ここから本文です。
応用力の養成~現場活動で選択肢を広げるために!
救助技術応用訓練
令和3年10月20日(水曜日)と21日(木曜日)に市内の急傾斜地で、救助用支柱器具を用いた救助活動技術訓練を行いました。
低所からの救出
今回の訓練では山中の急斜面中腹で移動困難となった要救助者に対し、「アリゾナボーテックス」という救助用支柱器具を中心に、救助活動を行いました。
通常では、ガードレールや電柱、車両ウィンチなどをアンカーとして活用しますが、山中では強固な造設物はありません。その代わり、無作為に立ち並ぶ木々があります。
木々を利用し、悪環境の中で、いかに救助活動を行うかがポイントとなりました。
環境を利用したシステム設定
小隊長の指揮のもと、活動方針が決定され、隊員のシステム設定が開始されます。
支点から救出方向へのロープの流れや角度の調整等、隊員がすべての状況を考慮し、救助活動にあたりました。
システム設定
いざ、救出へ!
構築されたアリゾナボーテックスを活用し、急斜面へ進入していきます。
自己確保(命綱)で安全を確保しながら低所へ進入し、担架で要救助者を救出します。
低所への進入
要救助者の引揚げ
最善の活動を選択する能力
今回の訓練では、状況に応じた活動を各々が考えなければなりませんでした。
整備された施設での訓練では学ぶことが難しい「応用力」を、十分に養えたと感じております。
救助活動は前提に悪状況が予想されます。
今後も、『苦境を打破するための「引き出し」を増やす。』そんな訓練を積み重ねていきます。
お問い合わせ先