更新日令和5(2023)年2月9日

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E型肝炎

目次

  1. E型肝炎の感染者数増加について
  2. E型肝炎とは
  3. 感染経路について
  4. 治療について
  5. 感染予防

1.E型肝炎の感染者数増加について

千葉県においては、2022年第1週から第52週までに県内医療機関から43例のE型肝炎の届出があり、2021年に引き続き、2003年11月の感染症法改正によりE型肝炎が4類感染症に定められて以降、千葉県では最多の報告数となっています。

詳細は下記の千葉県のホームページをご覧ください。

なお、柏市におけるE型肝炎の報告数は、2021年は1件、2022年は1件となっています。

2.E型肝炎とは

E型肝炎は、E型肝炎ウイルス(HEV)の感染によって引き起こされる急性肝炎です。

潜伏期は15日~60日と長期間です。

発熱、全身倦怠感、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛等の症状を伴い、黄疸が認められます。

E型肝炎の多くは急性肝炎のため、慢性化はしないと考えられていましたが、 臓器移植患者など免疫抑制状態にある患者のHEV感染が慢性感染を引き起こすことがあります。

また、妊婦が感染した時の死亡率は10~20%と言われており、重症化しやすいため、注意が必要です。

3.感染経路について

E型肝炎は主に経口感染であり、ウィルスに汚染された食物、水の摂取により感染することが多いとされています。

日本では、食品衛生法に基づきブタの肉や内臓を生食用として販売・提供することは禁止されています。また、厚生労働省では、野生鳥獣の肉や内臓は生食せず、中心部まで加熱するよう呼びかけています。

4.治療について

E型肝炎の治療方法は、現在のところ急性期の対症療法しかありません。

劇症化した場合には、さらに血漿交換、人工肝補助療法、肝移植などの特殊治療が必要となります。

5.感染予防について

現時点で日本国内において認可されているワクチンはないため、手洗い、飲食物の十分な加熱が重要です。

E型肝炎流行地域へ旅行する際は、清潔の保証がない飲料水(氷入り清涼飲料を含む)、非加熱の貝類、自分自身で皮をむかない非調理の果物・野菜をとらないように注意する必要があります。

動物の内臓、特に豚レバーを食べる際には、中心部まで火が通るよう十分に加熱することが重要です。

食べる前の調理の段階でも、皮膚の傷からウイルスが体内へ入ることのないよう注意してください。

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