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主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあります。ノロウイルス・ロタウイルス等を原因とする感染性胃腸炎は、感染力が非常に強く、わずかにウイルスが付着しているだけで、食品、人、手袋や床、ドアノブ、便座などさまざまなところから感染するおそれがあります。
潜伏期間は、1日から2日程度です。おもな症状は、嘔吐や下痢です。腹痛や頭痛、食欲不振、発熱等が見られることもあります。一般的に、軽症で1日から2日で症状はおさまりますが、まれに重症化する例があります。
有症状期間は便や嘔吐物にウイルスが排泄されるので感染する可能性があります。さらに症状がなくなっても1、2週間はウイルスが排泄されるので注意が必要です。
また感染しても発症しない人や、軽いかぜのような症状で済む人もいます。
ただし抵抗力が弱い高齢者や乳幼児などの場合、重症化したり、嘔吐物をのどにつまらせたり、下痢によって脱水症状がひどくなるなどの危険があり、油断は禁物です。
ウイルスが含まれた感染者の便や嘔吐物が手に付き、口に入った。
乾燥して空中に舞い上がったウイルスがほこりなどと一緒に口に入った。
ウイルスが付いた手や器具で調理したために食品が汚染され、それを食べた。
ウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を生、あるいは十分加熱せずに食べた。
ウイルスに汚染された井戸水を十分消毒せずに飲んだ。
千葉県内における2019-2020シーズンの感染性胃腸炎流行状況は、第48週時点(2019年11月25日から12月1日)で増加傾向にあります。
感染性胃腸炎の流行シーズンは主に冬期ですが、年間を通して発生しています。
千葉県感染症情報センター 2019年 第48週(2019年11月25日から12月1日)
ノロウイルスは、逆性石鹸やアルコールでは効果がありませんので、次亜塩酸ナトリウム溶液(塩素系消毒剤もしくは、塩素系漂白剤)を使用してください。
なお原液は一般的に6パーセントのものが多いようですが、しっかり濃度を確認してから薄めてください。
消毒薬は多くのメーカーで製造販売されており、商品名も多くあります。お買い求めの際に、薬局の薬剤師にご相談ください。また使用前には「注意書き」をよく読んでから使用してください。
用途別濃度 |
原液 |
希釈倍率 |
原液 |
水 |
---|---|---|---|---|
汚染されたトイレ・床 0.1パーセント |
1パーセント |
10倍 |
330ミリリットル |
3リットル |
6パーセント |
60倍 |
50ミリリットル |
||
12パーセント |
120倍 |
25ミリリットル |
||
まな板・ふきん |
1パーセント |
20倍 |
170ミリリットル |
|
6パーセント |
120倍 |
25ミリリットル |
||
12パーセント |
240倍 |
13ミリリットル |
||
汚染されたリネン・清掃 0.02パーセント |
1パーセント |
50倍 |
60ミリリットル |
|
6パーセント |
300倍 |
10ミリリットル |
||
12パーセント |
600倍 |
5ミリリットル |
作った消毒液は、時間の経過とともに効果が減少していきます。こまめに作って使い切ってください。(原液は、密封のうえ、冷暗所で保存してください。)
汚れた雑巾を消毒液の中に入れると、次亜塩素酸ナトリウムを消費して消毒効果が著しく減少します。バケツなどに消毒液を入れて使う場合は1回ごと入れ替えてください。
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