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腸管出血性大腸菌感染症
腸管出血性大腸菌感染症は、O157をはじめとする腸管出血性大腸菌によって起こる感染症です。
夏季に増加することが多く、食中毒として集団発生が起こることもあります。
症状
激しい腹痛と頻回な水様性下痢で発症し、血便が出現します。その他に、発熱、吐き気、嘔吐等がみられることもあります。
まれに溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症が起こることがあり、死亡することもあります。小児や高齢者は特に注意が必要です。
なかには症状が全く出なかったり、軽い腹痛や下痢のみで終わることもあります。症状がなくても便には菌が排出されているので、気付かないうちに感染を広げてしまう可能性があります。
潜伏期間
2~14日(平均3~5日)
感染経路
- 経口(糞口)感染・・・患者や感染している動物(ウシ等)の糞便などに含まれる菌に汚染された水や食品等を摂取したり、手指を介して菌が口に入ることによる感染
予防法
- 予防接種はありません。
- 予防の基本は手洗いの徹底と食品の衛生的な取扱いです。
家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省ウェブサイト)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)
- トイレの後、調理や食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。特に、生肉を扱った手指は、他の食材や器具に触る前に、石けんで十分に洗いましょう。
- 腸管出血性大腸菌は、75℃、1分間以上の加熱で死滅します。加熱して調理する食品は、中心部まで十分加熱するようにしてください。
- 焼肉などをする場合には、「生肉を取り分ける箸」と「焼けた肉を取って口に運ぶ箸」とを使い分けてください。また、生の肉を切った後の包丁やまな板で、他の食品を処理しないでください。(用途別に使い分けるか、洗ってから熱湯などで消毒したうえで使いましょう。)
- 生肉(レバー刺やユッケなど等)の喫食は控えましょう。十分に加熱されていない食肉(牛タタキ等)を乳幼児やお年寄りには食べさせないようにしましょう。
- 下痢や血便、発熱を伴うような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。症状があるときは、二次感染を防ぐため、食品を扱うことはさけてください。
- 井戸水を使用している場合は、定期的に水質検査を実施しましょう。
治療
- 症状に応じた対症療法が中心となります。
- 医師の判断により、抗菌薬が処方されることもあります。
- 頻回な下痢により脱水にならないように、こまめに水分補給をしましょう。
お問い合わせ先
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