更新日令和7(2025)年3月29日

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令和6年度第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会会議録

1開催日時

令和7年2月19日(火曜日)午後2時30分から午後4時30分

2開催場所

柏市沼南庁舎大会議室

(柏市大島田48番地1)

3出席者

委員

田牧議長(柏市教育長)、渡部委員(柏市教育委員)、芝田委員(千葉県警察少年課)、伊藤委員(代理:松田委員)(柏警察生活安全課)、岡部委員(人権擁護委員)、和田委員(医師)、長浜委員(弁護士)、髙井委員(公認心理師・臨床心理士)、古泉委員(小学校校長)、藤崎委員(中学校校長)、

欠席

小松﨑委員(柏児童相談所)、照井委員(千葉地方法務局柏支局)、寺本委員(大学教授)、遠藤委員(高等学校校長)

事務局及び関係部署

依田こども部長、原田教育総務部長、宮本生涯学習部長、福島学校教育部長、依田学校教育部上席技監、恒岡こども福祉課長、松澤教育政策課長、原学校教育課長、福田教職員課長、平野指導課長、金岡教育研究所長、石井児童生徒課長、杉本こども相談センター専門監、関根児童生徒課副参事、小原児童生徒課指導主事、戸邉児童生徒課指導主事、小松児童生徒課指導主事、麻生少年補導センター指導主事

 

4議題(報告・協議事項)

  1. 令和6年度2学期末いじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について
  2. いじめ問題対策に係る各機関との連携について
  3. 令和6年度いじめ重大事態について(非公開)

5議事(要旨)

報告1令和6年度2学期末いじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(教育長)

報告について、ご質問、ご意見、ご感想などあればどうぞ。

(長浜委員)

いじめの認知件数の中で、重大事態の件数を教えていただきたい。前年度、前々年度も含め。

(事務局)

今年度は現在1件扱っており、前年度、前々年度もそれぞれ1件ずつ対応している。

(教育長)

ありがとうございます。他にあればどうぞ。

(渡部委員)

学校生活以外でのいじめ相談もこの認知件数の中に計上しているのか?

(事務局)

計上している。いじめの定義である、一定の人間関係にあるか否かについて判断している。

(松田委員代理)

純粋に数が多いことを感じた。警察へは、重たくなってから相談があるので、いじめの相談が多く、学校でうまくいかなかった場合に警察ということが多い。

(教育長)

ありがとうございます。芝田委員。

(芝田委員)

同じく相談を受けている現場として、何をもっていじめと認定するか否かが多様で難しいと感じた。少年センターへ相談が繋がるときには、その内容には犯罪行為を伴ったものが多くなるが、この資料を見ると相談に至る前段で、子どもたちは、日頃から不穏な気配を感じ取っていることがわかる。

(教育長)

ありがとうございます。岡部委員。

(岡部委員)

「学校が大変なところだけど、楽しいところである」というように接していけば、いじめは少なくなるのではないかと思っている。

(教育長)

いじめの認知件数の増加の背景として、文部科学省の見解では、かつて見過ごされていたものが、子どもたちが積極的に手を挙げ、可視化されてきた側面がある。学校現場ではいかがか。

(古泉委員)

学校現場ではアンケート調査を実施している。殴る、蹴るといった有形力による実害は少ない。「悪口」や「にらまれた」などのコミュニケーションや対話の態様について、学校として指導していく必要がある。

(教育長)

はい、藤崎委員。

(藤崎委員)

いじめ調査の結果によると、コミュニケーショントラブルが最も多い。特に、SNSを介したものが多い。子ども達の言葉が攻撃的になってきており、インターネットスラングも含め、言葉の暴力が気になる。その一方で、ディフェンス力がなく、自分が言われるとすぐに落ち込み、撃たれ弱くもなっている。子どもたちのレジリエンスをどう担保していくか、どうコミュニケーション能力を育んでいくのかということを進めていかなければならない。

(教育長)

髙井委員、どうぞ。

(高井委員)

県立高校においてもいじめ重大事態が増えている。生徒同士のトラブルは、一昔前は生徒同士で解決する力があったが、最近は被害感情も多くなるというところを考えると、何気ない言葉をいじめとして捉えてしまうとか、逆に非常に攻撃的に言葉を発してしまったとか、年代が小さい時に友達同士のトラブルをどう解決していくか、きちんと培ってやっていく必要性がある。

(和田委員)

家庭訪問について、昨今は行わなくなっている。素晴らしい取組であったと感じているが今はどうか。

(事務局)

行わなくなってきていると認識しているが、学校現場はいかがか。

(藤崎委員)

かつての形の家庭訪問は行っていない。その代わり、保護者面談の機会を年間に1回から3回ほど設けている。また、特段必要があれば行っている。

(古泉委員)

小学校現場も同様である。面談機会の拡充を行っている。ただし、4月の段階で担任による自宅確認は行っている。子どもに応じた対応を行っていく必要はある。

(和田委員)

松戸市で高齢者虐待や障がい者虐待に長く関わった経験から、認知が増えているのは良いことと言える。モニタリングや認知が大切であると感じる。社会は、この50年で明らかに非暴力になってきていると感じているが、そういった中でもSOSをとらえていく施策が充実していることについては、敬意を表する。

いじめは、チャイルドマルトリートメントに含まれていると捉えている。したがって、もっと広い視点に立って、いじめを人権侵害として捉えるべきである。台湾ではいじめに関して「113」の通報ダイヤルがあり、一本の電話で通告ができる仕組みになっている。柏市として、0歳から100歳までのすべての虐待、いじめの通報一報も体制としてできるのでは。是非検討いただければ。

