更新日令和6(2024)年3月25日

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令和5年度第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会会議録

1 開催日時

令和6年2月15日(木曜日)午後2時30分から午後4時30分

2 開催場所

柏市沼南庁舎 大会議室

(柏市大島田48番地1)

3 出席者

委員

田牧議長(柏市教育長)、森委員(柏市教育委員)、小松﨑委員(柏児童相談所)、道端委員(千葉地方法務局柏支局)、芝田委員(千葉県警察少年課)、村本委員(柏警察生活安全課)、岡部委員(人権擁護委員)、鈴木委員(弁護士)、寺本委員(大学教授)、古泉委員(小学校校長)、須藤委員(中学校校長)

欠席

長瀬委員(医師)、髙井委員(公認心理師・臨床心理士)、遠藤委員(高等学校校長)

事務局及び関係部署

髙木こども部長、宮島生涯学習部長、三浦学校教育部長、込山こども福祉課長、松澤教育政策課長、伊藤学校教育課長、中田指導課長、金岡教育研究所長、石井児童生徒課長、阿知波こども支援室副参事、岡崎教職員課統括リーダー、福田指導課統括リーダー、関根児童生徒課統括リーダー、小原児童生徒課指導主事、小林児童生徒課指導主事

欠席

原田教育総務部長、依田学校教育部上席技監、福島教職員課長、村山児童生徒課副参事、中條児童生徒課指導主事、小松児童生徒課指導主事、麻生少年補導センター指導主事

4 議題(報告・協議事項)

  1. 令和5年度2学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について
  2. いじめ問題対策に係る各機関との連携について

5 議事(要旨)

報告1 令和5年度2学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(教育長)

では、報告について、御質問、御意見があればどうぞ。


(森委員)

研修を開催していただき、ありがたい。特に情報モラルやいじめについて、全ての児童生徒に届くことが大切。弁護士の研修資料を先生方が使える形で提供し、各学校単位で教職員が研修を実施することが可能か。道徳の教科書になかなか出ていない視点である。

また、自殺防止のメッセージは休業明けに送っているものの、来ても読まない児童生徒もいると推察できる。大切なものは紙媒体での配付を検討してもよいのでは。

(教育長)

事務局どうぞ。

(事務局)

研修資料について、可能なものは市教委から発信することを検討していく。

紙媒体で配付することや、一人一台端末を活用するなどで対応できる。工夫して対応していきたい。

(寺本委員)

STANDBYの業務委託について、相談窓口を外部に委託するとのことでメリットは大きいと思うが、心配されることや懸念事項があるか。

(事務局)

懸念されることとして、今現在、市教委、学校間での連携ができているが、委託によって相談窓口との距離感が出てくる点が懸念される。今後、課題を見つけ、対応していく。

(教育長)

鈴木委員どうぞ。

(鈴木委員)

STANDBYにおいて、受け付ける相談はいじめとは限らないと思うが、STANDBYの報告は、いじめの調査結果に反映されるのかどうか。

(事務局)

匿名相談のため報告件数は、調査結果に含んでおらず、基本的には学校におけるアンケートの結果を反映させている。

また、市教委・各学校間で情報共有を図り、学校としていじめを認知し、対応したものについては反映されている。

(教育長)

他にどうでしょう。村本委員どうぞ。

(村本委員)

STANDBYでは匿名での相談とのことで誰が相談したかわからないと思うが、緊急性のあるような事案はどのように対応するか。

(事務局)

匿名で相談できる利点はあるが、なかなか個人の特定ができないということがある。学校名・学年は把握できるため、市教委から管理職に相談を伝え、指導ではなく、担任からの声掛けや見守り等の対応となっている。

(教育長)

他にどうでしょう。寺本委員どうぞ。

(寺本委員)

これからのSNSの相談対応の在り方について、AIの活用の具体はあるか。

(事務局)

本市では福祉政策課で実際にAIを活用した相談について実証実験を行った。その中で小中学生の相談件数も多かったため、一つの可能性として考えている。相談業務の委託については費用がかさむことが現実である。AIに任せることで24時間いつでもできることは利点ではあるが、人ではないという課題も含め、検討をしている段階である。

(教育長)

学校現場の状況はいかがか。

(須藤委員)

1学期は人間関係の悩み、2学期はSNSによるトラブルがあった。1つのトラブルには背景があるため、件数としては複数のいじめ案件としてカウントする。一つの案件が様々な分野に波及している。

(古泉委員)

1月から2月にかけて校内におけるトラブルが多い。子供の声をどこで拾えるか、校内で相談しやすい環境を整えることが現場として一番大事なことだと考えている。担任だけでなく多くの先生が関われる状況をつくり、教育委員会や各関係機関との連携を図りながら校内の体制整備に努めている。

(教育長)

他にどうでしょう。また何かあれば全体のことについてお話しいただきたい。続いて、報告2について、事務局からどうぞ。

報告2 いじめ問題対策に係る各機関との連携について

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(教育長)

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(教育長)

資料2について御質問、御意見ございましたら。岡部委員どうぞ。

(岡部委員)

今年は児童生徒課のおかげで人権教室、講演があり喜ばしい。他市のように輪番で年3校から4校実施したい。人権講演でのアンケートの回答では、先生に言えないことを書いてくれる生徒、講演を聞いて泣き出す生徒もいる。生徒が吐き出せない苦しみを見られるため、続けていきたい。SOSミニレターの活用における学校からの周知をしていただきたい。

(教育長)

道端委員どうぞ。

(道端委員)

