腸管出血性大腸菌感染症にご注意を!!
腸管出血性大腸菌O157をはじめとする腸管出血性大腸菌感染症は全国各地で発生しています。特に夏季に増加する感染症ではありますが、日ごろから手洗いの励行等により感染を予防しましょう。
感染経路
患者や保菌者、または動物(ウシ等)の糞便などに汚染された手指や食品等からの経口感染。
症状
2-14日(平均3-5日)の潜伏期間後に、水様性下痢と腹痛を伴い発症します。症状としては、血便、発熱、吐き気、嘔吐等がみられます。発症して約1週間後に、患者の約10パーセントにHUS(溶血性尿毒症症候群)または脳症などの重篤な合併症が発症するといわれています。
感染を予防するには
- 感染防止の基本は手洗いです。トイレの後、調理・食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
- 動物に接した後は、必ず石けんと流水で十分に手洗いをしましょう。
- 腸管出血性大腸菌は、75度、1分間以上の加熱で死滅しますので、過熱して調理する食品は、中心部まで十分加熱するようにしてください。また、生の肉食(レバー刺やユッケなど等)は控えるとともに、十分に加熱されていない食肉(牛タタキ等)を乳幼児やお年寄りには食べさせないようにしましょう。
- 焼肉などをする場合には、「生肉を取り分ける箸」と「焼けた肉を取って口に運ぶ箸」とを使い分けてください。また、生の肉を切った後の包丁やまな板で、他の食品を処理しないでください。(用途別に使い分けるか、洗ってから熱湯などで消毒した後で使うことが大切です。)
- 調理の時、手指はこまめに洗いましょう。特に、生肉を扱った手指は、他の食材や器具に触る前に、石けんで十分に洗いましょう。
- 下痢や血便、発熱を伴うような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。また、このような症状があるときは、二次感染を防ぐため、食品を扱うことはさけてください。
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