電話番号:

お問い合わせフォーム