学校医として感じたこととして、十数年前までは、学校にゆとりがあり、様々な課題について相談できていた。今は、教員が忙しいために、そういった時間が十分にとることができない。学校医の活用も課題としてほしい。

(長浜委員)

いじめの解消に向けた指針はあるのか。いじめの定義が広いために、何でもいじめになり得るが、医療現場のトリアージのように、優先順位を設けることなどはしているのか。

(事務局)

いじめ対応マニュアル等の指針は示しているが、教職員のいじめに対する意識が大切である。

(長浜委員)

何でもかんでも学校では、対応が後手になる場合もあるのではないか。そういった場合にスクールロイヤーの活用も必要と考える。

(渡部委員)

いじめ防止教室等、保護者に対しても開いてもらい、未然防止に繋がっている。一方、SNSの普及で目と目を合わせて話す機会、いろんな人と関わる機会がコロナ以降、少なくなり、コミュニケーション能力の低下がある。心の健康も今はパソコンに入力してわかる時代。アナログに戻り、コミュニケーションの取り方も学校で考えていただけたら。学校と保護者の連絡も繋がりにくくなっている。対面機会も大切にしてもらいたい。

(教育長)

髙井委員、どうぞ。

(高井委員)

心の健康観察、シャボテンログを教員がどのように活用しているのか。

例えば、心の状態が低いな、というお子さんに対しては、先生方は個別に対応されているのか。

(事務局)

現場の教員の声からは、普段は割と「調子がいい」ところに付けていた子が、急に悪い時に、グラフ上でもへこんだ時に、やはり気になって声をかけてあげるというのもあるが、一方で声をかけることによって、逆に調子が悪いと入力しづらくなるという心配もあるというところで悩まれていた。

ただ、子どもの様子を見て対応しているというようなお話はされていた。以上。

(教育長)

他にいかがか。

なければ続いて、資料の2「いじめ問題対策にかかる各機関との連携について」事務局からどうぞ。

報告2いじめ問題対策に係る各機関との連携について

事務局より資料に基づき報告を行った。主な協議内容及び委員からの意見は以下のとおり。

(教育長)

柏市のいじめの状況未然防止・早期対応の取組についての説明があった。いじめ問題対策に関わる各機関の代表として皆さんから、報告について質問意見どうぞ。

(岡部委員)

人権擁護委員として、小学校において人権教室、中学校では人権講演を行っている。これらの取組の様子や感想から、成果を感じている。子どもの気持ちを大人が聞くことで、子どもは安心する。次年度も小学校3校、中学校3校を予定している。

(教育長)

ご報告ありがとうございました。他にいかがか。

(長浜委員)

弁護士の観点からいくつか意見を述べさせてもらう。スクールロイヤーは、法的な専門家と思われがちであるが、我々は紛争解決の専門家、あるいは合意形成の専門家であり、いろんな対立する場面を解きほぐして解決していく、まずその道筋をつけるというところの専門家である。法はそのための手段である。

法的にイエス、ノーではなく、全体を俯瞰して一緒に解決の道筋を考えていくという方向性を示すというところが1つ大きな役回りで、力を発揮できるところだと思っている。どういう風に対応していくのかという段階からご相談、活用していただければというのがスクールロイヤー共通の感想である。

(教育長)

ご意見ありがとうございました。他にいかがか。

(和田委員)

資料2、いじめ認知件数の変化の統計手法について、18歳以下人口で割った数を出すとより実態が見えるのかもしれない。人口比を考慮したものとした方が良い。件数に対して子どもの数は減少しているのではないか。

(藤崎委員)

私と古泉委員がここに参加しているのは、私が生徒指導主任連絡協議会の会長、古泉委員が学校警察連絡協議会の会長という立場から。関係機関との連携について、お互いに顔の見える関係をつくることが大事である。生徒指導主任連絡協議会や学校警察連絡協議会に、東葛地区少年センター、柏警察の生活安全課さん民生委員、児童委員さん、SSWに来ていただき、そこで人間関係ができることは、非常に意味のあることと思っている。

(教育長)

ありがとうございました。では古泉委員どうぞ。

(古泉委員)

初期対応や対応のスピード感を大切にしている。そのためにも関係機関との連携は大切である。スクールロイヤーとの連携も今後課題である。

(教育長)

ありがとうございました。他にいかが。なければ、その他へ。

報告3については不開示情報が含まれるため、非公開で進めてよろしいか。

では、報告3令和6年度いじめ重大事態について事務局からどうぞ。

報告3令和6年度いじめ重大事態について

事務局より資料に基づき報告を行った。(非公開)

(教育長)

今回も皆様方から貴重なご意見をいただくことができた。

今後、いただいたご意見を、事務局、市教委、今後の活動にぜひ生かしていきたい。

以上をもち、令和6年度第2回柏市いじめ問題対策連絡協議会を閉会する。

6傍聴

傍聴者3名

7次回開催日時(予定)

第2回

令和7年5月22日(木曜日)午後2時30分から午後4時30分

8資料

  1. 令和6年度2学期末いじめ状況調査の結果といじめ防止の取組について(PDF:4,302KB)
  2. いじめ問題対策に係る各機関との連携について(PDF:1,529KB)

お問い合わせ先

所属課室:学校教育部児童生徒課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎2階)

電話番号:

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