教育長はじめ、校長先生の御協力もあり、子どもの人権SOSミニレターを配付させていただいている。STANDBYなどの他の相談機関が増えたこともあり、ミニレターは少しずつ数が減っている。回答は秘密という扱いで人権擁護委員が一枚一枚丁寧に回答している。ミニレターではいじめの内容は依然と多く、他に性の多様化、家庭の問題、虐待、様々な事情から学校に行きたくないといった不登校の内容などもある。

柏市では不登校児童生徒は何人くらいいるか。また、シャボテンログ導入校は、6校が導入中とのことだが、全校児童生徒が取り組んでいるか。SOSを認知した場合はどのように対応するのか教えていただきたい。

(事務局)

令和5年12月末時点、小学校は長欠503名、不登校290名。中学校は長欠773名、不登校536名。

シャボテンログは学校によって全校単位で実施している学校もあれば、学年を限定して実施している学校もある。学校職員の誰に相談したいか、児童生徒の意向を確認して直接職員が対応している。

(教育長)

他にどうでしょう。小松﨑委員どうぞ。

(小松﨑委員)

各機関との連携について。児童相談所で扱うケースとして、学校に行きたくない、不登校に関して親子のトラブルに発展し、身体的虐待となり、一時保護になるケースもある。子どもに話を聞くと、いじめに至らなくても対人関係上の悩みを抱えている場合がある。学校に直接連絡し、対応方法を一緒に考えることがある。学校へ直接ではなく、児童生徒課を挟んだほうがよいか。

(教育長)

事務局どうぞ。

(事務局)

ニーズに合わせて連絡をいただきたい。教育委員会を挟むことにより時間のロスや距離感が出てしまうため、こども支援室との連携を含め、臨機応変に対応いただけるとよい。

(教育長)

補導の観点から、芝田委員どうでしょう。

(芝田委員)

「裸の画像の送受信」の問題について、多いとのことであったが、性の問題を当事者以外の周囲が面白がっている現状があり、当事者が問題として捉えていない状況がある。対象者は相談、指導や署と連携して対応できるが、全体の土壌に働きかけが必要。学校として児童生徒にどのような働きかけがなされているか。

(教育長)

学校での働きかけはどのようにされているか。古泉委員どうぞ。

(古泉委員)

小学校では6年生が卒業を迎える前、性に関する教育は養護教諭を中心に行う。中学校では二次性徴については保健体育や家庭科の出産、育児等で指導する。体にまつわることや性については教育課程の中に位置づけられている。現状としてSNSなど情報過多の時代であるため、SNSから刺激の多い情報を収集している実態がある。画像トラブルも増えているため市教委と連携して子どもたちに浸透するよう情報モラル等の授業を実施した。

(須藤委員)

スマホやタブレット、SNSについては、子どもの方が大人の知識・技術を上回っている。教員や保護者の気付いていないところで、事案が発生しているケースもある。若い教員の方がポイントを絞って指導できている。今後も関係機関と連携して対応していきたい。

(教育長)

村本委員どうぞ。

(村本委員)

続きの話となるが、「裸の画像」は昨年後半から多く扱っている。東葛地区少年センターでの指導・警告・継続補導の立場とは違い、柏署へ来るとケースとして最終段階のものが多い。学校での対応に保護者が納得いかないケースが多い。そうなると最終的に強い措置、いわゆる事件化などを取らざるを得ない。裸の画像を送ることについては脅迫や強要・児童ポルノ製造罪等念頭に対応している。トラブルが多くなっている背景がわかれば教えていただきたい。

(事務局)

推測ではあるが、学校で情報モラルの啓発を行っていく中で、いけないことだと気づいた生徒が保護者をとおしてSOSを発信できることが増え、表面化しているのではないかと考える。学校外のことであるが、実際に困っているのは子供たちであるため、いじめや友人関係トラブルとして学校で対応している。保護者の許せないという気持ちから警察に相談があるのではないか。前向きな捉え方をすれば、学校や警察等の指導の結果、子どもたちからSOSを発信できるようになってきているのでは、と捉えている。

また、世間一般では大人の児童ポルノ違反も多い。子供同士だけでなく、大人から子どもに対する案件も含め、増加傾向にある。

(教育長)

森委員どうぞ。

(森委員)

STANDBYの相談において、部活動の相談件数が減っている要因は何か。また家庭生活について具体的に答えられる範囲でどんなものがあるか。

(事務局)

部活動の相談件数減少の理由は把握できていない。家庭や生活について、今年度飛躍的に伸びているのが保護者からの叱責や虐待に近いもの。どこに相談すればよいのかという悩みの相談が多い。近くの大人、例えば学校の担任はじめ、SCやSSWに相談できるよう対応している。

 (教育長)

委員の皆様それぞれの立場から、いじめ問題に関する取り組み状況、対策等について、ご報告いただいた。

各委員の報告に対して、何か質問、もしくは全体を通して意見、質問はあるか。

(教育長)

今回も委員の皆様方から貴重な意見をいただいた。

今後の私どもの指導に生かしていきたい。

以上をもち、令和5年度第3回柏市いじめ問題対策連絡協議会を閉会する。

6 傍聴

傍聴者 1名

7 次回開催日時(予定)

第1回 令和6年 5月28日(火曜日)午後2時30分から午後4時30分

8 資料

  1. 令和5年度2学期のいじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について(PDF:4,725KB)
  2. いじめ問題対策に係る各機関との連携について(PDF:1,459KB)

 

お問い合わせ先

所属課室:学校教育部児童生徒課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎2階)

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